それでも問題ないなら是非読んでみて下さい。
プロローグ
ー2017年12月24日、、、東京都立呪術高等専門学校にて特級被呪者 乙骨憂太、特級過呪怨霊 祈本里香と交戦した呪詛師 夏油傑...激闘の末、夏油傑は片腕を失いながらも離脱したが、逃亡中に五条悟によって追い詰められる。
五条「...何か、言い残すことはあるか?」
夏油「誰が、何と言おうと、猿どもは嫌いだ。...でも、別に高専の連中まで憎かった訳じゃない、
...ただ、この世界では、私は心の底から笑えなかった...。」
かつて、五条と共に最強を名乗っていた夏油、吐き気を催す思いをして呪霊を祓っては取り込み続けてきたが、力をつけても守れなかった仲間や友人、呪いを知らない人が負の感情を抱いて呪いを産み、そして呪霊が生み出され続ける。この世界での呪術師を
呪術師は狂っていないとまともに続かないという、その異常性が無ければ呪いに立ち向かう事ができない。夏油も狂ってはいたが生真面目だった影響で一人で抱えてしまい、非術師を皆殺しにして仲間が呪霊によって殺されない世界を作ろうとしていた。
夏油傑は、この世界で生きるには優しすぎる人間だったのだ。
五条「...傑。」
夏油「...?」
五条の呼びかけに夏油は反応して五条を見つめ、五条は壁に寄りかかり座っている夏油に近づき告げ、夏油はその言葉に目を見開き、笑った。
五条「お前は俺の親友だよ、たった一人のな...」
夏油「!...はっ、最期くらい、呪いの言葉を吐けよ...。」
そう言い残し、夏油の意識は途絶えた...
夏油(全く、最期にあんな言葉を...高専時代で絶対に言わなかったろうに...一体地獄はどんな所だろうか...?)
これから向かう地獄の世界について考えている最中、暗闇に染まった筈の意識の中で、ある情景が移る。輪郭がかなり朧気だが、床と支柱は白く、何本か見える。左側には電車だろうか?既に停車しており、ドアが開いている。そして、先ほど別れを告げた五条の体に赤黒い物が纏わりついており、こちらに向かって何か叫んでいるように見えた。
五条「だが、
夏油(?...よく聞き取れない...というか、ここは?)
目にした情景を分析する間もなく、再び暗闇に包まれる。夏油は先ほど見た情景について考えていた。
夏油(走馬灯か?...いや、私はあの場所に見覚えもないし、悟があんな顔するなんて、高専時代の新宿...いや、それ以上に感情的になっていた...?)
思考が深まっていく中...今度はけたたましい音が頭に響く、よく聞いてみると銃声のようなものだと分かり、合間合間に爆発音も聞えてくる。
夏油(地獄も結構喧しいんだね...銃声に、爆発音か...地獄に??)
本当に地獄なのかと困惑する夏油に声が聞こえる、恐らく女性だろうか、かなり慌てているようだ。
????「BA-01ダウン! BA-01ダウン!」
夏油(この声...女性か?随分必至そうだな...。)
他人事のように考える夏油だったが、暗闇だった意識が、モノクロだが見えてくる。どうやら何かを伝えている事が分かった。
????「答えてください! つ、墜落しました!」
夏油(??...よく聞き取れない...何を言っている?)
朧気だった意識が段々回復したのか、完全には聞き取れないが、無線機のような物を介して伝えている事が分かった。
????「BA-01ダウン! BA-01...! ...繋がらない...!」
連絡が取れなくなったのか、相当慌てている様子が見てよく分かる。その後、女性の顔が夏油の顔を見て伝える。
????「指揮官!アークが応答しません...! ...指揮官?」
夏油(指揮官...? アーク...? この子はさっきから一体...?)
彼女の顔が見える頃には、声を完全に聞き取れるまでに回復していたが、新たな問題として不明な単語が出て、夏油は困惑するが、様子がおかしい事に気づいたのか、女性が夏油の胸に耳を当てる。
????「...!! し、心肺停止...! A、AED...!AED!」
夏油(心肺...停止...? 私はもう死ん...)
自分はもう死んだ筈だと考えている瞬間、夏油の胸部に何か貼られたと感じとり、女性は何度も訓練していたのか、手早く端末のような物を操作する。
????「チャージ...! ショック!」
夏油「!? 」
ドン!という衝撃と共に、体中に電気が流れる感覚を体感し、夏油の意識は回復したのか、モノクロだった視界に色彩を認識し急速に覚醒していき、飛び起きる。
夏油「カハッ!!...はぁ...はぁ...」
????「指揮官!? 心臓が止まっていたので、まだ安静にしていてください。」
夏油「いや、大丈夫だ...」
夏油が飛び起きた事に驚いた女性だが、その身を案じる為に休むように伝えるが、何度も呼吸して、朧気だった輪郭がハッキリと見えてきて、女性の声もしっかりと聞こえるようになった夏油は、問題ないと言うように手で彼女を止める。
その様子を見て身体的問題はないと判断した女性は、精神的、記憶障害が無いかを確認するために、夏油に質問する。
????「分かりました...では指揮官。所属先を言ってみて下さい!」
夏油「??...所属先...? というか、私は指揮官ではないが...」
????「えっ...?」
夏油「人違いじゃないのかい? きっと近くに君の探している指揮官がいるのだろう。」
????「あぁ...! まさか、墜落した際に記憶が...!」
夏油の返答に対してかなり狼狽えている女性、その様子に夏油は少し心配するが、決心したのか直ぐに夏油の目を見て、向かってくる脅威に対して冷静に伝える。
????「よく聞いてください...実は、作戦区域へ移動する途中、対空火器に攻撃されて輸送機が墜落しました。恐らくその墜落の衝撃で記憶が喪失しているのでしょう。」
夏油「...何故そう言える?」
????「説明は後でします、墜落した輸送機の爆発音を聞いたラプチャー...我々の敵が集まってきています。混乱していると思いますが、そのラプチャーを対処する為に、私を指揮してください...できますか?
夏油「...後で詳しく説明してもらうよ。」
????「!...ラジャー!今から交戦を開始します。絶対に頭を上げないでください。」
女性は夏油の返答を聞いて直ぐに戦闘準備に移るべく、動き出すが彼女を夏油が引き留める。
夏油「あ、ちょっと...」
????「心配なさらないでください。...私があなたをお守りします、何があっても。」
(キリッ(`・ω・´))
夏油「いやそうじゃなくて、君の名前は?...私の名は夏油傑。」
????「...マリアン...です。 戦闘モードに移行します...///」
(カァーっと顔が真っ赤になる)
夏油(本当に大丈夫なのだろうか...)
知らない場所で、知らない人に出会い、知らない敵と戦う元呪詛師 夏油傑、彼はこの荒廃した世界でどのような物語を歩むのか...。
書きまくっていたら何だか長いプロローグになっちゃいました。戦闘描写は要所で書く感じにして、できるだけ物語を中心に書いていきます。
どこまで続くか分かりませんが、宜しくお願い致します。