鬼畜なエロゲ世界にモブ転生!?ヒロインは暗殺者らしいので、全員寝取って生き残ろうと思います。   作:ぽんたぬ

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第18話 巨乳お姉さんと、キッチンで。

 

「はぁ、莉子は大丈夫かな」

 

 夕焼けを背に、俺は久しぶりに独りきりで下校していた。ここ最近、常に俺の隣にいた莉子の姿はない。今ごろ彼女は宇志川と行動を共にしていることだろう。

 

 

「うーん、宇志川は莉子ラブだからなぁ。そうなるような気はしたんだが……実際いなくなるとちょっと寂しいな」

 

 宇志川と交渉をしたあの日。彼女が情報提供の条件として提示してきたのは、莉子のレンタル権だった。

 

 正直言って、俺はかなり悩んだ。というのも、宇志川は単に性的な目的で莉子を借りたいわけではなかったからだ。

 

 

『実はわたくしも断片的な情報しかありませんの。確証を得るためにも、諜報活動が得意な莉子様のお手を借りたいのです』

 

 タカヒロの暗殺を依頼したのは、なんと社会で暗躍する謎の団体なのだそうだ。しかもその道で活動する宇志川ですらその黒幕を知らないのだという。

 

 

『わたくしが唯一分かっているのは、その人物が(フクロウ)というコードネームで活動しているということ。それ以上のデータを知っているのは、最高レベルの情報屋集団であるスパイダーしかいませんわ』

 

 そういうわけで莉子と宇志川の二人は、その情報を握っているスパイダーの拠点へと向かっている。

 

 彼女の身の安全を考えるなら断るべきだっただろう。しかし迷う俺を決断させたのは、外ならぬ莉子自身だった。

 

 

『心配無用だにゃ、御主人様。拙はこう見えてプロなのにゃ。これぐらいの危険なんて何度も潜り抜けてきたにゃ。むしろ、このチャンスを逃したら次はいつになるか分からないにゃ!』

 

 そう言った莉子の目は真剣そのもの。とても止めることなど出来なかったのだ。

 

 まぁ、普段はアホっぽい莉子だが、実力は本物だ。やるときはやってくれるとは俺も知っている。

 

 莉子ならきっと大丈夫。そう自分に言い聞かせ、俺は許可することにした。

 

 

 そして、今に至る。

 一応莉子には、マジックミラースプレーを始めとした使い捨ての隠密アイテムを可能な限り渡しておいた。チートアイテムの数々に、莉子だけじゃなく、宇志川まで一緒になってはしゃいでいたな。

 

 

「さて、そろそろ家に帰るとするかね」

 

 夕暮れに染まる空を見上げ、俺は伸びをしながら歩き出す。

 

 

「ん?」

 

 ふと、背後から長い影が近づいていることに気が付いた。

 

 誰だろうと振り返ると、そこには見知った顔があった。

 

 

「奇遇だね、マコトくん」

「……トワりん!」

 

 そこにいたのは我が愛しき人、トワりんだった。彼女はスーツ姿に肩掛け鞄という会社員のような出で立ちで、片手には買い物袋を提げている。

 

 どうやら仕事帰りのようだ。偶然の出会いに驚きながらも嬉しくなり、俺は小走りで彼女のもとへ駆け寄った。そんな俺を、トワりんはいつものように温かく迎えてくれる。

 

 

「この時間に帰るって珍しいね」

「えへへ。今日は部活動もなかったし、早く帰れるように頑張っちゃった」

 

 あぁ、やっぱりいいな。癒される。

 

 こんな風に彼女と会話できる喜びを噛み締めつつ、俺は何気なく質問した。

 

 

「ところで、どこかに出かけるところだったの?」

「うん。これから家に帰って、夕飯を作ろうと思ってたんだ。――良かったらマコトくんも食べにこない? 荷物持ちとして雇ってあげる」

 

 そう言って悪戯っぽく笑うトワりん。なんだかデートに誘われてるみたいでドキドキする。もちろん、断る理由などあるはずもない。

 

 

「喜んで荷物でも何でも持つよ! トワりんとお家デートだなんて、すごく嬉しいな」

「お家デート……ふふっ、なんて甘美な響きなのかしら」

 

 トワりんは頬に手を当て、まるで乙女みたいな仕草をする。そんな彼女に俺はますますトキメキを感じてしまうのであった。

 

 

 

 仲良く手を繋いで自宅に帰った後、早速夕食の準備に取り掛かるトワりん。

 

 彼女いわく手伝いは不要らしい。俺は邪魔にならないよう、リビングのソファーに座って待つことにした。

 

 しかし手持ち無沙汰なので、スマホを取り出して適当にゲームをプレイし始める。

 

 ちなみに莉子からのメールは返ってこなかった。心配になったので電話をしようかとも思ったが、潜入中だとまずいのでやめておいた。それにトワりんの前で他の女と連絡を取るのも悪いし。

 

 

 そうしているうちに時間は過ぎていき、やがて台所からは美味そうな匂いが立ち込めてきた。

 

 

「…………」

 

 鼻腔をくすぐる香りに思わず腹が鳴る。

 

 ぐぅ~と鳴く音が聞こえたのか、料理中のトワりんが小さく笑みを浮かべていた。

 

 

「もうすぐ出来るから待っててね。先に着替えてきてもいいわよ?」

「うーん。それよりも食器の準備とか、やれることを手伝うよ。それぐらいなら邪魔にならないでしょ?」

 

 俺の言葉に、トワりんは一瞬だけ驚いたような表情を見せた。それから少し恥ずかしそうに「じゃあ、お願いしようかしら」と微笑んだ。

 

 

 あぁ~、その笑顔だけでご飯三杯はいけるぜ。

 

 そんなアホなことを思いながら、俺はいそいそとトワりんのいるキッチンに向かうのであった。

 

 

 

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