暑い夏の日差しがアスファルトと私たちに降り注ぐ中、私たち御坂さん、白井さんと一緒に道を歩いていた。
その理由は、私たちの柵川中学の転校生が正式に転入する日であり、初春が寮で同生になる初春が迎える日だ。つまり私の新しい友達……いや、ブラザーがくるんだよ!わくわくがとまらない。
それでこのくそ暑い夏の日でも鼻歌できるくらい絶好調だ。
「佐天さん、やけにうれしそうですわね」
「そりゃそうですよ。初春のルームメイトってことはあたしのブラザーになるってことですもん!」
「なんでブラザーになりますの……」
「せめてシスターじゃない?あ、初春さん入れるならシスターズか」
「佐天さーん」
正面を見ると寮の前に初春と女の子が立っていた。ほほう、あれが転入生か。ぱっとみだけどおっとりしてる子だね。悪い子じゃなさそう。
私たちは上に上がってマンションの廊下で止まった。
「
初春が春上さんと私たちに向けて自己紹介をしてくれた。
「よろしくね春上さん。で、それはいいんだけどどうしてこういうことになってるわけ?」
こういうこととは初春と春上さんの間の玄関前にある大量の段ボールの事だった。どうやら初春たちがいない間に届けられたらしい。これやられるとうざいよねー。いないときに限って荷物くるやつ。
「はあ仕方ありませんの。」
白井さんは段ボールの一部をテレポートした。おお、その手があったか。
それから私たちは家に入ってテレポートで山積みになった段ボールを見る。
「よし、ちゃっちゃと片付けよっか」
五人もいたのであまり時間をかけずに荷解きが終わった。あ、白井さんだよりじゃないよ!?私も頑張ったんだから。やけに重い物ばかり担当してた気がするけど。
最後の畳んだ段ボールを部屋の隅に置いた。
「まあ、こんなもんかな」
「みなさんありがとうございましたなの」
「思ったより早く終わったしどっか遊びにいこっか!」
おお、いいですね御坂さん。これだけで解散は物足りないし。春上さんの事もっと知りたいな。
「賛成!」
「賛成じゃありませんの初春。忘れましたの、わたくしたちは合同会議。」
「合同って?」
「風紀委員とアンチスキルのですわ。ここのところの地震に関することとか」
「地震で会議?」
「はあ、そうでした」
ふんふん、白井さんと初春は会議で行けないとなると三人で行くしかないね。あとで合流すればいいし。
「じゃあ三人でいこっか」
「ずるいですよ~!」
「終わったら合流すればいいじゃん、ね?」
春上さんに同意を求めるとどうすればいいんだろうって表情になった。初春の事を気かけてるのかな。
「大丈夫ですよ、佐天さんはともかく御坂さんと白井さんはいい人ですから。私たちも合流しますし。」
おい初春。
「春上さん、あんまり佐天さんの目を見て話しちゃだめですよ。大変なことになりますから。」
「こ、怖いの」
「私はメドゥーサか何かかな?」
失礼な。私は普通に話してるだけなのに。
「佐天さん、春上さんを口説きにかかったらだめですよ。」
「え、口説きにかかるってなに?」
「「「は?」」」
そのあと初春たちと別れて外に出た。
「春上さん、行ってみたいところある?」
「まだ、この学区のことよくわからないから」
「じゃあ……」
前に御坂さんたちと食べたクレープ屋にやってきた。
「お近づきのしるしといえばここですよ!」
「そういえば佐天さんと初めて会った時も来たよね。」
あの時はレベル5の御坂さんと友達になるなんて思わなかったなあ。今はもう一度同じクレープを食べてるなんて。
春上さんのほうも見るとクレープをおいしそうにほおばっていた。食べるの好きなのかな。
「おいしい?」
「んぐっ……うん」
「ちょっと口元すごいことになってるよ!?」
私はポケットティッシュを取り出して春上さんの口元をふく。
「佐天さん、優しいの」
「これぐらいはするよ。ほらいっぱい食べてね。また口が汚れてたらいつでもふいてあげるから。」
「おお」キラキラ
ジトーーーー
春上さんが私に向けて目を輝かせてくる。なんか純粋ですごくいい子だなあ。なんて考えていると御坂さんがすごく私に視線を送っていることに気づいた。
「あの、御坂さん。どうかしましたか?」
「一応初春さんに言われてるからね。春上さんにちょっかいかけてたら止めてくださいって。」
「???別にただのコミュニケーションだと思うんですけど……」
「なんでそのセリフを真顔で言えるのよ……」
すごい呆れた顔してるんですけど。御坂さんはすぐに表情を戻して別の話題に変えた。
「それにしても、黒子達も大変ね。なんで地震なんかで風紀委員とアンチスキルが合同会議なんてするんだろ、事件とかならいざ知れず。」
お、これは都市伝説ハンターの出番かな?
「さっきは黙ってましたけどホットなうわさがあるんですよ!」
ポケットからケータイを取り出して操作したのち、御坂さんに見せた。するとまた呆れた顔をしてくる。すごい情報なのになんて顔をするんですか御坂さん!
「そういえば春上さんのいた19学区って
「こら佐天さんそういうこと言ったらだめよ。面白おかしく情報を流したら」
「てへ♪」
そのあと会議が終わった初春と合流して、ゲームセンターに向かうという気づいたらいつもの流れに。いつもと違うのは初春が春上さんを楽しませようと張り切ってるところかな。
「初春ったら張り切っちゃって」
「お姉さまも随分と張り切ってますわね」
御坂さんが持っていた小さなバケツには大量のコインが。本当にコインゲームやりこんでるんだなあ。あれこのコインって……まさか超電磁砲のやつでは?
「へえ、コインゲームで競馬ができますのね。初めて知りましたの。」
白井さんの近くには大きな競馬ゲームがあった。勝つ馬にコインをかけて当たったら倍になって返ってくる仕組みだ。
「私もこれはやったことないわね……そうだ、私が持ってるコインを三人で分けてやりましょう。」
「いいですねそれ!やりましょう!」
「風紀委員が賭け事に手を出しては……けどお姉さまのお誘いですし……うう」
「やりましょうよ白井さんも!これゲームですから!」
「はあ……仕方ありませんのね」
御坂さんが持っていたコインを三等分して並んで席に座った。よーし勝つぞ!
数十分後……
「佐天さん……」
「あなた弱すぎですの」
「……」
ぜ、全敗?お、おかしいな、一回も勝てなかったぞ?
「ここまで外すほうがすごいわよ……」
私のコインは0枚、御坂さんが大勝ちしてコインが倍になってた。白井さんは小勝ちくらいかな?前より少し増えている。私はなんでこんなに当たらないのー!私運が悪いほうではなかったはずなんだけど。
「佐天さんは賭け事はやめたほうがいいですわね」
「はい……そうします」
その後春上さんとモグラ叩きのゲームにやってきた。
「叩くなんてできないの……可哀そう」
春上さんはなんて優しいんだろうか。モグラ叩きに暴力を振るわないなんて君は天使か?私なんて……
「お、モグラ叩きをやっているのかね君たち」
店長がやってきた。やば、顔を合わせたくないんだけど。
「?佐天さん、何で急に背中を向けますの」
「い、いやーちょっと……」
「楽しみ方は自由だからね。壊さなければね、嬢ちゃん。」
「うぐ」
ものすごい店長からの視線を感じる……。やばい私そっち向けない。冷や汗かいてきた。
「それじゃあね学生さんたち」
そういって店長は去っていった。
「……佐天さん何をしたの?」
「イ、イヤー、ワタシハ、ナニモ」
「佐天さん?」
ものすごく怒っている初春の声。おそるおそる振り返ると初春は微笑んでるけど目が笑ってないし、後ろに怒りの炎をまとっているように見えた。
「話しなさい」
「はい……」
そう、あれは御坂さんたちと出会う前……
なんとなくゲームセンターに入って店内を回っているとモグラ叩きを見つけた。
「お、懐かしいなあ。久しぶりにやってみるか。」
その時私は知らなかった。まだ力の制御がうまくできない私がモグラ叩きをするとどうなるかを。
100円を入れると軽快な音楽が流れ始めた。モグラたちがひょこひょこと出て入ってを繰り返す。
「よーし」
私は高速で叩き始めた。
で、正直言うとあまり楽しくなかった。なぜかって?力いっぱい叩いたせいで一回叩いたモグラは出てこなくなったから。
結果に関してはエラーが出た。なぜかって?モグラが全部壊れて測定できなかったから。
すぐに店長と店員が何人かがとんできて私はその場で本気の土下座をした。
「もうしわけございませんでしたああああああああああああ!」
「店長、どうしますか?」
「いやまあ、故意にやったわけではないんだよね?まあ、今回はいいけど次は壊さないように……」
「すげー、ぺしゃんこだ……」
「美しい本気の土下座だ。私がこの域に達したのは20代後半……。」
「で、土下座したらなんとか許してもらえて……」
「「「うわあ……」」」
「あの……そんな顔しないでください」
三人が私の話を聞いて露骨に引いた。横で聞いてた春上さんがおびえだした。
「佐天さんこわいの~」
「やらない!もうやらないから!」
どうしよう、なんとか話を変えねば。周りを見るとプリクラコーナーを見つけた。
「あ、ああーあそこにプリクラありますよ~。さあ!みんな行きましょう!」
「いいですね、行きましょう!」
ふう、興味があっちにいったね。それでみんなとプリクラを取った。これはいい思い出ができたんじゃない?春上さんもとっても嬉しそう。初春も……めっちゃくちゃうれしそうだな。あんな顔初めて見た。
このままだと一生投稿できそうになかったので半分書き上げたやつを上げます。ほんっとに遅れてすみません!終わりが近いのにペース落としてしまって申し訳ないです。もう少し早く投稿つもりがこんなに遅くなってしまった。残り半分は近日中に上げます。