《銀海総合掲示板》 作:にわか太郎
55:プリンス・ダカール
──というわけで、僕達は深層十二界に向かうことになったんだ。正確には有翼世界だけどね
56:名無しの不適合者
>>55 えぇ……?(困惑)
57:さとるくん(粘性生物)
途中までは楽しい旅だったんだけどな……
58:名無しの不適合者
草生やしたいけど、後のことを考えると草も生えない。正直、めちゃくちゃ怖E
59:名無しの不適合者
いや、本当に大丈夫け?大魔王に謁見っていうけど、途中で魔王に見つかったら終わりやぞ
60:名無しの不適合者
ほんそれ
61:名無しの不適合者
ジニア爺ちゃんのことだし、話は聞いてくれると思うぞ。だけど謁見までの道程がなぁ……
62:名無しの不適合者
アムルとホルセフィ以外が邪魔すぎる(白目)
63:名無しの不適合者
>>61 【悲報】ワイ、大魔王ジニアがどういった存在なのか覚えていない件について
64:名無しの不適合者
そら転生から二年も経てば、記憶に陰りも見えてくるわな。しゃーない
65:名無しの不適合者
>>63 大魔王ジニア・シーヴァヘルド
→深層十二界を支配し、銀海史上初めて深淵魔法に到達した魔導の覇者。彼の継承者候補は「魔王」と称され、全員が不可侵領海に指定されている
66:名無しの不適合者
>>65 サンガツやで。そんで更に質問なんやが、深淵魔法って結局なんなの?ワイが読んでいたのは15巻までで、16巻を含めた先の展開は読んでないんよ。ネタバレでええから、教えてクレメンス
67:名無しの不適合者
>>66 深淵魔法
→深淵魔法<
68:名無しの不適合者
は?
69:名無しの不適合者
>>67 つっよ
70:名無しの不適合者
まあ、大魔王が凄いってことは理解できた
71:名無しの不適合者
ところで話は変わるんやが、本当に大魔王へ謁見しに行くんか?ワイとしては今、引き返せる内に引き返した方が良いと思うんやが
72:名無しの不適合者
>>71 今更……?
73:名無しの不適合者
>>71 あー、駄目みたいですねぇ
74:名無しの不適合者
これでも見とけ(白目)
・ライブ
カルデアch支部 キャプテン・ネモ
チャンネル登録
75:名無しの不適合者
これは……
76:名無しの不適合者
もう入ってますねぇ、深層十二界
77:名無しの不適合者
マジかぁ
◇
銀水聖海。深層十二界。
ストーム・ボーダーは依然として、銀水聖海の遥か深層を飛び続けている。そうして進みに進み続けると、やがて銀海の様子が明らかに変わった。
銀水が異様に濃く、先が殆ど見通せない。辺りは闇に包まれ、そこには銀の光さえ届かなかった。
だが、驚くべきところはそこではない。
「────」
船員達が冷や汗を流し、戦慄する。
その理由、その答えは酷く簡単なものだった。
その海には夥しいほどの魔力が充満していたからだ。あたかも、ここから先は大魔王ジニア・シーヴァヘルドの領海だと主張するかのように。
領海全体が彼の強大な魔力に覆われているのだ。
「……ここで踏み止まっても仕方ない。行こう、皆」
だが意を決したネモが声を挙げ、ストーム・ボーダーを発進させようとした──その瞬間だった。
「ふむ、お前達。少し良いか?」
「…………!?」
厳かな声が聞こえた。
一体、どこから──?
「悪いが、ここから先は深層十二界──儂の領海じゃ。魔王の国盗りへ参加させるわけにはいかぬが、他に用があるなら儂が聞こう。
声は後方から聞こえてきた。
船員達はすぐ後ろを振り向き、見てみるとそこには一人の老人の姿があった。
一部の船員達は、老人の姿を瞳に映すや否や、その顔色を急激に青褪めさせていく。
それは長い白髪と白髭を蓄え、ゆったりとした白い装束を身に纏った老人。
もはや分かりきったことだが、ネモは目の前の老人に聞かずにはいられなかった。
「貴方が、大魔王ジニア・シーヴァヘルドか……?」
「いかにも」
老人は鷹揚に頷く。
つまり目の前の彼こそが、この領海の真なる主。
深層十二界を支配し、銀海史上初めて深淵魔法に到達した魔導の覇者。この海の偉大なる
──大魔王ジニア・シーヴァヘルドだ。