機動戦士ガンダムーRavens descend on U.C.ー   作:シャア、あんたちょっとセコイよ!

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ジークアクスやべぇですわね。


22.Blue giant stars and unreasonable demands

 格納庫では慌ただしく出撃の準備を行う作業員たちをみながらアムロはガンダムのコクピットで各種システムを立ち上げる。

 

「ふぅ、出れるのは僕一人か……」

 

 ガンキャノン、ガンタンクは今だけ修復中。あの蒼い奴は出せる訳もなく、唯一の戦力たるアムロは逸る心臓を抑えるように深呼吸を繰り返した。

 

「……前みたいにタンクに勝手に乗り込まないよなアイツ?」

 

 脳裏に過ぎるのはかなりの速度で荒野をかっ飛ばす頭のおかしい挙動をするガンタンクの姿。

 一応、ガンタンクとガンキャノンはどちらも前述の通り修復中のため出撃は叶わない。けれど、自分の妹は割とぶっ飛んだことをするタイプなので安心はできない。というか勝手に拘束を解いてブルーディスティニーを持ち出す可能性もありそうだ、というか本当に危なくなったら絶対やるという確信がある。

 

「一応ブライトに言っとくか」

 

 アムロは念の為にブリッジへと通信をかけた。

 

『こちらブリッジ、どうしたアムロ?』

 

「こちらアムロ、ブライトさん。念の為アリアのことは警戒しといてくださいね。

 アイツ、結構ぶっ飛んだことするので」

 

『兄貴だろう、そこは妹を信じてやらないのかアムロ?』

 

「逆に聞きますけど、アリアが大人しくしてる時ってありました?」

 

『…………おい! 修復中の機体や封印してるアレを逐次監視しておけ! コア・ファイターもだ! 

 アムロ! いつでも出れるように準備をしておくように!』

 

「了解しました!」

 

 

 

 

「クソッ、なんとか飛んでる状態だって言うのに……! 振り切れないのか!?」

 

 先の攻撃でホワイトベースはただでさえエンジンの不調で推力を落としていたところをダメ押しとばかりに被弾してしまう。目に見えて速度を落としたホワイトベースのブリッジは空気が慌ただしくなる。

 ブライトが尋ねるが、それにミライは険しい顔で操舵をしながら答えた。

 

「無理です、北米でのダメージで推進機関が完全には直ってないんですから。加えてエンジンが不調ですから……」

 

「チッ、仕方ない。右舷の雲に突っ込むんだ!」

 

「嵐の中に入ることになりますが、宜しいのですか?」

 

「……あぁ、ビーム砲の威力は半減するが背に腹はかえられまい。

 それに、嵐の中をわざわざ攻撃してくるほど奴らも地球を知り尽くしてないだろうからな」

 

「了解!」

 

 敵ザンジバル級からの攻撃を交わしながらもホワイトベースは雷鳴轟く雲の中へ身を隠す。

 

「おや、雷ですね。初めて見ましたよ。ミアさん、ピカピカして目に優しくないですよね」

 

「アリアちゃんは怖くないのかな!? すっごい怖いよ私は!」

 

「ミアさん、抱きつくのは構いませんが息が苦しいです」

 

 窓の外の景色を見ながら呑気に言うアリアと雷の音に怖がって彼女に抱きつくミアの2人。アリアが言うが、それを遮るように響く雷鳴にミアは悲鳴をあげて抱き締める力を強めた。

 

 ぐえっ、とアリアの口から潰れたカエルのような悲鳴が零れる。なんとかミアを落ち着け、力が緩んだところで息を整えながらアリアはもう一度外を見る。

 

「ふむ……どうしましょうかね」

 

「……アリアちゃん、艦長さんから出ちゃダメって言われてるでしょ?」

 

「それは、そうなんですがね……もどかしいと言いますか」

 

 なんとも言えない顔でアリアは息を吐きだす。指名手配をされてるので仕方ないとはいえ、機体はあるし自分も戦える状態だというのに出れないというのはなんとも歯がゆく思えた。

 

「また、アリアちゃんがああなるのは私、嫌だからね? 行くっていうのなら、私絶対離さないから……!」

 

「それは困りましたね……」

 

 ミアに抱きつかれ、少々暑苦しく思いながらもそれだけ彼女から身を案じられているのを理解してるためなすがままにされる。

 

「はぁ……ジオンも余計なことをしてくれたものですね」

 

 親友の背をあやすように撫でつつ、アリアは気だるげに呟いた。

 

『全クルーに通達! これよりホワイトベースは近海の孤島に身を隠し、敵をやり過ごす! 見つかる可能性もあるため準備をするように!!』

 

 そして、アナウンスで通達され緊迫した空気が更に張りつめる。

 

「このまま見失ってくれれば楽なんですが……そう簡単に行くわけないですよね」

 

 ジオンにとっての仇がいる軍艦をそう易々と見逃す訳には行かない。それかそ血眼になって探すだろう。

 

「どうしてそこまで血を流したがるのでしょうね。戦争なんてまともな判断できれば資源を無駄に浪費をするだけでメリットなど皆無でしょうに」

 

 資本主義が極まった世界の記憶のあるアリアにとって、憎しみなどという感情で互いに利がないまま殴り合うという今の状況は理解など到底できない。

 

 けれど、人間は理屈で動ける存在ではない。それが分からないからアリアはズレているのだろう。

 

 もし、家族やこの震えてる親友がその命を奪われることとなったらどうするか? 

 

「……多分、私はその時にならないと分からないのでしょうね」

 

「……アリアちゃん?」

 

 アリアの呟きに上目遣いで聞いてくるミアを見て、アリアは安心させるようにほんの少しだけ微笑みの形を作り語りかけた。

 

「なんでもありません。ホワイトベースにはガンダムがありますから直ぐに兄さんが蹴散らしますよ」

 

「うん、そうだよね……」

 

『主砲開け! ガンダム、出撃用意!』

 

「……ご武運を兄さん」

 

 ひとり戦場へと赴く兄へアリアはそう贈る。

 

 

 

 

「……岩だらけだな」

 

 モニターに映る景色は曇天の空に岩石で作られた小さな島。周囲は高台で囲まれており戦うには登る必要があるだろう。

 

「出てきたな!」

 

 そして、上空にはジオンの軍艦から3機のモビルスーツが降下してくるのを見たアムロは即座にバズーカを構えた。

 

「当たれ!」

 

『早速か!』

 

 アムロは北米で見たいつかの青い機体と似たシルエットのモビルスーツへバズーカを放つが、空中でブーストを吹かすことでそのモビルスーツは飛来する弾頭を交わし僚機と共に地上へと着地する。

 

「行くぞ!」

 

 ペダルを踏み込み、ガンダムの推力で一気に崖の上へと飛び上がった。

 

『みすみす出てくるとはな!』

 

「ッ!」

 

 姿を現したガンダムに向けて青いモビルスーツは右腕の小型シールドに内蔵されたヒートロッドを振りかぶる。

 迫る赤熱化した鋼鉄の鞭を前にサブアームで保持されたシールドを構えることで防ぐが、勢いに押され堪らず叩き落とされた。

 

「チッ!」

 

 背中から着地するのを咄嗟にブースト噴射で体勢を整え、着地して見上げれば崖の上にそのモビルスーツは睥睨する。

 

「姿は多少違うが、北米でシャアと一緒にいた新型だな!!」

 

『あの蒼いやつでは無いが、北米での借りは返させてもらうぞガンダム!』

 

 互いに戦意を滾らせ、開戦のゴングの代わりとしてアムロはバズーカを放った。

 その弾頭は青いモビルスーツ、グフ・カスタムへ迫るがそれを左腕のシールド裏のガトリングで迎撃。撃ち抜かれた弾頭は爆発し空中へ煙幕を作る。

 

「ハァッ!」

 

 再びアムロはガンダムを跳躍させ、煙幕を貫いて崖の上へと突き進む。ビームサーベルを抜刀し、グフ・カスタムがいるであろう場所へ振りかぶるが。

 

「いない!? ッ、誘い込まれたか!」

 

 空を切り、即座にアムロは自分が誘き寄せられたことを看破。それと同時に後ろへ下がっていたグフ・カスタムたちは各々の銃器でガンダムへと弾丸を撃ち放つ。

 

「チィッ!」

 

 横へ跳ぶことで銃撃を交わしながらバズーカを連射。弾倉が空になった重しを投げ捨てアムロはビームライフルに持ち替えた。

 

『相変わらずすばっしっこいヤツめ!』

 

 グフ・カスタムのパイロット、ラルは北米で剣を交えた時同様に素早い動きをするガンダムを忌々しげに吐き捨てながらも島の中を駆けながらガトリングを放つ。

 

 グフ・カスタムはグフを改良し、運動性と機動性向上させたモデルだ。北米では遅れをとったが、素のグフ以上の性能となったお陰でラルはガンダムへと食らいついた。

 

『アコース! クラッカーだ!』

 

『ハッ!』

 

 再びヒートロッドを伸ばすことで赤熱化した鞭がガンダムへ伸ばされ、加えて動きを阻害するように投擲されたモビルスーツ用の手榴弾はガンダムの前方で起爆。

 

「このっ!」

 

 咄嗟に足を止めてシールドを構えるが、不自然な体勢で受けた為に姿勢を崩し堪らず崖から落ちてしまう。

 

『これなら避けられまい!!』

 

「えぇい!」

 

 ビームライフルの引き金と頭部のバルカンを放ち、グフ・カスタムを迎撃する。だが、ラルは細かくブーストを噴射することでビームを交わしつつもバルカンはシールドで受け止め、お返しとばかりにヒートロッドを振りかぶった。

 

 咄嗟にアムロはビームライフルを投げつけることで赤熱化したヒートロッドはビームライフルを溶断する。武装のひとつを奪われたが、ライフル内部のメガ粒子が爆発し、ヒートロッドは半ばから巻き込まれ互いに得物を失うこととなる。

 

『チッ! 中々やるな! やはり接近戦となるか!!』

 

「うぉおお!!」

 

 ヒートサーベルを引き抜き、刀身を赤熱化させれば一気に突撃するグフ・カスタム。アムロも同様にビームサーベルを抜刀し互いに振りかぶった。

 プラズマ化した刃はビームの刃とかち合い、鍔迫り合いへ移行する。

 

『このグフ・カスタムならば遅れはとらんぞ!』

 

「っ! 北米の時よりも早い!? けど!」

 

 互いに押し込むことによる反発を利用し、距離をとりながらアムロは牽制を込めてバルカンを撃ちラルも同様にガトリングを撃った。

 

 両者はステップで移動しつつ銃撃をかわし、アムロはグフ・カスタムの僚機のザクたちが移動を狭めるようにしてくる射撃に顔を顰める。

 

「鬱陶しいなこいつら!」

 

 仕留めようにもラルのグフ・カスタムが阻み、かといってグフ・カスタムを片付けようとしたらザクたちが邪魔をしてきた。

 性能は確かにガンダムが上だ。しかし、今まで殆どがスタンドプレーによってきた弊害かこうした敵による連携が上手いと途端に思ったように動けなくなる。

 

(せめて、なにか奴らの呼吸を乱すことが出来れば!!)

 

 

 

「……おや、兄さんが焦れてますね」

 

 不意にアリアはアムロの焦りの感情を受信したように感じ取る。どうにか力になりたいが出せる機体はないし、そもそもミアが許さない。というか現在進行形で図鑑で見たコアラのように抱きつかれてるので移動もできない。

 

 うーむ、と迷っていたところでアリアは閃いたようにミアへ語りかける。

 

「ミアさん、すこしブリッジに向かいたいのですが宜しいですか?」

 

「? 別にいいけど、何をするの?」

 

「兄さんの手助けですかね」

 

 少しだけ悪い顔をするアリアにミアは首を傾げつつも念の為なのかアリアの手を握り、その後へ続いた。

 

 

 

「クソッ、アムロのやつは何を手間取っているんだ! おい! 弾幕薄いぞ、なにやってんの!!」

 

 空をちょろちょろと舞うザンジバルを近づけないように指示を送りつつ、ブライトはアームレストを叩く。

 

「随分焦ってますねブライトさん。深呼吸しては?」

 

「当たり前だろう!? クソッ、このままで、は…………ん?」

 

 下の方から聞こえてきた声にブライトは怪訝な表情で、声としてきた方向を覗き込むと真顔でピースするアリアと気まずそうな顔のミアがそこにいた。

 

「アリア!? お前、なんでここにいるんだ! 非戦闘員は控えてろ!」

 

「そんなブライトさんに朗報です。現状を打破できる手段はありますよ?」

 

 ピースピースとのたまうアリア(クソガキ)の言葉にブライト『こいつ引っぱたいてやろうか?』と思いながらも冷水を浴びせられたように押し黙る。今までの経験でアリアのこの言葉はこういったピンチを切り抜ける手段があることをブライトも実感しているからだ。それはそうと後でテムにチクる。

 

 暫し考えた後、重く息を吐けばブライトは尋ねた。

 

「……教えてくれ、どうすればいい?」

 

「素直に聞くのは評価できますね。この島周辺の地形データを見せてくれますか?はりーはりー」

 

「わかった。……アリアに周辺の地形データを見せてやれ!」

 

「えぇ!? わ、わかりました!!」

 

 砲手を担当しているクルー『ジョブ・ジョン』は命令されたとおり、アリアを呼ぶと彼女に周辺の地形データを座席のモニターへ表示させたものを見せる。

 

「えーと、兄さんの動きを予想して敵は恐らく……ここと、ここと、ここですかね。これとここには起爆設定を目標に着弾する少し前に設定したミサイルを。その後にそれぞれ主砲をこの順番で曲射で当ててください砲手さん」

 

 モニターをなぞり、アリアはバッテンを書く。

 

「わかった! ……それにしてもよく敵がここに来るってわかったね。あとジョブ・ジョンだから」

 

「勘です」

 

「そっかぁ……ブライト中尉! いつでも撃てます!」

 

「わかった! アリアが合図したら撃て!」

 

「責任重大ですねぇ」

 

「アリアちゃんマイペースだね……」

 

「この程度修羅場に入りませんからね」

 

「これをこの程度って君、テム大尉のとこでどんな暮らししてたんだい?」

 

「5歳ぐらいにシャトルの事故で死にかけたくらいですよ。……ファイブカウントしたらミサイルをお願いします、ジョブさん」

 

「りょーかい!」

 

「ごー、よん、さん、にー、いち……今です!」

 

「発射!!」

 

 瞬間、ホワイトベースからミサイルと主砲の砲弾が放たれ、それらはアリアが示したポイントへ真っ直ぐ進んでいく。

 

「さて、兄さんならこれくらいで大丈夫でしょう。では、10秒数えたら主砲をお願いしますね」

 

 仕事は終わった。後はアムロの頑張り次第だが、アリアのその声色は確かな信頼が含まれており彼なら確実にやり遂げると思いながらアリアはミアを伴ってさっさとその場を後にした。

 

 

 

「ッ! なにか来るな!」

 

 アムロは背筋に走る感覚に従い、ガンダムを即座にバックブーストによってグフ・カスタムから距離をとる。当然、ラルはそれを追おうグフ・カスタムのブースターで加速しようと瞬間に目の前が爆発する。

 

『なっ!?』

 

 突然の出来事にグフ・カスタムのコクピットの中で一瞬だけ硬直するが、そこは歴戦の猛者。ラルはすぐに持ち直し崩れた姿勢を戻そうと思ったが不意に鼓膜が気になる音を拾った。

 

 戦闘の音に紛れてなにか、空気を引き裂くような……

 

『ッ!! お前たち、すぐに離れ─────

 

 ラルが最後まで言い終えぬうちに、孤島に空高く登る土砂の柱が立て続けに量産される。

 

「…………多分、アリアがやったなこれ」

 

 目の前で起こった出来事にアムロは軽く頬を引き攣らせながら呟き、空中にいい笑顔でサムズアップするアリアの姿を幻視しつつも気を取り直してアムロはサーベルを構え直した。

 それから程なくしてホワイトベースの主砲によって打ち上げられたグフ・カスタムは墜落し、至る所から火花を飛び散らせ四肢を軋ませつつも赤熱化が解かれたヒートサーベルを杖代わりにして立ち上がる。

 

『ぐっ……木馬には、上手い砲手がいるようだな……』

 

 けたたましく警告音鳴り響くコクピット中で額から血を流したラルは呻きながらも賞賛の言葉を送り、ヒートサーベルを赤熱化させようとするが、先の砲撃で伝達経路がイカれたのか刀身が明滅を数度繰り返したきり鈍色から変わらず唯の鈍器になったナマクラを見て舌打ちをこぼした。

 

『コズン、アコース! そちらはどうだ!?』

 

『グッ……ハッ、何とか動けますが戦闘は不可能と判断します大尉…………』

 

『こちらも同様です……ごほ、げほっ!』

 

『チッ、潮時か……逃げようにも白いやつは見逃してくれるか?』

 

 満身創痍となった自分たちを油断なく睨みつけるガンダムを見ながらラルはごちる。

 

「ここでトドメを刺す!!」

 

『やはりそうなるよな!!』

 

 即座にブーストによる加速でガンダムがグフ・カスタムへビームサーベルを振り下ろした。

 

『ぬぅん!!』

 

 しかし、ビーム刃の無い腕の内側へシールドを滑り込ますことで斬撃を受け止められる。

 

「そんな機体でよくやる!!」

 

 無事な部分の見えない状態でも抵抗する敵に驚きながらもアムロはもう一刀のサーベルを引き抜こ────うとしたところに背筋に悪寒が走った。

 

「チィ!」

 

 咄嗟に横へ飛べばガンダムがつい先程までいた場所を機銃の弾丸が抉り、地面の岩が四散する。

 アムロは舌を打ちながら上を見ると、敵の母艦が突っ込んできているではないか。

 

『ハモンか……! お前たち、撤退だ!!』

 

『『了解!』』

 

『目くらましを頼む、ハモン!』

 

 ラルが叫べばザンジバルのブリッジでハモンがクルーへ指示を送る。

 

「巨大投光器を用意、照射後は速やかに戦線を離脱なさい!」

 

「ハッ!!」

 

 ザンジバルの装甲の一部が登ればそこからはとてつもない光が照射された。

 コンピュータが処理を施して尚、モニターがホワイトアウトするほどの光がアムロやホワイトベースのクルーたちの網膜を焼く。

 

 視界が狭まってもアムロは警戒を緩めず、砲撃が来ても対応できるように1秒2秒とシールドを構えて待つが何も来ない。

 そして光が治まる頃にはその場には敵のモビルスーツもその母艦でもあるザンジバルはどこにもおらず完全に気配も無いことを確認するとアムロは構えを解き、サーベルを格納した。

 

 撤退の振りかもしれないが、アムロは心のどこかではそれはないと判断しておりガンダムをホワイトベースに向けて歩き出す。

 

 

 

「どうやら敵は引いたみたいですね」

 

 先の放送で警戒レベルは下げられ、アリアは一先ず目の前の危機が去ったことを察した。

 

「はぁ、アリアちゃんがこの船のてっぺんに向かった時は驚いちゃったよ?」

 

「それについては申し訳ありません。ですがそのお陰で撃退できたのですから結果オーライというやつですよ?」

 

「それはそうだけど……」

 

 何処か納得のいかない様子のミアにアリアは淡く微笑みながら通路を歩いていると、進路を塞ぐように老人たちが現れる。

 その表情は険しく、纏う空気は何処か不躾で明らかにアリアを睨みつけていた。

 

「…………すみませんがそこを通っても?」

 

「あ、アリアちゃん……」

 

 ミアはその顔に怯えの色を滲ませながらアリアの袖を引くが、アリアは動かず老人たちを見つめ返す。

 

「……済まないが嬢ちゃん」

 

 そして、リーダー格らしき老人が苦虫を噛み潰したような表情で耳を疑うようなことを言ってきた。

 

「この船を降りちゃくれないか?」

 

 何言ってんだこの老耄(おいぼれ)、ついに耄碌したか? 

 

 冷めた目でアリアはそんなことを胸の内で吐き捨てる。




敵陣に適当なニュータイプを特攻させます。それをアリアが感じ取って適当に放談やらビーム、ミサイルをばら撒きます。そしたらあら簡単、特攻させたニュータイプ諸共敵は爆発四散。ね、簡単でしょう?

後継機

  • 既存機体を魔改造
  • オリジナル機体
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