《銀海総合掲示板》   作:にわか太郎

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【謁見】大魔王に会いに行こう part2

 

550:名無しの不適合者

一時はどうなることかと思ったが無事、大魔王に謁見できるみたいで安心やね(ニッコリ)

 

551:名無しの不適合者

ええやん

 

552:名無しの不適合者

まだ穏便に済まない可能性が微レ存()

 

553:名無しの不適合者

そんなこんなで噂している間に、もう魔眼世界に着いたみたいですねぇ

 

554:名無しの不適合者

あー、やっぱり空は赤いのな

 

555:名無しの不適合者

>>554 そらそうよ

 

556:名無しの不適合者

>>555 は?

 

557:名無しの不適合者

 

558:名無しの不適合者

 

559:名無しの不適合者

>>555 いかんでしょ

 

560:555

(^^)

 

561:名無しの不適合者

なにわろ

 

562:名無しの不適合者

え、なに。どういうこと?

 

563:名無しの不適合者

>>562 空が赤いな→そら()そうよ

 

564:名無しの不適合者

あー、なるほど把握

 

565:名無しの不適合者

くっだらねぇ……

 

566:名無しの不適合者

…………おい

 

567:名無しの不適合者

>>566 どうした、事件か?

 

568:名無しの不適合者

事件も事件、大事件だよ

 

569:名無しの不適合者

どゆこと?

 

570:名無しの不適合者

見られている(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

深層十二界。魔眼世界ゴーズヘッド。

 

船内にて、大魔王ジニアと邂逅して数十分。船員達は大魔王に客として、ある小世界に招かれた。

 

彼に案内され、一行が入界したのは魔眼世界ゴーズヘッド。深層十二界で唯一、大魔王ジニア・シーヴァヘルドが直接治めている小世界である。

 

銀泡に入界し、魔眼世界の黒穹を降下していくと、見えてきたのは真紅の大空だ。

 

そして空に浮かぶ太陽も真っ赤に染まっており、まるで誰かの目が如き不気味な威容をしている。

 

そうして真っ赤な空をストーム・ボーダーにて飛び続け、見えてきたのは空に浮かぶ巨大な球だ。その周囲をドーナツのように輪が覆っている。

 

近づいて見てみれば、その球は城だった。

 

一行は輪の部分に着陸し、降り立つ。

 

そこから城に向かって橋がかけられており、橋を渡れば城門が見えた。

 

そこにネモが手を触れると、城門が音を立てて開いていく。そうして広いエントランスを抜け、奥まで歩いていくと、再び豪奢な門が現れた。

 

開け放てば、そこは玉座の間だ。

 

最奥には禍々しい玉座があり、そこには先程まで一行の案内をしていた大魔王が座していた。

 

「さて、改めて事情を聞こう。お前達が如何な用で、この領海に足を踏み入れたのかをのう」

 

大魔王は柔らかい笑みを浮かべ、一行に優しく語りかける。まるで家族に接しているかのように。

 

そこに戦意や敵意などは一切、介在していない。あるのは純粋な疑問と興味のみだ。ゆえに──

 

「単刀直入に言おう、大魔王。僕達は深層十二界へ……より正確に言えば、有翼世界アリファーバへ観光しに来ただけなんだ。信じられないかもしれないが……」

 

「む?」

 

ネモの言葉に、大魔王は僅かに目を丸くした。

 

ふむ、と大魔王ジニアは白髭に手をやる。そうして一行を、その魔眼()にて一瞥した。

 

「──なるほどのう」

 

一行の深淵を覗いたのか、興味深そうに大魔王は唸る。一方で、彼らの額には脂汗が滲んでいた。

 

「その言葉に偽りなし、か。分かってはおったが……しかし面白いのう、お前達」

 

ほっほっほ、とジニアは笑声をこぼす。

 

この海の外より転生してきた者達(・・・・・・・・・・・・・・・)が、こうして儂の目の前に現れるとは夢にも思わなんだ」

 

「……!やっぱり分かるんだな」

 

リムルは言った。

 

「左様。お前達以外に、こちらを覗いておる者達ものう」

 

 

 

 

 

 

575:名無しの不適合者

……!?

 

576:グランドロクデナシ

バレてるねぇ。見事なまでに

 

577:名無しの不適合者

薄々、そんな気はしていたけどな

 

578:千年陛下

──なるほど、流石は大魔王というべきか

 

579:名無しの不適合者

怖E

 

580:島根の吉田くん

島根じゃよくある話ですよ

 

581:名無しの不適合者

>>580 んなワケあるか

 

582:名無しの不適合者

まあ何にしろ、大魔王は俺らのレスを認識しているっちゅーこった。本当に(すげ)ぇ魔眼だな

 

583:名無しの不適合者

管理人。この掲示板、不可侵領海でも見抜けない通信魔法だって豪語してなかったっけ?

 

584:管理人

……何事にも例外というのはあるものです

 

 

 

 

 

 

 

「……すまなかったね、隠し撮りをするような真似をして。些か、配慮に欠けていたよ」

 

ネモは謝罪の弁を述べ、軽く頭を下げるが、大魔王は軽く手を挙げてそれを制した。

 

「よいよい、儂も得難い経験をさせてもらった。これくらい、どうということはない」

 

「それじゃあ──」

 

「よかろう。今、有翼世界の魔王は空席じゃ。存分に見てくるが良い」

 

彼は首肯し、有翼世界への立ち入りを許可する。

 

一行は互いの顔を見つめ合い、その顔には笑みを浮かべさせていた。

 

「だが、一つ条件がある」

 

突然の言葉に、一行は不安に眉を顰める。

 

「……それは?」

 

「──深層十二界での行動に限り、儂もその旅とやらに同行させてはもらえんかのう?」

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