幻想郷に降り立つゲーマー『 』の物語   作:雨宮陽花

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2つにわけてしまったうちの後編です。
紅魔館にいる一部メンバーと会います。


巫女と兄妹、紅魔館へ行く 後編

門から入った3人。霊夢は紅霧異変の時やたまに来ていた為、すっかり慣れきっていたが、庭でもかけて遊んだりできるんじゃないかというほどの広さがあったからだ。

しかし、霊夢が気にすることなく前に進んでいったのであまり見ることができずについていった。

扉を開けるなり、

霊夢「咲夜ー、いるんでしょう?この後ろにいる兄妹のためにここを案内してもらえないかしらー?」

と目の前にいない人物に向け、大きな声で叫びながら入る。

空「案内ってお前・・・。ここにいない奴にどうさせるんだよ」

と呆れて引きつった笑みを浮かべながら白と一緒に入る空。

そして3人の前に見えたのは・・・大きなエントランスホールだった。

進みながら、兄弟2人だけ驚いて、

空「こういう広い場所もあるんだな」

白「・・・・・・ん」

と呟くばかりだった。

 

途中まで進むと一瞬なにかが起こり、いつの間にかメイドの姿をした少女が3人から見える位置に立っていた。

??「・・・それで、案内してほしい兄妹ってそこの2人のことなのかしら?」

兄妹に目をあわせながら霊夢に尋ねるように言うメイドの格好をした少女。

霊夢「ええ、そうよ。まっ、あんたらも自己紹介したらどうかしら?あと咲夜、あんたも一応してちょうだい。私は面倒だからしてやらないし」

相変わらずの落ち着いた様子で面倒と言い張る巫女に対し呆れるメイド・・・と言う構図ができあがっている。

内心呆れながらも、

空「俺は空だ。んで、こっちは妹の白だ」

笑みを作って浮かべ、いつものようにそう名乗った。

メイドの格好をしている少女も気づき、

??「私は十六夜咲夜と申しますわ。この紅魔館の主に仕えています」

と名乗ってから礼儀正しくお辞儀をする。

霊夢「んじゃ、終わったわね。はい、レミリアのとこに連れて来なさい」

終わったのを確認するや否や霊夢はそう言った。

咲夜「あらあら・・・要するに私とお嬢様を通じてこの館にいる人に教えろってことかしら?仕方ないわね、別に構わないわよ」

もちろんここまで固有名詞を出されて困惑するのは兄妹の空と白だけであり。

しかし、案内してもらえる、と言うことを思い出した空は、

空「っと、咲夜って言ったっけか?ここに情報の詰まった場所とかねーか?」

と咲夜に対し尋ねた。

咲夜「ええ、あるわよ」

そう言ってから霊夢に目をやり、

咲夜「そこにいる紅白なら大丈夫でしょうし、案内するわ」

 

そう言って連れて来られたのは大図書館と言っても過言ではない・・・いや、大図書館そのものがあった。

空は外の世界にあるアメリカに存在する図書館よりも広いんじゃないか、と想像した。

空「よくこんな広いのに管理できるな・・・」

感心したように呟いた空の前の方から三日月のついたドアキャップにも似た帽子、薄紫色の服を着ている少女が、

??「そりゃ小悪魔にも管理させているもの。私1人じゃ大変だわ」

と言ったのち、「読みたいのならまた今度来てちょうだい」と名乗りすらせずまた元の位置へ戻ってしまった。

しかし、咲夜は珍しそうに、

咲夜「あら、パチュリー様がほかの人に関心を持つなんて珍しいわ」

と言った。それから「お嬢様に会わせます」と言い、大図書館をあとにした。

 

咲夜「お嬢様、失礼いたします」

そう言いながら比較的大きな扉を開け、部屋へと案内する。

そして、案内された部屋の奥の方・・・王座に座る身長よりやや大きめな翼をした幼女とも言うべきだろう少女が待ちかねたかのように、

??「客人、ね。ようこそ、紅魔館に。私はこの館の主、レミリア・スカーレットと言うわ」

と言いながら王座から立ち上がり、両手を胸の前にだらん、と垂らした。

吸血鬼が出てくるゲームはある程度はあったのだが、そんなポーズをするのは見たことがないらしく少し興味を持ったようだ。

空「へぇ、そうなのか。んじゃ、お前はレミリアたんでいいな?」

からかうように笑いながらそう言う空。

レミリア「せめてレミリアにしてもらえないかしら?子ども扱いされているようでなんだか癪なのよ」

と言うと横で霊夢が笑い、

霊夢「レミリアたんも捨てたもんじゃないわね」

と言った。

レミリア「霊夢、いくら貴方でも駄目よ?・・・それで、紅魔館になにか用かしら?」

霊夢を少しだけチラッと見たのち、兄妹のほうを眺めながら言った。

空「っと、そうだな。まず、俺は空。こっちは妹の白だ。んで、こっちへは今いる神社と相次いでお世話になるだろうから挨拶にきたまでだ」

と言いながらへらへらと笑った。

傍からすれば不真面目にもふざけているようにも見えなくは無い笑み。

しかし、

レミリア「あら、そう?なら、パチェの図書館とかを借りるといいわ。どこかの白黒みたいに盗まなければ貸してくれるでしょうし」

とその言葉のままの意味を汲み取り言った。

それに続いて霊夢は、

霊夢「あぁ、小鈴ちゃんちの店よりも多くの本があるけども、ほとんど日本語だそうよ。んでもたまに封印されてるのがあるらしいからそのときは・・・かしら?」

そうさらりと言った。

それをレミリアはどこか迷惑そうに、

レミリア「パチェでも無理だったのをそうやって解くのはやめてもらえないかしら?」

と言った。

霊夢に悪びれた様子はない。むしろこれも巫女の出来ることだ、と言わんばかりの態度をしている。

空「まぁ、こんぐらいかな。帰るぞ、白」

と言うと白の手を握り、一緒に帰っていく兄妹。

霊夢「あっ、こら待ちなさい!私を置いて神社に帰れると思ってるのかしら!?」

半ば怒りのこもった声をあげながらあとを追う巫女。

 

騒がしい3人が去ったあと、レミリアはこう呟いた。

レミリア「あの兄妹・・・運命が見えなかったわ・・・」




少々長くなってしまいましたが、紅魔館編はこんな感じです。
恐らく大図書館はまだ出てくるかと思います。
まあ、少し英語で書かれた本とかを混ぜるつもりですが・・・
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