とある佐天の天与呪縛(フィジカルギフテッド)   作:凡の人間

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降霊

学園都市、そこは学生が人口の8割を占める学生の街にして、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。また、人為的な超能力開発が実用化され超能力を使う人間がたくさんいる街だ。

 

そんな能力者に憧れた私は4月、学園都市第七学区、柵川中学校に入学した。そして運命の能力開発、システムスキャンの結果が返ってくる。

「佐天涙子さん」

「はーい」

担任から初めてのシステムスキャンの結果が書かれた紙をもらう。そこにはそう書かれてあった。

 

システムスキャン 佐天涙子 レベル0

 

人生というのはそううまくはいかないっておばあちゃんが言っていた。その言葉を聞いた小さい頃の私は何も感じなかったがこの時おばあちゃんの言葉が重くのしかかった。

 

いやいやそんな現実でも前向きに考えなきゃ。

まぁ、最初はそんなもんだよねーー。

私は大器晩成型だから!ね!ここからどかーーんと上がって一気にレベルアップよ!

 

 

 

そんな呑気なことを考えていたがもう2ヶ月も経った

 

授業を受けても講習を受けてもぜーんぶだめ。自分だけの現実なんて何もわからないよ。友達なった初春に聞いてもぜーんぜんわかんない。スプーンなんて曲げられるわけないじゃん!

 

相変わらずレベル0のシステムスキャンの結果を眺めながらため息をついていると、頭の上から声がした。

 

「佐天さんがため息なんて珍しいこともあるんですね。どうかしたんですか。」

 

この子は初春飾利。中学に入ってからできたとっっても可愛い友達。よくスカートをめくって遊んでいる。毎回かわいい反応してくれるから、やめられないんだよね。

 

「んーーちょーっと元気が出なくてねぇ。」

 

「え!佐天さんが本当に元気がないなんて!明日は槍でも降るのかな……。」

 

ナチュラルに悪口を言う。佐天さんだってそんな時ぐらいあるんだぞー。

 

「はっ!初春のスカートをめくれば元気が出るって神からのお告げが!と言うことで失礼して……」

 

「変なこと言ってスカート捲らないでくださいよぉ佐天さん!」

 

ああ、やっぱり初春は可愛いなぁ元気がでる。

 

 

 

 

 

「初春ー!今日一緒に帰ろ❤️」

 

「すみません今日は風紀委員のお仕事があるんです……」

 

「えーーじゃあしかたないか。またね初春。明日はちゃんと可愛いパンツ履いてきてね!」

 

「一言余計ですよ佐天さん!」

 

そんなこんなで初春と逆方向に歩いた。

なんてことない通学路を歩きなんてことない家に帰宅する。

 

「ただいまー」

 

誰からも返ってこないけど一応言っておく。

今日も学校つかれたー。

手を洗った後乱雑に鞄を置いた。

その時普段あまり目につかないお守りが目に入った。

 

これは確か入学前にもらったお母さんからもらったお守りだ。科学が発展したこの街には似合わない非科学的なもの。

 

お母さん、今元気にしてるかな。能力者になるんだーって言ってたけどレベル0って言ったらどんな反応するのかな。

 

お母さん、友達たくさんできたよ。初春はレベル1で風紀委員として頑張ってるし。他の友達も能力に目覚めてるし。他にもレベル5とかすごい人たちもいるんだよ。

 

 

 

あたしと同じ年齢でも活躍してる人がいるのに。この能力社会で無能力の私は何を誇れるんだろう。

 

 

無能力者はただのお荷物?

 

 

 

視界がぼやけてお守りが見えなくなった。布団の上に雫が落ちて、吸収されて小さな後になった。

あれ、私泣いてる?ダメだなぁ、こんなんじゃお母さんと初春に怒られちゃうよ。

 

「ううっ……あーーだめだめ!らしくないぞ佐天涙子!」

 

劣等感と涙が枯れるように大きな声で叫んだ。

 

「こんな時は都市伝説サイトでも見るか」

 

都市伝説サイトにアクセスした。

学園都市に来てから、いやその前から都市伝説にハマっている。色々な噂を見るの好きなんだよねー。都市伝説マスターですよ私は!。

 

いろんな面白い都市伝説を見ていると一つ気になるものを見つけた。

 

「ん?深夜12時にお守りをもって第七学区の外れにある鳥居をくぐると異世界に迷い込む?」

 

今まで現実離れしていて面白い都市伝説をたくさん見てきたけどこれはなかなか面白そうだ。

 

第七学区なら歩いてお守り持ってるからいけるのでは?学園都市でお守り持ってる人間なんてほとんどいないから私のための都市伝説みたいだ。

 

「よぉし行ってみますか!」

 

鳥居がどこにあるか地図も書かれてあるしいけるでしょ!

 

 

 

 

11時に差し掛かる頃外着に着替えて家を出た。

 

扉を開けると梅雨の湿った空気とこの前降った雨と夜が混ざった匂いが肌にまとわりつく。

 

普段この時間に出歩くことなんて滅多にない。少し悪いことをしてる気分だ。若干の背徳感と不安を胸に夜の街を歩いた。

 

かなり歩いて足が疲れてきたけどようやく神社付近に着いた。けどどこに見当たらない。

 

「11時50分……この辺りのはずなんだけどなぁ」

 

どこにも見当たらない。

 

あれ、ていうかこの辺りに鳥居あるなんて話聞いたことないな。そもそも学園都市に非科学的な鳥居なんてあるのがおかしい。

 

これはガセだったかなぁ。地図もあるから本当っぽいと思ったんだけど。都市伝説だし仕方ないか!

 

あたりを散策してもう帰ろうかと考えながら右の角を曲がると鳥居が見えた。

 

「あれ、本当にあった!」

 

鳥居の先は学園都市の何ら変わらない街並みがある。でもこんなところに異世界の扉があるなんて逆にろまんがあっていいね。

 

ん?さっきこの辺通らなかったかな?まぁいっか。

 

時刻は後数分で12時だった。急いでポケットからお守りを手に取る。

 

「な、なんか緊張するなぁ」

 

目の前の鳥居が神秘的に感じるのと同時に不気味なオーラのようなものを感じる。心霊スポットとかそういう次元じゃなくて、本当に何かイヤーなものを感じる。

よし覚悟決めるぞ。

一応目を瞑って鳥居を潜った。

 

 

 

 

 

 

鳥居を潜った時、確かに風が吹いた。

 

恐る恐る目を開けると世界が変わっていた。

 

辺りは木々で生い茂っていていかにも山の中だ。土が木や葉っぱで埋め尽くされており、風でざわざわと木々が揺れる音がしていて不安を掻き立てる。上を見上げると空が開いていて、いかにもな青白い月の光を木々が反射して、周りを白っぽい紫色に染めている。

 

「ほ、本当に異世界なの……」

 

そうだ出口は!

後ろを見ると確かに存在していて通ってきたはずの鳥居がなくなっていた。

あっれー、私あそこから入ってきたのになくなってるんですけどぉ!!

 

「どっどうしよう、そうだ!ケータイ!」

 

一応ケータイを確認すると圏外だった。

完全に異世界らしい。私の想像してる異世界と違うんですけど……。

 

「そうだ、もしかしたら誰か人が住んでるかも」

 

山の中だし誰かいいるかもしれない。恐怖で動けないのをなんとか理由をつけて歩いた。というより歩かないとこの場の雰囲気に押しつぶされそうだ。

 

とにかく木を避けつつ真っ直ぐ前を歩いた。喉が乾いたしお腹もすいてきたから何か持ってくるんだった。まさかこんなことになるなんて。

 

しばらく歩いていると少し奇妙な場所についた。

 

真ん中に何がありそれを中心に木がなくなって開けている。

 

近づいて見るとお墓なのがわかった。

 

いや何でお墓?それに一つだけ?

 

目の前に立ってみるとお墓に名前が書いてあった。「伏黒甚爾」と書かれている

 

「ふしぐろ………えっと、下の名前なんて読むんだろう」

 

漢字が難しくて読み方わかんないや。

 

お墓の隣に線香とマッチがあった。異世界で、それに名前すら読めない人にお参りする必要性はない。けど私は自然と線香に火をつけしゃがんで合掌をしていた。なぜだかわからないけど、これをしなきゃいけない気がした。

 

こんなことしている場合じゃないけどなんでやってるんだろ?

 

合掌し終えて立ちあがるとマッチと線香がらあった反対の所にすこし細長い箱があった。

 

暗いのでよく見えない。顔を近づけてみてみると、「天の逆鉾」と書かれている。

 

「あまの……いやてんの?さか……漢字わかんないよ……」

 

漢字難しいの多くない?中学生で習ってないんですけど。箱を開けたら何が起こるんだろう。何が起こるかわからないけど気になるなぁ……いや、開けちゃえ!

 

細長い箱の上の部分を開けると短剣?のような物が入っていた。

 

いやなにこれ?

 

持ってみると思ったより軽いなぁ、剣じゃなくて別のものなのかな。なんか変な形だし。

 

 

 

この「天の逆鉾」について考えていると突然後ろから誰かが抱きついて口が手で覆われる。

 

「もがっ……んんんーーー!んーーーー!んーー!」

だれ!?だれなの!?

暴れたがびくともしない。

明らかに男の人の手で力が強く手を後ろに回された。片方の手で私を手を後ろに回してもう片方の手で私の口を覆った。

 

「んーー!んーーー!」

 

必死になって後ろを向いた。

 

男は白い神主のような服を着ていて顔の前に四角い白い布ので隠れていてわからない。

 

何これ!誰か助けて!

 

すると目のまえに同じ服をきた背が低いおばあちゃんのような人と大きな男が現れた。

 

おばあちゃんさ小さい声でぶつぶつ何か言っている

 

「○*¥$€%°#$¥♪→☆→」

 

何言ってるかはわからない。呪文かな?

 

もう1人の男の人は手に何か白い物を持っている。

 

異世界で突然襲われたと思ったらぶつぶつ何か言ってる人が出てきてもうわけわかんない。怖い。汗がとまらない。怖くて涙がでてきた。

 

目の前に男が立った時口に覆われた手が下がった。

 

「げほっげほっ……あなたたち一体何なんですか!ここはどこなんですか!」

 

男は何も言わずに口を私の口を無理やり開けて白いものを入れようとした。

 

「やだっ!やめて!助けてぇ!初春ぅぅぅぅぅぅぅ!お母さぁぁぁぁぁぁん!」

 

その時男の後ろにいたおばあちゃんが急に声を大きくして

 

禪院甚爾!」

 

 

こうして私の口の中に白いものを放り込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間佐天涙子の脳内に溢れ出した存在しない記憶

 

 

「もう禪院じゃねえ。今は伏黒だ。」

 

 

「気にすんな、俺も苦手だ。男の名前を覚えんのは」

 

 

 

「お前みたいに隙がない奴には、緩急つけて偽のゴールをいくつか作ってやるんだ」

 

 

 

「ハイお疲れ解散解散」

 

 

 

「ああ? なんでって…ああ、そういう意味ね。五条悟は、俺が殺した」

 

 

 

「親に恵まれたな。だが…その恵まれたお前らが、呪術も使えねえ俺みたいな猿に負けたってこと…長生きしたきゃ忘れんな」

 

 

 

 

「敗因?勝負はこれからだろ」

 

 

 

 

「否定したくなった、ねじ伏せてみたくなった」

「俺を否定した禪院家、呪術界、その頂点を」

 

 

 

「自分を肯定するために、いつもの自分を曲げちまった」

「その時点で負けていた」

 

 

 

 

「それ(自尊心)は捨てたろ」

「自分も他人も尊ぶことない、そういう生き方を選んだんだろうが」

 

 

 

 

 

「2~3年もしたら、俺のガキが禪院家に売られる」

「好きにしろ」

 

 

 

 

私はそこで気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開けると知らない天井だった。

 

あれ、私確か異世界に飛ばされて……何かの飲まされて……

 

 

ぼやけた頭で考えているとカエルの顔をした医者が扉から入ってきた。

 

「目覚めたようだね。きみは住宅街で倒れていたんだよ。近隣の住民が発見してきみはここに運ばれたんだ。」

 

「一日中眠っていたんだよ。一応検査をしたんだけど何の問題も見つからなかったよ。なにか体に違和感はあるかい?」

 

一日中眠ってたんだ。まだ心は落ち着いてなくて頭がぼやぼやするけどカエル医者に伝える。

 

 

 

 

 

「全て、問題なし」




佐天さんにしては暗めに書いてしまった……
できる限り性格を原作に寄せるよう頑張っていきたい。
次回は設定を書く予定
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