幻想郷に降り立つゲーマー『 』の物語   作:雨宮陽花

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多少書き方が違います。


烏天狗の訪問

…現状を伝えようと思う。

パチュリーがどこから持ち出してきたのか分からないセーラー服のコスプレを持ってきたことから始まる。

最悪なことにそれを見た空と白が私を見て―――

それで今、セーラー服を着た状態で縁側に座っている。

部屋の方を見るとパチュリー、空、白が私を見るようにして座っている。

あまりこの格好を見ないでほしい。

霊「んで…なによ、この格好」

再度振り返り、半眼で半ば睨むようにして見つめる。

空「ん?似合うと思うぞ」

どこか笑っているように言う空。

…聞きたいのはそれじゃない。

霊「違うわよ。パチュリー、あんたこれどっから見つけてきたのよ」

そう、問題はパチュリー。空や白は外来人だし、持っていてもおかしくはないのだけど…。

何故、パチュリーがその幻想郷(ここ)にないような服を持っていたのか。

まぁ、流れ着いたのなら納得はできるけど…これはまだ外の世界でも一部の人は知っていそうな感じがする。

パチェ「あぁ、その服のことかしら?この2人にコスプレを知ってから集めるようにしててね。だからちょうどいいのがあったのよ~♪」

いつもと違ってニコニコ、と嬉しそうに笑っている。無理もないけど。

だからって私にするのは勘弁してほしい。

霊「だからってあんたねぇ…」

呆れたように言うと空が妙に真面目な顔をして

空「大丈夫だ、問題ない」

と、言いながら右手の親指を立てる。

霊「そういう問題じゃないわよ!」

私はそう言ってから縁側から立ち上がり、部屋に入る。

入った後、なんとなくお茶を飲みたくなったので無言で台所へと向かう。

空「どこに行くんだ?霊夢」

背後からそう声をかけられたけど、セーラー服から”あえて”着替えない事で出かけないということを認識させようとした。

…察してくれたのか、廊下に出る時、白の声で「……台所だと……思う……」と聞こえた気がする。

 

数分後、仕方なく4人分の湯呑みと茶菓子、それと急須(緑茶入り)をおぼんにのせて空達のいる部屋へと戻る。

ちゃぶ台にそれを置いてからそれぞれの湯呑みへとお茶を淹れていく。

空「へぇ…やっぱお茶なのか。まぁ、神社だし、そうだろうとは思っていたけどな」

あんた達の神社へのイメージはどうなっているのやら…。

それを気にせず自分も座る。

パチェ「…ふふっ、いつもの紅白が違う服を着ているとこうも新鮮で面白いのね」

クスクスと笑いながら、尚且つ私を見ながら言う。

霊「あんたらが半ば強引に着せるからでしょう?あとそういうあんたも紅茶以外もいけるのね?」

半眼でパチュリーを見ながら呆れたように言う。

紅茶も一応お茶だからいけない、と言うことはないだろうけど、用事がなければ出てこない魔法使いだからこそ気になる。

パチェ「まぁね。でも実物を飲むのは今回が初めてなんだけれどもね」

少し苦笑してしまう。本でなら見たことあったのか…。

空「紅魔館(あんなところ)にずっといた本の虫だから無理もなさそうだけどな。ところで霊夢」

それもそうだ、と納得してから名前を呼ばれたことに対して

霊「なによ。他になにかある、とでも言うのかしら?」

半眼でじっ…と視線を向けながら尋ねるつもりで言った。

空「…なんだかんだ言ってそういう服を着てくれるよな」

右手を軽く握った状態であごにそえ、私を見つめながらそう言った。

白「……うん。……まんざらでも、なさそうな……感じがする……」

私は笑顔を浮かべる。けど、多少イラついているのできっと表情のどこかに出ているのだろう。

どうでもいいけど。

霊「ああん?そうしないとあんたらがうるさいから仕方なくやってるだけよ。正直なところ、さっさと着替えたいわ」

するとパチュリーがクスクス、と笑い出す。

 

それからしばらくすると境内に文が降り立った……ような気がした。

文「あやややや、興味があって様子見しにきたら…霊夢さんが変わった服装をしていますねぇ」

聞きなれた声。振り返ってみるとやはり彼女だった。

霊「あー、はいはい。そうね。そうだわ、ちょうどいいからあんたも自己紹介しなさいよ、この2人に」

白と空を交互に一瞥してから文の方を再度見る。

空「霊夢…お前ってなにかと人望が厚いな。主に妖怪のだけど」

褒められている感じがしない上に一言余計だと思った。

霊(こいつらが勝手についてきてるだけなんだけどもねぇ…)

もちろん神社への招待も宴会以外ではしない。

パチェ「それはいいとして…確かにこの外来人2人には自己紹介してやったらどうかしら?霊夢のことだから貴方のことは言ってないでしょうし」

確かに説明していない。幻想郷の大雑把な説明は一応しておいてあるけど。

文「そのようですね。どうやら私のことを知らないようですし」

クスッと笑い、そう言うと縁側に両手をつけて顔をこちら側を見ながら少しあげる。

それからいつものくどき文句、とでも言うのだろうか…を言った。

文「私は清く正しい射命丸文、ですよ」

ニコニコ、と笑いながら言う。…本当にそうならちゃんとした新聞紙を出してほしいと思う。

空「へぇ、そうなのか。ま、俺は空だ。んでこいつは…」

なんて言ったあと、白の頭にぽん、と手をのせると

空「俺の自慢の妹、白だ」

なんて言った。

文「そうなんですか。…外来人2人は兄妹、と…。これはいいネタになりそうですね!」

持っていたメモ帳らしきものにペンで書くと、そのまま飛んでいってしまった。

霊(相変わらず騒がしい奴ね…)

そう思いながら見送り、見えなくなってから多少ぬるくなったお茶を飲んだ。

…いい加減着替えたい…。




不定期更新になりますが、ごゆっくり…。
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