《銀海総合掲示板》   作:にわか太郎

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望まれし悪の形

 

15:名無しの不適合者

おっ?どうやらムルガとデュエルニーガに会えたみたいですね。いやぁ良かった良かった

 

16:名無しの不適合者

心無しかアムルも嬉しそうな表情をしてますなぁ

 

17:名無しの不適合者

自分の子になるって実感は沸かないけど、それでも嬉しいのかな?本人的には

 

18:名無しの不適合者

そうなんじゃないか?知らんけど

 

19:名無しの不適合者

>>18 適当で草

 

20:名無しの不適合者

ンなもん適当で良いのよ。感覚的なものだから

 

21:名無しの不適合者

にしても一万七千年前から色々ありすぎでは?

 

22:名無しの不適合者

>>21 まあ、こんだけ色々あって一年程度しか経ってないもんな。気持ちはわかる

 

23:名無しの不適合者

あとやるべきことって言ったら、ノア&ルナのドキドキ生活編。そして……

 

24:名無しの不適合者

>>23 ルナとレブラハルドを接触させることかな。……いや、ドキドキ生活編って

 

25:名無しの不適合者

>>24 あながち間違いでもないやろ?

 

26:名無しの不適合者

そりゃそうだけどさ……ドキドキて

 

27:カレー先輩

>>26 ツッコミどころが多いのは理解できますが、あまり気にしない方がよろしいかと

 

28:名無しの不適合者

そうかなぁ、そうかもな……

 

29:名無しの不適合者

それよりも動きがあったな

 

30:名無しの不適合者

デュエルニーガが複雑そうな表情しとるね

 

31:名無しの不適合者

まあ当然の反応だわな

 

32:名無しの不適合者

でも実際、どうしたらムルガを役割から解放させられるんだ?そこがずっと不思議だったんだが

 

33:名無しの不適合者

《淵》から誕生した、もしくは《淵》と紐付けられた存在を宿命から解放するのは至難だしな

 

34:彗星の大蜘蛛

>>32 その疑問はもっともだ……っと。解説しようと思ったけど、アレを見たほうが話は早いか

 

35:名無しの不適合者

あれ?

 

36:名無しの不適合者

アレって何だよ

 

37:斬撃皇帝(仮)

見れば分かる

 

38:名無しの不適合者

…………???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──関わらない方がいい」

 

デュエルニーガは言った。

 

「その子は生まれながらの純粋な悪。関わった全てを理不尽に傷つける」

 

「知っている」

 

だが、アムルはこの問答に意味はないとばかりに、先程から首を横に振り続けている。

 

「この子は俺と同じ、悪意の申し子だ。この海の全てに悪たれと望まれ、そのように産まれ落ちた。悪意の深淵より生じたのだろう」

 

「……では、なぜ?」

 

アムルがそのように言うと、デュエルニーガは疑問を浮かべる。なぜ、そうであると知っていながら赤子から離れようとしないのか、と。

 

「…………」

 

赤子に視線を向け、アムルは沈黙する。

 

すると、未だ眠り続けるその赤子が可愛らしく笑ったのだ。簡単な理由だった。

 

「……お前は」

 

アムルは目線をデュエルニーガに移す。

 

「お前はこの子が純粋な悪だと思うか?」

 

そうして彼は抱きかかえていた赤子をデュエルニーガに渡し、すやすやと眠るその子を抱かせる。

 

やがて赤子は目を覚まし、可愛い笑顔を浮かべてデュエルニーガへ手を伸ばした。その様子に彼女も笑みを浮かべ、アムルの問いを否定する。

 

「……少なくとも、私は純粋な悪だとは思えない。この子は理不尽なまでに醜い、人々の醜悪さを憎んでいるだけ」

 

その様子を見て、アムルはわずかに目を細める。

 

「だろうな」

 

それは確信でも、反論でもない。ただ、事実を受け入れるような声音だった。

 

「人々の願いはこの子に悪であれと望んだ。己が正しさを証明するために、この子に役割を押し付けたのだろう。だが──」

 

アムルは一歩近づき、赤子の額に指を添える。

 

「──産まれた瞬間から悪であるなら、笑う理由がない」

 

デュエルニーガは息を呑む。

 

それは理屈ではない。

 

だが、彼女自身もまた理解していた。この赤子から感じるのは破壊衝動でも、理不尽な悪意でもない。ただ、何者にも染まっていない無垢だった。

 

「この子が将来、悪になる可能性は否定できない」

 

デュエルニーガはそう前置きし、視線を赤子からアムルへ移す。

 

「だけど、それはこの子が純粋な悪だからではない。選ぶか、選ばされるか、その違い」

 

アムルは小さく笑った。

 

「律儀だな、お前は」

 

幼子はデュエルニーガから再び赤子を抱き取り、その温もりを確かめるように腕を組む。

 

「……この子は俺が育てる。この子が悪になるのなら、その時は俺が叱ろう。理不尽に傷つける存在になるのなら、俺が止めよう」

 

アムルは赤子の額に自身の額を軽く触れさせる。

 

「それでも世界がこの子を、ムルガを悪と叫ぶのなら──」

 

その赤い瞳が、深く、静かに燃えた。

 

「この海の全てを敵に回すだけだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

45:名無しの不適合者

……何か、ええ雰囲気やん

 

46:名無しの不適合者

いい雰囲気、なんだけどさ

 

47:名無しの不適合者

>>46 どした?

 

48:名無しの不適合者

アムルとムルガ、今のところは親子っていうか兄弟にしか見えないんだけど

 

49:名無しの不適合者

たし蟹

 

50:名無しの不適合者

……せやな。というかデュエルニーガが母親で、あとの二人が兄弟にしか見えねぇ

 

51:名無しの不適合者

 

52:名無しの不適合者

それはしゃーない

 

53:名無しの不適合者

だってアムル、まだ五歳だし……

 

54:名無しの不適合者

実際、年齢的にも兄弟の方が正しいんよな

 

55:名無しの不適合者

かわええなぁ

 

56:名無しの不適合者

ハァハァ、アムルたん(;´Д`)

 

57:名無しの不適合者

>>56 少し自重してクレメンス

 

58:名無しの不適合者

うーん、この()

 

59:名無しの不適合者

この掲示板、(たま)にヤバいやつ湧くよな

 

60:名無しの不適合者

>>59 言うほど偶にか?

 

61:名無しの不適合者

割と定期的に湧くだろ

 

62:名無しの不適合者

お前らなぁ……

 

63:名無しの不適合者

ん?また動きがありましたねぇ

 

64:名無しの不適合者

ホンマや

 

65:名無しの不適合者

アムルさん、何かポケットを弄ってますな

 

66:名無しの不適合者

本当だ、この状況でナニ(・・)を出すんですかねぇ!!

 

67:管理人

>>66 !aku

★アク禁:>>66

 

68:ドブカス術師

>>66 ポケット言うとるやろ、ドブカスが

 

69:名無しの不適合者

うーん、これは追放!

 

70:エ駄死裁判長

エ〇チなのはダメ!死刑!!

 

71:名無しの不適合者

>>70 ほら、裁判長もこう言っておられるぞ

 

72:名無しの不適合者

っとと、忘れるところだった

もうポケットから取り出してるっぽいな

 

73:名無しの不適合者

んん?(てのひら)に浮かんでるのってもしや……

 

74:名無しの不適合者

小さな黒い球ですねぇ

 

75:名無しの不適合者

もしかしてアレ……

 

76:名無しの不適合者

*1影珠(えいじゅ)か?

 

77:名無しの不適合者

…………

 

78:名無しの不適合者

……そりゃノアも大丈夫って言うわな

 

79:名無しの不適合者

まあ影珠をどんな感じで使うのかにもよるが

 

80:名無しの不適合者

あ、まずはムルガを水上都市まで運ぶのね

 

81:名無しの不適合者

ほうほう、なるほど

 

82:名無しの不適合者

そんで着いたけど……何するのかな

 

83:名無しの不適合者

……ムルガを空中に浮かべた?

 

84:名無しの不適合者

そして空中に浮かべた際に、地面に生じる影へ影珠を落としましたね。これで何が……?

 

85:名無しの不適合者

……あっ、そうか!!

 

86:名無しの不適合者

>>85 どしたん?

 

87:名無しの不適合者

>>85 話聞こか?

 

88:管理人

>>86

>>87 !aku

★アク禁:>>86 >>87

 

89:名無しの不適合者

 

90:名無しの不適合者

 

91:名無しの不適合者

おそろしく速いアク禁、

オレでなきゃ見逃しちゃうね

 

92:名無しの不適合者

それで、何がどうしたんだよ?

 

93:名無しの不適合者

>>92 これ多分、ムルガの背負っている役割や宿命を、ムルガの影に押し付けてるんじゃないかな?

 

94:名無しの不適合者

なに?

 

95:名無しの不適合者

切り離すのが駄目なら同一の存在、つまり自身の影に背負っていた役割だけを移せば……

 

96:名無しの不適合者

なーるほど?

 

97:名無しの不適合者

ルナは転生しても宿命からは逃れられなかったけど、それを自身の影に肩代わりしてもらうと

 

98:名無しの不適合者

しかも自分の、ただの影だからな

そこに意思や意識は伴っていないわけだ

 

99:名無しの不適合者

完璧、ですな

 

100:名無しの不適合者

……判断が早い!!

 

101:名無しの不適合者

気付くまでが早すぎて着いていけんのやが?

 

102:名無しの不適合者

>>101 しゃーない、切り替えていけ

 

103:名無しの不適合者

いや、あくまで多分って話なんだけど……

 

104:名無しの不適合者

>>103 でも、正解っぽいけどな

 

105:名無しの不適合者

え?

 

106:名無しの不適合者

ほれ、アレ見ろよ

 

107:名無しの不適合者

……ムルガの影だけが

 

108:名無しの不適合者

<絶渦>に落ちてったな

 

109:名無しの不適合者

これにはデュエルニーガも目を見張ってますね

 

110:名無しの不適合者

そらそうよ

 

111:名無しの不適合者

これって……

 

112:名無しの不適合者

ああ

 

113:名無しの不適合者

アムルの勝ちだ

 

*1
二律僭主の影。この影の(たま)には<背反影体(ダヴエル)>と二律僭主の魔力が込められており、それを使うことで銀水聖海の秩序を打ち破ることができる。原作屈指のバグチート道具①。

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