陰キャだけどアイドルはじめてGBN〈惑星〉を救う話。 作:神宮寺Re ⑦
修学旅行から数日後、夏休み目前となったわたしたちのフォース〈
以前のゲリラレイドボスミッションで獲得した賞金五〇〇〇万ビルドコインで思い切ったわたしはフォースネストとして戦艦〈ディーヴァ〉を購入し、拠点としていた。
戦艦〈ディーヴァ〉。
機動戦士ガンダムAGEに登場。フリット、アセム、キオ・アスノたち主人公達によって世代が紡がれたもの。
劇中終盤ではヴェイガンの〈セカンドムーン〉と結合した〈ラ・グラミス〉によって破壊される。
「……今日戦うフォースってなんなのアカネ?」
わたしがそう問いかけるとアカネは……
「えっとぉ〜フォース〈
「三度目になるとさすがに認知されてるよねわたしたち……」
「そりゃそうでしょエリカ?」
「だよねぇ……っていうかハルナはガンプラ変えたの?」
「あぁこれ?最近作ったからね〜!」
「あの〜ほんとうにワタクシ入ってよかったのです?」
「いいんだよ!ホノカさん!」
「……さ、さいですか」
発進シークエンスに入る前にわたしたちは各自のガンプラを見上げている。
新たにホノカさんも加わって四人+一人となったフォース〈ASTERLISK〉。
ハルナのガンプラは機動戦士ガンダムAGEに登場したガンダムレギルスという指揮官用MSになっていた。
カラーリングはガザCと同じようなコーラルピンクに塗装されて以前のオレンジで彩られたガンダムポータントとは違った印象を受けた。
「……そいえばさぁ〜」
「どしたのエリカ?」
「やっぱり王道バトルアニメだと敵と共闘したりするのは燃える展開だよね〜、何度もエンドレスで見返しちゃうし」
「なんの話……?」
ハルナがわたしのオタクしぐさに興味を持ったのか加わってきた。
これは布教するチャンス!絶好のチャンス……なんだよ!
(あの〜ところで今日の夕飯はどうするの?)
(もう今月のバイト代ほとんど使いきっちゃってるよ!?お金ないよ!)
(そんなことより寝たい、おやすみ世界……)
(はっはっは!わたしの新型の実力見せてやるぜっ!)
(……キムチ鍋)
(黙れ小僧!いつも食べ物の話ばっかりしやがって!)
頭ん中ごちゃごちゃうるさいから脳内会議してる場合じゃないよエリちゃん……
「敵として現れた
「……エリカのテンションについていけないんだけど私間違ってるアカネ?」
「なにも間違ってないよ、エリカはちょっと
「エリカ先輩相変わらずうるさいです」
「なんでよ!?」
「なんでもクソもありません」
おいこら!わたしから目を逸らすな!恥ずかしくなって死にたくなるでしょうが!いやもう死にたくなるけど!
「……楽しそうならいいけど」
待って待って!ちょっと!わたしのこと置いていかないで!あぁ〜もう!こんなだからあまり人前で話したくないんだよぉ〜!
「さてさて、
あのねぇ?わたしの話は……?わたしの話ここで終わりなの?あとは勝手にやってろってことですか!?
***
「フォース〈ASTERLISK〉!ガンダムジャスティス・アスティカシア!エリカ!でます!」
「ガンダムシュヴァルゼッテ・ハンティア!アカネ!出るよ!」
「ガンダムレギルス!ハルナ!出撃するよ!」
「
「ガンダムエアリアル改修型!メア!やっちゃうよ!」
コロニーレーザー〈グリプス2〉
機動戦士Zガンダムおよびその劇場版に登場。カミーユたち
戦艦〈ディーヴァ〉から発進した三機のガンプラたち。
エリカの隣にはメアが抱きつくように腕を組んでいる。
「エリカおねえちゃん〜!」
「あぁ!ちょっと!あんまり近付かれると上手く操縦が……」
「え〜やだ!ずっとこうしてる〜!」
メアはエリカのガンプラに抱きついてきたために制御がやりづらくなっていた。
(あぁ!やめて!違う!違うの!嫌いになったわけじゃないの!)
(というかまるで子供をあやしてるみたいなんだけど……)
(このままだとまともに戦闘できないからメアにはガンプラを使用しないようにしないと……)
「おねえちゃん……?」
「ここがGBNの宇宙だよメア〜!綺麗だね〜!それとわたしのコックピットに入ってくれるとうれしいなぁ!」
「うん!すごくきれい!わかったおねえちゃん!」
(これでなんとか……冷静に戦える……)
エリカのガンプラのコックピットに乗り移ったメアは変わらずべったり体を抱き寄せていた。
(……ちょ!ちょっとメア!集中できないって!)
「エリカおねえちゃん〜!すき〜!」
「メアはおとなしくしててね?おねえちゃんの言うことを聞いてくれないと怒っちゃうからね?」
「……うぅ!やだ!」
「いい子だからね?ね?」
「はぁ〜い……」
(これでなんとか……なってくれると良いんだけど)
「ワタクシ!先行します!」
「ちょ!ちょっとホノカさん!相手がどんなのかわからないの独断専行は危険だよ!ねぇってば!」
「
「そうは言ったってさぁハルナ?」
「アカネは指揮官としていつも通りやればいいでしょ」
「だけどさぁ……」
エリカとアカネそしてハルナは視界に映る敵機に目を凝らしていた。
「そういえばエリカのジャスティス、武装は……?」
「あぁこれ?まだこのガンプラ未完成だからザクマシンガンとビームナギナタくらいしかないんだよね……」
ガンダムジャスティス・アスティカシア
エリカが新たに製作したガンプラの一機。機動戦士ガンダムSEED freedomに登場としたイモータルジャスティスをベースとして両肩にGNドライヴを付け、腕部に
なお、武装は製作が追いついていないために急遽
「それで戦えるのエリカ?」
「なんとかなるでしょ!……たぶん」
「たぶんって……」
「敵がくるよっ!」
◇◇◇
『〈VENUS NEGOTIATION〉!ドラク!でるぜっ!さてさて!お手並みを拝見させていただくぜ!嬢ちゃんたちよぉ!』
『ドラク兄さん!あの艦船をオレらの物にするにはうってつけだぜ!やってやろうさ!』
『あぁルチス!……楽しい争奪戦の時間だ!』
◇◇◇
デブリ群から接近してくる二機のガンプラを視認する二人。
「右に……たぶんガンダムフレームが一機……その隣に……なんだろうあいつ?」
「あれたぶんカバカーリーじゃないのアカネ?」
「Gレコに出てきてたやつ?」
「じゃない?てか五対二って卑怯なんじゃ……」
「これはフォースバトルなんだから数は関係ないでしょ」
「そりゃそうだけど……」
先行していたホノカのSガンダムの射撃が二機の間を連射されていく。
それからドラクは攻勢を仕掛けるために巨躯なシルエットを活かして物を言わせるように体当たりをしていく。
「ワタクシの相手はあなたですね!」
「アァ!?おまえさんには興味ねえよ!邪魔だからそこをどけやがれガキが!」
「ふざけないでくれます──!か!」
ぶつかり合う二機のガンプラ。
ドラクは背中から展開した鋏のような武装によってホノカのSガンダムの両脚を拘束していく。
「……これじゃ!動けない!?」
「ははははははっ!とびっきりの拳でぶち抜いてやんよ!嬢ちゃん!」
「ワタクシを愚弄するなんて!」
身動きがとれずにいるホノカに加勢するアカネとエリカそしてハルナ。
展開したインコムの幾つもの射撃がドラクの機体に直撃するもまったくといっていいほど歯が立たない。
「……ホノカさん!いま助けるから!」
「離脱してはやく!」
「なにやってんの!やられたいのあなたは!」
「……ワタクシはこんなのでは!〈
ホノカはコンソールを操作して上半身を強引に離脱させる。
「すこしはやんじゃねえか!?嬢ちゃんよぉ!?」
ASW-G-61 ガンダムザガン
機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ ウルズハントに登場。
厄災戦において初代セブンスターズのひとりのアルゾナ・イシューが使用していたとされる一機。アグニカ・カイエルのMA撃墜数についで多く、次期当主の戦いにおいてロンド・ブロンが塔乗。なおガンダムフレームに基本的にある阿頼耶識システムは排除されており、非人道的な技術に忌避していることを表沙汰にしないようにされていた。
「……だがなァ!?こんなもんはなぁ!?簡単に!」
拘束されていたSガンダムの下半身を強固に鷲掴みにしたアームで左右に引き裂いたドラク。
「この程度でオレたちにやりあおうだなんていい度胸してんなァ!?アァン!?」
「兄さん!遊びすぎだよ!時間の無駄使いはやめなよ!」
「ったくうるせえなルチス!?好きにさせろよ!?」
VGMM-G-it01 カバカーリー。
Gのレコンギスタに登場。ジット団がマスクの率いる部隊に供与したガンダムタイプのモビルスーツ。地球帰還作戦であるレコンギスタに備えて大気圏突入能力やミノフスキークラフトを有しているのが特徴である。劇中終盤ではGセルフを操るかつての学友であったルインと地球で死闘を繰り広げた。
ドラクとルチスのガンプラは双方とも深緑色をメインとするカラーリングに彩られている。
◇◇◇
『……いくら任務とはいえ素人の集団に割って入るのは気が滅入りますわサユリ』
『だとしてもやるしかないのですよアキナ?』
『同行させてすまないな二人とも、手間をかけさせるのは忍びないが……』
『構いませんわデュランダルお姉様、付き従うのが我々の本望ですから』
『……たまにはこういうときこそ運営管理者としての格の違いを見せつけるのは必要なことでしてよ?』
『少しは謙遜したらどうなんだ君らは』
『覆えようのない事実なのだから仕方ありませんこと?』
『……はははは』
◇◇◇
依然としてつづき戦闘でエリカはドラクの機体に攻撃をお見舞いしようとしていた。
「アカネ!さきにあいつからやるよ!」
「はいよっ!」
「んだよ!?二人してやりあおうってのか!?」
ルチスのガンプラ先に倒すことに決めたエリカとアカネは交互にビームと実弾を同時に浴びせる。
それに対しルチスは取り出したヨーヨーを高速回転させてその攻撃を瞬時に相殺する。
「まったく!?どこ狙って撃ってんだよ!?真面目にやりやがれ!」
「なんで効かないの!?」
「……まさかこいつらどっちもSランクなんじゃ!?」
「はぁ!?……うわマジじゃん」
ドラクとルチスのプロフィールを確認するアカネ。
「納得してる場合じゃないでしょ!アカネ!やられるよ!こんなの!」
「私……棄権していいかな?」
「こんなときに弱気にならないでよハルナ!?」
一進一退の攻勢が続いている二つのフォース。
俄然として戦いの行方が目まぐるしくかわるその宇宙の最中で──。
双方のフォースに通信回線が繋がっていく。
『我々はGBN運営管理者であるデュランダルだ、フォース〈ASTERLISK〉、そちらに所属しているダイバーであるIRIS-9999をこちらに受け渡していただきたい──重要監視対象の保護を名目としていることを宣言する。またこれに協力を拒否した場合には徹底交戦を厭わない。これは脅しではない、平和的な交渉であることを理解していただきたい……返答までの猶予は三分だ、よき返事を待っている』
(……え!?なに!?どういうこと!?GBN運営!?)
(ってかIRIS-9999ってメアのこと?なんで今になって?)
「んだよ!どいつだ!せっかくのバトルに茶々入れてきやがる奴等は!……って!?なんであの二人がいんだよ!?」
「サユリとアキナ……じゃないすか兄さん!聞いてないっすよ!撤退するほかないっスって!」
「この期に及んでそんな選択肢はねえだろルチス?」
「……あいつらにいい思い出なんかねえんですよ!木っ端微塵にまたやられたいンスか!?」
「んなこと言ったって……」
そうしてエリカたちとドラクたちにGBN運営からの使者が割って入り、より戦いは混迷に導かれていた。
***
□新規設定ガンプラ
ダイバー:ハルナ
ガンダムレギルス
型式番号:xvm-fzc/H
武装:頭部ビームバルカン
レギルスライフル
ビームサーベル×2
ビームバスター
レギルスビット
レギルスシールド
レギルスキャノン
分離機構
レギルス・コア
ビルドダイバーズ二次設定
七夕陽那〈ハルナ・ゼナム・ローレライ〉が新たに製作したガンプラ。カラーリングは機動戦士Zガンダムに登場したアクシズ製MS"ガザC"をモチーフとしたコーラルピンクで塗装されている。
製作には彼氏である橘輝夜が協力しており、以前のほぼ素組み状態であったG・ポータントよりも完成度が向上している。
***
■新登場キャラクター
フォース〈VENUS NEGOTIATION〉
ドラク:かつて橘輝夜がGP・デュエル世界大会で戦った相手のひとり。弟のドラクとはGBNポイントランキングトップ200に入る実力者である。
使用ガンプラ:ガンダムザガン
ルチス:同上、ドラクを慕う弟的存在。
使用ガンプラ:カバカーリー
◇◇◇
GBN運営
デュランダル:GBN運営管理者のひとり。
サユリ:同上、橘輝夜とGBNでキュベレイMK-Ⅱでフリーバトルしたことのある相手。
アキナ:上に同じ。