特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 暑い日が続いていますが...皆様はいかがお過ごしでしょうか?私は外に出るたびに汗が止まりません。

 夏休みに入ったら冷たいプールに入りたい...


希望、未来への道筋

 スノーホワイトが救助に向かって3時間後、ルドミラとアリスがバンカーに到着して、研究基地に移動した。吹雪の中で体温が奪われていたが、研究基地に到着し、夏油たちは暖房の前で温まっていた。

 

 

ラピ「指揮官、大丈夫ですか? 何か体調不良などはありませんか?」

 

夏油「問題無い、ありがとうラピ。」

 

ネオン「よかったです...」

 

アニス「...ねえ、ルドミラ。私たちのこと、どうやって見つけたの?」

 

ルドミラ「......研究基地の外で銃声が聞こえていってみたら、誰かが発煙筒を持って立っていたのよ。でも、顔は見えなかった。

 ついて来いと言わんばかりに私たちを導いて、私たちは後に続いたの。

 そしてある瞬間、消えたわ。もしやと思って周りを見回した時に、貴方たちを見つけたのよ。」

 

 

 ルドミラから事の一部始終を聞いたアニスは、スノーホワイトが約束を守ったことをポツリと言う。夏油は改めて彼女の感謝を、心の中で呟いた。

 

 

アニス「あいつ...約束守ってくれたのね...」

 

夏油(ありがとう、この恩は必ず返すよ。)

 

ルドミラ「貴方たちを導いたのは、ピルグリム?」

 

ラピ「...そう。」

 

ルドミラ「やっぱり...」

 

 

 夏油たちのバンカーまで案内した存在がピルグリムだと知ったルドミラは、右手を顎に添えてその容姿を想起する。雪と見違うような白髪とマント、嘘のように巨大なライフルを携えた面影で、淡々と歩いていた。

 

 再び目をゆっくり開き、研究基地の外を確認するモニターから吹雪が止んだことを確認する。

 

 

ルドミラ「......吹雪が止んだわ。おかげで通信も復活した。

 アークへ連絡しておいたから、すぐ輸送機が来るはずよ。帰って修理して、ゆっくり休むといいわ。」

 

ラピ「ありがとう、世話になった。」

 

ルドミラ「私は、やるべきことをやっただけよ。

 今度会う時は牛乳と茶葉、お菓子を持ってくるのよ、しもべ。」

 

夏油「はい、本当に助かりました。」

 

 

 ルドミラに対して深くお辞儀をする夏油、ルドミラは少し微笑んだ後にアリスに挨拶するように呼びかける。アリスは寂しそうな顔をラピに向けて小さく呟く。

 

 

ルドミラ「アリス、挨拶をなさい。」

 

アリス「また、来ますよね?」

 

ラピ「ええ、まだハートの女王を倒していないからね。強くなって帰ってくる。」

 

アリス「はい! では、私も修行しておきます!

 必ずハートの女王を一緒に倒しましょう! 今度は皆さんと一緒にティーパーティーしましょうね!」

 

ラピ「...約束する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 吹雪が晴れた後、研究基地にあるヘリポートにアークからヘリコプターが降下し、夏油たちはヘリコプターに搭乗して前哨基地に戻ることができた。それから3日後、指揮官室で報告書を書き終えた夏油は、ソファに深く座り休憩していた。

 

 

夏油(北部のような通信が不安定な場合は、呪霊操術を十二分に使えるが、やはりシフティーのようなオペレーターはかなり重要だと分かった。

 ...次の任務はオペレーターの通信が安定しているといいんだが...)

 

 

 『ガチャン』という重たい鋼鉄が下に落ちる音が聞こえる。この部屋でそんな音がするものはないが、ゆっくりと夏油が立ち上がり振り返ると、ピルグリム スノーホワイトがいた。どうやら天井の鉄板の一部を分解して忍び込んだようだ。

 

 夏油の様子を一目見たスノーホワイトは、その様子から身体的な負傷や支障がないと気付く。

 

 

スノーホワイト「......無事に帰れたようだな。」

 

夏油「あの時はありがとう、私は動こうにも動けない状況だったからね。今お茶を用意するよ。」

 

スノーホワイト「いや、いい。直ぐに戻るからな。

 ...あのヘレティックと何か関わりがあったようだが?」

 

夏油「...仲間なんだ。一番最初の仲間で、私の命の恩人だ。」

 

スノーホワイト「...そうか。」

 

 

 夏油の項垂れた際に見えた暗い表情を見て、スノーホワイトは思い当たる節があったのか、夏油に一発の弾丸を手渡す。その口径は夏油が所持しているハンドガンに使用できる大きさだった。

 

 

スノーホワイト「受け取れ。」

 

夏油「...これは?」

 

スノーホワイト「調べてみろ。必ず役に立つだろう。」

 

夏油「......スノーホワイト。」

 

スノーホワイト「何だ?」

 

 

 夏油は手渡された一発の弾丸を見つめながら、スノーホワイトに質問する。何故自分にこの弾丸を渡したのか、この瞬間に渡した理由について確証が無いが、きっと自分を後押ししていると夏油は汲み取った。

 

 

夏油「本当にありがとう。」

 

スノーホワイト「何のことだ?」

 

夏油「これから暫く会えなくなるだろう、だから私を後押ししてくれていることに感謝しようと思ってね。」

 

スノーホワイト「礼を言うならこちらの方だ、モダニアの攻撃に足の治療...お前に借りができたからな。」

 

 

 互いに助けたことに感謝する二人、夏油はスノーホワイトの今後の活動を支援できることは無いかを訪ねる。

 

 

夏油「...何か私に手伝えることはないかい?」

 

スノーホワイト「......その時になったら連絡する。」

 

夏油「分かった。」

 

スノーホワイト「帰る。...命を助けてくれたことは、絶対に忘れない。」

 

 

 そう言ってスノーホワイトは、分解した天井の鋼板を持って天井の穴に入って去っていった。夏油は暫くスノーホワイトが去っていった天井を見つめている中、携帯のバイブレーションの振動を胸ポケットから感じる。

 

 夏油は胸ポケットから携帯を取り出し、通知が表示されているアプリを開く。どうやらアンダーソンからメッセージが届いたようだ。

 

 

 

 

  アンダーソン

 


 

 アンダーソン

 (司令部まで来てもらいたい。)

 

 (緊急で伝えたい話がある。)

 

 (待っている。)

 

 

――――――――――END――――――――――

 

 

 

夏油「話題は北部に関する任務かな。」

 

 

 そう言って夏油は携帯の画面を閉じながらしまい、指揮官室を後にしてアンダーソンがいる副司令室に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 副指令室の扉をノックして入ると、アンダーソンは机の端末を注視していたが、直ぐに夏油の方を向き直り立ち上がる。

 

 

アンダーソン「来たか。作戦、ご苦労だった。

 随分厳しかったようだな。」

 

夏油「二度も遭難する珍しい体験を味わえましたよ。

 できれば二度と体験したくありませんがね...」

 

アンダーソン「まあ、生きていて何よりだ。」

 

 

 北部の任務での苦労を語る夏油、軽口を言う夏油に少し微笑むアンダーソン。二人の口角が緩んだ後、アンダーソンが本題を切り出す。

 

 

アンダーソン「とにかく、折り入って君を呼び出した理由は、中央政府から、指令が来てね。」

 

夏油「トーカティブとヘレティック関連ですか?」

 

アンダーソン「そう、トーカティブから生還、そしてピルグリムとヘレティックの交戦を直接目撃した指揮官は、君が初めてだ。

 ...ヘレティックになった元部下のニケと遭遇したのもな。」

 

夏油「......」

 

 

 アークでトーカティブと遭遇して生還した記録は夏油のみであり、ピルグリムとヘレティックの交戦どころか接触した記録は夏油以外に存在しなかった。これらのことから、夏油は中央政府から注目されている状況にあると、アンダーソンの言葉で理解する。

 

 夏油は両手を握りしめながら、アンダーソンの話を聞く。その握り拳は、後悔や自責とはかけ離れた、希望と決意が感じられた。

 

 

アンダーソン「これらの理由で、私を始めとする中央政府は、決定を下した。

 君が、地上の存在との接触率が高いため、君と、君が率いる分隊を、特殊別動隊に任命する。」

 

夏油「特殊別動隊...とは?」

 

アンダーソン「簡単に言うと、自分で判断し、動けるようになる。副司令官より下の者は、君に命令できない。

 また、副司令官以上が命令しても拒否出来る。()()な理由さえあれば。」

 

夏油「()()...というと正当な理由があれば拒否できると。」

 

アンダーソン「そう、不適切な任務や人道に反する任務などを、拒否できるようになる。

 適切な報告さえしてくれれば、誰も手を出せない、その名の如く特殊な別動隊。...情報の隠蔽も、その気になればいくらでもできる。」

 

夏油「......」(成程、情報の隠蔽ができるなら、術式の行使もやり易くなる。)

 

アンダーソン「三大企業のCEOも、君を顎で使うことはできなくなる。これは私が直接提案した内容だ、参考にしたまえ。」

 

 

 アンダーソンから、特殊別動隊に関する概要を静かに聞く夏油、正当な理由があれば、主にシュエンの無理な任務を拒否できる手段を手に入れた。

 

 話が一区切りついた中、夏油はアンダーソンの気遣いに深く感謝した。

 

 

夏油「...ありがとうございます。」

 

アンダーソン「その代わり、駐屯地は前哨基地のままだ。目覚ましい発展を見せてくれたおかげで、他に適任者がおらんのだ。

 これから君は、前哨基地に駐屯し、地上の存在について自由に調査してくれ。アークへの移動も自由だから、思う存分動いてみるといい。」

 

夏油「分かりました。」

 

アンダーソン「更に、君と君が率いる分隊には、1ヶ月間の休暇を与える。

 ニケは損傷が酷く、君も精神的に疲弊しているだろう。この機会にゆっくり休むといい。」

 

 

 現在のラピたちの状態を思い返す夏油は、アンダーソンの申し出を受け入れて、独自で任務に関する行動を開始しようと思考する。

 

 

夏油「分かりました、任務に備え英気を養います。(確かにラピたちは今動ける状態にない、私だけでも...)」

 

アンダーソン「気が早むのは分かる。解決したい事が山積みだが、今は休息を取りたまえ。これは命令だよ。」

 

夏油「...分かりました。」

 

アンダーソン「......私は、中央政府の目に留まらないことを願っていたのだ。彼らの欲は人を蝕むからな。

 だから前哨基地に送って、彼らの目を逃れるつもりだったが...まさかこれほどの、目立つ実績を立てるとは。」

 

 

 夏油の思考を読んでいたアンダーソンは、事前に休むように釘を刺す。その後、中央政府に注目されないための措置である事を夏油に伝える。

 

 

アンダーソン「...君は知っていたんだったか。」

 

夏油「ええ、何日か前に。自分に出来ることを精一杯やったことが仇になってしまいました。」

 

アンダーソン「仕方ないさ、なってしまったものはどうしようも無い。まあ、君がそう簡単にやられるとは思えないが。

 もう行っていい、5分後に会議があってね。ご苦労だった。」

 

夏油「はい、失礼しました。」

 

 

 退室前に敬礼を済ませた夏油は、副司令室の扉を開けて退室していく。その後、前哨基地に戻るがすっかり日が沈み、夜になっていた。

 

 宿所の指揮官室のソファに深く座り、天井に顔を向けながら今まで起きた事を整理していた。

 

 

夏油(あの時死んだと思っていたマリアンが、ヘレティックになって生きていた。ラプチャー側にいるが、私の呼びかけに答えてくれた...

 そして、スノーホワイトが渡した弾丸、彼女は『役に立つ』と言っていた...)

 

 

 整理している間に、格納呪霊から一発の弾丸を手に取り、視線を真上の天井から手元の弾丸に移す。弾丸を見つめながら、夏油はこれから取る行動について決断する。

 

 

まだ希望(のぞみ)は残っている。

 

そして私がやるべき事は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 帰還から一ヶ月が経過し、その一ヶ月の間に休息を取った夏油と、修理を完了したラピたちは、それぞれ弾丸に関する情報を収集し、共有する為に指揮官室に集合していた。

 

 

ネオン「師匠! おはようございます!!」

 

夏油「あぁ、おはよう。」

 

ラピ「おはようございます、指揮官。」

 

アニス「おはよう、指揮官様。早速本題に入るわね。

 状況は...あまり良くないの。1ヶ月間、色々調べまわったけど、特に役立ちそうな情報はなかった。」

 

ネオン「ピルグリムから貰った弾丸ですが、どんな物質で構成されているのか不明です。データベースに登録されていない、未知の物質ということです。

 アウターリムまで行ってきたのに、収穫はゼロでしたね。」

 

夏油「そうだったのか、ありがとう皆。」

 

 

 有益な情報がアークに無いという事が分かり、夏油はラピたちに労いの言葉をかける。そんな中、漏瑚たちが会話に加わる。

 

 

漏瑚(儂らもその情報を捜してはみたが...これといった情報は何もなかったぞ。)

 

花御(すまほなる情報媒体は勿論、書物にも類似する情報はありませんでした。)

 

陀艮(ぶふぅ~)(たぶんコレ(弾丸)について何も分からないと思う。)

 

真人(コレ(弾丸)の情報ってホントにあんの??)

 

夏油(ラピたちの報告から、アークに情報があるとは...)

 

ネオン「それとエクシアによれば物質に関するデータベースが消去されたそうです。」

 

 

 念話で情報を共有している間、ネオンの発言から弾丸の情報は最初から無かったことを知った。ネオンの発言から、情報源をどうやって調達するか考え始める。

 

 

夏油「まいったな...どうやって情報を入手できるんだろう...」

 

ネオン「その対策のために、『履歴管理が徹底している中央政府くらいの規模でないと、突き止めるのは難しい』と言ってました...」

 

アニス「ヘレティックに関しては、完全な空振りよ。記録自体、少なすぎる。都市伝説みたいなのは幾つかあったけど、本当にただの都市伝説。事実かどうか、全然確認されていないわ。

 当然、脳が破壊されて死んだマリアンがどうやって生き残ってヘレティックになったのか、知る術がないのよ。」

 

ラピ「...結局、やることは1つに絞られる。指揮官。先に申し上げておきますが、中央政府への出入りは厳重に規制されています。

 いくら特殊別働隊であっても進入は不可能です。」

 

アニス「じゃあ、どうする? どのルートを選んだとしても、中央政府というハードルが立ち塞がってる。」

 

夏油「中央政府に進入はリスクが大きすぎる...となると、中央政府のデータベースを閲覧できる人間に協力を仰ぐしかないね。」

 

ラピ「はい、なのでアンダーソン副司令官に協力を要請してはいかがでしょうか。」

 

 

 状況の整理して弾丸の情報は中央政府にあると分かり、情報の入手方法を決定する夏油。入手法を確定した時、ラピがアンダーソンに協力してもらうよう提案するが、アニスがラピの提案に対して、成功するか疑問を抱く。

 

 

アニス「あの人間だけは、全く信じられないわ! 目的が何なのかも分からないし。

 いつもこき使ってばかりで、ご褒美もくれないしね!」

 

夏油「情報の交換が出来ればいいが...調べられるか分からないし、私に目をかけている上層部に今目立つような行動は出来ないね...」

 

ネオン「それはそうですね。あと、ピルグリムから貰った弾丸、普通の弾丸ではないと思います。」

 

アニス「どうして?」

 

ネオン「弾丸の中に眠る、火薬の妖精がそう言っています。」

 

アニス「ああ、なるほど。」(≖ࡇ≖)

 

夏油「出来れば危ない綱渡りをしたくなかったけど、外部の助け無しに解決しよう。」

 

アニス「うん、共有すると余計にことが大きくなりそう。」

 

 

 情報の入手法について、自力で見つけると決定した夏油たち。その時、ネオンが何か思い出したのか声を上げる。

 

 

ネオン「あっ、そういえば。エクシアが言ってました。

 『地上には中央政府と同じような規模の施設があるって。』」

 

夏油「地上に中央政府と同じような施設?」

 

アニス「...そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネオンが言った、中央政府と同じような施設が地上にあると言ったエクシアに会い、詳しい情報について聞くために、エクシアがいる中央政府情報局に向かった夏油たち。情報局の自動ドアを開くと、ゲーミングチェアに体を預けて、白と黒の端末を両手で持ってゲームをしている少女がいた。

 

 

夏油「やあ、エクシア。」

 

エクシア「お久しぶりでーす、初心者さん。」

 

ネオン「師匠、知り合いなのですか?」

 

夏油「あぁ、ちょっと前にね。」

 

エクシア「ハァーイ...初心者さんとお仲間さん、どういったご用件ですかー」

 

夏油「訳あってこの弾丸について調べていてね、ネオンから中央政府と同じような規模の施設があると、君から聞いたと言っていてね。

 その施設について、詳しい話を聞かせてほしいんだ。」

 

エクシア「あ...それは.........」

 

 

 エクシアが返答する前に、ゲーム機からスマホに持ち替えて何かを打ち込んでいく。その後、夏油たちの端末からバイブ音と振動が発生し、直ぐに手に取り確認する。夏油たちのblablaからメッセージが届いていた。

 

 

 

 

  エクシア

 


 

 エクシア

 (中央政府の施設と似たような規模のスキャン施設が地上に存在。)

 

 (古い情報だから確かではないけど、可能性は高。)

 

 

――――――――――END――――――――――

 

 

 

 端末からエクシアに視線を移した夏油たち、アニスは普通に会話しないエクシアに呆れた表情を浮かべていた。

 

 

アニス「もう、普通にしゃべっちゃダメなの?」(≖ࡇ≖)

 

 

 再びバイブ音が鳴り、端末を確認するとエクシアからのメッセージが届いていた。

 

 

 

 

  エクシア

 


 

 エクシア

 (口を動かすよりメールが楽。)

 

 (口で話すよりも考えを頭の中でもう一回整理することもできる。)

 

 (だから貴方たちもメッセンジャーでしゃべったら。)

 

 

夏油 

(分かったよ。) 

 

 

――――――――――END――――――――――

 

 

 

 再び視線を端末からエクシアに戻す夏油たち、アニスは更に呆れた表情で吐露する。

 

 

アニス「...相変わらず変な奴。」

 

 

 

 

  エクシア

 


 

 エクシア

 (廃墟の方に古い施設あり。)

 

 (元々は軍需品を製造する施設。)

 

 (だから中の施設もレベル高い方。)

 

 (当然スキャン装置もあり。)

 

 

 アニス

 (古すぎるんじゃない?)

 

 (稼働するかどうかは置いといて、スキャンは可能なの?)

 

 

 エクシア

 (可能だと思う。)

 

 (火力さんが持ってきた弾丸の外皮の年式が)

 

 (軍需品製造施設よりも昔。)

 

 (中の物質に関するデータベースが残っている筈。)

 

 (多分。)

 

 

夏油 

(位置は何処なんだい?) 

 

 

 エクシア

 (私が知っている。)

 

 (案内できる。)

 

 

 ネオン

 (一緒に行ってくれるんですか?)

 

 

 エクシア

 (いや。)

 

 (私とノベルは仕事があって行けない。)

 

 (サポート程度なら可能。)

 

 

夏油 

(ヘレティックについて何か知っていることはあるかい?) 

 

 

 エクシア

 (あるけど。)

 

 (多分巷の噂と大して変わらないと思う。)

 

 (ラプチャーが怖くて降伏したニケという噂もあるし、)

 

 (ラプチャーに捕まって改造されたという噂、)

 

 (ニ(規制音)ータイプもしくは強化(規制音)間だって噂もある。)

 

 (でも実際の目撃事例が少なすぎる。)

 

 (ゼロから始めると考えた方がいい。)

 

 

夏油 

(死亡したニケが生き返ったケースはあるのかい?) 

 

 

 エクシア

 (ない。)

 

 (一回もない。)

 

 (今ノベルも色々調べているけど)

 

 (あまり期待はしない方がいいと思う。)

 

 (初心者さんが望むなら、中央政府のデータベースを探ってみる。)

 

 

夏油 

(ありがとう。) 

 

(でも、無理しなくていいよ。) 

 

 

 エクシア

 (オーケー。)

 

 (状況次第。)

 

 

――――――――――END――――――――――

 

 

 

 端末を閉じる夏油たち、ネオンが夏油に行動に移るように提言する。アニスは軍需品製造施設に、弾丸に関する情報があると意見を述べる。

 

 

ネオン「では、久しぶりに地上へ上がりますか。目的地は軍需品製造施設で?」

 

アニス「指揮官様、どうする? ヘレティックに関しては、今のままだと何も突き止められない。

 ピルグリムから貰ったその弾丸は、運が良ければ何か掴めそうだけど。」

 

ネオン「とても普通の弾丸をくれたとは思えません。」

 

夏油「軍需品製造施設に行って弾丸を調査してみよう。」

 

ラピ「ラジャー。」

 

ネオン「エクシア、行きますよ。」

 

エクシア「ハァーイ...」

 

 

 エクシアから詳しい情報を聞いた夏油たちは、早速軍需品製造施設のスキャン装置を使って弾丸を調べる為、地上に続くエレベーターに向かう夏油たち、エクシアは情報局に残り、オペレートする為に端末を操作する...




 水着ドロシー引くつもりが赤ラピが出てきた...出たら水着スキン欲しくなってしまった...
Nikke新人指揮官が初めて課金をして、水着スキンガチャを回して結果的に天井取った。

 1600円を6回購入した為、結果的に勝ったらしいです。嬉しくて水着ドロシーのガチャ回したら水着ドロシーが出てきました。

ついてる!今日の俺は絶好調だぜ!!(S13)



にけ さんぽ




 弾丸やヘレティックに関する情報をアークで捜していた夏油、見つからずにスーパーで買ったスポーツドリンクをベンチに座りながら飲んでいた。


夏油「まさか、尻尾すら掴めないとは...漏瑚たちも厳しいかもしれないね...」


 一気に飲み干して、空のペットボトルをゴミ箱に入れて、再び歩き始める夏油。その時、アークのスクランブル交差点で信号を待っていた時、正面にそびえ立つ大きなビルにMMORPGのPV動画が流れていた。


夏油「ファイナル・クエストオンライン...(ファ(規制音)ナル・ファンタ(規制音)ーとドラ(規制音)ン・ク(規制音)スト...?)」

????「......」


 ゲームの名前を呼び上げ終わった時、夏油の端末からバイブレーションの振動を感じ取り、直ぐに立ち上げる。

 ......知らない名前だった、混乱している間にメッセージが送られてくる。





  エクシア




 エクシア
 (興味あるんですか?)


夏油 

(君は一体何者だい?) 



 エクシア
 (名前なら書いてあります。)


夏油 

(違う、そうじゃない。) 


(blablaは相互フォローしないとこの画面が出ない筈。) 



 エクシア
 (そんなことはいいです。)

 (それより今ファイクエの名前を呟きましたよね?)


夏油 

(そうだが、私の近くにいるのか?) 



 エクシア
 (はい、貴方の真後ろにいます。)

 
――――――――――END――――――――――




 メッセージを見た夏油は、思わず振り返ると白いヘッドホンを付けた少女が、小さく手を振っていた。





  エクシア




 エクシア
 (これで知り合いになれました。)

 (早速ファイクエについて教えます。)


夏油 

(ちょっと待ってくれ、) 



 エクシア
 (大丈夫です、初心者にも優しいゲームですから。)

 (すぐにハマります。)

 (神ゲーなので。)


夏油 

(違うんだよ。) 


(ゲームじゃなくて) 



 エクシア
 (??)

 (あぁ、)

 (大丈夫ですよ。)

 (デイリーが軽めなので、)

 (仕事にも支障が出ません。)


夏油 

(......) 


(そこまでオススメするほど楽しいんだね...) 



 エクシア
 (はい、)

 (神ゲーですから。)


夏油 

(じゃあ、始めてみようかな?) 



 エクシア
 (それじゃあ初心者さん。)

 (この先のゲームセンターに行きましょう。)

 
――――――――――END――――――――――




 半ば諦めた夏油は、エクシアの押しに負けてしまい、ゲームセンターに行って臨時で開催されたファイクエ初心者講座に参加した。

 エクシアの講座が終わる頃には、既に夕方になっており、弾丸やヘレティックに関する情報を得られず、指揮官室に帰った夏油は...


夏油「......楽しいな、このゲーム。」


 ファイクエにちょっとハマっていた。
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