特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 この話あたりで、合流させたいです。そして戦闘描写も作るかもしれません。


腐蝕、ランドイーター

 アンダーソンと同じように、夏油の正体をルドミラにも説明した。ルドミラは終止真剣に聞いて、その話について理解することができた。

 

 

夏油「話は以上になります。」

 

ルドミラ「...普通なら信じられないけど、実際に証明されたら納得せざるを得ないわ。」

 

 

 実際にこの目で見るまでは、とても信じられないような出来事を聞いたルドミラは疑っていた。しかし、実際に呪いに直面して、この世界に存在しない事象だと理解することができた。

 

 話を聞いたルドミラは、ふと夏油に質問してみる。

 

 

ルドミラ「貴方は『非術師を恨んでいた』とさっき聞いたけど、今でもその思いは同じなの?」

 

夏油「...今も変わりありません。...呪いを生み出す原因は、人の負の感情がその場所に溜まること。やがて呪いとなり呪霊として生み出される。その呪霊によって、たくさんの仲間や友人を失いました...。」

 

ルドミラ「貴方が苦しい思いをして、非術師を殺してきたのは分かったわ。

 ...今も捨てきれないことも、貴方の目がそう訴えている。」

 

 

 夏油が呪詛師になった原因である非術師、憎む理由も十分に理解したルドミラは、夏油に自分の考えを提示してみる。

 

 

ルドミラ「でも、そうやって貴方を苦しめる存在はもう居ない。呪いも呪霊も...。」

 

夏油「そうですね...」

 

ルドミラ「じゃあ、その責務を捨ててもいいと思うわ。」

 

夏油「えっ...?」

 

 

 ルドミラの発言に、夏油は呆気に取られるが、すぐにその意味について夏油は追及する。

 

 

夏油「つまり、『忘れろ。』と言いたいんですか?」

 

ルドミラ「違うわ、そんな辛い記憶、そう簡単に忘れられないもの。」

 

夏油「では一体...?」

 

ルドミラ「前の世界の思い出も重要。でも、こっちの思い出にも目を向けてみて。辛い過去は消えないけど、薄めることはできるわ。

 そっちの世界で味わえなかった青春を、こっちの世界で青春を謳歌してみなさい。」

 

夏油「でも、本当にいいのでしょうか?」

 

ルドミラ「人生とはゴールを目指す道のり...貴方の場合は2回目だけど、重い荷物は捨てて、手ぶらで歩いたほうが楽しいわ。

 手ぶらになった腕いっぱいに、仲間との楽しい思い出をたくさん作ってみなさい。」

 

夏油「ふっ...毎回格言みたいなことを言うんですね。」

 

ルドミラ「普段はこうではないんだけどね。」

 

 

 ルドミラの話す言葉に、夏油はまるで格言のようだと微笑む。この世界でも苦しめていた夏油の考え方やあり方が変化し、肩に背負っていた重荷が取り除かれたような感覚だった。

 

 

夏油「ありがとうございました、ルドミラさん。私も少し身軽になってこの世界を生きてみます。」

 

ルドミラ「そう、それじゃそろそろ出発しましょうか?」

 

夏油「そうですね、アリスを待たせすぎてしまった。」

 

ルドミラ「アリスよ! 出発する!」

 

 

 話が終わった夏油とルドミラは、出発の準備を進めていた。

 夏油はラピたちに異常がないかを確認し、端末を開いて座標を確認する。ルドミラは愛銃のメンテナンスがてら、アリスを呼ぶ。

 

 アリスは慌てながらも、ルドミラの呼びかけに答え、次に夏油にも準備を済ませたか確認する。

 

 

アリス「はっ! はい? わ、分かり、じゅる、分かりました!」

 

ルドミラ「...寝ていたのね。」

 

夏油「私が長話してしまったせいです。彼女に非はない。」

 

ルドミラ「確かに、私たちの話がかなり長かったわね。...さて、準備はいいかしら?しもべ。」

 

夏油「問題ありません、女王様。」

 

ルドミラ「ふふっ、それじゃ出発するわよ。」

 

 

 ラピたちと合流するために、アリスのいるバンカーの外に向かって歩き出す。二人の表情はとても晴れやかでお互いに笑いあっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏油が座標を知っているお陰か、バンカーを出てからそう時間がかからずにラピたちがいるであろう場所に到着できた。

 

 到着した際に、アリスが人影を見つけて夏油とルドミラに指を指して伝える。ルドミラと夏油は、アリスが指を指した方向を見ると、2人の人影が見えた。

 

 

アリス「女王様! あの上に、誰かいます!」

 

ルドミラ「ふぅん。2人...ね。

 どう?しもべ。貴方の仲間で間違い無い?」

 

夏油「あぁ、私の仲間だ。」

 

 

 その姿を見た夏油は、ネオンとアニスだと気づいた。二人に声をかけようとするが、二人の呼びかけによって掻き消された。

 

 

ネオン「師匠ーー!!どこですかーー!!

 

アニス「指揮官様ー!!

 

ネオン「聞こえたら、返事してくださーい!!

 

アニス「指揮官様ー!!

 

夏油「こk

 

 

 呼びかけに応じようとした瞬間、『バン!バン!バン!』という音が響き渡る。どうやらネオンが空に向かって銃を乱射しているようだ。

 

 夏油は呼びかけをしながら、アニスとネオンのもとに向かって歩いていく。

 

 

ネオン「師匠ーー!! 私たちはここですーー!!

 

夏油「ネオンー!銃をおr

 

バン!バン!バン!

 

夏油「発砲をy

 

バン!バン!バン!

 

 

 3人のやり取りを見たルドミラは、微笑みながらアリスに伝える。アリスもにっこりと微笑むが、すぐにラプチャーが接近してきたことをルドミラに伝える。

 

 

ルドミラ「面白い人たちね。」

 

アリス「はい!...はっ!女王様!ハートの女王が手下を送りつけてきました!」

 

ルドミラ「でしょうね。あんなに騒いでいるのに、来ない方がおかしいわ。片づけるわよ、アリス。」

 

アリス「はい、女王様!」

 

 

 けたたましく鳴り響くラプチャーの機械音が、開戦の産声となりアリスとルドミラは迎撃を開始する。その銃声を聞いたアニスとネオンは銃声の方向にいた夏油を見つけて駆け寄る。

 

 

ネオン「師匠!

アニス「指揮官様!

 

夏油「二人とも無事でよかったが、再会を喜ぶのは後だ。今あの二人がラプチャーの攻撃を止めている。

 援護できるかい?」

 

ネオン「お任せを!」

 

アニス「了解!」

 

 

 アニスとネオンは直ぐに戦闘準備を済ませて、アリスとルドミラの援護に向かう。夏油は遠方で戦況を分析している中、弾丸のリロード中にルドミラは戦術について話し合っていた。

 

 

ルドミラ「貴方たち、武器は?私はサブマシンガン、アリスはスナイパーライフル。」

 

アニス「私はロケットランチャー!」

 

ネオン「私はショットガンです!」

 

ルドミラ「なら、アニスとネオンは波状攻撃でラプチャーの装甲を剥がして、私とアリスはピンポイントショットでコアを撃ち抜くわ。」

 

アニス「オッケー!!」

 

ネオン「合点承知!!」

 

アリス「分かりました!」

 

 

 ルドミラの指示によって、それぞれが武器の特性を活かしてラプチャーを撃破していく。しかし、ネオンの銃声が大きかった影響か、ラプチャーは続々と集まっている。

 

 ルドミラたちがラプチャーを迎撃している間に、夏油はラプチャーが集結している場所の地面が氷になっていることに気付き、ルドミラたちがいる市街地の大きな湖が凍った場所だと、端末の情報から分かった。

 

 夏油は作戦をルドミラたちに伝える。

 

 

夏油「アニス!君はラプチャーの集まっている外周を狙って撃ってくれ!

ネオンは引き続きラプチャーの迎撃を!ルドミラさんはネオンの援護をお願いします!

アリスは私の指示で手下どもが集まっている地面の中心を狙い打ってくれ!」

 

アニス「分かったわ!ネオン!ラプチャーの相手は任せた!」

 

ネオン「任せてください!火力にものを言わせてやります!!」

 

ルドミラ「期待してるわよ、しもべ。」

 

アリス「それじゃあ、私は呼び出しがくるまでハートの女王の手下を倒します!」

 

アニス(...今指揮官様の事をしもべって言った!?)

 

 

 ネオン、ルドミラ、アリスが着々とラプチャーの撃破を進めている中、アニスはラプチャーの外周に沿って弾丸を放っていた。

 

 外周を一周撃ち終わった時に、アニスは皆に撃ち終わったと伝え、ラプチャーが展開している地面がひび割れており、その地の中心をアリスが狙い撃つ。

 

 

アニス「お待たせ! 撃ち終わったわ!」

 

アリス「はい! じゃあ今度は私の番ですね!! え~いっ!!」

 

 

 アリスの放った鈍い銃声が、戦場に響き渡りその弾丸はラプチャーが集結している地面に着弾する。着弾と同時に、地面の氷がひび割れていき、アニスが砲撃した外周に向かってひびが広がり、ラプチャーごと氷の湖の中に沈んでいく。地上に戻ろうとするが、銃器を載せている影響か、浮上することできずに湖の底に沈んでいく。

 

 思惑に気付き、退避しようとした個体もいたが、アニスの砲撃によって広がった熱によって、氷が溶けて滑らかになっていた影響で十分な距離を取れず、全てのラプチャーを湖に沈めることができた。

 

 戦闘が終了して、ルドミラは肩に入れていた力を楽にし、アリスは無事に手下を倒せたことに喜んでいた。そして、アニスとネオンは夏油のもとに駆け出していく。

 

 

ネオン「師匠!」

 

アニス「指揮官様!」

 

夏油「二人とも、心配させてすまなかった。」

 

ネオン「うわぁ! 私はてっきり師匠が冷凍人間になったかと...!」

 

アニス「雪を全部掘って探してたのよ!」

 

夏油「二人とも無事で良かった。」

 

アニス「指揮官様こそ、無事で良かった。」

 

 

 アニスとネオンは、夏油の無事を確認して安堵する。夏油も二人の無事を確認できて安堵し、ラピが何処にいるかを二人に訪ねる。アニスとネオンは顔を俯く。

 

 

夏油「ラピは? 一緒じゃないのかい?」

 

ネオン「あ...ラピは...」

 

夏油「...?」

 

アニス「死んだの、ラピは。...雪崩に巻き込まれてしまって...」

 

夏油「......」

 

 

 ラピは死んだと伝えるアニス。...しかし夏油は、呪霊を通してアニスとネオンと共にラピが生きていることを知っているため、何とも言えない表情で二人を見ていた。

 

 その時、アニスの背後からラピが現れ、夏油に生存報告をする。

 

 

ラピ「...指揮官、私は無事です。」

 

アニス「チェッ。」

 

夏油「ラピも、心配をかけてすまなかった。」

 

ラピ「いえ、私がもっと早く来ていれば...」

 

夏油「生きているから大丈夫だよ、ありがとうラピ。」

 

ラピ「...はい、助かります。」

 

 

 己を責めるラピに、大事無かったから問題ないと伝える夏油。そんな中、ネオンが雪崩から生還した夏油に驚く中、夏油の背後で待機しているルドミラとアリスを見て誰なのか訪ねる。

 

 

ネオン「でも、さすがは師匠です! 雪崩に巻き込まれても生きてるなんて!

 やっぱり私、人間を見る目が...」

 

ルドミラ「......」

 

アリス「......」

 

ネオン「...そういえば、あなた方はどちら様ですか?」

 

ルドミラ「アンリミテッドよ、貴方たちがしもべの仲間ね。」

 

アニス(聞き間違えじゃなかった...)

 

ルドミラ「とりあえず移動するわよ。誰かさんが大騒ぎしたおかげで、奴らが群がってくるでしょうから。」

 

 

 ルドミラはネオンの質問に答えるが、大騒ぎを聞きつけたラプチャーが此方に向かってくると説明してすぐに移動するように伝える。アニスとネオンは、その大騒ぎした人物は誰なのかを『ムスッ』と怒りながら問いただす。

 

 アニスとネオンを見ながら、ラピはポツリと言い、ルドミラは微笑む。

 

 

ネオン「まあ、誰ですか? こんなところで大騒ぎするなんて!」

 

アニス「非常識な奴らね!」

 

ラピ「...そうね、誰だろう。」

 

ルドミラ「あははっ。しもべ、貴方の仲間は凄く愉快なのね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ルドミラたちは、ここまで起こった出来事と、夏油たちの目的であるピルグリムの情報がある研究基地が、ラプチャーに乗っ取られたことをラピたちに伝えた。

 

 

ラピ「...話は分かった。」

 

アニス「要は、研究基地を奪還するってことね?」

 

ネオン「また潜入するのですか?」

 

アニス「え...じゃあ、今度は指揮官様が私の前に立って。」

 

夏油「いや、今回は潜入できないんだ。」

 

ルドミラ「外部ルートは全部塞がっているもの。」

 

 

 研究基地を発電所のように潜入することができないことを伝える夏油とルドミラ、ラピが改めてピルグリムに関する資料の有無があるかを伝える。

 

 

ラピ「内部にピルグリムに関する資料があるのは確かなのね?」

 

ルドミラ「それは保証できるわ。」

 

ラピ「では、すぐに出発しよう。」

 

アリス「あの、みなさんはウサギさんの仲間ですか?」

 

ラピ「...ウサギ?」

 

 

 話が纏まった時、アリスがラピたちに投げた質問に首を傾げる中、アリスは笑顔で詳しい内容を説明する。

 

 

アリス「はい。女王様のしもべで、私を幸せな世界へ連れて行ってくれるウサギさん。」

 

アニス(...まさかとは思うけど......)

 

ラピ「...いや、私たちは指揮官の部k」

 

夏油「そうなのさ!彼女たちも私の仲間だ!女王様とアリスのおかげでようやく再開できたんだ!

 本当にありがとう!!」

 

 

 夏油が必死にアリスに伝える中、ラピたちに話を合わせるように目配りした。ラピたちは困惑しつつも、夏油に合わせる。ラピたちの返答に更に大喜びするアリス。

 

 

ラピ「......そう、私たちはウサギさんの仲間よ。」

 

アリス「わあー! じゃあ、みなさんも強い絆で結ばれているんですね!?」

 

ラピ「えぇ、まあ...」

 

アニス「その通り!!」

 

ネオン「私と師匠は、一心同体ですっ!!」

 

アリス「わぁ!仲間のみなさんも、凄い方々ですね!」

 

ルドミラ「ふふっ、...あはははは。」

 

 

 困惑しつつも話を合わせるラピ、胸を張って堂々と宣言するアニス、眼鏡をクイッと上げて輝かせながら心を一つにしたネオン。その光景を見てルドミラは、ラピたちの反応が面白くて笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 自己紹介を終えた夏油たち、ルドミラの案内によって研究基地に向かって歩いていく。そして、氷の大地が広がる世界に、配管や配線が隆起する建造物を見つける。

 

 目的地である研究基地を見つけたようだ。

 

 

ルドミラ「遠くにある建物が見える?あれが研究基地よ。」

 

ラピ「...要塞になっている。」

 

夏油「確かに、ラプチャーになっている。...というか、一体化している...?」

 

ルドミラ「元々のコンセプトが、自主防御システムを持った研究施設だったからよ。

 武装レベルは高い方ね。実際、単独運営中にも奴らの進入を許したことはなかったもの。

 ...奴らに奪われた今は、その武装が私たちを狙っているけどね。」

 

 

 ルドミラが研究基地についての説明を始め、その武装レベルの高さや自己防御システムについて語り、その研究基地の戦闘力の高さを伝える。

 

 ラピはルドミラに、研究基地がラプチャーに占拠された経緯について質問する。

 

ラピ「奪われた経緯について知ってる?」

 

ルドミラ「最初は些細な故障だった。あまりに古かったから、当然だと思ったの。

 でも違ったわ。些細なものから始まり、徐々に故障の範囲が広がっていったの。

 気がついたときには、基地のほとんどがすでに奴らの手の中だった。」

 

ラピ「...ハッキングか?」

 

ルドミラ「おそらくね。外部からの侵入はなかったようだから。」

 

ネオン「ラプチャーはハッキングも出来るんですか?」

 

夏油「トーカティブが居るんだ、ハッキングもできると考えた方がいいだろうね。」

 

アニス「そうそう!」

 

ラピ「指揮官...」

 

ルドミラ「そこら辺の話はしもべから聞いたけど、聞かなかったことにしているから。」

 

ラピ「...ありがとう。...指揮官、ちょっと。」

 

 

 ルドミラに感謝を伝えた後、ラピは夏油に近づきそっと耳元でささやいた。その内容は、夏油が言っていたハッキングの原因についてだった。

 

 

ラピ「アニスの言う通り、トーカティブのような特殊な個体がいるのは事実ですが、ハッキングは人間技術の真髄です。

 ラプチャーにできることではないと判断されます。

 

夏油「...原因が他に居る...という訳かい?

 

ラピ「はい、今回の件で内通者の可能性に確信が持てました。

 研究基地を狙った理由とは...ピルグリムに関する情報が目的と考えるのが妥当でしょう。

 

夏油「...確かに。人間にしか運用できないと考えると独自で身に着けるのは時間が掛かる。

 

ラピ「やることは変わりませんが、念頭に置いておくべきだと思います。

 

夏油「分かった、ありがとう。

 

 

 研究基地についての説明を終えた後、夏油たちは戦闘準備を進めていた。準備を進める中で、アニスが研究基地との戦闘に対する考えを、苦笑いしながら伝えていた。対してネオンは闘志を燃やしていたが、直ぐに落胆した。

 

 

アニス「はは、やれやれ...建物と戦うのは初めてね。」

 

ネオン「ワクワクします!自分の火力がどれほどのものなのか、建物も吹っ飛ばせるのか...

 もしそれが可能なら、私の強さは限界に達したということでしょう。

 ...残念です、もっと強くなりたかったのに。」

 

アニス「この子、何言ってるの...?」(≖ࡇ≖)

 

 

 アニスとネオンがこれからの戦闘に対する考えを吐露する中、ラピはルドミラに弱点や攻略できるポイントについて伺う。

 

 

ラピ「ルドミラ、攻略のポイントはある?」

 

ルドミラ「いくら私でも、建物と戦った経験は無いのよね。」

 

ラピ「...武力を使うしかないのか。」

 

夏油「でも研究基地とはいえ、ラプチャーと同じく装甲のような物があるだろう。その装甲を剝がせばこちらの攻撃が十分に通る筈だ。」

 

ルドミラ「その通り、外部フレームを支えるジョイントがあるわ。そこを壊したらガラガラ崩れるはずよ。」

 

ラピ「よし、やってみよう。」

 

 

 質問を終えたラピは最終チェックに入る中、アリスがルドミラに質問する。どうやら、乗っ取られた研究基地をハートの女王か否かを聞く。ルドミラはアリスに不敵な笑みを浮かべて答える。

 

 

アリス「女王様、あれがハートの女王ですか?」

 

ルドミラ「違うわ、アリス。あれはハートの女王に仕える手下の1つに過ぎない。

 本物のハートの女王はもっと強いわよ。」

 

アリス「そうなんですね! それでも私は怖くありません!強くて固い絆に結ばれた仲間たちと、一緒ですから!」

 

ルドミラ「そうね。」

 

 

 アリスの質問に答えたルドミラ、ラピたちも最終チェックを済ませたのか、夏油に戦闘を開始すると呼びかける。

 

 

ラピ「指揮官、始めます。」

 

夏油「あぁ、行こうか。」

 

ラピ「エンカウンター。」

 

 

 攻撃を開始したラピたち、ルドミラとアリスは拠点である基地を奪還する為、夏油たちはピルグリムに関する情報を入手する為、それぞれ違う目的を抱きながらも白い世界の城を飲み込んだ敵を葬るために銃を取る。

 

 基地の自己防御システムが作動して、ラピたちに反撃を開始する。この時、研究基地を蝕んだラプチャー、ランドイーターと接敵する。




 やたらと時間がかかってしまい、本当に申し訳ございません。...というかニケって二つ同時にイベントが始まることもあるんですね。


にけ さんぽ



 人の姿に変えられた漏瑚は、前哨基地をぶらぶらと散歩していた...


漏瑚「おのれ...真人。要らぬというのに儂と花御をこんな姿にしおって...。」

漏瑚(しかし、こうして散策するとおかしな気分だ。かつての世界では見渡せば呪いがあったというのに...どこも澄んでおる。...しかし......)


 漏瑚が散歩する前の時間、指揮官室で...


夏油『色々助かっているから、これで前哨基地を満喫していきなよ。』


 そう言って夏油は、漏瑚に5万クレジットを手渡した。そして現在、漏瑚は夏油から貰った5万クレジットを見ていた。


漏瑚「全く、儂ら呪霊は飯や水など要らぬというのに...」

????「おじさん!こんにちは!!」

??「こんにちは!」

漏瑚「??...なんだ。」

ベロータ「私、ベロータ!」

ミカ「私はミカっていいます!」

漏瑚「そうか。」(スタスタと通り過ぎる)

ベロータ「待って待って!」

漏瑚「なんだ、挨拶は済んだであろう。」

ミカ「お店、寄っていきませんか?」

漏瑚「遊具が欲しい見た目に見えるか?」

ベロータ「でも、貴方のお孫さんとか欲しいんじゃないかな?」

漏瑚「......」(ふむ、また真人に人に変えられてはかなわん)

ミカ「あの...やっぱりおもちゃ、要りませんか?」

漏瑚「(...気を紛らわせられる物を探してみるか。)気が変わった、案内しろ。」

ミカ「! やったぁ! いらっしゃいませ!!」

ベロータ「おじさん一人、ごあんな~い!」

漏瑚「...他に客はおらんのか?」

ベロータ「? おじさんが最初のお客様だよ??」

ミカ「ごゆっくり見て行ってください!」

漏瑚「......(ふむ、こちらの世界でも麻雀というげぇむはあるらしいな、これなら真人や陀艮も退屈せん...か...?)」

ミカ「ベロータ、お客さま立ち止まっちゃったけど。どうしたんだろう??」

ベロータ「ふ~ん...私、ちょっと声かけてくるね。」

ミカ「私も行く!」

漏瑚「......」

ベロータ「おじさん、もしかしてガチャガチャに興味あるの?」

漏瑚「...あれはがちゃがちゃというのか......。」

ミカ「あれはアークで使わなくなったガチャガチャで、最近入ったばかりなんですよ!」

漏瑚「...あれがほしい、足りるか?」(そう言って5万クレジット程渡す。)

ミカ「欲しい...って、あのガチャガチャ本体ですか!?」

漏瑚「そうだが??」

ベロータ「ちっ、ちっ、ちっ。おじさんはガチャガチャの楽しさを全く分かっていないね~。
 取り敢えず、1000クレジットを硬貨にしてくるね~」

漏瑚「おい、あれを買うと言った筈だが??」

ミカ「本体は非売品なんです...その代わりに、中にあるものは貰えますから...」(><)

漏瑚「ん? 中にあるもの...?」

ベロータ「お待たせ!じゃあこっち来て、おじさんにガチャガチャの楽しさを教えてあげる!!」



 あれから数十分後...夏油は指揮官室で報告書の提出を終えた。



夏油「ぁあ~っ!終わったぁ...そういえば漏瑚が散歩して、かなり時間が経ってるな...何か面倒事に巻き込まれていないといいけd」

漏瑚「帰ったぞ。」

夏油「あぁ、漏瑚お帰り......」

漏瑚「ん?...どうした夏油。」

夏油「...その手に持ってるのは??」

漏瑚「真人と陀艮の暇つぶしに遊べる遊具だ。」

夏油「違う、袋の方...」

漏瑚「あぁ、これか。」


 微笑みながら、漏瑚は袋の中身を丁寧に机に並べていく。それは、ヒーローアニメに登場するような小さなフィギュアだった。


夏油「......」

漏瑚「遊具を売る店に、がちゃがちゃという遊具があってな。つい遊んでのめり込んでしまった。」

夏油「あぁ...」

漏瑚「元の世界で呪具を集めていた時期を思い出し、年甲斐もなく熱くなった。今度また新しい台が出るらしくてな、当然こんぷりーととやらを目指す予定だ。」

夏油「そうなんだ...」(だから任務中にクレジットやら、USBメモリやらラピたちにバレないように集めていたのか...)

漏瑚「ところで夏油。このふぃぎゅあを置ける場所は無いのか?」

夏油「うん?...あぁ、取り敢えず机の上でいいよ。近いうちにショーケースを取り寄せるから。」

漏瑚「すまんな。」(満足そうに帰っていく)

夏油「......」(漏瑚ってコレクターの一面があるんだな...)

アニス「指揮官様~、炭酸水ちょうだ~い...あっ! 指揮官様もアークレンジャー見てるの!?」

夏油「えっ、これh」

アニス「知らなくてもいいわ! デザインがカッコイイからガチャを回したのね!!」

夏油「だからちg」

アニス「ちょっと待ってて! DVD借りてくるから!! 私がこれからリアタイで見れるように指揮官様でも直ぐに入れる話を厳選してくる!!」


 そう言ってアニスは目に見えない速さで、指揮官室を後にした。


夏油「...今日は徹夜かな。」
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