特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 腕の筋トレしたら筋肉痛になった...タイプが遅くなる...書きたいのに...

 もうすぐ次のイベントだぁ...忙しくなりそうですね。


勇気、強さとは

 雪崩に巻き込まれ、ラピたちと離れ離れになった夏油は、雪崩が収まったときにルドミラとアリスと出会った。そして現在、二人の後に夏油は続いていた。

 一体何処に向かっているのか、目的は何なのか、ここはどこなのか分からないことが多いまま夏油はついていくが、ルドミラが夏油の様子から気付いたのか声をかける。

 

 

ルドミラ「しもべ、聞きたいことが多いようね。いいわ、私が説明してあげましょう。」

 

夏油「ありがとう...ございます。」

 

真人(何で敬語なの?)

 

夏油(一応...しもべらしいから...)

 

ルドミラ「私たちは『アンリミテッド』。邪悪なハートの女王を倒すために旅をしている!」

 

夏油「その...ハートの女王とは?」

 

アリス「元々ここは、緑豊かな世界だったんですけど、ハートの女王が吹雪を起こして...今は不幸な世界になってしまいました。

 だから私たちは、仲間を集めてるんです。ハートの女王を倒すため!幸せな世界を作るため!」

 

夏油「成程...」

 

 

 二人の説明から、ハートの女王をラプチャーと変換し、緑豊かな世界をラプチャーが侵攻したことで、今の環境になったと考えた。

 

 夏油が二人の説明を解釈している中、アリスは夏油がここに来た理由について聞いてきた。

 

アリス「ところで、しもべは誰ですか? 何でここまで来たんですか?」

 

夏油「あぁ、それはこの北部にある研ky」

 

ルドミラ「......」

 

 

 夏油は言い切る前に、ルドミラの視線に気づき『話を合わせろ』と訴えていると分かり、直ぐに訂正する。

 

 

アリス「けん...?」

 

夏油「すまない、つい噛んでしまってね。実は私もハートの女王を倒すために来たんだ。」

 

ルドミラ「...ふっ。」

 

アリス「!! じょ、女王様! 仲間です!仲間が現れました!」

 

 

 夏油はルドミラの話に合わせて返答し、アリスは夏油が仲間だと知るとはしゃぎ出す。その間に漏瑚が念話を通して話しかけてきた。

 

 

漏瑚(いいのか、夏油。お主の目的はぴるぐりむとやらを調べるのであろう?)

 

夏油(そう、このまま彼女たちと別れてラピたちを探しに行くという手もある。)

 

漏瑚(ならば尚更...)

 

夏油(でも、雪崩に巻き込まれている間、吹雪が収まってきたから呪霊を使って付近を見張らせた。

 ラピたちは無事だったよ。)

 

花御(ですが、彼女たちの話に合わせる必要はないのでは?)

 

夏油(ここからは私の勘だが、恐らく二人はこの北部に長いこと滞在していると思う。だからそのハートの女王を倒した後、一緒に研究基地を探してくれるよう頼んでみるさ。)

 

花御(成程。しかし、彼女たちの目的を達成するまでにラピたちが襲われたときは...?)

 

漏瑚(その件についても手を打っているようだ。移動している間、ラピたちを見つけた夏油は真人に護衛するようにしたらしい。)

 

夏油(ラピたちの状態が危なくなってきたら、合流して倒すように持ち掛けてみるよ。)

 

 

 移動している間にラピたちを見つけた夏油、吹雪が収まったとはいえ、通信途絶状態が続くと想定して、夏油はアリスとルドミラの目的を達成することに協力し、研究基地まで案内を頼むことを念頭に置いて漏瑚と花御で話し合った。

 

 一方ルドミラは、夏油が仲間として現れるのは偶然ではなく、必然的だったことをアリスに伝える。

 

 

ルドミラ「騒がないで、アリス。実はね、私がしもべをここへ呼んだのよ。」

 

アリス「女王様がですか?」

 

ルドミラ「ええ、そろそろハートの女王に奪われた私たちの家を取り戻す時が来たの。」

 

アリス「わあー!!」

 

 

 アリスは家を取り戻せると聞いて、嬉しそうに跳ねる。しかし、ルドミラは夏油が一人でいることに疑問を抱いていた。

 

 

ルドミラ「しかし、しもべ。どうして1人で来たりしたの?」

 

夏油「実は雪崩に巻き込まれてね、仲間とはぐれてしまったんだ。」

 

アリス「!! 仲間がもっといるんですか?」

 

夏油「あぁ...」

 

ルドミラ「もちろん。1人だけ呼ぶわけないじゃない、ハートの女王は手強いもの。」

 

アリス「さすが女王様!」

 

 

 ハートの女王に対抗するために、多くの仲間を連れて来たルドミラに改めて褒めるアリス。そしてルドミラは、夏油に置かれた状況に悩んでいた。

 

 

ルドミラ「それにしても雪崩なんて、面倒なことになったわね。しもべの仲間は同じ種族なの?

 もしそうなら、残念ながら諦めた方がいいわ。」

 

夏油「それなら問題ないよ、私の仲間の種族は君たちと同じだからね。」

 

ルドミラ「...ふぅん。なら、生きているわね。よし、アリス。これからしもべの仲間を捜すわよ。」

 

アリス「はい、女王様!」

 

 

 ハートの女王を倒すために、ラピたちを捜すことを優先するように決めたルドミラ。夏油はルドミラの判断に感謝し、ルドミラは直ぐに探索を開始する為に移動を開始する。

 

 

夏油「ありがとう、とても助かるよ。」

 

ルドミラ「礼には及ばないわ。幸い吹雪はやんだようだし、探索はそう難しくないはず。

 動きましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラピたちを捜しに出たルドミラたち、ラピたちのいる場所を理解している夏油は、端末を見ながら迷うことなくその方向を指し示す。夏油の行動に、アリスは何故居場所が分かるのか疑問に思い質問する。

 

 

夏油「私の仲間はこの道を進んだ先にいるね。」

 

ルドミラ「......」

 

アリス「あの~...」

 

夏油「ん? 何だい?」

 

アリス「どうして仲間の場所が分かるんですか?」

 

夏油「まぁ短い間とはいえ、死線をくぐり抜けてきた仲間だからね。...多少離れていても、ある程度位置は分かるさ。」(雪崩が発生した場所が仲間のいる方向と言えばよかったかな...?)

 

ルドミラ「...まあ。」

 

漏瑚・花御((流石にそれで騙せ...))

 

アリス「!! 凄いです!しもべは仲間との絆が固く結ばれているんですね!!」

 

漏瑚(......)

 

花御(...彼女は純粋なのですね。)

 

夏油(というより、()()()()という考えは無いのかもしれないね。美徳ではあるが...心配になる。)

 

 

 夏油は噓っぽい理由を話してしまうが、逆にアリスは夏油を尊敬して拍手しながら褒める。アリスはルドミラにも夏油の話に凄いと話すが、ルドミラは知っていたかのような口でアリスに伝える。

 

 

ルドミラ「もちろんよ、私が普通のしもべを呼ぶわけないでしょう?」

 

漏瑚(こ奴もなかなか度胸があるな。)

 

花御(夏油、こういった返答した方がアリスにとって良いのかもしれませんね。)

 

夏油(さっきのような理由がまたすぐに思いつくだろうか...)

 

 

 夏油が再び漏瑚と花御で話している間、アリスはジッと夏油を見つめていて、その姿にアリスは自身の考えをルドミラに伝える。

 

 

アリス「......女王様、もしかしてしもべは、ウサギさんですか?」

 

ルドミラ「何故そう思うの?」

 

アリス「だって、しもべにあってからハートの女王を倒せるかもしれない出来事が起きているんです! アリスと女王様を、ハートの女王を倒せるように導いているような気がするんです!」

 

夏油(ウサギ...不思議の国のアリスのことかな?)

 

ルドミラ「ふふ、しもべに聞いたら?」

 

アリス「...しもべ、あなたはもしかして、ウサギさんですか?一緒にハートの女王を倒して、私を幸せな世界に連れて行ってくれるウサギさんですか?」

 

夏油「(ここは『そうだ』と答えた方がいいね。)そうだよ。」

 

アリス「!! やっと会えましたね! 私、ずっと待ってたんですよ! 一緒に行きましょう! 幸せな世界へ!」

 

夏油「こちらこそ、よろしく。」

 

アリス「はい!」

 

 

 アリスは夏油に、ハートの女王を倒すために導くウサギなのか聞き、肯定した夏油にアリスは、長い間待ち望んでいたかのように満面の笑顔で喜ぶ。

 

 その会話の間に、ルドミラは前方にバンカーを見つける。

 

 

ルドミラ「やったわ。向こうにバンカーが見えるわね。しもべのために、少し休んで行きましょう。」

 

アリス「ウサギさん、どこか悪いんですか?」

 

夏油「えっ?...それは...」

 

ルドミラ「しもべは異世界を旅してきたから、かなり疲れが溜まっているの。だから、休む必要があるのよ。」

 

アリス「やっぱり女王様は、何でも知ってますね!」

 

ルドミラ「ふふふ、当たり前じゃない。さあ、少しだけ移動しましょう。この先はロード級がよく現れるから、油断しないことね。」

 

夏油(...できれば毎回ああいった感じでフォローしてほしいな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 道中で見つけたバンカーの中に入って休憩するルドミラたち、バンカーの内部はかなり清潔感が保たれており、ソファやマットレスなどの家具も置いており、かなり充実している。

 

 

ルドミラ「ふぅん、思ったよりキレイね。このレベルなら休めそうだわ。

 アリス、私はしもべと大事な話があるの。少し席を外してくれる?」

 

アリス「はい! ハートの女王の手下が来ないか、監視します!」

 

ルドミラ「じゃあ、お願い。」

 

 

 アリスはルドミラに敬礼して、バンカーの出入り口に向かって走っていった。アリスが出て行くところを確認したルドミラはソファに座り、立っている夏油の顔を見つめる。

 

 

ルドミラ「......」

 

夏油「1人では危険じゃないかい?」

 

ルドミラ「いや、アリスは強い子よ。私が保証するわ。とりあえず座りなさい。」

 

 

 夏油は頷き、ルドミラの正面にあるチェアに座る。ルドミラは夏油が座った時に、改めて夏油に紹介をする。

 

 

ルドミラ「さあ、改めて紹介するわ。アンリミテッド分隊のルドミラよ。あの子はアリス。

 地上で迷子になったニケを救出して、無事にアークまで送る仕事をしているわ。道しるべのようなものね。」

 

夏油「吹雪によって連絡できなくなった時の措置...ということか。」

 

ルドミラ「そうね、『地上で道に迷ったら北部へ行け』って言葉、聞いたことがあるかしら?それは、私たちアンリミテッドがいるからよ。

 まあ...人間を助けたのは初めてだけど。とにかく...研究施設へ行きたいの?」

 

夏油「あぁ、どうしてもそこに行きたいんだ。」

 

 

 ルドミラは腕を組み、夏油たちの目的地である研究基地の現状について伝える。

 

 

ルドミラ「目的が何か知らないけれど、現在それは不可能よ。研究施設はラプチャーの手に落ちた。外部はもちろん、内部まで全てが。」

 

夏油「そうか、君たちの家が研究基地ということかな。」

 

ルドミラ「そう、おかげで私たちは家を失い、放浪するザマよ。」

 

 

 ルドミラと夏油の目的が合致していると気付き、その原因であるラプチャーを排除する必要があると考えた夏油は、基地に関する状況を仮定する。

 

 

夏油「ラプチャーの手に落ちた...ということは占領されたのかい?」

 

ルドミラ「いや、占領とはちょっと違うわ。言葉通り、ラプチャーのものになってしまったの。

 研究施設とは違う『何か』になってしまったわ。」

 

 

 ルドミラから研究基地の状態を聞いた夏油は、その解決方法が無いかをルドミラに訊ねる。ルドミラは答える前に夏油にその理由を問う。

 

 

夏油「だが私は、その研究施設に行かなければならない。何か方法は無いのか...?」

 

ルドミラ「研究施設に行かなければならない理由は?」

 

夏油「トーカティブというラプチャーを見つける為に、ピルグリムに会わなければならないんだ。」

 

ルドミラ「...その単語、普通の指揮官が口にする単語かしら?...巡礼者たちを探す理由は?」

 

 

 ルドミラの質問で、夏油は一瞬硬直する。全てを話せば、アンダーソンとの縛りを反し、こちらに被害が及ぶ。

 

 その後、夏油は秘密を明かさないようにしつつ、ルドミラに理由を伝える。

 

 

夏油「私の大切な仲間の死に関する真実を知りたいんだ。」

 

ルドミラ「......ニケなの?」

 

夏油「あぁ。」

 

ルドミラ「あなたはニケを仲間と呼ぶわね。明確な主従関係があるはずよ、ニケと指揮官には。

 仲間という型を被せて、分隊をうまく運用するためなのかしら。それとも高い方に位置するものが施す、傲慢な寛容ってとこか。」

 

夏油「そんなことに毛ほども興味ない、私は対等な関係として仲間と呼んでいる。」

 

 

 夏油の返答を聞いたルドミラは、指揮官に多いニケを蔑んでいる人間ではなく、そのような価値観を持たない人間だと分かった。

 

 夏油の人間性を理解したルドミラは夏油を見つめながら微笑む。

 

 

ルドミラ「......これはどうやら、本物を拾ってしまったようだわ。」

 

夏油「本物...?」

 

ルドミラ「気にしないで、こちらの話。ピルグリムに関する資料は、全て研究施設にあるわよ。

 貴方の仲間と合流した後に研究基地を奪還すれば、全て解決するわ。」

 

夏油「こちらにとっても有難い提案だ。」

 

 

 今後の作戦をルドミラが夏油に提案し、夏油はその作戦に賛同する。そしてルドミラは、夏油の仲間について質問する。

 

 

ルドミラ「ところで、貴方の仲間は強いかしら?」

 

夏油「あぁ、最強だとも。」

 

ルドミラ「ふふ、いい答えね。...そして、もう1つ。アリスは...」

 

夏油「ハートの女王を一緒に倒す仲間、だろう?」

 

ルドミラ「......あはは! もしこれが演技なら、しもべは凄い悪者ね。」

 

 

 ルドミラは夏油の返答に笑いながら、その返答に噓は無いと判断した。笑顔を戻し真剣な表情で再び質問する。

 

 

ルドミラ「出発する前にもう1つ質問させて、貴方はどうやって仲間の位置を知っているの?」

 

夏油「...端末から位置を...」

 

ルドミラ「端末を開く動作をしていたけれど、通信は難しい環境が続いていたから。それに、貴方の仲間は貴方を探しに行動するから、逸れた場所に残っているとは考えられないわ。」

 

夏油「......。」

 

 

 夏油がラピたちの位置を把握している事に、ルドミラは質問するが夏油は口を開かない。ルドミラその様子を見て、言えない理由を聞く。

 

 

ルドミラ「こちらとしても、貴方の事を知っておきたいの。」

 

夏油「...」

 

ルドミラ「...私たちの事、そんなに信用できない?」

 

夏油「...違うんだ。」

 

ルドミラ「......」

 

 

 夏油の焦燥から、簡単には話せない内容だと汲み取るルドミラ。夏油はその秘密の危険さを伝える。

 

 

夏油「もしこの事を話すと、いつか君たちにも危険が及ぶ、最悪無理矢理脳を摘出して、記憶を見られるかもしれない...。」

 

ルドミラ「......」

 

夏油「だから...」

 

ルドミラ「貴方、誰かに頼ることが弱さだと思っていない?」

 

夏油「えっ...。」

 

 

 ルドミラの指摘に夏油は呆気に取られるが、自身の考えを主張する。

 

 

夏油「私が決めたことだ、皆に危害を及ぼす訳にはいかない。その責任から目を背けたら、きっと皆に迷惑をかけてしまう。」

 

ルドミラ「...そう、貴方は優しいのね。」

 

夏油「...?」

 

ルドミラ「確かに、自分の責任は目を背けてはいけない。自分自身で決めたことなら尚更ね。

 貴方は自分の責任を真っ直ぐ向き合う強さがある。でもね、それだけが強さじゃないの。

 誰かを信じることも強さなの。」

 

夏油「......」

 

 

 呪術は非術師を守るためにある。そして、彼は守れる力があった。しかし、その力によって、誰かを頼ることができなくなっていった。

 

 信頼できないという訳ではない、ただ夏油は出来なかった。きっと打ち明けると、仲間たちに枷になると考えていた。夏油の優しさが、周りの人を思っての行動が、自然と自分だけで重荷を背負う生き方になったのだ。

 

 ミハラとユニに打ち明かせたが、それはごく一部、彼の本質(秘密)には迫っていないモノ。その本質(秘密)を夏油は呪いと考えていた。

 

 

夏油「...私が話せば、それはきっと(呪い)になる...。」

 

ルドミラ「じゃあ仮に、貴方一人では対処できない状況の時、一体どうするつもりなの?」

 

夏油「......。」

 

 

 痛いところを突かれた。いくら強くとも限界がある、この世界では彼の想定できない事態は必ず発生する。現に、トーカティブの一件でかなりの被害を受けてしまった。

 

 

ルドミラ「人っていう字はね、他人と支え合って初めて成立するの。貴方の優しさや強さは素晴らしいと思うし、否定する気もないわ。

 でも、一人ぼっちは寂しいのよ。」

 

夏油「っ...。」

 

ルドミラ「直ぐにとは言わない、けど、いつか貴方の抱えている重荷が大きな傷になるわ。」

 

 

 夏油にも思うところがあったのか、握りこぶしを作る。ルドミラは夏油の様子を見て、助言を言い渡す。

 

 

ルドミラ「貴方はもっと、仲間を信じていいと思うの。

 辛い過去も、先の見えない未来も、人は信頼し合える仲間となら、辛い過去も一緒に乗り越えられるし、希望ある未来を切り拓けるわ。」

 

夏油「......。」

 

ルドミラ「それに、貴方は言ってたじゃない。私の仲間は()()だって。」

 

 

 ルドミラの言葉に、夏油は生前の出来事を走馬灯のように思い返す。それは一人の少女と母替わりの女性を守ると誓った後に言った言葉だった。

 

 

夏油『私たちは、()()なんだ。』

 

 

 久しく忘れていた感覚だった、誰かに頼ることを、今思い返せば彼女は、あの時の日常によって自身に課せられてしまった使命に苦しんでいた。そんな状況で、自分の気持ちを打ち明けてくれた。ある意味、自分とは違う強さを持っていたと気づかされた。

 

 続けてルドミラは夏油に語り掛ける。

 

 

ルドミラ「何より、貴方が苦しむことを、貴方の仲間たちが望まないと思うわ。背負う方もつらいけど、見ている方もつらいの。」

 

夏油「...。」

 

ルドミラ「長話してごめんなさい、私が伝えたいことは」

 

夏油「ルドミラさん...私にも持てるのでしょうか...誰かを信じる強さを...。」

 

 

 夏油の質問に、瞬く間も与えず答える。

 

 

ルドミラ「できるわ。いえ、出来たわ。」

 

夏油「えっ?」

 

ルドミラ「今貴方が不安に思っていることを、私に明かしたわ。」

 

 

 その事実に気づかせ、更に夏油を後押しする。

 

 

ルドミラ「今度はその勇気を、貴方の仲間に分けてあげて。」

 

夏油「...凄いですね、ルドミラさんは...。」

 

 

 その後押しに、夏油も決意を抱いたのか、また、この人なら大丈夫だと思ったのか、ルドミラに再度問いかける。その問いかけに再び瞬く間も与えずにルドミラは答える。

 

 

夏油「私の秘密を知れば、恐らくアークから狙われることにもなるかもしれません。命を懸けて最善を尽くしますが、守り切れない場合もある。最悪命を落とすこともあります。

 それでも貴方は聞きますか?」

 

ルドミラ「聞くわ。貴方が勇気を振り絞って、命を懸けたんですもの。それに、噓で守られる安全なんて御免だわ。」

 

 

 ルドミラの決意の籠った言葉を聞いて、夏油は面食らった顔を見せるが、微笑む。そして、アンダーソンと同じように話始めた。

 

 

夏油「貴方の覚悟、十分すぎる程受け取りました。...ルドミラさん、貴方は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呪いというものを、信じますか?」




 後半ルドミラさんの会話パートになってしまいましたが、ルドミラさんなら夏油の心を解きほぐせると信じて描写を書きました。

 次回には、ラピたちと合流すると思います。



にけ さんぽ



 逸れた後合流するために移動している中、漏瑚たちは...


真人(いや〜、遊んだ!遊んだ! やっぱり外はいいねぇ!)

漏瑚(全く、術式を使って葬れば良かっただろうに。)

真人(それじゃあ楽しくないじゃん!遊ぶならとことん楽しまなきゃ!
 そう言えば、陀艮は?)

花御(貴方のように『楽しかった』とはしゃいでいましたが、今はぐっすり眠っています。)

陀艮(ぶふぅ〜...ぶふぅ〜...)_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…

真人(まぁ、ただでさえ久しぶりの運動だ。普段から呪力をセーブしてる陀艮には、かなりの刺激になっただろうね。)

漏瑚(お主も無駄な呪力消費をかなり抑えられているな。)

花御(また呼び出された時、貴方が出ますか?)

真人(いやっ、俺も一眠りするよ。夏油が呼んだら二人が出ていいよ~...)
ー=≡Σ[布団]ε¦)<クカー

花御(暫くは起きないでしょうね、どうしますか?)

漏瑚(ふむ、仕方あるまい。今度は儂が出よう。)

花御(...私も、真人たちのように戦いたくなったので、私も同行してもよろしいでしょうか?)

漏瑚(構わんぞ。...それにしてもお主、まだ戦いの愉悦を感じ取るのか?)

花御(いえ...彼女たちが心配になっただけです。)

漏瑚(そうか、ではうぉーみんぐあっぷがてら、組手でもするか?)(ニヤリと笑う)

花御(えぇ、お付き合いしますよ。)(同じようにニヤリと笑う)
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