《銀海総合掲示板》 作:にわか太郎
310:名無しの不適合者
ただいま、深層十二界から帰還したであります!
…………疲れた(白目)
311:名無しの不適合者
乙
312:名無しの不適合者
おつかれ
313:名無しの不適合者
おつやで
314:名無しの不適合者
乙乙
315:名無しの不適合者
んで、どうだった?旅行の方は
316:名無しの不適合者
>>310 有翼世界に関しては楽しかったよ。
皆でピクニックしたりして、のんびり出来たし。旅行中はあまり
317:名無しの不適合者
ただ?
318:名無しの不適合者
何だ何だ?
319:名無しの不適合者
はよ言え殺すぞ
320:名無しの不適合者
>>319 ワイら、死んでも死なない定期
321:名無しの不適合者
えーっと……有翼世界でのピクニックの後、一旦は世界を見て回りたいからと別行動になったんだ。それでゆっくりと世界を観光してる時に運悪く
322:名無しの不適合者
は?
323:名無しの不適合者
???
324:名無しの不適合者
なーんで有翼世界にヒースが居るんですかねぇ
325:名無しの不適合者
(大魔王の)教えはどうなってんだ教えは!
326:名無しの不適合者
>>325 そら国盗りに来たんやろ()
まあそれにしてもって話ではあるけどな、展開もあまりに唐突過ぎるし……(n敗)
327:名無しの不適合者
それで?ヒースと交戦したってことは、少なからず誰かは負傷したんだろうが……大丈夫か?
328:名無しの不適合者
>>327 確かに交戦自体はしたな。リムルやおじさん、ミカ辺りが戦ってくれたよ。まあ全員軽傷で済んでるけど。理由は最後ら辺で、大魔王が直接介入してくれたからなんだが……ハイ。終盤でちょっと予想外の闖入者がね
329:名無しの不適合者
ぐう有能
330:名無しの不適合者
流石は「大魔王」やね(ニッコリ)
331:名無しの不適合者
ふむ、予想外の闖入ですか。気になりますが、それにしてもよく軽傷で済みましたね
332:名無しの不適合者
>>331 リムルの『虚無崩壊』が神の権能という扱いになってたみたいで、一瞬だけ手傷は負わせられたんだよ。それでも本人曰く、存在の深さが違いすぎて全然勝負にならなかったみたいだけど
333:さとるくん(粘性生物)
>>332 並の小世界でも数度崩壊させられるだけのエネルギーを根源に直接叩き込んだんだがな……
334:名無しの不適合者
はえー
335:名無しの不適合者
やっぱ腐っても不可侵領海なんやなって
336:さとるくん(粘性生物)
一見、多少の傷は与えられたと思ったんだが……本質的には効いてないも同然だな、ありゃ
337:昆布茶お嬢様
なるほど。ミカさんが擦り傷を負っていたのは、それが原因でしたか……
338:名無しの不適合者
それにしても闖入者って一体、誰なんだ?口振りからして、俺らが知ってるような存在っぽいけど
339:名無しの不適合者
早く正体を教えるんだよ!
340:さとるくん(粘性生物)
あー、うん。まあ……
341:名無しの不適合者
ああ、そうだね。まあ隠す必要もないから教えるけど、その闖入者ってのは────
◇
時は遡り──
深層十二界。有翼世界アリファーバ。
<有翼の風淵>を見上げてのピクニックも終わり、一行は二手に別れ、別行動をしていた。
一方は大魔王と共に、他の有名所を見学しに行く者。そしてもう一方は自分達だけで、のんべんだらりとこの世界を観光する者達だ。
というのもピクニックの後、本当にやることが無くなった彼らを気遣い、どちらも大魔王が提案してくれたことなのだ。これを無碍には出来ない。
ゆえに一方の、この世界をのんびりと観光することに決めた彼らだったが──
「……飽きたな」
「……飽きたね」
想像以上にやることが無い。
最初こそ<
それはもう、ありえないほどの変化の無さだ。
いっそ、何かの拷問かと思ってしまう程度には。もしかしたら魔法を掛けられているのではとも思ったが、そんな気配は一切ない。
ただただ雄大な原風景が視界を覆っていた。
世界は広い──というが流石に限度というものがあるだろう。リムル、ミカの二人は自分達の選択に軽く絶望していた。
後に続いている転生者達も同様だろう。
「ねー、流石に何もなさ過ぎじゃない?飛び続けるのもそろそろ疲れてきたよ」
単刀直入にミカが切り出す。
飛び続けるのが疲れたのもあるだろうが、それ以上に飛行する意味が見出せなくなってきた。
それゆえ、出てきた言葉なのだろう。
「そうか?俺やリムルはまだ大丈夫だが……」
飛行するミカの方へ振り向き、おじさんが答える。
「おじさん。多分、そういう意味じゃないと思うぞ」
「?」
若干、呆れたリムルの言葉におじさんは首を傾げた。
「……んー、まあいいや。とりあえず飛んでも何も無いのは分かってるし一旦、あそこで降りない?」
「それもそうだな。皆、それでいいか?」
ミカの提案にリムルは頷き、全員が同意する。
そうして彼らは、未だに終わりの見えない広大な平野へと降下していった。
だが──
「待ってくれ」
降りていく全員をおじさんが制止した。
「?どうしたの、おじさん」
「これは…………」
「一瞬、妙な力を感じた。巧妙に魔力を隠し、俺達の周囲で動いてるな。機会を伺ってるのか……?」
目を細め、彼は言う。
その異様な気配に気付いたのは、今のところ、リムルとおじさんの二人のみ。
他の者達は気付いていない。
リムルは
「<
「<
おじさんはその魔法を幾重にも重ね、自身の身体能力を極限まで上げていった。
そうして右手に王神剣、左手には光剣を携え、来たる敵を直ぐに迎撃できるように構え直す。
「……来るぞ!」
空から劈くような、凄まじい轟音が聞こえる。
そこに目を向けると、一条の光の矢がこちらへと突っ込んでくるのが分かった。回避はできない。
何より、ここは深層十二界。他の小世界の魔王が攻め入ろうとおかしくはない。
ゆえに──
「<
「<
──初手で決める。
片や、極限まで強化された長身の光剣が。
片や、霊子を──否。魔力や存在を喰らい、相手を「虚数空間」へと放り込む防御不可の斬撃が。
眼前の光の矢に叩き込まれる──はずだった。
突然光の矢が減速し、急停止する。
見るとそれはゴンドラであり、その上には櫂を持った鳥仮面の男が立っていた。
その男は櫂を天に掲げ、身体からは水流が、一つの川が溢れ出したのだ。
その流れに従うように、リムルが放った剣撃は男の身体を流れていき、外へと飛び出す。
「………………!?」
その間、僅か数瞬の出来事だった。
続くおじさんの攻撃も櫂を構え、男はゆるりと受け流す。その光の長剣は男の櫂によって、いとも容易く弾き返されたのだ。
「第四魔王が空席の今、有翼世界を奪う絶好の機会と訪れてみれば──」
男は口は開き、転生者達に意識を向ける。
「まさか大魔王様の支配する領海に、土足で踏み入れる愚か者が居ようとは」
一部の転生者は、男の存在を知っていた。
鳥仮面を被り、流水を操ることに長けた不可侵領海。そんな存在は一人しか居ない。
「我は第三魔王ヒース・トニア──」
男はその表情を険しいものにし、転生者達に言葉を投げかける。
「──深層を知らず、己が分を弁えない浅き弱者ども。我らが君臨する深き世界に足を踏み入れた汝らの罪、我が下せし罰を以て後悔するがいい」
立ちはだかるは、第三魔王──!