特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 金曜日の時点でUAが22000を超えました...いつも読んでいただき本当にありがとうございます!

 本文文字数約18000文字になってしまった、本当にごめんなさい。今までの話の中で滅茶苦茶長い話になってしまいました。


虚言、屍山血河(しざんけつが)

 モダニアとの戦闘が始まり、互いに攻撃を開始する。モダニアはミサイルゲートからミサイルを射出し、ラピたちは撃ち落としてコアに攻撃を集中させていく。

 

 

モダニア(こちらの攻撃は防がれている...やはり鬱陶しいですね。

 吹き飛ばして更地にしてしまいましょうか。)

 

 

 ミサイルによる攻撃が被弾しないことに苛立ち、まずラピたちが盾にしている障害物を排除することにしたモダニアは、頭部の両側に搭載されているビーム砲にエネルギーを集中させて発射準備に移る。

 

 夏油は行動の動作から、ビーム砲を用いた波状攻撃だと予測して直ぐに身を隠すようラピたちに伝える。夏油の指示を聞いて直ぐに行動に移し、周囲にある障害物に身を隠す。

 

 

夏油「ビーム砲による攻撃だ! 隠れろ!!」

 

ラピ「っ!!」

 

 

 早く移動できたおかげか、発射までかなりの余裕ができ、その間にリロードを済ませる。リロードが終わったと同時に、モダニアの攻撃が地面を介して衝撃が伝わってくる。

 

 突風が吹き荒れて、光によって焼かれた地面が吹き飛ばされていく。ビームをラピたちの周辺にある壁を薙ぎ払うように動かす。破壊された壁の瓦礫と砂埃が舞い上がり、ラピたちの姿が見えなくなる。

 

 

モダニア「随分綺麗に掃除できましたね。これで貴方たちの盾も無くなった。」

 

 

 ビームで障害物を破壊しつくしたモダニアは、アーマー越しに笑みを浮かべ、ビーム発射の衰えを感じさせない速さでミサイルの発射準備を整える。先ほどと同じ球体のミサイルを6つ発射、対してラピたちはモダニアの攻撃に対処せずにコアに向けて攻撃を集中させる。

 

 

モダニア「おや? 私の攻撃を見くびっているのですか??

 それならお望み通りに...」

 

 

『ドバンッ!!』

 

 

 ミサイルが対空して向かう前に爆散され、モダニアは動揺して硬直してしまう。この間にもラピたちは攻撃を続けて、コアにダメージを与え続ける。反撃にモダニアもミサイルを発射し続けるが、繰り返されるように不自然にミサイルは爆散する。

 

 

モダニア(あの人たちは確かにコアに攻撃していた...なのに一体何処から攻撃を...

 それにミサイルの迎撃...以前の戦闘でも同じ事が...)

 

 

 北部での戦闘でも、モダニアが放ったミサイルが全て迎撃されたことを思い出す。あの時も、眼前にいるラピたちはコアに攻撃を集中していた際に、独りでにミサイルが爆散したようだったことを思い出す。

 

 思考を巡らせている間に、アーマーが投影したホログラムからアラートが響き、爆発音がコクピットに反響する。どうやらアーマーに搭載されたコアが破壊されたようであり、ラピたちは右の翼に攻撃を集中させていた。

 

 

ラピ「コアの破壊を確認! 次は右翼のミサイルゲートに火力を集中させて!」

 

アニス「了解!!」

 

ネオン「イエッサー!!」

 

モダニア(...考えるのは後にしますか、まずは相手の戦力を削りましょう。)

 

 

 右翼のミサイルゲートも破壊されたモダニアは、光となって巨大なアーマーが消える。ラピたちは目の前にいたモダニアの姿が消えた事に慌てて周囲を見渡し始める。

 

 

ラピ「消えた!?」

 

アニス「まさか逃げたとか言わないわよね!?」

 

ネオン「それはとても困りますよ!!」

 

アニス「シフティー! シフティー!? 通信できない!!」

 

 

 周囲を見渡してモダニアを捜索するラピたち、アニスがシフティーにモダニアの位置を捜させようとするが通信が途絶。モダニアの攻撃で通信機器が破壊されたのか、全く応じることなく夏油がモダニアの現れた場所を指差して知らせる。

 

 

夏油「前方! 先ほどより距離を取って滞空している!!」

 

 

 目を向けるとそこには、先ほど以上に距離を取って滞空しているモダニアがおり、破損したコアと右翼に光が集まり始め瞬く間に修復される。修復された両翼から、形状の異なるミサイルを発射し始める。

 

 接近している際には球状だったが、今回は翼のようなミサイルを4つ発射した後、光となってまた消える。出現した際にまたミサイルを発射し再び消えるを繰り返していき、着実に被弾を減らして攻撃する。

 

 

アニス「あんなに離れてたら攻撃できない!」

 

ネオン「今度は超遠距離でも届くように改造しましょう!!」

 

ラピ「モダニアの攻撃を中断! ミサイルの迎撃に移行!!」

 

 

 射程距離外のモダニアの攻撃を加えても有効打にならないと悟ったラピは、直ぐにミサイルの迎撃に専念し、アニスとネオンも接近してくるミサイルに攻撃を与えていく。しかし、今回のミサイルの弾速がかなり早く、何度も被弾する直前に落としているが対応できなくなっていく。

 

 対応できなくなってきたラピたちを見ているモダニアは、姿を消した後急接近して再びエネルギーがビーム砲に充填される。

 

 

アニス「ダメっ、間に合わない!」

 

夏油「私が防ごう!」

 

ネオン「師匠!頼みます!!」

 

 

 夏油の指示を聞いて、ラピたちは下がり背後に移動する。夏油の発言とラピたちの行動に疑問を浮かべるモダニア、しかし攻撃の準備が終わり直ぐに決着がつくと確信し、ビームを周囲を薙ぎ払うように照射する。

 

 

モダニア「これでお終いにしてあげます!」

 

 

 辺り一面が砂埃で舞い上がり、ビームによって抉れた大地は融解して蒸気が立ち昇っている。攻撃を受けた後にどれ程ダメージを受けたか、アーマーの頭部から顔を出して肉眼で確認しようとする。

 

 

モダニア「殺さないように位置も離して、威力も加減しました。少なくともこれ以上戦えないくらいには...」

 

 

 砂埃が少しずつ晴れてきて、輪郭が見え始めてきた時、モダニアのアーマーを優に超える巨大な物体が目の前に聳え立っていた。

 

 

モダニア「なんですかこれは。」

 

 

 一言で言うなら巨大な鬼瓦が、モダニアの前に建てられていた。アーマーの二倍ぐらいの大きさで怒りの形相で睨みつけているような印象を受ける。

 

 

『バァン!』

 

 

モダニア「!?

 

 

 瞬間、モダニアの背後から強い衝撃が伝わり、アーマーの飛行制御が出来ない状況に陥る。直ぐに顔を引っ込めて姿勢制御に戻るが、絶えず衝撃が伝わって高度を維持できなくなった。

 

 こちらの高度が下がったことを確認したのか、大きな声がアーマー越しに反響して耳に届く。

 

 

ネオン「撃ち落としてやりました!!」

 

アニス「まあこれくらいのハンデくらいは欲しいわよね。」

 

ラピ「総員警戒態勢、一気に畳み掛けるわ。」

 

 

 外の景色を確認すると、目の前にあった鬼瓦の壁が跡形もなく消えており、銃口を構えたラピたちがコアに向けて一斉に攻撃を始める。コアの修復と制御の回復に分担された影響で、コアの修復が追いつかず爆発。

 

 モダニアのアーマーは隙間から蒸気を排気して、頭部が開き顔が見える。

 

 

モダニア「これ以上持ちませんか...」

 

 

 やがてアーマーが開かれていき、モダニアの体が露わになる、開かれた箇所からモダニアは脱出して、アーマーは地面に落下した影響で部品をまき散らす。黒煙が立ち昇り所々稲妻が走っているアーマーを見たモダニアは、夏油たちの方向に向き変えて賛辞を贈る。

 

 

モダニア「...強いですね、皆さん。

 ふふ。正直、これ程だとは思いませんでした。...こんな被害を受けるとは...」

 

 

 純粋な賛辞を送られた夏油たちは、警戒を緩めることなく銃口をモダニアに向けている。例え主戦力のアーマーを破壊したとはいえ、ラプチャーのランクで区分できない規格外、単身の状態でも十分脅威になると想定し、いつでも攻撃できるようにしている。

 

 意外そうな表情から一変、不敵な笑みを浮かべながら夏油たちに接近するモダニアは、体の一部になっているマシンガンを展開して銃口を向ける。

 

 

モダニア「でもそろそろ始末を......??」

 

夏油「......??」

 

ラピ「...何?」

 

 

 歩み寄ってくるモダニアだったが、突如足を止めて立ち尽くす。突然動きを止めたモダニアに夏油たちは困惑しつつも警戒を緩めず様子を見る。

 

 

モダニア「あっ。ああっ...! 頭...が...!!」

 

 

 頭に広がる痛みを抑えるように両手で抱えて、苦しみ始めるモダニア。更に悪化したのかモダニアを中心に不快な機械音が響き渡る。

 

 耳をつんざく程の機械同士の摩擦音のような音と、モダニアの苦悶の悲鳴がとめどなく周囲にまき散らされる。

 

 

モダニア「あああああー!!......」

 

 

 目を見開き絶叫のような声を発しながら頭を振り回すモダニア、顔を天に向けた後直ぐに項垂れるように顔を下に向けて完全に動きを止める。動きが止まったことから、接近しようかとラピが夏油に手信号を送ろうとしている時、呼吸は荒くなっているが、ゆっくりと顔を上げて夏油たちを見つめ始める。

 

 

モダニア「......」

 

ラピ(指揮官、攻撃しますか?)

 

夏油(まだ奴の意図が分からない、一先ず様子を...)

 

マリアン「...指揮官??」

 

夏油「!?」

 

ラピ「......」

 

 

 モダニアの表情が威圧感のある不敵な笑みから、優しく大らかな印象へと変わり、夏油は驚愕しラピは無表情で見つめる。夏油が視界に入って感情が溢れ出したのか、瞳から涙が貯まり始め覚束ない足取りでゆっくり近づく。

 

 

マリアン「指揮官。指揮官...! 私を...助けに来たんですか?」

 

ラピ「その手には乗らないわよ。指揮官。下がってください。」

 

 

 夏油とマリアンの間にラピが割り込む形で立ち塞がり、睨みつける眼光と銃口をマリアンに向ける。自身を敵のように振る舞うラピの行動に、マリアンは混乱して銃口を向けるラピに対して慌てつつも誤解を解こうとする。

 

 

マリアン「ラピ...?ど、どうしたんですか? わ、私です。覚えていませんか?

 い、一回しか会ってないからですか? あの...前、行方不明になった分隊を捜す作戦で...」

 

ラピ「分かるわ。」

 

 

 ラピはマリアンのことを忘れたことは無いし、作戦の事もちゃんと記憶していると短く伝える。その様子にマリアンは更に困惑して、必死にラピの銃口を降ろして欲しいと頼む。

 

 

マリアン「なのに、何故私に銃口を...? し、指揮官。ラピを止めてください。」

 

夏油「......」

 

マリアン「何故こんな事をするのか分かりませんが、誤解があるなら話し合いで解決させて下さい。

 

 

ね?...指揮官。」

 

 

 マリアンは必死に夏油に頼み込む、ラピが銃口を向けてくる原因について答えて、誤解を解きたいと必死に願う。

 

 

夏油「......」

 

 

 しかし、夏油もマリアンの願いに一切答える事なく見つめ続ける。その瞳にはマリアンに対しての疑念が感じられた。

 

 

マリアン「し、指揮官も私の事覚えていないんですか?

 これ、これ見えますよね?」

 

 

 そう言って見せてきたのは、辛うじて頭に巻かれているが、今にも吹き飛んでいきそうな包帯だった。繊細で大事に扱うように優しく触れて、風に吹かれて靡く包帯を夏油に見せる。

 

 

マリアン「指揮官が巻いてくれたこの包帯。ケガをしたと心配して巻いてくれたじゃありませんか。

 

 

本当に、覚えていませんか?」

 

 

夏油「......」

 

 

 マリアンの見せてきた包帯を一瞬注視する夏油だが、直ぐにマリアンの顔を静かに見つめなおす。表情が変わらず何も言わない夏油に、マリアンは体が萎縮するが、地面を擦って少しずつ近づく。

 

 

マリアン「あの、私、一度もこの包帯を外したことがありません。」

 

 

 少しずつ、ゆっくりと歩み寄ってくる。

 

 

「生まれて初めて受けた好意だったし、」

 

 

 分からないことだらけの状況に恐怖しつつも、勇気を振り絞って。

 

 

「初めて感じた温もりでしたから。」

 

 

 あの時貰った温もりを求めるように。

 

 

「包帯が解けそうになっても、巻き直しませんでした。」

 

 

 一歩と言っていいのか分からないが、足を引きずるように。

 

 

「指揮官に巻き直してほしくて。」

 

 

 瞳にいっぱいの涙を浮かべて、マリアンは夏油の元に近づく。

 

 

「し、指揮官。私の包帯、巻き直してくれますか?」

 

 

 遂には、3歩か4歩かどうかの距離に達しそうという所まで近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガチャ』『ガチャ』『ガチャ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、マリアンの接近をこれ以上許さない者たちが3名になる。ラピだけでなくアニスとネオンも冷たい金属音を鳴らしながら銃口を向けて警戒する。

 

 

ラピ「近づくな、ヘレティック。」

 

マリアン「い、一体どうしたんですか?

 

 私が何をしたというのですか? ねえ?」

 

ラピ「......」

 

 

 マリアンを妨害するように立ち塞がるラピたちに憤りを感じたのか、マリアンは混乱しつつも怒気を含んで言い放つ。ラピは少しの間沈黙して銃口を向けながら問う。

 

 

ラピ「自分の名前を言いなさい。」

 

マリアン「私は指揮官だけのニケ。名前なんて、意味がありません。

 指揮官が付けてくれますか? 私の名前を。」

 

ラピ「名前を言え。

 

 

 夏油に名前を付けて貰うように懇願するが、夏油は答えずラピが再びマリアンに命令する。

 

 

『ドスッー!』

 

 

 マリアンの背後から黒い残像がラピめがけて向い、肉を貫く鈍い音と血しぶきが夏油に飛んでくる。音の元に視線を向けると、ラピの腹部が触手によって貫かれて血液が滴り落ちていた。

 

 

ラピ「っ!! この触手は...マテリアルHの...!!」

 

アニス「ラピ!」

 

ネオン「ラピ!!」

 

 

 アニスとネオンもラピの腹部に視線を向けて、深く突き刺さっている触手に目を向ける。機敏に動く触手の形状は、先端が鋭利に尖っており蜂の毒針のような印象を受ける。そしてラピの発言通り、マテリアルHとの戦闘で確認された触手と酷似している。

 

 マリアンの瞳は怒りを宿し、ラピを睨み付けたまま淡々と話し始める。

 

 

マリアン「さっきから邪魔です、ラピ。私と指揮官の再会を邪魔しないでください。

 そんなに指揮官が好きなら、一緒に愛されましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

「私と一つになって。」

 

 

 

 

 

 

 

ラピ「...!!」

 

 

 マリアンの視線から、底なしのどす黒い感情を感じ取ったラピは、貫かれた触手の進行を食い止めるように銃から手を放して両手で止める。不敵な笑みを浮かべていたマリアンだったが、ラピの体の変化が見られないことから異変に気付く。

 

 

マリアン「...え?...? 何故吸収されないのですか?」

 

 

 ラピに突き刺さった触手には、ナノマシンが含まれており、刺突した対象を分解して吸収する効果がある。マテリアルHのニケを取り込んだ能力と同じで、ラピにもそのナノマシンが体内に入り込み分解しようとしていた。

 

 しかし、ラピの体はアンチェインドが曝露されている影響か、その効果がまだ体内に残っていることで分解せず体は保たれている。訳が分からず疑問を浮かべているマリアンを見たラピは、口から血を流しながらも触手を掴み、マリアンの動きを制限する。

 

 

ラピ「指揮官! 今です!」

 

マリアン「放しなさい...!」

 

 

 マリアンは焦って突き刺した触手を引っ込めようとするが、その前に触手をロープのように振り回して地面を隆起している岩に叩きつける。ダメージにもならない攻撃だが、動きを止めるには十分だった。

 

 

『ガチャ』

 

 

 立ち上がろうとするマリアンの前で、夏油が自決用の拳銃を額に向けていた。無表情だが、しっかりと瞳を開けて見つめている夏油の視線は、無機質な銃口のように冷たく感じた。躊躇も無い様子だが、マリアンはそれでも微笑み夏油に問いかける。

 

 

マリアン「...撃つのですか? 私を?」

 

「ああ。」

 

 

その為に、皆とここまで戦ってきた。

 

 

マリアン「ふふ、私は指揮官を知っています。指揮官は私を撃てません。」

 

「以前の私は、そうだった。」

 

 

 

良心が止めていたと思ったが、それは間違いだった。

 

 

 

マリアン「あの時も撃てなかったじゃありませんか。」

 

「ずっと躊躇い、()()が引き金を引いた。」

 

 

 

 

ただ現実から逃げて、認めたくないという身勝手な自分の弱さ。

 

 

 

 

マリアン「温かい人だから。優しい人だから。」

 

「私はそんな人間じゃない。」

 

 

 

 

 

ただの大量殺人者だ、温かく、優しい人というのは()()のような人物だ。

 

 

 

 

 

マリアン「さあ、銃なんて下して早く私の包帯を巻き直して下さい。」

 

「マリアン。君を撃つ。」

 

 

 

 

 

 

随分遅れてしまったが、()()一人で背負った苦しみも、私も背負う。

 

 

 

 

 

 

マリアン「撃つのですか? 私を?」

 

「そうだ。」

 

 

 

 

 

()()を解放する為に、これ以上尊厳を踏み弄られないように。

 

 

 

 

 

マリアン「その弾丸に撃たれたら私がどうなるのか、分かっているのですか?」

 

「いいや、分からない。」

 

 

 

 

名前と確証のない効果しか分からなかったが、これしか縋る事が出来なかった。

 

 

 

 

マリアン「死ぬかもしれません、私。」

 

「そうだね。」

 

 

 

それでも、呪いで殺すことなんてしたく無かった。

 

 

 

マリアン「私を、殺すのですか?」

 

「いや、助ける。」

 

 

()()の姿は、綺麗なままでいて欲しいから。

 

 

マリアン「指揮官、待っ...!」

 

「最後に一言」

 

 

だから...その体を...

 

 

 

 

「その包帯は()()が死んだ後に巻いた物だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女(マリアン)に返せ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トーカティブ「ウゴァアアッ!?」

 

 

 廃墟街では、猛スピードで吹き飛ばされたトーカティブが、崩落寸前の建造物の壁面に叩きつけられていた。スノーホワイトと真人がトーカティブと戦闘...というより、一方的な攻撃を受けており、周囲の建物が軒並み瓦礫へと変貌していることから、その苛烈さを物語っている。

 

 肉体にはスノーホワイトの攻撃によって穴だらけになり黒い体液が止まる事なく溢れ続け、真人によって各所が打撃によって凹み、斬撃によって切り傷が多く半身が両断された事もあった。しかし、こうして耐えているのも、体内にあるナノマシンの自己修復によるものでもあり、癪だが真人が加減して戦っていることで耐えられている。

 

 

真人「もうお終い?」

 

トーカティブ「ッ!!」

 

 

 軽率に接近した真人に向かって突進するトーカティブ、奇襲は成功して右腕を嚙みちぎることができた。真人の右腕からは赤い血液が、舌から伝わる鉄の味から分かり挑発し始める。

 

 

トーカティブ「図に乗るなよ? 貴様如き私の敵では」

 

真人「腹、壊すなよ?」

 

 

 この戦闘で初めての痛みを受けて、悶え苦しむと思っていたトーカティブだが、嚙みちぎられた部分から血が溢れ続けている真人は意に介していない様子で忠告する。肉体が歪な変形をすることから人間ではないと分かっていたが、腕を嚙みちぎろうとも致命傷では無いのかと考え始める。

 

 

真人「ボンっ。」

 

 

 真人は左腕で頭が弾けるジェスチャーを、トーカティブに向けて見せつける。瞬間トーカティブの口を中心に無数の針が体を突き穿つ。

 

 

トーカティブ「アガッ!? ウゴォァア!!」

 

 

 針は容易に強固なトーカティブの肉体を貫き、更に黒い体液が地面にまき散らして苦しみ悶える。

 

 

真人「ほ~ら言わんこっちゃな...」

 

 

 下卑た表情でトーカティブに近づいてきた真人だが、接触する前に腹に大きな風穴が開いた。真人の腹を貫いた弾丸は、その勢いのまま止まっているトーカティブの体を抉り飛ばす。

 

 

トーカティブ「ガァアアァ!!」

 

 

 真人の背後から対艦ライフルを持ったスノーホワイトが歩み寄り、確実にとどめを指す為に弾を装填していた。そんなスノーホワイトの様子を見た真人が、綺麗に風穴空いた穴を指差して注意する。

 

 

真人「ちょっと、お宅の弾丸で穴空いたんですけど。フレンドリーファイアですよ。」

 

スノーホワイト「お前はこの程度では死なないだろ。」

 

真人「げっ、気付いてた? まあいいけど、自己保管も夏油の呪力から貰うし。」

 

 

 涼しい顔して体の大半が吹き飛んだ肉体が蠢き、腹を埋めるように傷口から広がってものの数秒で完全に治癒する。その光景にトーカティブは驚愕しながらも、冷静に状況を分析してこれからどうするかを思案していた。

 

 

トーカティブ(あのバケモノは、戦っても無駄だ。だがあのバケモノがいる限り、巡礼者に攻撃できない。)

 

 

 真人が前衛でスノーホワイトが後衛の陣形を取っており、それぞれ適した配置で十分に戦闘力を発揮していた。前衛の真人は、変幻自在に変えられる己の肉体を用いて、接近戦に持ち込むスタイルを徹底し、対してスノーホワイトは距離を取った上で確実に真人の隙を潰し、その上でこちらの攻撃のタイミングに合わせて対艦ライフルが体を吹き飛ばす。

 

 接近戦はトーカティブの度量だが、真人に攻撃しても基本ダメージが無いように見えることから、真人と戦うことはトーカティブにとって不利。しかし、真人を倒さない限りスノーホワイトの援護射撃は止まらない。

 

 勝つことさえ見えないこの状況で、トーカティブは最早なりふり構っていられず、その場で跳躍して真人とスノーホワイトの頭上を大きく飛び越えて、モダニアの元まで向かい夏油を捕縛しに向かう。話していた真人だが、その行動を見逃すはずもなく、トーカティブの前に跳躍して視界に入り、トーカティブ以上の巨大な右腕を大きく振りかぶっていた。

 

 

真人「逃がすわけ無いで...!?」

 

 

 まさに振り下ろそうとしていた真人だが、寸前で止めてトーカティブの進んでいる方向を振り返る。目を見開き無言でその場所を見つめ、完全に動きが止まる。

 

 

トーカティブ「ッ!!!」

 

 

 トーカティブはその隙を逃さず、左腕を薙ぎ払う様に真人を吹き飛ばし、モダニアの元まで向かう。スノーホワイトは崩落した建造物に叩き付けられた真人の方向を一瞥するが、自分の目的を優先してトーカティブを追跡する。

 

 廃墟街から脱出したトーカティブ、続くスノーホワイトは攻撃をし続けて体を削っていくが、ラプチャーの相手に手間取り疎かになっていく。囲まれ始めた中、真人がラプチャーを吹き飛ばしながらスノーホワイトに追いつく。

 

 

スノーホワイト「何があった?」

 

真人「このまま夏油のところに向かう。」

 

 

 質問に対して答えにもなっていないことと、戦闘中見せなかった真剣な表情に、スノーホワイトは疑問を浮かべるが、次の一言で目を見開き驚愕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夏油が瀕死だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 拳銃から放たれた弾丸は、モダニアの頭を後ろに大きく仰け反り力なく項垂れる。同時に水滴が零れ落ちる音が、ラピたちの耳にしっかりと届き、モダニアが流している血なのだと考える。

 

 しかし、流れていたのはモダニアの血ではなく...

 

 

夏油「......?」

 

 

 触手によって貫かれた夏油の腹部から滴る血だった。

 

 

ラピ「!!」

 

アニス「!!」

 

ネオン「!!」

 

 

 そして当たったと思っていた弾丸も、モダニアが口で咥えるように止めており横に吐き捨てる。臓器を貫かれたのか足元には血だまりが広がり、喉からも湧き出るように血を吐き出す。

 

 

モダニア「撃ちましたね...! 私にこんな事をするなんて!」

 

夏油「......っ。」

 

 

 モダニアの声が届かないのか、右手に握っていた拳銃を落とし触手を掴んでいた左手を見ると、手のひらには鮮血で染まっていた。裏切られたという怒りの感情を剝き出しにするように、モダニアは更に夏油を攻撃する。

 

 

モダニア「指揮官―――!!」

 

 

『ドスッ、ドスッ、ドスッ―!』

 

 

 夏油の体に穴をあけるモダニア、この攻撃で一つは右肺、一つは小腸と大腸両方、一つは肝臓、最後に心臓の上半分、右心房と左心房が貫かれ潰れた。触手は貫通した状態で保たれている影響か、出血はまだ抑えられている。

 

 瀕死の状態で攻撃を受けた夏油はモダニアに対し、左手を一本の触手を掴んで逃がさないようにし、右拳をモダニアの首目掛けて振るう。

 

 

モダニア「っ!!」

 

 

『ドスッ―!』

 

 

 反撃しようとした夏油の健闘虚しく、カウンターのようにモダニアの触手が首を貫く。夏油の攻撃は逸れてそのまま仰向けに倒れる。

 

 モダニアが最後の瞬間まで殺しに来た夏油に視線を落としながら見つめる中、ラピたちはモダニアに対して感情を爆発させて攻撃を開始する。ラピは顔に焦燥を感じ、アニスは怒りを剝き出しに、ネオンは涙を流しながら攻撃する。

 

 

ラピ「指揮官!!」

 

アニス「ああっ! お前―――!

 

ネオン「ダメ―――!

 

 

 モダニアに集中攻撃するラピたちだが、攻撃を受けたさきからナノマシンで修復されていく。やがて怒りの矛先が夏油からラピたちに移る。

 

 

モダニア「......指揮官も、貴方たちも。

 みんな、私を殺そうとするのですね。」

 

「もういいです。」

 

「もう何も要らない。」

 

 

 無表情で体の一部となっているマシンガンを、ラピたちに向け銃口がゆっくりと回転を始める。アニスは攻撃が全く効かない事に焦りと怒りの混じった声で叫ぶ。

 

 

アニス「くそ...! なんで死なないのよ、こいつ!

 

モダニア「さようなら。」

 

 

 ラピたちの攻撃をまともに食らっている状況で、モダニアの攻撃準備は万全となったのか、別れの言葉をポツリと零す。ラピは食いしばりながらも、攻撃しながら何かを唱え始める。

 

 

ラピ「コード解放。サブジェネレーターを一時的に稼働。

 シークレットボディー。アクティブ。」

 

 

 ラピの言葉に呼応したのか、脳内から機械音声が聞こえて、ラピの命令通りに処理を開始する。

 

 

『認識終了』

 

『コードネーム・レッドフード』

 

 

 

『アクティブ』

 

 

 瞬間、飴色だったラピの髪が赤く燃え上がり、栗色の瞳が烈火のように輝き始める。その佇まいや雰囲気は全く別の異質なものが感じられる。ラピの姿の変化に動揺を隠せないモダニア、同様に今まで知らなかったラピの姿にアニスも驚愕する。

 

 

モダニア「!?」

 

アニス「ラピ...! あなた...!」

 

 

 変身を完全に終えたラピは銃を構えず、自分の体に刺さった触手を腕で抱きしめる。触手の切っ先はけたたましく暴れだし、ラピの標的に針先を向けるが...

 

 

『ブチブチッ...!』

 

 

 触手は引きちぎられるように切れて、向かってきた触手の切っ先を右手で掴み握りつぶす。背中にまで貫かれた触手を引き抜くラピを見て、モダニアは警戒を高めてマシンガンを向ける。

 

 

モダニア「何ですか、この出力は...?」

 

 

 ラピの力に困惑している隙に、引き千切った触手の潰れた切っ先の破片を力強く投げた。ラピの手を離れた破片は、あまりの握力でボコボコに丸まった状態で、モダニアの顔に向かっていき、その過程で音を置き去りにしていく。

 

 

モダニア「え...? 音が...?

 音速を超え...!?」

 

 

『ドォーン!!』

 

『ビシューン!!』

 

 

 音の壁を突き抜けた破片は、その表面がひび割れ空気の摩擦で赤くなっていく。攻撃を止めて回避しようとしたモダニアだが、その時間も無く瞬く間に間近に迫っていた。回避は不可能だと悟り、顔を覆うプロテクターを展開して衝撃を逃がそうとする。

 

 

モダニア「くっ...!!」

 

 

 破片は顔に直撃し、覆っていたプロテクターにひびが入ってボロボロと崩れ始める。同時にモダニアの体から黒い光が漏れ出し、頭を抱えるように苦しみ始める。

 

 

モダニア「うっ...!ああっ!!」

 

アニス「頭、がら空きだよ!!」

 

ネオン「ラピ! 今です!」

 

ラピ「集中射撃! 頭を狙って!」

 

 

 苦しんでいる様子から反撃できないと踏んだアニスは、今防御が疎かになっている頭部を指さし、ネオンが銃を構えながらもラピに声をかけ、声に答えてラピが頭部を照準に一斉射撃を始める。ラピたちの攻撃で更にプロテクターの破片が崩れ、少しずつ素顔が出てくる。

 

 

アニス「食らえ―!!」

 

ネオン「いりゃあああ―っ!!」

 

 

モダニア「う...! ああああ―!!」

 

 

 攻撃を続けていくうちに、モダニアの体から忌々しい光が爆発するかのように湧きあがり、その眩しさにラピたちは目を手で覆い、瞼を閉じて攻撃を止める。暫く光を放っていたが、徐々にその輝きは収まっていき、目を開くと頭が項垂れて地面に座りこんだモダニアがいた。

 

 動きが無いことから倒したのかとどっちつかずの判断をするネオン、ヘレティックの再生力の高さを間近で見たアニスは警戒を解かず、このまま攻撃を続行しようとする。

 

 

ネオン「倒したんでしょうか?」

 

アニス「いいえ、きっと再生してまた攻撃してくるはずよ。

 今のうちに終わらせ...」

 

ラピ「っ!! 二人とも!!」

 

 

『ビュン!!』

 

『グシャッ!!』

 

 

 風を切る音と共にラピがアニスとネオンを突き飛ばし、生々しく刺突された音が耳に届く。直ぐに起き上がる二人はラピの安否を確認する為に振り向く。

 

 

アニス「っ!...ラ!...ピ...。」

 

ネオン「そんな...!」

 

 

 ラピの両膝がモダニアの触手によって貫かれており、直ぐに引き抜かれた穴から血が噴き出し、立てなくなったラピはその場で座り込む。同時にモダニアが立ち上がり、ラピが負傷して立てなくなったところを見て、予期していたような顔で見つめる。

 

 

モダニア「貴方ならそうすると思いましたよ、ラピ。」

 

ラピ「っ!!」

 

モダニア「私の攻撃を食らって吸収されない貴方は、どれだけ傷ついてもただの負傷。

 しかし先ほどの行動からあの二人は貴方と違い吸収されるのですね?」

 

 

 ラピはモダニアの触手を食らっても、吸収される事は無く攻撃を食らうとしてもできるだけダメージを抑えることができれば戦える。ならアニスとネオンはどうなのだろうか、ラピと同様に吸収できるのか、実践しようにもラピが警戒している間は攻撃できない。

 

 そこでやられたフリで、油断した所を攻撃すればいい。仮にラピが庇ったとしてもそれは吸収できる証明になると考えたモダニアは、庇った時を考慮して戦えないように、ラピが割り込んだ際にある足の位置を予測した上で攻撃したのだ。

 

 

モダニア「でもまさか両方とも膝に当たるなんて、とても運がいいです。

 本当に、あと一歩の所まで追い詰められた時は駄目かと思いましたが、これで貴方はもう戦えない。」

 

ラピ「!!」

 

 

 淡々と説明しながら近づいてくるモダニアに向けて、上体のみの力で持っていた空のマガジンを投げようとする。

 

 

『グシャッ!!』

 

 

ラピ「ぐっ...!」

 

 

 今度は両肘を貫かれ、完全に戦闘不能状態に陥る。うつ伏せで倒れてしまったラピを見下ろすモダニア、居ても立っても居られないアニスは銃口をモダニアに向ける。

 

 

アニス「こんのぉ!!」

 

ネオン「アニス! この距離じゃラピに当たります!!」

 

アニス「でも!!」

 

 

 攻撃しようとするアニスを止めて、ラピの身を案じるネオン。攻撃しなければモダニアがやってきて全滅、攻撃すればその余波によってラピは助からない。

 

 八方塞がりのこの状況の中、2人の声を聞いたモダニアが、集中攻撃を受けた際の傷を修復しながら、アニスとネオンを見てゆっくり近づいてくる。

 

 

モダニア「そんなに大声出さなくても、私と一つにしてあげますよ...アニス。

 ラピはそこで見ていて下さい、私と一つになる一部始終を、そして指揮官に伝えてあげて下さい。」

 

 

 その表情を形容するなら邪悪そのもの、もはやマリアンと偽るつもりさえ感じられず、しかしマリアンのような口振りで、決して言わない言葉が紡がれていく。歪んだ笑みを2人に向けて、背中から4本の触手の切っ先が向けられる。

 

 ラピは何とかして近づこうとするが、まともに腕も足も動かせず這いずる事も出来ない。モダニアはアニスとネオンが攻撃できないように、敢えてラピから離れずラピの隣に立ったまま攻撃準備を済ませる。

 

 

ラピ「撃っ...て...2人とも...!」

 

アニス「っ!...でもっ!!もし...もし私たちの攻撃で脳が!!」

 

ラピ「早く!!」

 

ネオン「ううっ...!!」

 

モダニア「させると思います?」

 

 

 4本の内2本がそれぞれアニスとネオンに向かい、銃を弾いて後ろに吹き飛ばす。完全に攻撃手段を失った2人は、ただ自分たちの命を刈り取る触手を見つめる事しか出来ない。

 

 後悔、怒り、恐怖、絶望、2人の表情から滲み出てくる感情は、モダニアにとってアクセントであり、吸収する上での極上のスパイスだ。歪に口角が吊り上がったモダニアは少し見物したあと、片腕を天に掲げる。

 

 

モダニア「もう少し見ていたかったのですが、そろそろお終いにしましょうか。」

 

アニス「...ごめん、指揮官様。」

 

ネオン「師匠...」

 

 

 蠢く触手の切っ先が再び2人に向けられる、あまりに残酷な死が目の前に立ち、今まさに刈り取ろうとしている。

 

 

ラピ「ダメっ...!」

 

 

 重傷であることを忘れるように、自分の体を地面で削るように這いずるラピ。アニスとネオンに手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、決して届かない。

 

 

 武器に手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、決して届かない。

 

 希望が完全に潰えた、そしてこの時、絶望に塗り替えるように、モダニアの掲げた腕が振り下ろされる。

 

 

『ビュン!!』

 

ラピ「ダメっ!!!」

 

 

 ラピの声で止まる事無く、触手はアニスとネオンに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アニスとネオンは瞼を閉じ、身構えた状態になっていた。ラピの体が特殊だからこそ、攻撃を受けても取り込まれなかったのだと分かった2人は、目で追えない触手を避ける手段が無かった。

 

 死を直前にした2人は、目を閉じて出来るだけ恐怖を感じないようにしていた。

 

 

アニス(.........?)

 

ネオン(.........攻撃が...?)

 

アニス(痛みが...無い??)

 

 

 目を閉じていた2人だが、いつまで経っても自分の身を貫く痛みが襲ってこない。死の間際、時間がスローモーションになるような現象だと思ったが、目に見えない速度の攻撃にしては遅すぎると感じたアニスとネオンは、勇気を出して目を開く。

 

 

アニス「...えっ...?」

 

ネオン「...これは?」

 

 

 アニスとネオンの視界に飛び込んできた光景に目を疑う、自分たちより高い背格好で、不思議な力を持っていて、前髪が特徴的な人物が、目の前に立っている。

 

 

「怪我はないかい? 2人とも。」




 書きたい描写全部入れたらこんなに長くなってしまった...疲れてしまったのなら本当に申し訳ございません。










真人「バカみたいに長くなったね~」

スノーホワイト「何のことだ。」

真人「今回の話だよ、毎度毎度ごめんなさいしてるけど、そういうくらいなら分割しなさいよ。」

スノーホワイト「長い話は読んでいて疲れるのか。」

真人「作者自身がそうだし。」

スノーホワイト「だが重要なのだろう?」

真人「らしいね。」

スノーホワイト「最終的に決めるのは私たちではない、この作品を読んでいる人々だ。」

真人「おおっ、まともなこと言ってる。」

スノーホワイト「私を何だと思っている。」

真人「腹ペコサバイバー。」

スノーホワイト「今度アイツに外に出さないよう伝えておくか。」

真人「すんませんマジ勘弁して下さい。」

スノーホワイト「次回。不変、消えない想い」

真人「今度お腹いっぱいに料理を作るよう伝えるからそこを何とか。」

スノーホワイト「いいだろう、絶対に作ってもらうからな。」

真人「ふぅ~何とかなったぜ。悪い夏油、お前は俺の為の犠牲になってくれ!」
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