両津「ここがネオドミノシティか…」 作:リョーツ
「何?闇金業者だと?」
「うん。両さんは、警察だよね?何とかならない。」
「任せろ。そういう輩をなんとかするのが、ワシらの仕事だ。」
マルコ少年から相談を持ち掛けられ、両津は快く引き受ける。
マルコ少年がセキュリティに話を持ち掛けなかったのは、セキュリティは基本的にサテライト住民の話など聞いてくれない『敵』だったことが大きい。
だが、両津は違う。他の地区から派遣されてきており、従来のセキュリティとはまるで違う言動、人情家である事も短期間で知れ渡った。
故に、マルコは両津に相談した。
「警察だ!ガロメは居るか!」
「け、警察?!どうしてここに!」
「証文を偽造した疑いで拘束する。公文書偽造罪だ。」
割と痛い所を突かれたガロメは顔をゆがませる。
「ま、待ってください!疑いという事はまだ確定では無いんですよね?」
「それをこれから調べるわけだからな。」
「ならばこうしましょう。私とデュエルです!そちらが勝てば、捜査に協力します。ですが私が勝てば、見逃していただきたい。」
「デュエルを拒否した場合、捜査に非協力的もしくは妨害するって事か?それだけで罪は増えるが…。まぁ、話を早く進めるためにも受けてやるか。」
こうして、ガロメの手下二人、マルコ少年と偶然見かけてそのまま取材を始めるカーリーの前で、両津とガロメのデュエルが始まった。
「「デュエルッ!!」」
両津 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
ガロメ ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
「私の先攻、ドロー!私はモンスターをセット、カードを3枚伏せてターンエンド!」
両津 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
ガロメ ライフ4000
手2 フィールド セットモンスター
魔法・罠 伏せ3
「ワシのターン、ドロー!」
「おっと、ここで永続罠、無限ローンを2枚発動!」
「ローンだと?ワシの嫌いな言葉だ。ワシの場にモンスターが居ない時、フォトン・スラッシャーを特殊召喚!」
「ここで無限ローンの効果発動!相手の場に「ローントークン」以外のモンスターが召喚・特殊召喚された時、「ローントークン」(岩石族・光・星1・攻/守0)1体を守備表示で特殊召喚します!」
「トークンを2体もワシの場に出すだと!ならば遠慮なくリリース要員として使わせてもらうとしよう。」
「ああ、シンクロ素材にも、リリースにも使えませんよ。手札を1枚墓地へ送る事で、ローントークンは破壊出来ますが。さぁ、手札を捨ててローンを支払ってもらいましょう!」
「たとえ正式に組んだローンだろうと、ワシは払わんぞ!」
「「「いや、それは払いなさいっ!」」」
思わずガロメとマルコとカーリーの声がハモる。
ガロメの手下二人は唖然とする。
「ワシはゴブリン突撃部隊を召喚!」
「永続罠、無限ローンの効果発動!ローントークンを特殊召喚!とはいえ、モンスターゾーンが埋まってしまったので、出せるトークンは1体だけですねぇ。セキュリティ君、君はすでに破産している!」
「いつもの事だ!」
「あ、貴方本当にセキュリティですかぁ?!」
素っ頓狂な声を上げるガロメを無視して、両さんはデュエルを続ける。
「ワシは攻撃力2000以上のモンスター二体をリリース!銀河眼の光子竜を特殊召喚!」
「攻撃力3000!流石はセキュリティ、ですが、モンスターゾーンが空きましたね…。ローントークンを特殊召喚!」
「それがどうした!バトルだ、いけ、銀河眼の光子竜!セットモンスターを破壊しろ!」
「破壊されたキラートマトの効果発動!デッキから地獄徴収官トイチを特殊召喚します!」
「徴収にトイチだと?嫌な予感がするぜ…。ターンエンドだ」
「駄目だ!」
「あん?」
エンドフェイズを宣言した両津に、マルコ少年は叫ぶが既に遅い。
両津 ライフ4000
手3 フィールド 銀河眼の光子竜 ローントークン ローントークン ローントークン ローントークン
魔法・罠
ガロメ ライフ4000
手2 フィールド 地獄徴収官トイチ
魔法・罠 無限ローン 無限ローン 伏せ1
「もう遅い、私のターン、ドロー!地獄徴収官トイチは1ターンに1度、相手の場に存在するローントーンの数×1000ポイントのダメージを与える。貴方の場には4体!ローンを払っていれば助かった物を。行きなさい、トイチ!」
「何度も言うぞ、ワシは正式なローンだろうと絶対に払わん!ライフを2000ポイントのライフを払い、クリフォトンの効果発動!このカードを墓地に送る事で、ワシが受けるダメージを0にする!」ライフ4000から2000
「ぐぬぬ、ローンの取り立てすら拒絶するとは。私は地獄徴収官トイチを守備表示に変更。トイチはローントークンがある限り、戦闘では破壊されません。ターンエンド!」
両津 ライフ2000
手2 フィールド 銀河眼の光子竜 ローントークン ローントークン ローントークン ローントークン
魔法・罠
ガロメ ライフ4000
手2 フィールド 地獄徴収官トイチ
魔法・罠 無限ローン 無限ローン 伏せ1
「ワシのターン、ドロー!速攻魔法、破滅のフォトン・ストリームを発動!場に銀河眼の光子竜が存在する時、相手の場のカードを1枚除外する!消えろ、地獄徴収官トイチ!」
「な、なんですとー!」
「さらにワシは、ローントークンを攻撃表示に変更!」
「は?攻撃力0を攻撃表示?一体何を考えて。」
「装備魔法、団結の力をローントークンに装備するぞ!ワシの場は5体、よって攻撃力は4000だ!」
ローントークンが筋肉モリモリのマッチョマンに変貌する。何故か海パンにネクタイをつけ、変態ルックスへと変貌している。
「ぎょえええええ!な、なんですかそれ!」
「いけ、ローントークン!ガロメにダイレクトアタックだ!ローンは払わんぞパンチ!」
今までローントークンは、ローンを払わせる事でわざと破壊させられるか、あるいはトイチによるダメージを与えるためのカードとしてしか使われてこなかった。
それがなんと、フィニッシャーを決められるという事でローントークンは張り切ってガロメに突撃する!
「うぎゃああああああ!ローンはもうこりごりだぁああああああ!」ライフ0
「よし、ワシの勝ちだな!さぁ、ガサ入れの時間だ、覚悟しろ!」
こうして、両津の手により闇金業者は摘発されたのだが…。
「狭霧課長!逮捕に至るデュエルにて、セキュリティが『正当なローンだろうと払わない』と発言したそうですが、事実ですか!」
「これが事実だとすれば、監督責任問題ですよ!」
「貴女も同じ考えなんですか!」
マスコミはこの時の両津の発言を問題視し、狭霧への攻撃材料として利用。
記者会見でさんざん胃を痛めた狭霧は、両津に過酷な任務を与えることにした。
「課長、いくらなんでもDホイール窃盗団への潜入任務は危険では?」
「手元に置いておいたら危険すぎるわ、潜入調査でしばらく手元から離れて貰います。」
胃薬を飲みながら、狭霧は両津に過酷な任務を与えるのであった…。
5D'sの二次創作は色々ありますが、ガロメをローントーンのダイレクトアタックで倒すのは、これが最初で最後でしょうね。