シン・南斗の拳 俺達の戦いはこれからだ!   作:マジカル☆さくやちゃんスター

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第三十四話 増える元斗

 天帝の村は今、揺れている。

 原作通りに進めば後に帝都の総督となるジャコウが、ファルコの母の死と同時に動き始めたからだ。

 少し詳しく説明すると、かつて拳王軍は天帝の村に侵攻し、その際にファルコは自らの片脚を差し出す事でラオウに「その片脚は一国に値する」と認めさせ、素通りさせる事に成功した。

 その時にラオウは近くに隠れていたジャコウの邪心を見抜いて捕まえ、この男はいつか災いになるから殺せとファルコに忠告するも、ファルコは結果的にはこれを無視。後の災いへと発展し、守るべき天帝は幽閉されて失明し、恋人のミュウも妾として差し出し、多くの部下も無駄死にさせる結果となった。

 ジャコウを殺さなかった理由は「涙を流して祈る母の前で殺せなかったから」。

 ファルコの母はジャコウの育ての母でもあったので、非情になり切れなかったらしい。

 ……まあ、何も言うまい。正直ツッコミ所しかないがな。

 そして殺されなかったジャコウは案の定、ファルコの災いとなった。これが原作の流れだ。

 コントかな?

 

 そしてここからは俺もあまり知らなかったのだが、ジャコウに手を貸した男がいるらしい。

 その名を「紅光のビジャマ」。

 こいつはファルコの恋人のミュウに横恋慕するも振られ、ファルコへの逆恨みから天帝の村の存在を拳王軍にリークした奴だ。

 その結果ラオウが侵攻し、ファルコが片脚を失ったので、ファルコ弱体化の元凶とも言える。

 このビジャマは更に、ジャコウと結託して天帝の村の乗っ取りと、中央帝都の建設を目論んでいる。

 その手駒として元斗勢を操る為の人質になる天帝ルイの幽閉を画策し、ファルコの恋人のミュウを誘拐した。

 そしてファルコには「ミュウが拳王軍に誘拐された」と教え、その嘘情報を信じた間抜けのファルコが離れている隙にルイを攫おうとしているらしい。

 以上が、ジョーカー――正確には天帝の村に潜ませておいたジョーカーの部下(スパイ)から齎された、現在の天帝の村の状況であった。

 このままいけば、ミュウを誘拐されたと勘違いしたファルコと、リハビリの相手が欲しいラオウが激突する。

 それは正直どうでもいい。どちらも俺とサザンクロスにとっては厄介な障害なので、この戦いでどちらが消えても俺には得しかない。共倒れしてくれれば最高だ。

 問題は、このまま天帝の村を放置し続けると近いうちにジャコウを頂点とした帝都が完成する事だ。

 天帝を人質に取られた元斗勢は厄介だし、原作通りの規模に成長してファルコも生存していると凄まじく面倒な事になる。

 ファルコを手助けして味方に……というのは考えないではなかったが、考えた結果、無理だしそれ以上に相容れないと結論付けた。

 何故ならあいつは天帝の守護者で、天帝がトップに立つべきと考えている。

 なのであいつを生存させて味方に加えても、天帝をトップにしろと文句を言うだろうし、最悪そこからの敵対反乱ルートもあるだろう。

 俺が頂点に君臨したいという俺の思想とは決して相容れない。

 可愛そうだがファルコは、『敵にすると厄介だが味方にすると邪魔』の典型だと思っている。

 ならば早い段階で消えてくれた方が、俺にとっては有難い。

 それらを統合した結果に出た俺の結論はこうだ。

 ファルコとラオウの衝突は放置する。そしてファルコが不在のこの隙を突き、天帝の村に攻め込んでジャコウ達を始末する。

 ついでに天帝にも歴史から消えて貰おう。

 帝都など作らせるものか。ここで野望を抱いたまま死ね、ジャコウ。

 

「ラオウとファルコがぶつかる今が好機だ。軍を編成し、速やかに攻め込む。

ジョーカー、天帝の村に今残っているうち、厄介な奴は?」

「まず、ジャコウの協力者である『紅光のビジャマ』。機械の力により電気を闘気に変換して戦うようです」

「紛い物の拳法だな。他は?」

「『紫光のソリア』、『蒼光のバトロ』、『翠光のオグル』の三人がファルコを除いた最高戦力です。

しかしソリアとオグルはファルコに同行して不在、バトロは天帝の養育係ですが、現在はファルコの頼みを受けて離れた場所で暮らしております」

「うむ……うん?」

 

 ジョーカーからの報告に頷いていた俺だったが、違和感を覚えて思わず間の抜けた声を上げてしまった。

 最高戦力の一人で養育係の男を天帝の側に置かずに離した? 何故に?

 

「そのバトロという男、何か天帝の側に置けぬ問題があったのか?」

「いえ、人格、実力共に非常に優れた男です」

「では何故天帝から離している?」

「ジャコウの動向を警戒したファルコの判断です」

「…………?」

 

 …………?

 いや……それなら、逆じゃないか?

 ジャコウを警戒したなら、天帝の側には実力のある護衛を置くべきだろう。

 何故逆に離している?

 

「……なるほど。一度引き離してジャコウの警戒網から外し、外からジャコウを見張らせ、いざという時に動けという事か。遠まわしな策だ」

「いえ、天帝の村から遠く離れた地です。バトロはすぐには動けないでしょうし、ジャコウの動きも見えぬでしょう」

「…………? ??」

 

 えっ? 本当にただ、信頼が出来て実力もある養育係を無駄に天帝から離しただけ?

 その行動に一体何の意味が?

 ジャコウによってバトロが害される事を恐れた? いや、しかしそれにしても天帝を守護するはずの男の身を案じて天帝をフリーにしては意味がないというか、本末転倒だろう。

 大統領を護衛するSPの身が危険だからと解任して、誰も大統領を護衛してませんって言ってるようなものだぞ。

 

「…………そ、そうか。バトロよりも頼りになる護衛が他にいるのだな」

「おりません。現在天帝を護衛しているのは数人の兵士と、アスラという天帝の幼馴染の少年一人だけです。バトロ一人に遥かに劣ります」

「…………? ?? ?」

 

 ???????

 

「……すまん、ジョーカー。話が理解出来ん。では何故ファルコは、そのバトロという男を天帝から離したのだ? 利点が何一つ見えんが。いや、本当に何で天帝をフリーにした?」

「……恐らく……ですが……自分がいれば大丈夫と踏んでいたものと」

「しかしジャコウとビジャマの嘘に踊らされて、天帝から離れたようだが? 一万歩譲って嘘に踊らされたのは仕方ないにしても……いや全然仕方なくないが、話を進める為にここは仕方ないとしよう……自分が離れる前にこう、実力のある護衛を他に用意するとか、普通はするだろう? むしろこういう時こそ温存しておいたバトロという男を戻すべき時ではないか?」

「………………KING……私にも……分からぬ事はあります……」

「…………そうか。すまん」

 

 どうやら、このファルコの謎采配はジョーカーにとっても意味不明なものらしい。

 それを責める気にはならない。何故なら俺も理解出来ないからだ。

 わざと隙を見せてジャコウを泳がせた、というわけでもなさそうだし。

 ジャコウを警戒していなかったわけでもない。人手が足りていなかったわけでもない。

 ……駄目だ、まるで分からん。ファルコの行動に合理性がなさすぎる。

 天帝を誘拐して下さいと言っているようなもの、なんてレベルじゃない。

 天帝にネギと鍋と鴨をハッピーセットにしてリボンで巻いて目に付く位置に置いているようなものだ。

 今ならアッパーカットをするベジータ人形もついてきてお得だ。え? いらない?

 何か、あれだな。ポケモンの対戦で深読みしすぎて初心者の出す電気系ポケモンの前で、何故か地面系ポケモンを下げてギャラドスを出して一撃でやられるポケモン廃人のような……そんな外から見たら「こいつアホなのか?」と思うしかない謎行動をしてるな、ファルコ。

 多分……ファルコなりにあれこれ一生懸命考えた結果……なんだろうな。

 

「現在村に残っているのは、『赤光のショウキ』、『緑光のタイガ』、『青光のボルツ』、『赤光のブロンザ』の四名です」

「色が紅、翠、蒼と被っているな」

 

 もう少し色にバリエーションを持たせろよと呆れそうになり、そこで俺は言葉を止めた。

 今の説明、何かおかしくなかったか?

 

「……待て。今、二人いなかったか? 赤」

「元斗皇拳の使い手はそれぞれが独自の闘気の色を持ちます。その中で色が被る事もあるのでしょう」

「……そうか」

「実力的にはバトロ達に劣ります。加えてショウキ以外は人格に問題があり、自らの意志でジャコウに協力しているようです」

「予想の十倍やばいな元斗」

 

 まあ、実力的には二軍止まりという事か。

 それでも元斗の拳士となれば、油断は出来ないだろう。

 生半可な奴をぶつけても死体が増えるだけだな。

 とりあえず、雑魚散らしの為に一つか二つくらい部隊を連れて行き……後は、シュウでも連れて行くか。

 天帝が原作通りに地下作業場に閉じ込められているかどうかは分からないが、もしそうだった場合は暗闇の中でも動き回れるシュウの存在が役に立つはずだ。

 

 天帝の村への経路は、まず俺とシュウだけでバイクに乗って拳王領を迂回して元聖帝領へ向かう。

 何故二人かといえば、あまり大勢で出発すると、俺がKINGシティを離れた事に気付かれるからだ。

 俺がKINGシティにいると思わせておけば、あれで案外慎重なラオウは傷の完治が確認出来るまではKINGシティに攻め込んでくる事はない。

 今回の目的はあくまで、ラオウがファルコに気を取られている間に天帝の村を電撃制圧する事にある。なのでラオウの進路が変わるような事――即ち、俺の出撃に気付かれるようなヘマは避ける。

 元聖帝領についた後は、そこにあるKING軍支部(元聖帝城)にて速やかに補給を済ませ、部隊を編成。軍団を率いて天帝の村を一気に落とす。

 この動きは流石に拳王軍にキャッチされるだろうが、ここまで接近すればラオウとファルコの耳に情報が届くよりも俺が天帝の村を落とす方が早い。

 今は文明が崩壊した世紀末。リアルタイムで通信が出来る戦前とは違う……情報の通達にはタイムロスが生じるのだ。

 気付いた時はもう遅い。俺は天帝の村を制圧し、KINGシティへ帰っている最中だ。

 

 

「元斗赤光烈弾!」

「元斗青槍飛拳!」

「元斗緑光飛弾!」

 

 シュウと軍団を連れて天帝の村へ攻め込んだ俺は、早速元斗の手厚い歓迎を受けていた。

 俺の前に立ちふさがるのは赤、緑、青の三人の元斗の将。

 三つの闘気の光がそれぞれ、光線、槍、輪と形状を変えて俺に迫る。

 だがそれらの技を前に、俺は笑う。

 何だこれは? まさかこんな物で、この俺を倒せると本気で思っているのか?

 だとすれば――笑止!

 

「温いわァ! 南斗雷震掌!」

 

 俺は地面に手を付け、闘気を爆発させた。

 吹き上がる闘気が三つの光を消滅させ、更に三人の元斗の将をも足元から吹き飛ばす。

 壊れた人形のように空を舞う三人の前に跳躍し、追い打ちをかける!

 

「南斗――」

 

 何とか体勢を立て直そうとしている男達を纏めて、空中サマーソルトキックで更に跳ね上げた。

 そして俺自身もまた、空を蹴って二段跳躍。

 空中こそが南斗の真髄。空こそが大鷲の戦場!

 

「――猛鷲飛勢!」

 

 高速の突きの連打を放ち、三人を滅多打ちにした。

 赤い奴だけは咄嗟に急所を外していたが、残る二人は防御も回避も出来ていない。

 サウザーと比べれば何という鈍間か。ならば遠慮なく仕留めさせてもらおう。

 オラッ! 手刀(グレイヴ)! 千手斬! 弱めの獄屠拳!

 俺が着地すると同時に緑光将軍タイガと青光将軍ボルツが血飛沫を上げてバラバラになり、彼等に仕えていた元斗の雑兵達は怯えたように後ずさった。

 

「フッ……こんなものか」

 

 思わず、相手を馬鹿にした言葉が口から出てしまう。

 だが仕方あるまい。まさかここまで弱いとは思わなかったのだ。

 所詮は甘い蜜に群がり、自らの意志でジャコウに手を貸している連中という事か。

 元斗の拳士とは信じられないほどに……弱く、脆い。

 唯一、ギリギリで致命傷を避けた赤い奴だけはマシだったが、そちらももう動けないようだ。

 

「つ、強い……! これが、サザンクロスのKING……!」

 

 赤い男――ショウキが血を吐きながら、俺を見上げた。

 この男は確か、原作ではケンシロウとユリアを匿った男だったか。

 ファルコの人柄に惹かれて仕えていたものの、ジャコウから手酷い仕打ちを受け続けるファルコの姿に我慢ならずにジャコウを殺そうとするも、ファルコによって止められてしまう。

 その後ファルコは彼を仮死状態にして帝都から脱出させようとするも、その策はバレバレでジャコウの息子のシーノ(アニメではボルツ)に殺されてしまうという、不遇の男だ。

 

「なるほど……噂以上に出来るな、KING」

 

 兵士達の奥から、一人の男が余裕を滲ませて歩み出た。

 それはショウキ同様に赤い光を纏った髭面の大男だ。

 

「私は元斗の拳士が一人、赤光のブロンザ。お相手願おうか」

「よかろう。殺してやる」

 

 もう一人の赤い奴がお出ましだ。

 男――ブロンザはゆったりとした動作で前に出ると、残像を残しながら俺の周囲を囲むように移動し始めた。

 ほう、今までの連中とは毛色が違うな。それに、この動き……まさか。

 

「顔色が変わったな。どうやら知っているようだな」

「…………」

「そう、これはお前の思っている通り、哀しみを背負った者だけが会得出来る究極奥義、無想転生。貴様は私に指一本触れる事が出来ん」

 

 ブロンザの言葉を聞き、俺は納得した。

 なるほど、やはりそうか。一体何の()()かと思ったが、無想転生のつもりだったのか。

 ブロンザは無数の残像を残しながら俺の死角へ回り込み、そして闘気を高めた。

 

「そして受けるがよい! 無想転生の状態から白華弾を放つ我が奥義……元斗皇拳光の輪!」

「馬鹿が」

 

 ブロンザが光の輪を放つと同時に俺は、天翔十字鳳で回避しつつ奴の頸動脈を切り裂いた。

 首から血を噴き出し、何が起こったのか理解出来ていないブロンザが呆けた顔で膝を突いた。

 

「な……何故……」

「貴様は三つ思い違いをしている。一つ、それは無想転生ではない……ただの柔の拳だ。それも、トキの柔の拳とは比較にもならん出来損ないのな」

 

 何と言うか、突っ込み所しかない敵だったな。

 何で元斗の拳士なのに、北斗神拳の奥義を使えると思ったんだ、こいつ。

 畑が違うだろうが、畑が。

 確かに他流派の奥義を使う事は珍しくない。ケンシロウは水影心で南斗の技を使うし、俺も北斗の奥義を盗んでいる。

 しかし俺でも、無想転生だけは盗めない。

 というか、それが出来るならラオウは哀しみを背負う為に原作であんなに苦労していない。

 水影心でケンシロウの無想転生をラーニングすればいいだけだ。

 つまり、こいつがやったのは無想転生ではなく、『無想転生っぽい動き』に過ぎない。

 

「二つ、柔の拳は相手の力を受け流す静水。しかし元斗皇拳は闘気によって敵を切り裂く明らかな剛の拳。両立させるには並外れた才覚が必要となるが、貴様はその域に至っていない。ただ、両方の技を半端に齧っただけの野良犬だ」

 

 俺は、死を待つだけのブロンザへ近付いて手刀に闘気を集めた。

 

「三つ……無想転生は貴様如きが会得出来る技ではない。理解したら死ね」

 

 そしてブロンザの首をはね、動かなくなったそれを無視してショウキへ向き直った。

 結局、マシだったのはこのショウキだけだったな。

 

「な、何故……何故、それほどの力を持ちながら……天帝を守護するべき南斗六聖の一人でありながら、天帝に牙を向けるのだ……!?」

「知れたこと。それは俺が強いから……そして天帝が弱いからだ」

「なっ……!?」

「力こそが正義。それこそが世紀末の絶対のルール。強者は心置きなく好きな物を手に入れる事が出来る」

 

 天帝の守護? 南斗の宿命? 知った事か。

 ただ天帝に生まれたというだけの小娘に、今の荒れ果てた世界を正す力などあるものか。

 俺はきっと、間違えているのだろう。悪なのだろう。

 だが、ならば正義を自称し、宿命とやらを重んじる連中に俺は問おう。

 貴様等よくもまあ、大の大人が雁首並べて十に届くかどうかという小娘に、世界という重荷を押し付ける気になれるな? 随分と大層な正義ではないか。

 

「て、天帝を……どうする気だ……!?」

「歴史から消えてもらう」

「……っ、き、貴様……!」

 

 ショウキは震える足で何とか立ち上がり、俺の行く手を阻もうと構えた。

 見上げた忠誠心だ。しかしそれも、実力が伴わなければ虚しいだけ。

 俺は嘲笑すると、彼の顔を遠慮なく蹴って、再びダウンさせた。

 

「天帝は今日、ここで潰える。そして」

 

 倒れているショウキを素通りし、俺は村で一番大きな建物へと向かう。

 あそこから腐ったドブのような、薄汚い邪心を感じる。

 あの建物の中にジャコウがいると見て間違いないだろう。

 

「天帝()()()ただの小娘には、平凡な一生でも送ってもらおうか」

 

 天帝ルイは、今日をもって天帝ではなく、ただの小娘ルイとなる。

 その後はもう、俺にとってはどうでもいい存在だ。

 元斗の旗頭にされないように連れて行くが、その後は……まあ、衣食住くらいは提供してやるさ。

 

 

【天帝幽閉RTA】

1、ラオウの忠告を無視してジャコウを生存させます。

2、特にジャコウを幽閉とかせずに放置します。

3、天帝の養育係の信頼出来る実力者を解任します。

4、ファルコが村を離れます。

5、天帝が幽閉されます。

 

【金色のファルコ】

金色角刈り。帝都編の実質ラスボス。(ジャコウはイベントボスみたいなもの)

色々と不器用で報われない人。

実力的には(両足があれば)無想転生会得前ラオウと互角くらいと思われるが、実力の割に色々と残念な男。

ジャコウを殺しておけと忠告されたにも拘らず「マッマが見てるンゴ」という理由で忠告を無視し、天帝の危機を招いた。ジャコウを殺すのにも躊躇していたくせにマミヤの村の長老を始め、無関係の人々は平然と殺す。

涙は枯れ果てたとかいう割によく泣く。つまり枯れ果てたわけではなくシンプルに殺しに慣れて泣かなくなっただけ……?

そこまでして天帝を守ろうとしていたくせに、自分が負けた時は天帝諸共ジャコウを爆殺しようとした。

そしてやっと呪縛から解き放たれて味方になったと思ったら、怪我の完治も待たずに修羅の国へ行って、あろう事か名もなき修羅にやられて、最後はケンシロウのお情けでかろうじて勝利するも死亡。

汚名を返上する機会すら与えられなかった。

それどころか後年、「実はルイの側には頼りになる養育係がいたのに解任した」という謎采配が追加されてしまった。

普通、こういう本編でひたすら不遇だったキャラクターには後付けで救済がされたり、死後はラオウのように美化されたりするものだが、ファルコはむしろ死体蹴りばかりされている。メタ的にも不遇すぎる。

 

【紫光のソリア】

ファルコに従う元斗皇拳の拳士。

アニメでは長老殺しをファルコの代わりにやっていた。

 

【紅光のビジャマ】

パチスロのキャラクター。機械で生成した闘気で戦うという滅茶苦茶な設定の男。

ファルコの恋人のミュウに一目惚れするが、どう見ても不審者丸出しな恰好のせいであえなく撃沈。

ファルコを逆恨みして拳王軍に天帝の村の情報をリークしてラオウをファルコにぶつけ、ファルコの片脚が失われた。

その後ジャコウと結託して天帝を幽閉したが、どういうわけか一番の執心対象だったはずのミュウはジャコウの妾となっている。お前それでいいのか。

 

【白光のアスラ】

パチスロのキャラクター。天帝ルイの幼馴染でルイに惚れていたらしい。

もしかしたらイチゴ味のレンの立ち位置にいたかもしれない男。この時点ではまだ少年。

ルイ幽閉の際にルイを救おうとしたが逆に囚われて洗脳され、後に殺戮を求めるマシーンと化す。

 

【翠光のオグル】

パチスロのキャラクター。かつてバットに拳を教えた男というなかなか無茶な設定の男。

 

【蒼光のバトロ】

幼きルイとアスラの養育係を務めていた男。ジャコウが暗躍し始めた際にジャコウの動きを危惧するファルコによって解任され、別の場所で暮らしていた。何で?

実力者である彼が近くにいた方が安全だと思うのだが、何故ファルコは彼を遠ざけてしまったのだろう。

 

【赤光将軍ショウキ】

ケンシロウとユリアに安住の地を提供した人。

虐げられるファルコの姿に我慢ならずジャコウを殺そうとしたが、ファルコに倒されてしまった。

仮死状態にされてファルコがこっそり逃がそうとしたものの、バレバレで呆気なくジャコウの息子のシーノに槍で殺されてしまった。

 

【赤光の戦士ブロンザ】

FCの北斗の拳に登場するというボスキャラ。元斗四天王の一人で赤い光を持つ。

元斗のくせに何故か北斗の究極奥義である無想転生を使うという滅茶苦茶極まりない設定の男。

しかしその割にケンシロウの攻撃は割と普通に当たってるように見える。これただの柔の拳じゃね?

元斗が無想転生を会得しているのは流石に無茶すぎたし、そもそもそんなの習得してるならファルコより強いだろとツッコミどころしかなかったので、このSSでは紛い物とした。

まあ、ジャギの北斗神拳を見て自分も使えると勘違いしていたヒャッハーの上位種みたいなものだろう。

プレイ動画は一応見たが、流石にプレイした事はない。

 

【緑光将軍タイガ】

アニオリの元斗拳士。元斗のくせに明らかに自らの意志でジャコウに従っている。

何故かアニメに出演させてもらえなかったジャコウの息子のジャスクの代役であり、メタ的に言えば元斗皇拳を会得したジャスク。

アニメではリンを誘拐して修羅の国で死んだ。

 

【青光将軍ボルツ】

アニオリの元斗拳士。元斗のくせに明らかに自らの意志でジャコウに従っている。

何故かアニメに出演させてもらえなかったジャコウの息子のシーノの代役であり、メタ的に言えば元斗皇拳を会得したシーノ。

 

Q、こんなに元斗勢いるなら、ラオウが来た時勝てたんじゃね?

A、その時は村にいなかったんじゃないかな……。

 

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