《銀海総合掲示板》   作:にわか太郎

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なんでも雑談交流スレ part123

 

310:名無しの不適合者

ただいま、深層十二界から帰還したであります!

…………疲れた(白目)

 

311:名無しの不適合者

 

312:名無しの不適合者

おつかれ

 

313:名無しの不適合者

おつやで

 

314:名無しの不適合者

乙乙

 

315:名無しの不適合者

んで、どうだった?旅行の方は

 

316:名無しの不適合者

>>310 有翼世界に関しては楽しかったよ。

皆でピクニックしたりして、のんびり出来たし。旅行中はあまり(ふね)の外には出られなかったから、良い息抜きになったんだ。ただ…………

 

317:名無しの不適合者

ただ?

 

318:名無しの不適合者

何だ何だ?

 

319:名無しの不適合者

はよ言え殺すぞ

 

320:名無しの不適合者

>>319 ワイら、死んでも死なない定期

 

321:名無しの不適合者

えーっと……有翼世界でのピクニックの後、一旦は世界を見て回りたいからと別行動になったんだ。それでゆっくりと世界を観光してる時に運悪く第三魔王ヒース(・・・・・・・)と接触しちゃって……テヘペロ♡

 

322:名無しの不適合者

は?

 

323:名無しの不適合者

???

 

324:名無しの不適合者

なーんで有翼世界にヒースが居るんですかねぇ

 

325:名無しの不適合者

(大魔王の)教えはどうなってんだ教えは!

 

326:名無しの不適合者

>>325 そら国盗りに来たんやろ()

まあそれにしてもって話ではあるけどな、展開もあまりに唐突過ぎるし……(n敗)

 

327:名無しの不適合者

それで?ヒースと交戦したってことは、少なからず誰かは負傷したんだろうが……大丈夫か?

 

328:名無しの不適合者

>>327 確かに交戦自体はしたな。リムルやおじさん、ミカ辺りが戦ってくれたよ。まあ全員軽傷で済んでるけど。理由は最後ら辺で、大魔王が直接介入してくれたからなんだが……ハイ。終盤でちょっと予想外の闖入者がね

 

329:名無しの不適合者

ぐう有能

 

330:名無しの不適合者

流石は「大魔王」やね(ニッコリ)

 

331:名無しの不適合者

ふむ、予想外の闖入ですか。気になりますが、それにしてもよく軽傷で済みましたね

 

332:名無しの不適合者

>>331 リムルの『虚無崩壊』が神の権能という扱いになってたみたいで、一瞬だけ手傷は負わせられたんだよ。それでも本人曰く、存在の深さが違いすぎて全然勝負にならなかったみたいだけど

 

333:さとるくん(粘性生物)

>>332 並の小世界でも数度崩壊させられるだけのエネルギーを根源に直接叩き込んだんだがな……

 

334:名無しの不適合者

はえー

 

335:名無しの不適合者

やっぱ腐っても不可侵領海なんやなって

 

336:さとるくん(粘性生物)

一見、多少の傷は与えられたと思ったんだが……本質的には効いてないも同然だな、ありゃ

 

337:昆布茶お嬢様

なるほど。ミカさんが擦り傷を負っていたのは、それが原因でしたか……

 

338:名無しの不適合者

それにしても闖入者って一体、誰なんだ?口振りからして、俺らが知ってるような存在っぽいけど

 

339:名無しの不適合者

早く正体を教えるんだよ!

 

340:さとるくん(粘性生物)

あー、うん。まあ……

 

341:名無しの不適合者

ああ、そうだね。まあ隠す必要もないから教えるけど、その闖入者ってのは────

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡り──

 

深層十二界。有翼世界アリファーバ。

 

<有翼の風淵>を見上げてのピクニックも終わり、一行は二手に別れ、別行動をしていた。

 

一方は大魔王と共に、他の有名所を見学しに行く者。そしてもう一方は自分達だけで、のんべんだらりとこの世界を観光する者達だ。

 

というのもピクニックの後、本当にやることが無くなった彼らを気遣い、どちらも大魔王が提案してくれたことなのだ。これを無碍には出来ない。

 

ゆえに一方の、この世界をのんびりと観光することに決めた彼らだったが──

 

「……飽きたな」

 

「……飽きたね」

 

想像以上にやることが無い。

 

最初こそ<飛行(フレス)>にて飛び上がることで、束縛から解放された自由な空の旅を満喫していたのだが──ずっと同じ景色が延々と続いている。

 

それはもう、ありえないほどの変化の無さだ。

 

いっそ、何かの拷問かと思ってしまう程度には。もしかしたら魔法を掛けられているのではとも思ったが、そんな気配は一切ない。

 

ただただ雄大な原風景が視界を覆っていた。

 

世界は広い──というが流石に限度というものがあるだろう。リムル、ミカの二人は自分達の選択に軽く絶望していた。

 

後に続いている転生者達も同様だろう。

 

「ねー、流石に何もなさ過ぎじゃない?飛び続けるのもそろそろ疲れてきたよ」

 

単刀直入にミカが切り出す。

 

飛び続けるのが疲れたのもあるだろうが、それ以上に飛行する意味が見出せなくなってきた。

 

それゆえ、出てきた言葉なのだろう。

 

「そうか?俺やリムルはまだ大丈夫だが……」

 

飛行するミカの方へ振り向き、おじさんが答える。

 

「おじさん。多分、そういう意味じゃないと思うぞ」

 

「?」

 

若干、呆れたリムルの言葉におじさんは首を傾げた。

 

「……んー、まあいいや。とりあえず飛んでも何も無いのは分かってるし一旦、あそこで降りない?」

 

「それもそうだな。皆、それでいいか?」

 

ミカの提案にリムルは頷き、全員が同意する。

 

そうして彼らは、未だに終わりの見えない広大な平野へと降下していった。

 

だが──

 

「待ってくれ」

 

降りていく全員をおじさんが制止した。

 

「?どうしたの、おじさん」

 

「これは…………」

 

「一瞬、妙な力を感じた。巧妙に魔力を隠し、俺達の周囲で動いてるな。機会を伺ってるのか……?」

 

目を細め、彼は言う。

 

その異様な気配に気付いたのは、今のところ、リムルとおじさんの二人のみ。

 

他の者達は気付いていない。

 

それ(・・)に対応できる人員は現在、おじさんとリムルだけ。二人は目配せをし、戦闘態勢を整えた。

 

リムルは希望(エルピス)を、おじさんは王神剣を手に持ち、まるで敵の襲撃に備えるように構える。

 

「<機動纏身(レグスウィッド・ザルドーナ)>」

 

「<光剣顕現(キライドルギド・リオルラン)>」

 

おじさんはその魔法を幾重にも重ね、自身の身体能力を極限まで上げていった。

 

そうして右手に王神剣、左手には光剣を携え、来たる敵を直ぐに迎撃できるように構え直す。

 

「……来るぞ!」

 

空から劈くような、凄まじい轟音が聞こえる。

 

そこに目を向けると、一条の光の矢がこちらへと突っ込んでくるのが分かった。回避はできない。

 

何より、ここは深層十二界。他の小世界の魔王が攻め入ろうとおかしくはない。

 

ゆえに──

 

「<烈斬(エバスト・ルギド)>」

 

「<虚無の剣撃(イマジナリーブレード)>」

 

──初手で決める。

 

片や、極限まで強化された長身の光剣が。

 

片や、霊子を──否。魔力や存在を喰らい、相手を「虚数空間」へと放り込む防御不可の斬撃が。

 

眼前の光の矢に叩き込まれる──はずだった。

 

突然光の矢が減速し、急停止する。

 

見るとそれはゴンドラであり、その上には櫂を持った鳥仮面の男が立っていた。

 

その男は櫂を天に掲げ、身体からは水流が、一つの川が溢れ出したのだ。

 

その流れに従うように、リムルが放った剣撃は男の身体を流れていき、外へと飛び出す。

 

「………………!?」

 

その間、僅か数瞬の出来事だった。

 

続くおじさんの攻撃も櫂を構え、男はゆるりと受け流す。その光の長剣は男の櫂によって、いとも容易く弾き返されたのだ。

 

「第四魔王が空席の今、有翼世界を奪う絶好の機会と訪れてみれば──」

 

男は口は開き、転生者達に意識を向ける。

 

「まさか大魔王様の支配する領海に、土足で踏み入れる愚か者が居ようとは」

 

一部の転生者は、男の存在を知っていた。

 

鳥仮面を被り、流水を操ることに長けた不可侵領海。そんな存在は一人しか居ない。

 

「我は第三魔王ヒース・トニア──」

 

男はその表情を険しいものにし、転生者達に言葉を投げかける。

 

「──深層を知らず、己が分を弁えない浅き弱者ども。我らが君臨する深き世界に足を踏み入れた汝らの罪、我が下せし罰を以て後悔するがいい」




立ちはだかるは、第三魔王──!
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