弾幕なので、この世界の人達には無害です。
ただ彼らが当たれば打撲、ですが。
・・・三日続いて明かりが消えることのなかった博麗神社。
兄妹は本当に3日連続徹夜、霊夢はちゃんと寝るということがあったと言うことをその神社にいる者達以外は知らなかった。
不満そうな表情を浮かべ、
霊夢「私のことを教えてくれたのはいいけども、私に連続でゲームをさせるとはいい度胸ね」
怒った口調でそう言った。
もちろんその間、霊夢はこの幻想郷について知りうる限りの情報を教えた。
面倒くさそうにしていたが。
空「でもちゃんとこっちの世界のことも教えたろ?」
半ば呆れ顔でそう言う空。しかし、なにかを思い出したのか笑い、
空「しかし、確かにここは楽園だな」
と言った。続けて、
白「・・・・・・にぃ、目の前の人・・・・・・素敵な楽園の巫女・・・・・・」
と呟いた。空は忘れていたかのようにうなずくと
空「そういやお前はそうなんだったな」
といたずらげに笑った。
霊夢「あんたらねぇ。んで、一応幻想郷のことは教えたわよ?これからどうするわけ?まっ、外の世界には帰りたくないようだから帰さないけども」
もはや呆れながら、それでも何故か一緒にゲームをしていた霊夢が顔をあげて兄妹に尋ねた。
空「あぁ、紅魔館とやらに行ってみたい。白も構わないだろ?」
膝の上にいる雪のように白い白の顔を見つめながら。
白「・・・・・・ん」
それに対し、うなずいた白。
仕方ないわね、と言うとほぼ3人同時に対戦ゲームをやめた。
霊夢は移動が面倒なので少し浮きながら、2人はその後を追うようにして歩いている。
もちろん、紅魔館までは博麗神社の境内裏、霧の湖を経由しなくてはならない。
そのため、やや長い距離となっている・・・が、外の世界より自然の多い場所。
オンラインゲームとかでしか見た事のない二人は感心した。
空「にしても自然が多いな。よくここまで守れるもんだ」
白「・・・・・・それ、に・・・・・・空気も、綺麗・・・・・」
各々の感想を言う二人に対し、
霊夢「そりゃそうよ。っていうかこういうのがなきゃ妖精は生きていられないのよ?」
あって当然、と言わんばかりに言う霊夢。
それに対し、霊夢から聞いた情報を即座に覚えた白が呟く。
白「・・・・・・自然から、生まれる存在・・・・・・。・・・・・・警戒して、ないと・・・・・・イタズラ、してくる・・・・・・」
前を先導して紅魔館まで行っていた霊夢もそれには関心したように、
霊夢「あら、もうこの地に適応しているのね。あんたら外来人は幻想郷には適応しにくいものだと思っていたんだけれども。妖怪とかも信じないし」
と2人に対し言った。
空「そりゃ当たり前だろ?っていうか他にも俺らみたいな奴がきたのか?」
そう尋ねられ、浮いていた霊夢が二人と同じように歩き始める。
それからあっちに見えるのが霧の湖よ、と言ってから、
霊夢「ええ、きてるわよ。でもすぐに帰る奴が多いわ。居残る奴がいたとしてもあんたらほど落ち着いてゲームとかする奴なんていないけどもね」
珍しいと言わんばかりの表情を浮かべた。
空「そういうお前も説明して少し遊んだだけで慣れるとか本当にここの住民かよ」
どこかあざ笑うように笑いながら言った。
少しイラついた霊夢だが、無視して進んだ。
霧の湖を超え、暫く歩くと洋風な赤い館が見えた。
門があり、その前には龍と書かれたチャイナ服を連想させる緑色の服を着ている女性がいた。
それを見るなり慣れた様子で進んで行く霊夢。
兄妹は顔を見合わせたのち、そのあとを追うようにして歩いた。
霊夢「美鈴、ここの人達にこの兄妹を紹介させたいのだけれども、問題はないでしょう?」
つっこんだのは美鈴と呼ばれた門番ではなく―――
空「いきなり問題ないと決め付けるとかフラグだろっ!?」
空であった。
理解できず、驚いたのはその美鈴と呼ばれた門番と霊夢だけであり、白はすぐに理解できたようであった。
??「紹介ぐらいなら問題ないと思うわね。ああ、私は紅美鈴よ。あんたらは?」
いつもの調子を取り戻すかのように言う。
空「ああ、俺は空。んでこいつは妹の白だ」
へらへらと笑いながら妹の白を真横によせて言った。
美鈴「なるほど・・・。霊夢、あまりなにもしないでよね?」
霊夢にだけ、警戒の目を向けていう美鈴。
霊夢「分かったわよ。っていうかだいぶ前からなにもしてないじゃない」
と不満そうに言う。
美鈴はそれを聞いてなにも言わずに門をあけた。
3人はあけられた門から堂々と紅魔館に入っていった。
すみません、長くなるであろうと思ったので2つに分けます。
後編は後日・・・