幻想郷に降り立つゲーマー『 』の物語   作:雨宮陽花

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ちょっとした日常をやってみようかと思います。
なので移動は比較的ないかと思われ・・・。


拠点「博麗神社」

夜。霊夢の部屋に空、白、霊夢といった3人が集まっていた。

用事を聞かされずに呼ばれた霊夢は少し不満を持っていた。

霊夢「んで・・・入浴後になんの用かしら?」

それを聞いた空は予定調和だ、と言わんばかりに不敵に笑みを浮かべ、

空「ああ、それはだな・・・。幻想郷を本当の平和にしてしまわないか?お前もそろそろそっちの”妖怪退治”は飽きただろうしな」

そして、知っていると言わんばかりに霊夢の顔を見ながら言った。

霊夢は空の期待通りに顔をしかめた。

霊夢「・・・んで、あんた、理解してて言ってるのかしら?この幻想郷とか、私のしてる仕事とか。あんまり首出してほしくないんだけれども?」

半ば怒りに震えた声。それも空にとっては想定内だった。

空「だから俺らが平和にしようって言ってるんじゃねーか。スペルカードルールを制定したのはお前なんだから、どうにかなるだろ?」

ニヤニヤと笑いながら、尚且つ意地の悪い笑みを浮かべた空が語る。

それにあわせるよう、説明するかのように白が、

白「・・・・・・『私は博麗霊夢。幻想郷と外の世界の常識を隔てる博麗大結界を管理しているわ。生業は妖怪退治ね。異変解決も含めるわね』」

と記憶していた言葉を声音記録装置の如く呟き。

霊夢「ええ、それは肯定しておくわ。んでもそれと私に何の関係があるのかしら?」

明らかな不快感を顔に出して、霊夢が言った。

空「んじゃ―――いっぺん、弾幕ごっこしてみるか?」

不敵に、まるでもう勝ちが決まってるかのように、自信のある笑みを浮かべる空。

その笑みを魔理沙と重ね合わせられずにいられなかった霊夢は立ち上がり、

霊夢「ええ、望む通りね。んでも無駄よ。外来人でなんの能力もないあんたらが・・・私に勝てるわけがないわ」

と憎たらしげに呟いた。

空「ふっ・・・。霊夢、チェック・メイトだ。お前は初めてその外来人に負けることになる」

自信家ともとれるその笑みからは相手が霊夢だということに対するいかなる感情も読み取れず、ただただ相手を負かすことのできるそんなありありとしたものを感じる。

霊夢(ふんっ・・・。私との弾幕ごっこの練習が引き分けだからって図に乗るんじゃないわ)

そう思いながら霊夢は兄妹を、空と白を見つめた。

それもそのはず。霊夢は2人より異変をかいくぐり、妖怪退治をしてきた謂わば専門家。

いくらなんでも油断しなければどんなのが相手でも勝てる、ということだ。

唯一の親友であり、ライバルである魔理沙は例外とされている、が。

 

次の日。博麗神社の境内には今まさにスペルカードルールによる決闘が行われようとしていた。

やるのは昨日でもよかったのだが、暗闇でするのはお互い不利だということで翌日の昼となったのだ。

霊夢「・・・それで、なにか言うことはないのかしら?」

嫌そうな顔を向けながらそう言った。

空「俺は昨晩と同じくチェック・メイト・・・かな?」

先に答えたのは自信家のような勝負師のような笑みを浮かべた空。

白「・・・・・・手加減、してた・・・・・・。・・・・・・今回、は・・・・・・霊夢、負け、る・・・・・・」

最後に答えたのは相変わらず無表情を貫き通す白。

答えを聞き、そして顔を見た霊夢は顔を再びしかめる。

霊夢「じゃあ―――私に勝負を挑んだことを後悔することね」

言い放ってすぐにお札をさっと投げ軽い弾幕を作る霊夢。

作戦内だと言う風に避ける兄妹。

むしろ手にした紫印の銃を霊夢に向け、小さな丸い球を放った。

霊夢は慣れてるがゆえに僅かな機動で回避を行う。

その回避行動がすぐに終わると即座にお札をばらまき、簡単な弾幕を再び作り上げる。

兄は想定内のものだと回避し、妹はその弾幕のどこに当たり判定があり、自分のどこに当たり判定があるのかを見極めて回避するように動いた。

霊夢はなにかと違和感を覚えたが、相手が紫の気まぐれによってこの世界に連れ込まれてきた連中だと思うとその違和感を払拭する事が出来た。

そうした霊夢は横一列に並ぶようにお札を投げ、二人に当たるように仕向けた。

たったそれだけで本人がそうしたわけでもないままその投げられたお札は一定の追尾(ホーミング)を行う。

空と白は一瞬顔を、目をあわせ―――そして、それに被弾・・・・・・。

したかのように見えた。が、その確認をさせないかのように土煙がその兄妹がいた辺りを覆う。

霊夢「・・・ったく、これは厄介ね。そういうのができたら楽なんだけれども・・・あいにく

鳥とかの妖怪じゃないし、待つしかないわね」

兄妹がいた辺りの土煙を眺めながらそう言う霊夢。

しかし、そこからパターン化されていて、尚且つ不規則な小さな球による弾幕が放たれる。

その弾幕が空のような水色と純白を思わせる白色だったことからそこに兄妹がまだいるのだと認識するのに時間はいらなかった。

霊夢はそれの元を探るようにお札を投げ飛ばした。

しかし、それが手違いだと気づいたのはそこにいた雪のように白い肌を持つセーラー服の少女をみてからだった。

視界不良の中、最善の回避行動を自らの思考で行っていたとなる。

だとしたら・・・そこにいない奴は―――?

霊夢は気づいた瞬間に振り向いたが時すでに遅く、空が高く飛び上がって銃を霊夢に向けており、それから出ていたであろう空のような水色の小さな弾幕は目前まで進んでいた。

避ける動作もすることができずに命中し、ピチューンと言うありがちな音と共に赤色のPや青色の点と言うのを落としながら小さな花火のようなものを出し消滅。

そして、再度同じ場所に現れた霊夢はところどころがぼろぼろになったまさしくあの東方花映塚であった人生の勝者と負け犬との会話シーンのようだった。

 

空「なっ、そうだったろう?」

いつものようにヘラヘラと笑う空。

霊夢「あんたら・・・卑怯なのよ」

そう言いながら立ち上がり、服をはたく霊夢。

白「・・・・・・そう、だ。・・・・・・霊夢、いい・・・・・・?」

空「おっ、んなら俺も構わないか?」

さっきまで相手をしてきたのとは思えないほどの笑みを浮かべながら。

霊夢は・・・仕方なく飲むことにした。

 

―――それと同時に未知の可能性を感じていた。




ようやく兄妹らしさが・・・?
弾幕の表現を頑張りました。
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