全界超越領域 唯一抜きん出で咲き誇る者達 作:ある日そこに居たであろうクマさん
怒れ、怒れ、怒れ!
どこまでも醜く!どこまで無様!
どこまで美しくなくともッ足掻き続けろッ!!
その怒りの...
『全て』が赤に変わるまでッ!!
時は転生者協会が動き出した当初...
ある世界のある場所では...
「あははっ!!!」
「チッ!!」
ありったけの『技』と『力』を激しくぶつけ合う二人の人物の姿があった。
片や名を元ヒーロー狩り ガロウ。
片や名を最夜のロンこと 小鳥遊ロン。
たが、その戦闘にはお互いに普段と違う点が幾つか存在するのである。
まずガロウ。彼は普段より明らかに肉体を負傷しており、更に背中に自身と同じくこの施設に閉じ込められたヴォルカを連れている事...
そして小鳥遊ロン 彼の違いは主に一つしか無い。
それは...
「アハハハハッッ!!!!どうしたのぉ?早く反撃してきなよッ!!」
「ッ!」
(こいつっ速いッ!前に見たときとはまるでっ!)
「ガロウッ!大丈「良いからじっとしてろ!」うっうん!」
「ハハッ...今日は目が開いちゃったからねぇ」
(!こいつっまさかとは思ったがそう言う事か!?)
最夜のロンこと小鳥遊ロン。彼は普段からある特殊な戦闘体質を持つ。いや、そうせざる得ない状況まで『奪われている』と言うだけか。彼は基本的にほぼ眠った状態で行動や会話。戦闘を行っており、どれだけ流暢に喋ろうが、実はこれ98%は寝ているのである。そして寝ている間はその力には制限が掛かり、元来持つ戦闘技術にも枷が掛かるのだが..,
「フンッ!」
「飛べッ!」
「ぐぅッ!?」
(今のは...傘かッ!?)
広い地下空間を走りながら二人は戦闘を繰り広げる!そして次はガロウがその拳打による攻撃を仕掛けるもそれに対しロンは自身の番傘を相手目掛けて放り投げ、ガロウはそれをギリギリで横に躱わすッ!
だが...
「捕まえたァァッ!!!」
「しまっ!?」
「ガロウッ!逃げ「ヴォルカァッ!逃げろッ!」なっ!?」
背後の壁に半径2km程の巨大な穴を開け、未だ進み続けている様な威力を誇る傘。それをギリギリで回避したガロウの右腕をロンが自身の左腕で掴んでおり、そのまま彼の首を右腕で掴みながら下の階層に落下していくッ!だが、ガロウはロンに腕を掴まれた瞬間にはヴォルカを自身の背後に見える巨大な螺旋階段の一部へと投げ込んでおり、彼女だけはその技から逃す事に成功したのだった!
「さあ、行こうか!」
そして最夜のロンの投げ技が...
「
「は?...ガッアァァァァッッ!?」
炸裂する前にガロウが自身の空いていた左手で数発、コンマ一秒にすら満たぬ程の合間に計八発。顔面の四方全てから素早くそれでいて鋭い打撃を叩き込み、彼の意識を一度とはいえ失わせる!
そして...
「っおすわりッ!!!!!」
今度はガロウがロンの腕を掴みそのまま背負い投げの体勢で地面に向かい彼の体を投げ捨てる!これに対し意識を失っている彼になす術がある筈も無く。そのまま彼は大地へとその身を落としていった。
そしてガロウは一度はその場で一息をつくも...
「ふぅ〜...これでちっと楽になるか?」
「じゃ...無いでしょうがッッ!!!」
「うぐウゥゥゥゥッッ!!?」
その直後、まさかの逃した味方に上空から飛び蹴りをかまされるという現実に彼は直面する事となった。
そしてその後...
「痛ッ!テメェ...何しやがるこのアホメッシュ!?」
「はあ!?何がアホメッシュだ!まだあってから一時間かそこいらの人間を捕まえてアホメッシュって失礼なんじゃないの!」
ゴゴゴッ!
「喧しい!助けてくれた恩人に飛び蹴りをかます奴なんてアホメッシュで十分だ!このツンデレアホメッシュ!」
「なっ!何さ、そのロンみたいな呼び方!大体アンタが私をあそこに放り投げてなければッ!」
ゴゴコゴゴ!!
「うっせえ!とにかくアイツはオレ一人で十分だったって話だ!お前はお前でさっさと逃げろッ!傷は十分治っただろ!」
「私はアンタだけを置いて逃げたく無いの!私だってタイムパトローラーの戦士だ!ちゃんと戦える!」
ゴゴコゴゴッッ!!!
「タイムパトローラー?なんだそりゃあ?未来から来た猫型ロボットの親戚か?.....」
「ちっ違うし!そっそんなのじゃなくてもっと少年を守る、元殺、じ.....」
言い争いの末、二人はようやく気づいた。自身達の周囲。否、
無論それは気のせいなどでは無く...
ドオォォォンッッッッ
「「・ ・ ・」」
「あははっ!今のすっごいねえ!意識失ってたけど、身体の感覚でジェットコースター見たいって思ったんだー♪ねえ、もっかいやろ、今の奴!」
夜の怪物が未だ健在な事実に他ならない。
「で、どうすんの?アレ見てもまだ一人で行けるって?」
「...分かった。だが、無理だけはすんなよ!」
「!うん、了解!」
そして次は...
「!もしかして次はヴォルカお姉ちゃんも遊んでくれるのッ!?」
「ッ良いよ、早くおいで!遊んであげるよ!」
(眠りが覚めたのかどうかは知らないけど...そこまで性格なんかは変わってない様に見えるッなら!)
ロンが喜びはしゃぎながら、下で準備運動をする姿を見てヴォルカは一人自身の足にその気を集中させる。一体自身が何日ここに居たのかは定かでは無いが、あの時の自分とは違う自分の影響なのか。自身の実力が、自身の気が、自身の『意思』が、今まで以上にッ!
そしてロンがその場から二人目掛けて飛び出そうとした。
次の瞬間ッ!
「なら行く「喰らえぇぇッッッ!!!!」ッ!?」
ヴォルカは自身の身体から今までとは比べものにならない紅蓮の炎気を吹き出しながら飛び出そうとしていたロン目掛けて先んじて飛び込んでいくッ!
ただし、その形は...
「ヴォルカニックゥゥゥ!!!」
「おいおい、アイツ...」
「ッグウゥゥゥッッ!!!」
最速最強の
「ぶっ飛べえぇぇッッッーーーー!!!!」
「がっがあぁぁッッ!!?」
ヴォルカニックブレッド。自身の片脚に気を集中させ足の周りで集中させた気を渦巻く様にコントロールする。更にそこから跳躍と同時に自分自身を回転させ、その脚のみを突き出して相手に突撃し相手に当たる直前にもう一方の脚も突き出し、そちらは当たった直後に気を込める。これによって技の激突直後に重なった衝撃と炎による
だが...
「ガアァァァァァッッッッ!!!!!!!.....」
「お姉ちゃんさあ...」
「なっ!?」
どれだけパワーアップしようと、どれだけ技を作ろうと...
相手が相手なら...
「良く単純って言われるでしょ?」
「嘘...!?」
「まずいッ!」
自分以上に強い『怪物』ならば...
「さっき自分から来てって言ったのは罠だったんでしょ...眠ってる俺ならともかく...」
「!?」
そして突如として雰囲気が変わった最夜のロンこと小鳥遊ロン。彼はヴォルカの足を掴みそのまま斜め上側の壁へと彼女の体を放り投げた!
だが...
「おい!大丈夫か!だから無理すんなって言っただろ!お前がいくら強くても相手はそれ以上のバケモンだッ今はあんま深く考えずに逃げる事に集中しろッ!」
「ぐっごめん!」
そして吹き飛ばされたヴォルカの体をその軌道を先読みしたガロウがすかさずキャッチ。するも...
「ちょっと本気出しちゃうよ〜」
「おい、気ィ抜くなッまた来るぞッ!」
「っ!」
これより捧げるは血で血を洗う死の遊戯。掴み、合わさり、千切り、投げ捨て、無邪気な子供の戯れと非常で残酷な獣が合わさりし事で生まれた彼だけの奥義。
「なに...あれ?」
「ありゃあ...」
(一見千鳥足で動いてる様に見えるな...だが違う!あれは明確な『技』だッ。となればッ)
「おい!ヴォルカ!早く逃げろッ!とんでもねえのが来るッ!」
「ッ!分かった!」
元々の、まだガロウと出会う前のヴォルカであれば遅れたであろう判断。だがそれは、彼という一眼見ただけで
「ァァァァ!!!!!」
その判断、時すでに遅し!
小鳥遊ロン。彼は舞う...
自身に宿る全ての
「行くよ...」
次の瞬間ッ!!
「!ヴォルカアァァァッッ!!!!」
「えっ...」
彼の手はその者の『命運』ごと自身の
これこそが彼だけの奥義。
「ガアァァァァッッッッーーー!!!!!」
かごめ・カゴメ・篭命である。柔術とシラット、それに加えてルチャ・リブレやカラリパヤットなどのパフォーマンスなどにおける動きなども取り入れた絶対の連撃。範囲内に引き込まれたが最後、敵は何も理解出来ぬままその生命が終わるまで一生投げ技という名の遊戯に付き合わされ続ける。
そして今回...その餌食となったのが...
「そん...な!?」
そしてその光景は...
「ッ!ガ...ろ『変われ』これ、は!?.....」
未だ怒れる...
「...さあて、次はお姉ちゃ「おい」...もしかしてっ!」
その獣を...
「貴様...やってくれたな?」
「...ヴォルカお姉ちゃんじゃなくて...ヴォルグお姉ちゃん?」
呼び覚ますに至った!
次回...ガロウ&ヴォルグvs最夜のロン。真の獣は月を見上げた...後編!!