シン・南斗の拳 俺達の戦いはこれからだ!   作:マジカル☆さくやちゃんスター

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第十九話 天に輝く天帝は南十字星!

 地響きを立ててこちらに向かうラオウに、俺とユダを含む全員の視線が集中した。

 どれ……まずは挨拶代わりに一発、闘気でもお見舞いしてやるか。

 そう思ったが、ユダが手を上げると同時に兵士達が弓を構えた。

 どうやらまずは、ユダが攻撃するらしい。ならば俺は見物でもいいだろう。

 

「ちっ、ラオウか……早かったな。だがそれも全て計算のうち! 撃てえ!」

 

 ユダの号令で、聖帝・UD連合軍が弓を一斉に放った。

 俺は弓が返って来る事を警戒していつでもその場から飛び退く準備をしていたが、予想に反してラオウと黒王に次々と矢が突き刺さっていく。

 それでもラオウは止まらず、遂に俺達の前まで到達した。

 

「クハハハハハ! 馬鹿が! 避けもせぬとは! 哀れだな。怒りで我を忘れたかラオウ」

 

 全身を矢に刺されたラオウの姿をユダは嘲笑するが、俺は逆に警戒度を引き上げた。

 我を忘れたとまではいかないが、ラオウが今静かに怒り狂っているのは間違いない。

 何故なら北斗神拳には矢など跳ね返す二指真空把があるのだから、ラオウに矢が刺さるというのがそもそもあり得ない事なのだ。

 だがラオウは二指真空把で矢を跳ね返さなかった。

 つまり二指真空把で跳ね返して無傷でここに到達するより、傷を負っても一秒でも早く到達する事を優先したという事だ。冷静な人間のやる事ではない。

 

「北斗神拳といえど千本の矢の前では案山子同然!」

 

 ラオウが冷静さを失って余計なダメージを負った。

 それだけならば俺にとっても喜ばしい事だ。

 だが北斗神拳の神髄は怒り。怒りは肉体を鋼鉄の鎧と化す。

 二指真空把による防御を忘れるほどの激しい怒りとなれば、果たして今のラオウの肉体はどれほどの強度になっている事か……。

 

「念の為だ。もう千本撃ち込んでおけ!」

 

 ユダの号令で再び兵士達が弓を構えた。

 

「見縊られたものだな。たかが千本でこの拳王、死ぬと思うたか!」

「何ィ?」

 

 ここに来てようやくラオウが口を開き、全身に力を入れた。

 すると、全身に刺さっていた矢がラオウの肉体から押し出されるようにして抜けていく。

 ああ、やはり浅かったか。

 一応出血しているが、あんなのラオウにとってはちょっと針で刺されたようなものだろう。

 ついでに黒王まで一緒に力んで矢を抜いてるのは笑うしかない。

 あれ、本当に馬か? もうUMAだろ、あんなの。

 

「一つ聞く……これはサウザーの考えか?」

「サウザー? ふん、貴様とサウザーの同盟は全て俺の策略よ! 妖星のユダ様のな!

貴様の城も、俺の策略の前では砂の城に過ぎん!」

「策略などとほざくほどの事か。それに……」

 

 ラオウはユダから視線を外し、こちらを睨んだ。

 

「拳王府は我が片腕のレイナに守らせていた。うぬ如きが短時間で落とせるものか」

「何だと……?」

「拳王府を落としたのはうぬだな……シン……」

 

 おいおい……折角ユダが自分が落としたアピールしてるんだから、そっちに怒りを向けろよ。

 しかしこちらに話題を振られた以上は何か返しておかなければな。

 だから俺は挑発するように笑ってやった。

 

「この俺を目の前にして余所見だと? ……舐めるな!

美しさの欠片もない筋肉馬鹿が! 北斗神拳がどれほどのものだというのだ!」

 

 明らかに舐められていると分かったユダが、怒りを滲ませて構えを取った。

 それでもラオウは構えず、馬からも降りない。

 

「フン……裏切りの星か」

「裏切りではない! これは知略だ!」

 

 ユダは空高く舞い上がり、高速で爪撃を繰り出し、真空波でラオウに攻撃した。

 あれは以前、俺との戦いで血粧嘴の前段階として使用した奥義か。

 以前は観察する暇がなかったが、こうして客観的に観察出来るのはありがたい。

 なるほど……伝衝裂波同様に遠距離からの攻撃のようだな。

 俺と戦った時は真空波の後にドリルのように突っ込んできたが、今回もそうするつもりなのだろうか。

 しかし優秀だ……要するに伝衝裂波の純粋な上位互換。この技で仕留めるもよし、仕留め切れずとも真空波で自由を奪ってから殺傷力の高い奥義に繋げるもよしの、中々に優秀な技だ。

 そのうち俺も使ってみてもいいかもしれない。

 

「シャアアアアアアアアアッ!!」

 

 ユダが繰り出す真空波が次々とラオウに命中し、兜や鎧の一部を砕き、肌に傷を刻む。

 だが……駄目だな、ありゃ。ほとんど効いてない。

 今のラオウは怒りで肉体が鋼鉄と化している。残念ながら遠距離から繰り出す真空波では鋼鉄は切れない。

 

「小鳥が囀りよるわ」

「なっ!?」

「フン!」

「ゴハアアアアッ!!」

 

 ラオウの剛拳がユダの腹に突き刺さり、ユダを殴り飛ばした。

 秘孔は突かれていない。

 まだ距離があったのに加え、支えの利かない空中にいたのが幸いして拳が秘孔に届く前にユダが吹っ飛んでいる。

 ユダは血を吐きながらも空中で受け身を取り、その場に着地した。

 

「小癪な!」

 

 流石に腐っても六聖の一角か。流石に直撃もしていない拳では戦闘不能にならない。

 ユダは指を鳴らして部下に何らかの合図を送る。

 すると遠くで何かが砕ける音が響き、直後に水が流れ込んできた。

 こいつ……拳王府の近くのダムを壊しやがった!?

 水が貴重な時代になんてことしやがる!

 

「ユダ様は本当に頭のよいお方」

 

 部下がユダを称え、ユダの顔が喜悦に歪む。

 そしてユダは構えを取った。

 

「この激しい水の流れの中ではその馬も満足に動けまい! 止めだ! 南斗紅鶴拳奥義……血粧嘴!」

 

 遂にユダ最大の技が放たれる……その瞬間。

 ラオウが怒りの表情のまま剛掌波を叩き込んだ。

 ユダは奥義を止めて咄嗟に身を捻り、直撃を避ける……が、今度は先程のようにいかなかった。

 血飛沫をあげながら吹き飛び、地面を転がる。

 

「は……ぐ……ほ、北斗神拳がこれほどとは……!」

 

 自らが壊したダムの水に浸りながら、ユダは震える声でラオウの強さをようやく認めた。

 しかしユダの口元にあるのは、不敵な笑みだ。

 ダムから流れた水は徐々に勢いを失っており、大地に吸い込まれている。

 拳王軍は城だけではなく、これだけの水も失ってしまったのだ。

 この場での戦いはユダの敗北だが、長期的に見ればユダは確かに拳王軍に痛手を与えることに成功していた。それ故の笑みだろう。

 

「クッ、クククク……だが、北斗神拳ではサウザーは倒せぬ……お前はここで死ぬ!」

 

 口と鼻から血を噴き出しながらも、ユダは笑いながら負け惜しみを言い、そして気を失った。

 こいつ本当にタフだな。

 

「次はシン……うぬが相手か?」

「それも面白いな。いつぞやの決着をここで付けるか?」

 

 俺が一歩前踏み出すと、それに合わせてラオウも黒王から降りた。

 だから初手で馬降りるのやめろ! 余裕こいて乗ってろって! な!

 何? こいつ俺の事嫌いなの? 絶対ぶっ殺すモードなの?

 ……まあ嫌いなのは当然か。こいつの城を壊したわけだし。

 

「……と言いたい所だが、今回の俺はサウザーの付き合いに過ぎん。

城を落とした以上、既に最低限の義理は果たした。ここで貴様とやり合う意味はない。

何より、獲物を横取りしたとあっては後で奴に何を言われるか分からん」

「何……?」

「今日、貴様が戦うのは俺ではないという事だ。

今回の戦いを貴様が生き延びる事が出来たならば、また俺と戦う日も来よう」

 

 ラオウはもう俺と戦う気になっているようだが、俺としてはサザンクロスの命運がかかっているわけでもないのに、怒り心頭のラオウなんかと戦いたくない。

 なので後で決着を付ける敵ムーブをしつつ、ここでの戦いを回避しておく。

 いや実際ね、ここでラオウと本気で戦ったら確定で俺が死ぬのよ。

 何故ならここにいるのは拳王軍か、裏切り上等のユダ率いる軍勢のみ。俺の味方がいない。

 そんな所でラオウと戦ってみ? 仮に勝てても、その後俺は満身創痍で単身ここに取り残されるわけだから、確実に死ぬわ!

 万全なら一人でここから逃げ帰る自信はあるが、ラオウと戦った後は絶対無理!

 

「そら、貴様の相手……鳳凰のお出ましだ」

 

 俺が視線でラオウの背後を示す。

 ラオウもそれに釣られて後ろを振り返った。

 遠方から拳王府跡に迫る大軍……そして先頭にいる、嫌でも目立つ聖帝バイク。

 サウザー率いる聖帝本隊がラオウの前に止まり。拳王と聖帝が睨み合う。

 

 さて……どうなるかな?

 

 

 拳王ラオウ。聖帝サウザー。

 どちらもこの世紀末の世で、覇を唱える覇王だ。

 両雄並び立たず……一つの時代に覇王は二人いらない。

 天を握るのはただ一人。どちらも相手に道を譲る気がないならば、いずれこの二人が衝突するのは時代の必然であったのだろう。

 

「サウザー。俺の軍門に下ると言った舌の根も乾かぬうちのこの暴挙……どういうつもりだ?」

「フッ、あんなのは戯れに過ぎん。貴様も分かっていた事だろう? 俺はただ、ユダの策に乗ってやっただけの事」

 

 サウザーの星は将星、独裁の星。

 生まれついての帝王を自称する彼が誰かの軍門に下る事はあり得ない。

 それは誰が相手であっても例外ではない。たとえ最後の将であっても……あるいは天帝であっても。

 

「もう一度言う。俺に服従しろ」

「フハハハハハ! 俺は将星、生まれついての帝王! 俺は誰にも従わぬ。

極星は一つ、天に輝く天帝は南十字星! この聖帝サウザーの将星なのだ!」

 

 高らかに宣言し、サウザーは天を指差した。

 彼は決して天帝を知らないわけではない。南斗、北斗、元斗が天帝の守護者であるという使命を知らぬわけでもない。

 だが彼はそれを知りながら、己の星こそ天帝であると宣言した。

 それは即ち、誰にも従わぬという自分への誓い。己が従うのは己が将星――即ち自分自身のみ。

 どこの誰とも知れぬ天帝の称号を得ただけの輩ではなく、天に輝く南十字星こそが彼にとっての天帝なのだ。

 

「フッ……このラオウの拳による死を望むか、サウザー!」

「南斗乱れる時北斗現る……ならばここで戦うのが我等が宿命! かかってくるがいい!」

 

 サウザーがバイクから飛び降り、ラオウと対峙した。

 どちらも己が敗れるなどとは欠片も考えていない。

 自らの拳に絶対の自信を持つ者同士、無遠慮に間合いを詰めていく。

 二人の間の空気が闘気によって歪み、シン以外の周囲の者は無意識のうちに一歩下がっていた。

 

「何故構えぬ、サウザー」

「南斗鳳凰拳は帝王の拳。構えとは防御の型、故に我が拳に構えはない。眼前は全て下郎!」

 

 サウザーが踏み込んだ。

 レイナの目からは消えたとしか思えない超スピードでラオウへ飛び込み、貫手の連打を放つ。

 だがラオウもまた超人。サウザーの貫手を悉く見切り、紙一重で避け続ける。

 そればかりか連打の合間に差し込むように剛拳を放った。

 しかしサウザーも南斗最強の男。当然のようにラオウの拳を掌で受け流し、空中へ身を躍らせてから華麗に着地した。

 

「やるな、ラオウ。よくぞ我が連撃を見切った」

「うぬこそ……よくぞ我が北斗一点鐘を凌いだ」

 

 まずは挨拶代わりの攻防を終え、お互いに相手が油断ならぬ相手であると強く理解した。

 だがそれでも二人の勝利の確信は微塵も揺るがない。

 この程度ならば勝てる。そう手応えを感じ――直後、その驕りを打ち砕くかのようにラオウの鎧の肩部分が砕け、血が溢れ出した。

 

「ぬっ……?」

 

 見切ったつもりで、完全には回避出来ていなかった。

 避け損ねたサウザーの貫手がラオウの鋼の肉体に傷を付けていたのだ。

 しかし次に驕りが砕かれたのはサウザーであった。

 彼の額から血が噴き出し、苦痛に顔をしかめる。

 

「ぬう……これは……!?」

「我が北斗一点鐘は気を送り込み、秘孔を突く奥義。拳は凌げても気の流れは防げぬ。

秘孔止動穴を突いた……最早うぬは一寸たりとも動けぬ」

 

 ラオウは自らの肩の秘孔を突き、傷口を塞ぐ。

 普通ならばこれで勝負ありだ。

 ラオウは多少手傷を負ったが、秘孔を突く事に成功した。

 後は煮るなり焼くなり好きに料理出来る。

 

「サウザーよ、聖帝などと名乗った己を恥じよ……死ねい!」

 

 ラオウの拳がサウザーへ迫る。

 回避は出来ない。これで決まると、レイナ達は確信していた。

 だがサウザーはまるで何事もなかったかのように跳躍し、ラオウの頭上を取った。

 そのまま間髪を入れずに腕をクロスし、奥義を放つ!

 

「極星十字拳!」

「ぐおおおおっ!!」

 

 ラオウの鎧が砕かれ、十字の傷が深く刻まれた。

 大量の血が噴き出し、ラオウがよろめく。

 拳王としての意地で膝を突く事だけは避けているが、足がガクガクと震え、効いている事は傍目にも明らかであった。

 

「ば、馬鹿な……確かに秘孔を突いたはずが……」

「フハハハ! 俺は帝王! 俺の身体は生まれついての帝王の身体! 俺の身体に北斗神拳など効かぬ!」

「王の身体……まさかシンと同じ……!?」

「何っ!?」

 

 ラオウの言葉にサウザーが驚嘆し、シンを見た。

 この世で唯一無二、自分だけだと思っていた帝王の身体をシンも持っている……ラオウから齎された情報に半信半疑といった様子だ。

 勿論、シンにそんなものはない。彼のはただの技である。

 だが真偽が分からぬ以上、情報から判断するしかない。

 少なくとも『北斗神拳を無効化する何か』がシンにはある……そう察し、サウザーは笑った。

 

「なるほど……流石は我が宿敵。やはり天を握るのは俺か貴様か……いずれにせよ南斗だという事か……ラオウの後は貴様の番だ、シンよ」

「……油断しすぎではないか? まだラオウは生きているぞ」

 

 既にラオウからシンへと興味を移しかけているサウザーへ、シンからの忠告が入る。

 しかしサウザーはただ嘲笑い、ラオウへ追撃をかけた。

 ラオウも咄嗟に拳を繰り出してサウザーに直撃させるが、帝王は揺らがない。

 

「何度やろうと無駄だ!」

「ぐあっ!」

 

 サウザーがローリングソバットでラオウの横面を蹴り飛ばした。

 ラオウの巨体が吹き飛び、何とかダウンせず着地する。

 最早勝負は見えた! サウザーは止めを刺すべく更に前へ踏み出す。

 だが、喉からせり上がって来た灼熱に足を止め、咳き込むと同時に口から血が溢れた。

 

「ごふっ……な、何だと……!」

 

 ラオウの拳は確かに秘孔を突いていない。

 だが拳王の剛拳は秘孔とは無関係に、その圧倒的な力だけでサウザーの肉体にダメージを刻み込んでいた。

 凌いだはずの一点鐘、通じなかったはずの拳。たったそれだけの攻撃が、ここまで重いという事実にサウザーは驚愕した。

 

 ――聖帝の謎。

 ――拳王の力。

 

 ここにきて、ラオウとサウザーは膠着状態に陥り、睨み合いの姿勢へ入った。

 相手の脅威を正しく痛感した事で二人の脳裏に一つの可能性が色濃く浮上してきたのだ。

 それは敗北の可能性! ここで敗れて死ぬかもしれないという死の気配!

 ラオウもサウザーも、覇道はまだ道半ばだ。ここで意地を張って戦い、死んでしまえば全てが無駄になる。

 

 ――長引けば不利……!

 

 ラオウは己の出血量から、長期戦は出来ないと判断した。

 

 ――一瞬でも油断すれば……。

 

 サウザーは己の身体が上げる悲鳴を聞き、油断すれば秘孔など無関係に粉砕されると理解した。

 

 ――俺の目的が。

 

 ラオウはここで倒れるわけにはいかない。真の目的は天を握った後……修羅の国にいる実兄を止める事にこそあるのだから。

 

 ――ここまでの覇道が。

 

 サウザーは考える。これ以上戦う利が果たしてあるのだろうかと。

 これ以上戦えば勝っても負けても無事では済まない。ならば退く事こそ賢い選択肢だ。

 

 ――瓦解する!

 

 最早戦う利はない。これ以上の戦闘は共倒れを招くだけだ。

 そうなれば後は、シンの独壇場となる。敵のいなくなったサザンクロスが瞬く間に世界を支配するだろう。

 これ以上は勝っても負けても無事では済まない、何一つ得るもののない。ただ失うだけの愚かな戦闘だ。

 そんな事は分かっている。分かっているが……それでも……!

 

 ――退けぬ!!

 

 ……漢は時に、利よりも意地と誇りを優先する!

 

「俺に後退はありえぬ!」

「帝王に逃走はないのだ!」

 

 ラオウが前へ踏み出す。

 サウザーも同時に踏み出す。

 

「あるのは前進勝利のみ!」

「あるのは制圧前進のみ!」

 

 前へ、ただ前へ。

 背後に道はない。前へ突き進み、全てを砕いた先にのみ勝利がある。

 故に二人の漢は愚かを承知で、死地へ飛び込む。

 

「砕けぬ! 折れぬ!! 朽ちぬ!!!」

「退かぬ! 媚びぬ!! 省みぬ!!!」

 

 互い手を伸ばせば届く超至近距離。

 最早退路なし。どちらかが死ぬまでただ戦うのみ!

 ラオウが拳を握り、サウザーが貫手を作る。

 

「砕けろ! サウザー!」

「滅びよ! ラオウ!」

 

 そして、二人の意地と誇りの拳が衝突した。

 

 

どうして天帝の部下の、それも纏め役に独裁の星なんて入れてるんだろう……。

 

Q、千本の矢は二指真空把で跳ね返すの無理じゃない?

A、無理じゃない。ZEROケンシロウ伝でケンシロウは両手をワサワサ動かして無数の矢を全部反射してたのでラオウにも出来るはず。

 

Q、ラオウ怒りで鋼鉄化してる割にサウザーの攻撃普通に通ってね?

A、そもそも城に攻め込んだのはユダ、城を落としたのはシンなので、サウザーに対しては別に怒っていない&ユダを殴ってスッキリしてしまった。

 

Q、ユダ弱くね?(2回目)

A、ダムがあってもラオウが怒りでパワーアップしてたので……。

ただしユダ様のダム破壊はゲームと違って敵の備蓄に大ダメージを与えて兵士の運用や士気に影響を与える特大デバフ付きにアップデートされているので軍単位で見ると拳王軍の受けた損害は小さくない。

 

【血粧嘴】

天の覇王では連続真空波が血粧嘴。

しかし結局ドリルなのか真空波なのか分からなかったので、このSSでは真空波は血粧嘴を使う前段階の足止め技としている。

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