Infinite Stratos ~Eyes turn from blue to red~《瞳は蒼から紅へ》 リメイク 作:ぬっく~
臨海学校2日目。
別館にに向かう途中、道ばたにウサギの耳が生えていた。
ちなみにウサギの耳って言っても生のやつではなくコスプレとかに使われるウサミミの方だ。
しかも『引っ張って下さい』の張り紙つきだ。
「これって……まさか……」
ウサミミと言えばあの人しかいない。
俺は思いっきりウサミミを引っ張った。
あんがい簡単に抜けた。
「おかしい……」
その時だった。
上から物凄いスピードで何かが降ってきた。
ドカーーーーーーン!
巨大な人参が盛大に突き刺さった。
ぱかっと真二つに割れた人参の中から、あの人が出てきた。
「やあやあ、久しぶりだね。いっくん」
ISの開発者であり、自称一日を35時間生きる天才。そして、箒の実の姉。篠ノ之 束がそこにいた。
「普通に登場すると言うこと覚えてほしいですよ…………」
天才の考えるこは解らない…………
「ところで、いっくん? 箒ちゃんはどこかな? まあ、いいんだけどね!この私が開発した箒ちゃん探知機で見つかるよ! じゃあねいっくん。また後でね!」
無茶苦茶早く走り去ってしまった。
「なんだろう……この胸騒ぎは……」
この時、俺はとてつもない胸騒ぎを感じた。
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「それでは、予定通り。実装試験を行う」
今日は午前中から夜までISの各種装備試験運用とデータ取りが行われた。
「そうだ、篠ノ之。こっちに来い。話すことがある」
打鉄用装備を運んでいた箒は、呼ばれそちらに向かう。
「今日からお前に専用……」
その時だった。
「ちーちや~~~~~~ん!!!」
砂煙を上げながら此方に向かってくる。
「……束」
部外者立ち入り禁止の臨海学校に希代の天才・篠ノ之 束が乱入してきた。
そのまま、突っ込んで来た束を織斑先生は顔面に指が食い込む程の力でアイアンクローをする。
「相変わらずとんでもないアイアンクローだねっ」
そして、あの拘束を抜ける束さんも凄い。
着地した束は、箒の方に向く。
「久しぶりだね、箒ちゃん!」
「……どうも」
数年ぶりに再会する姉妹。
IS―――インフィニット・ストラトスは、世界に476個のコアによって存在・稼働している。
このコアを作ったのは当時16歳の少女だった。
彼女は467個のコアを最後に作成して失踪した。
コアを作れる技術を持っているのは彼女だけであり、世界中が未だ探していた。
その彼女が今ここにいる。
やや躊躇いながら箒は訪ねる。
「それで、頼んでおいた物は……」
それを聞いた束は直上を指す。
「うっふっふっ。大空をご覧あれ!」
上空から金属の塊が落下してきた。
そこにあったのは……紅いISだった。
「これぞ箒ちゃんの専用機! その名も『紅椿』!」
そこには真紅の装甲に身を包んだ機体があった。
「さあ! 箒ちゃん、今からフィッティングとパーソナライズを始めよう!」
空中投影されたディスプレイ6枚とキーボードを打つというよりピアノを弾くかのようになめらかかつ素早い動きで終わらせていく。
「フィッティング終了~。さすが私」
肝心の紅椿はと言うと、あらかじめ入れてあったデータのおかげで派手な形態変化はなく、箒の体格に合わせてサイズ調整をしただけだった。
「あの専用機って篠ノ之さんがもらえるの?」
「なんか、ずるいよねぇ」
群衆の中からそんな声が聞こえた。
「おや? おかしな事を言うね。君たちは歴史の勉強をしたことがないのかな?」
以外にも素早く反応したのは、束さんだった。
「有史以来、世界が平等であった事など一度もないよ?」
ピンポイントに指摘された女子は黙りこんでしまった。
「あとは自動処理に任せておけば終わるね。あ、そうだ。いっくん、白式を見せて。束さん、とても興味津々なのだ」
束さんは全部の機材を片付けて、こちらを向く。
俺は白式を展開する。
「データを見せてね~。うりゃ」
白式の装甲にコードを刺す束さん。
「ん~……不思議なフラグメントマップだな~。いっくんが男の子だからかな~?」
フラグメントマップ
ISを人間でたとえるなら遺伝子のことらしい。
「そうだ! いっくん、白式を改造させて!」
「ちなみに?」
「メイド服型に」
「お断りします」
「ちえ~。いっくんのいけずー」
「あー……ごほんごほん」
箒は咳払いをして話に入ってくる。
「こっちはまだ終わらないのですか?」
「んーとね、もう終わるよー。……はい、終わった」
ようやく紅椿のフィッティングとパーソナライズが終わった。
「そんじゃ、試運転をかねて飛んでみよ♪」
箒は目を閉じ意識を集中させる。
次な瞬間、紅椿は物凄いスピードで飛翔する。
「どう? 箒ちゃんが思った以上に動くでしょ?」
束さんはオープン・チャンネルで会話する。
「んじゃあ、次に
箒は二本の刀を同時に抜き取る。
「雨月は打突に合わせて刃部分からエネルギー刃を放出可能なのだ!」
箒は突きを放つと同時に、周囲から赤色のレーザーが放たれた。
「じゃあ、次に空裂ねー。斬撃に合わせて帯状の攻性エネルギーをぶつけるんだよー」
束さんはミサイルポッドを呼び出し、紅椿に向かって一斉射撃する。
箒は空裂を一回転するのように振り、赤いレーザーが帯状に広がって、ミサイルを全て撃墜した。
「やれる! この紅椿なら!」
爆煙が晴れた中には、真紅のISと箒が威風堂々たる姿をしていた。
その時だった。
「お、おお、織斑先生っ!たっ、た、大変です!」
いつも慌てている山田先生が尋常じゃないほど慌てていた。
「どうした? 山田先生」
「こ、こっ、これをっ!」
山田先生は小型端末を織斑先生に見せる。
「これは……」
その後、織斑先生は山田先生と手話でやりとりをはじめた。
「了解した。全員、注目!」
千冬姉は生徒全員を振り向かせ、
「これよりIS学園教職員は特別任務に移る! これにより今日のテスト稼働は中止し、各班はISを片付けて旅館に戻れ!」
不測の事態に、女子一同はざわめく。
「許可無く室外に出たものは身柄を拘束する!いいな!!」
千冬姉の声で一喝する。
「専用機持ちは全員集合!篠ノ之も来い」
「はい!」
気の入った返事をする箒。
この時、俺は不安に駆られて、胸がざわついた。