機動戦士ガンダムーRavens descend on U.C.ー   作:シャア、あんたちょっとセコイよ!

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前回はドアンならSEKIROの狼さんみたいに弾きくらいできるやろでやりました。
そして、ドアンのザクが問題なく万全の状態だったならブルーがオーバーヒート起こすまで粘られてましたねー。
ドアンなら殺気くらいから感じ取るし、頭上に『危』でそうだし?

ブルー「え、なんやこいつこんだけ粘るとかニュータイプか?怖・・・(殺意倍プッシュ)」
ドアン「(なんか余計に攻撃読みやすくなったな・・・・)」
アリア「(なんか更に攻撃読まれるな・・・・)」

こんな感じで。・・・・やっぱEXAMってカスやな!


30.Entangled Circumstances

「アリア!」

 

 ひとまず休戦となりブルーのコクピットから降りれば聞き慣れ、そして何よりも聞きたかった声が鼓膜を震わせる。

 顔を上げればそこには自分の兄が、アムロ・レイがそこにいた。

 

「兄さん!」

 

 ヘルメットを投げ捨て、アリアは駆ける。万感の意を込め足裏に力を込めて跳ぶ。

 

「アリア!」

 

「兄さん!」

 

 アムロは手を広げ、妹の小さな体を受け止め────ようとした瞬間に腹部に強い衝撃が走った。

 

「ゴブッハァァッ!!?」

 

「ご無事ですか兄さん! 拷問されてませんか!? 虐められてませんか!? あぁ、お怪我をしてる!! 意識もありません! メディック! 集中治療室の用意を!!」

 

 勢い余って抱きついたアリアだったが、勢いが乗りすぎてしまい頭突きとなってアムロのお腹へクリーンヒットしてしまう。

 幾ら体格が同年代の少女たちに比べ小柄であっても、その高い身体能力を活かしての突撃はかなりの威力で、それをモロに受けたアムロの足は地面から離れ盛大に倒れてしまった。

 

 まさかの伏兵によってアムロの意識は刈り取られ、まさか自分が原因とは思っていないのと心配していた兄が無事だったことに気が動転したアリアはアムロに馬乗りになったまま襟首を掴んで心配になる勢いで揺らす。

 その度にガクンガクンと首が前後し、アリアはアムロへ気付け薬代わりに頬を往復でベシベシも叩いた。

 

「アリア! 心配だったのはわかるが、それ以上はダメだ!! アムロのほっぺが真っ赤だから!」

 

 そして、ガンペリーから降りてきたテムは自分の娘の錯乱した様子に慌てて両脇に手を入れて抱き上げるまで、それが続くのであった。

 

 

 

 

 

 灯台のすぐ近くにはドアンの乗機のザクとアリアの乗機のブルーディスティニーが向かい合うように片膝を着いており、ガンペリーやガンキャノン、コア・ブースターも同様にいた。

 そして、その灯台の中では……

 

「……ガルルッ」

 

「あー、アリア? 離れてくれると助かるんだけど……」

 

「嫌です、あの男は信用できません」

 

「(まさかここまで敵意を出すなんてなぁ)えーと、ドアン。このままでも?」

 

「あ、あぁ。構わない」

 

 回復したアムロの腰にしがみつき、犬歯を剥き出しにしてドアンを威嚇するアリア。

 アムロは無理に引き剥がそうとはせずに尋ね、聞かれたドアンは戸惑いを滲ませながらも頷く。

 

「なんですか、ブルーに乗ってたのが私のような子供だから驚いてるんですか? ハンッ、コロニー落とししたような連中が今更まともな倫理観なんて笑えますね」

 

 それを見たアリアが盛大に詰れば心当たりがあるのかドアンは沈痛な表情で奥歯をかみ締めた。

 

「お前ッ!」

 

「私何か悪いことを言いましたか? こちらはジオンのカス共のせいで住んでた土地を追われたのですよ? そのせいで戦う必要も無い兄さんがモビルスーツに乗ることになったのに。

 いえ、今はそれよりも大切な家族を殺されかけたのです。兄さんが止めなければ貴方がたの大切な大切なドアンという男を殺せたことをお忘れなきように」

 

 ドアンの子供の1人がアリアの発言に怒りを示すが、それを見たアリアは冷めきった視線と共に脅しとも取れる内容のことを言う。

 

「私が命令すれば───

 

『承認:命令を受諾、オートパイロットを起動』

 

 徐にアリアは片手を上げれば、沈黙していたブルーのバイザーに緑色の光が灯った。

 ゆっくりと曲げていた膝が上がり屹立すると、バイザーの奥の双眸がドアン達へ向けられる。

 

 無機質な視線を向けられ、ドアンは子供たちを守るように一歩前へ進んで背後の子供たちは悲鳴をあげた。

 

「この通り、生殺与奪の権利を私が握っていることをお忘れなきように」

 

「アリアッ!」

 

「兄さん、こいつらと数日過ごして絆されたようですがお忘れですか? この男は連邦の航空機を落とし、兄さんを襲ってきたことを」

 

「それはっ……」

 

 窘めようとしたアムロだったが、アリアが冷静に返したことで心当たりがあるのかアムロは何かを言おうとして言葉を飲み込むしかできない。

 

 アリアにとって命は等価値ではない。自分にとって大切なものとそれ以外。どちらかを取るなら万の開きがあろうともアリアは自分の大切な人たちをとる。

 

 本当ならば今すぐにでもこいつらをビームサーベルで消し飛ばしたいところだが、流石にアムロたちがいる手前でそれをやるわけにはいかない。

 

「……アリア、辞めるんだ」

 

「───ですが父さん」

 

「アリア」

 

 そんな彼女を止めるのはテムだ。アリアは抗議の声を上げたが、テムが僅かに声を強めると不満げに鼻を鳴らして手を下ろす。

 

「オートパイロットを停止、待機状態へ移行しなさい」

 

『承認:命令を受諾、待機状態へ移行』

 

 アリアが言うとブルーのCOMは命令に従い、佇んでいたブルーをふたたび片膝をつかせた。

 

「……私は外で待機しています。何かあればすぐに連絡を」

 

 アリアはアムロとテムにそう言い残した後にドアンを睨みつけ、ブルーの元へと向かう。

 

 乗機の元へ向かっていく妹の背を見つめ、アムロは彼女の言ったことを反芻する。

 

『ジオンのせいで住んでいる土地を追われた』と。

 

「……ククルス・ドアン、僕の妹がすみません。だけど、あの子には悪気は無いんです。

 ただ、僕を心配してくれただけで。……貴方たちの事情は分からないから」

 

「……いや、あの子の言うことは尤もだろう。彼女の言うとおり、我々ジオンのせいで君たちのような人々の生活を壊したのは紛れもない事実なのだからな」

 

「そんな、ドアンッ!」

 

「それは違うわ! ドアンは私たちを守ってくれたじゃない!」

 

「そうだそうだ! ドアンは僕たちを引き取ってくれた!」

 

「ドアンはジオンや連邦の奴らとは違うもん!」

 

 ドアンは謝罪すると、その子供たちが騒ぎ出す。しかし、ドアンは解っている。この子達の家族を奪った原因は自分であることに。これはただの自己満足の贖罪なのだから。

 

「……すまない、少しいいか?」

 

 それに待ったをかけるのはテムだ。

 

「あなたは?」

 

「私はテム・レイ。あの二人、ガンダムとブルーディスティニーのパイロット2人の父親だ。……といっても、自分の子供たちを戦場に送り出すような情けないやつだがね」

 

 自重するようにテムは名乗る。一応分別ある大人なのでドアンも名乗った。

 

「ククルス・ドアンだ。ジオンの兵士だったが今は訳あって脱走してこの子達と共にいる」

 

「そうか。ククルス・ドアン、あのサザンクロス隊の隊長が君のような若者だとはな」

 

「昔の話です」

 

「それもそうだな。オホン、出来れば私たちに君の事情を教えてくれても良いかな? 

 今回の話には幾つものおかしな点があるのでね」

 

「……断れば?」

 

「そうだな、ガンダムを回収して大人しく我々は去ろう。しかし、話してくれれば君の助けになるやもしれないぞ?」

 

 本当なら息子を傷つけたようなやつには文句のひとつも言いたかったテムだが、ドアンが思った以上に若かったこと。そして、彼が親代わりになっている子供たちのことと彼を慕っている様子を見てそんな気は失せた。

 

 代わりに色々と疑問点が湧いたのだ。

 

 まずひとつ、いくら脱走兵だから僻地に逃げるとはいえこんな何も無いところにいる必要があるか? 

 

 次に、脱走するのにモビルスーツは便利だろうが使っていれば足が付くし目立ってしまう。

 

 みっつ、彼は子供たちを大切に扱っている。なのに態々こんな不便な生活を送るような環境に留まる必要があるか? 

 

 よっつ、ガンダムが見当たらないことだ。アムロのことだからここ数日はガンダムを探すために島中を巡ったはず。なのに見つからなかったということは普通ではないところに隠したということ。海の中に叩き落とされたなら別ではあるが。

 

 最後に、ドアンの乗っていたザクだ。確かにまともな整備はされてないようではあったが、不審な点がある。

 なぜ海水に漬けても動けるのだ? 確かにモビルスーツは頑丈ではある。しかし、それでも限度がある。淡水ならまだしもここにある水は海水だ。無整備であったなら金属の塊だであるザクなどあっという間に朽ちてしまう。

 

 しかし、こうして幾らか損傷は見えても問題なく動けていることから本当に最低限、動くに困らない程度には整備ができる場所があることを示している証拠となるのだ。

 

 以上のことから、この島には何かあるというのがテムの推測だ。

 

「────というわけで、島の内部には何かあるのだろう?」

 

「……驚いたな。まさか言い当てられるとは」

 

「これでも連邦でとある作戦の責任者を任せてもらっていてね。色々と情報の取捨選択は得意なのだよ」

 

 灯台の広間、机を挟んで坐るテムとドアン。そんな彼らを不安そうに覗き込むのは彼の子供含むアムロたち。

 

 そして隠していた秘密を状況証拠のみで言い当てられたことにドアンは暫しの間瞠目していたが、すぐにテムを見据えて口を開ける。

 

「この島にはジオンが建造した極秘のミサイルサイロがある。当然、そこには中身……弾道ミサイルがな」

 

「……マジか〜」

 

 何かあるのは踏んでたが、まさかの答え合わせにテムは静かに宙を仰ぐのであった。

 

 

 

 

 

「…………来る」

 

 ブルーの胸部装甲に立ち、アリアは空を見上げて呟く。

 

『来るって、何がだよ?』

 

 通信開いていたカイがアリアの言葉に反応し尋ねたが、アリアはブルーの手のひらに飛び移りコクピットへ飛ぶとシートに座って開閉ボタンを押す。

 

「敵です!」

 

『マジかよ! うわ、ミノフスキー粒子が撒かれてやがる!! アムロ迎えに来ただけだってのに、めちゃくちゃやばい状況じゃねぇか!』

 

 カイの言う通りレーダーにはノイズが走りはじめ、ミノフスキー粒子が散布されたことを示す反応を示していた。

 それとほぼ同時に上空に複数のローター音が響き始めており、雲の奥から機影が現れる。

 

 2機の独特な形の航空機『ルッグン』にぶら下がるようにザクがそれぞれ一機ずつぶら下がるように懸架され、ルッグンの間にはジオンのミデアとも呼べる輸送機『ファット・アンクル』が下部コンテナの全面ハッチを解放し、その中から3機のザクが顔を覗かせていた。

 

『ウォルドとユンはミサイルの確保をしろ!』

 

『うぇぇ、海ですよ下?』

 

『水深は浅いから問題ないさ。早く行くぞ』

 

『はぁい……』

 

 ルッグンにぶら下がっていたザクたちが手を離し、そのまま海面へと着水し沈んでいく。

 そしてファット・アンクルにいたザクはコンテナから飛び降り、島へと着陸。

 

「リュウさんは航空機の相手を! カイさん、援護を頼みます!!」

 

『わかった!』

 

『へいへい!』

 

『システム 戦闘モード、起動』

 

 コア・ブースターが垂直離陸し、一気に加速して飛び立つ。カイはビームライフルを構え、アリアはブルーディスティニーを吶喊させた。

 

『ッ、蒼い死神だとぉ!?』

 

『ヒャハハ! まさかドアンに会えると思ったらジオンのお尋ね者に会うなんてなぁ!!』

 

『油断しない! 相手はあの北米での大戦力を食い散らかしたヤツよ!』

 

 ホバー機構によって島の中を縦横無尽に駆ける『MS-06GD 高機動型ザク地上用』は各々の武器を構え、セーフティを解除。

 

『幾ら蒼い死神でもこの高機動型ザクで囲めば!』

 

「その程度の甘い狙いで……!」

 

 飛んできたバズーカの弾頭をバルカンで迎撃、進路上に爆炎があがるがそれを引き裂いて2機のザクがそれぞれヒートホークと長剣型のヒートソードを構えて現れる。

 

『でやぁ!』

 

『キハァ!』

 

『ッ!』

 

「チッ、速いっ!」

 

 牽制程度にビームライフルをそれぞれに1発ずつ計3発撃つが、それをザクたちはホバーの恩恵によって地面を滑ることで回避。

 

 想像よりもかなりの早い速度で進んでくるザク2機を見て引き撃ちは難しいと判断。即座に左脹脛の装甲が展開しサーベルの柄が射出、それを掴み取ってエネルギーが流し込まれピンクのビーム刃が展開された。

 

 最初にアンテナのついたザクが上段に構えたヒートサーベルをホバーの加速を乗せ、唐竹割りを放つ。

 それはブルーの膝を微かに曲げ、左足を軸にターン。ザクのすぐ側を通ることで背後に周りこんでビームライフルを至近距離で───のところを真横から飛んできた弾丸に阻まれた。

 

「ッ!」

 

 バックステップで躱し、邪魔をしてきたザクにビームを撃つ。

 

『当たらねぇんだなコレが!!』

 

『落ちなさい蒼い死神!』

 

 軽薄な声と共にビームを交わし、左手に持ったザクマシンガンがブルーへと弾丸をはき出す。

 それに続くようにバズーカ持ちが弾頭を放った。

 

 ジグザグに後退し、弾丸をかわし狙いのズレたバズーカの弾頭がすぐ側に着弾し地面を砕く。

 

「鬱陶しい!」

 

『貴様ではなくドアンを出せ!』

 

「アイツが狙いなら勝手にどーぞ!」

 

『おらおらぁ!!』

 

 再び切り込んできた隊長機の斬撃を受け止め、鍔迫り合いへ移行すると接触回線で聞こえてきた叫びに返しつつ、背後から切り込んできたヒートホーク持ちの攻撃。

 

「チッ!」

 

『うぉ!?』

 

 拮抗していた鍔迫り合いだが、わざとアリアはブルーの腕の力を緩めさせた。それにより隊長機がつんのめるようになり、すくい上げるようブルーの上体を沈みこませて後ろへ飛ばす。

 

『っぶね!?』

 

 突然飛んできた隊長、エグバを切りそうになり慌てて振り上げていたヒートホークの手を止めるダナン。案の定2機のザクはぶつかってしまった。

 

「落ちなさい!」

 

『やらせないわ!』

 

「ウザイ……!」

 

 ビームライフルを撃とうとしたところをもう1機のザク、セルマが放った弾頭により阻まれる。

 

「カイさん、援護!!」

 

 アリアが背後にいるガンキャノンへと叫ぶが、返ってきたのはなんたも情けない言葉だった。

 

『無茶言うな! こいつら速すぎて狙いが定まらないんだよ!! 撃っても避けられるし!!』

 

「チッ、使えない……!」

 

『悪かったな!』

 

 ガンキャノンの放ったビームと砲弾を簡単に避けるザクを前に、せめて足止めぐらいしてみせろと思いながらもアリアは3対1という不利な状況でも動揺を見せずに猛攻を捌き続ける。

 

 

 

 

「サザンクロスッ……! やはり過去から逃れられないというのか!?」

 

 ブルーディスティニーが3機のザクを相手に戦う様を見て、ドアンは叫んだ。

 かつて己が率いていた部隊はこうして敵として再び自分の前に現れる。そして、それを自分の子供たちでも年少にちかい少女が一人で戦っている。

 

 駆けつけたいが、今の自分の機体には唯一の武装だったヒートホークはない。無手で切り合うには今のザクは心もとない。

 

「アリアッ……! くそ、ガンダムがあれば……!」

 

 そして妹がガンキャノンが僚機にいても殆ど孤軍奮闘している様子を見てアムロは歯噛みした。

 今必要な(ガンダム)があれば、今すぐにでも駆けつけられたのに、と。

 

「不味いな、幾らアリアとブルーディスティニーでも敵のザクの機動力は……!」

 

 せめてあと一人、共に前衛がいればと思っていたところで。

 

『ぬぁ!?』

 

 ヒートホークを両手に持っていたダナンのザクの左腕がブルーによって肘から先を切り飛ばされ、凄まじい勢いを伴って灯台のすぐ側へと落下してきたではないか。

 

「ッ!」

 

 ドアンは即座にザクの元へ駆け出す。

 

「ドアン!?」

 

 子供の1人、カーラが叫んだ。しかし、ドアンは振り返ることなくザクへ乗り込むと灯台のすぐ側へと突き刺さったヒートホークを回収すると柄を握りしめていたザクの腕を振り払うと装備する。

 

 問題なくヒートホークは使用でき、ドアンは深呼吸を行ったのちに戦場へと飛び込んだ。

 

 

 

「やっぱりEXAMを使った方がいいですかね……?」

 

『非推奨:EXAM使用時の残り稼働可能時間は既に少ない』

 

 サブモニターに表示された残り時間は少なく、それが過ぎればブルーディスティニーはオーバーヒートを起こしてしまう。

 確かにEXAM使用時のブルーの性能は驚異的だが、相手の機動力も高く戦闘機動だけの負荷で停止しかねない現状では余り取りたくない選択肢だ。

 

 かといって、このままではジリ貧である。一応ザクの一機の左腕をぶった切りはしたがそれでもまだまだ。

 加えて、相手のザク達のマーキングを見れば星の数が確かなら部隊数はあと3機居るはず。

 

 消耗の激しいEXAMを切るにはせめて半分まで数を減らしてからだ。

 

「……なにか一手あれば!」

 

 アリアが思わず呟くと。

 

『どうした、なにか焦っているのかァ!?』

 

「ホモ野郎がうるさいですね!」

 

 ヒートソードとビームサーベルが互いにメガ粒子と火花を飛び散らせて切り結び、所々に邪魔をしてくるダナンとセルマへビームライフルを撃ち込んで散らす。

 

「クソッ、ガンダムがいたら心強いのですがね……!」

 

『警告:新たな機影を検知』

 

 すると、COMが抑揚のない声でアリアへ警告した。それと同時にエグバは何かを察知し、視線を上へと向けた。

 

 そこには空中へと飛び上がったボロボロなザクの姿が。

 

「『ククルス・ドアン!!』」

 

 それを見て2人は同じタイミングで名を叫ぶ。

 

『おぉおおおお!!』

 

 ザクのコクピットでドアンは叫び、過去の因縁へ清算を果たすために戦場へ降り立った。

 

 

 

 

 ────未確認の反応を検知、待機状態からオートパイロットへ。

 

 ────ブルーディスティニー及びガンキャノンの識別反応を確認。

 

 ────パイロット、アムロ・レイの回収を最優先

 

『システム 戦闘モード、起動』

 

 

 

「ん、なんだ……?」

 

 ウォルドによって見張りを頼まれ、ミサイルサイロを警戒していたユンはなにか異音を捉えた。

 怪訝な表情となりながらユンはザクを歩かせ、音が聞こえてきた方へと足を進める。

 

「…………気の所為、か?」

 

 そこに格納デッキではあるが、何もなくユンは己の聞き間違いかと判断したが不意に視線を遮るように1箇所だけ布を張られた場所を見つけた。

 

「…………」

 

 ゴクリと唾を飲み込み、ユンはその布の元へと向かう。近くに行ったことでユンは気がついた、布の隙間からモビルスーツの爪先らしき部分が見えることに。

 

 そしてその布を奥から突き破って現れた存在にユンは目を見開くことになる。

 

「なんで、パイロットがいないのに動いてんだよォ!?」

 

 出てきたモビルスーツ、ガンダムのコクピットハッチは解放されており中が丸見えとなっていたがそこには居るべきパイロットはいなかった。

 なのに動いていることにユンは叫んだが、ガンダムはそれになんの反応も示さずにブーストの勢いを乗せた右ストレートがユンのザクの顔面を打ち据える。

 

「ぐぁぁぁあ!?」

 

 盛大に殴られたザクな勢いよく吹き飛び、それに一瞥もせずにガンダムは歩き出して海中へと飛び込んだ。




COMinおっちゃん「うぉおぉ!アムロのぼんはどこやぁ!!」


次回でドアン編終了ですかねー

後継機

  • 既存機体を魔改造
  • オリジナル機体
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