特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 ようやく閑話が終了しました、アンケート通り書き切りたいと思っていたのですが、閑話を作っている内に続きを書きたいという気持ちが募っていました。


第9章
復帰


 実地試験の為に地上に赴いた夏油たちは、中隊規模のラプチャーを殲滅して、アークに帰還しながら会話を弾ませていた。

 

 

アニス「いや~、想像以上に素晴らしいレベルだったわ。」

 

ネオン「ふふん、アニスもようやく火力の素晴らしさに気づいたようですね。」

 

アニス「あなたじゃなくて、マリアンに言ったのよ。」(≖ࡇ≖)

 

 

 休暇中に攻撃力の底上げをした武器の成果に胸を張るネオンに、アニスは呆れた様子で見ている。そんな中、マリアンは今回の任務の成果について不安を抱いていた。

 

 

マリアン「私はお役に立てたのでしょうか?」

 

ラピ「ええ、それに連携については、一日でできるものでも無いから、これからゆっくりと組み上げていきましょう。」

 

マリアン「はい!」

 

夏油「それじゃあ、軽く整備と点検を済ませて帰還しよう。」

 

ラピ・アニス・ネオン・マリアン「「「「了解。」」」」

 

 

 それぞれ武装と肉体の整備と点検を済ませて、アークに帰投していく。これといった問題も無い報告を、夏油はアンダーソンとイングリッドに済ませていた。

 

 

アンダーソン「ふむ、武装も問題無く動作し、精密検査でも肉体の異常は無かった、今回の任務を機に本格的に作戦に参加するといい。」

 

夏油「了解しました。」

 

イングリッド「今マリアンは、エリシオン本社での検査を終えて、車で前哨基地に送迎している。彼女は特殊別働隊の中でも、機密事項だからな、あまり人目に着けたくない。

 彼女は車に乗れてはしゃいでいたが。」

 

夏油「ご配慮していただきありがとうございます。」

 

 

 そう言って、夏油は副司令室の扉に向かって、マリアンを迎えに行く。退室する前に、微笑んでいたイングリッドが表情を戻して夏油を呼び止める。

 

 

イングリッド「あぁ、そう。一応耳に入れて欲しい事があってな。」

 

夏油「 何ですか? イングリッドさん。」

 

イングリッド「アーク内の動きが怪しい。気のせいだといいが...気を付けるように。」

 

 

 イングリッドが伝えた事について、今抱えている問題として最も身に覚えのあることを取り上げて返答する。

 

 

夏油「マリアンのことですね。」

 

イングリッド「兵が動いている。お前が考えている通り、マリアンの可能性が高いだろう。」

 

夏油「狙いは...マリアンの体にある未知の技術でしょうか。」

 

アンダーソン「悪いが、私も分からない。だが、今マリアンは君の仲間であり、私とイングリッドが公に支援する特殊別働隊の構成員でもある。

 手軽に手を出せる存在ではないという意味だが、それでも欲を出す者はいるだろう。今のマリアンはそんな存在だからな。」

 

 

 アンダーソンの言う通り、夏油たち特殊別働隊は副司令官以下は命令できず、CEOによる命令の強制力も無い。また、上官の命令を納得できる理由があれば拒否することが出来る権限を持っている。

 

 マリアンがアーク...というより中央政府側にとって不利益となる問題が無ければ、マリアンを拘束することも攻撃することも出来ない。それでも、仲間を狙う輩が存在することに、夏油は密かに悪感情を募らせる。

 

 

イングリッド「あくまで可能性の話だ。ただ、気をつけて悪いことはないだろう。」

 

夏油「分かっています、ご忠告ありがとうございます。」

 

アンダーソン「ああ。では気を付けて帰りたまえ。」

 

夏油「はい、失礼します。」

 

 

 今度こそ副司令室の扉を開けて退室していく夏油、残されたイングリッドとアンダーソンは、今後の行動について議論する。

 

 

イングリッド「実際、どう出ると思う?」

 

アンダーソン「彼女を確保するにしても、大胆に動く事は出来ないだろう。それでもどんな理由を掲げて近づいてくるか分からないが......」

 

 

 アンダーソンが長考する、イングリッドは考えが纏まるまで静かに待っている。

 

 

アンダーソン「アークにいるヘレティックは、マテリアルHとマリアンのみ、そして五体満足に残っているのは、ニケとして戻ってきたマリアンだけだ。」

 

イングリッド「そうだな。」

 

アンダーソン「そして、ヘレティックとは...今のアークにとって未知の技術の結晶、言わば彼女の存在自体がブラックボックスそのものだ。」

 

 

 現在M.M.R.に保管されているマテリアルHと、マリアンの違いについて、そして、ヘレティックとアークにいるニケとの違いについて、イングリッドに伝える。その上で、アンダーソンは訪ねる。

 

 

アンダーソン「仮に君が、中央政府の立場にいると考えて、マリアンの体にある技術がアーク全体の技術水準を何世代も進化できる、革新的な発見があるという可能性があるなら...どうする?」

 

イングリッド「...迷わず開けるだろうな。そうなれば、本格的に地上奪還戦を考案するかもしれん。」

 

 

 唯一、戦闘経験のあるヘレティックは、マテリアルHという肉片のみとなって、技術を調べようにも手の付けようが無いに等しい。しかし、マリアンはアークに対して敵意は無く、従順である事から手の付けようは幾らでもあると言ってもいい。

 

 アークの為、地上を取り戻す為、全く問題無い理由を掲げて、マリアンの身柄を手に入れられると結論付けた。

 

 

イングリッド「しかし...」

 

アンダーソン「そうだ、それだけは絶対に避けねばならない...」

 

 

 危惧していたのは、マリアンによる暴走や反旗によるアークへの攻撃もあるが、二人が問題視していたのは全く異なる。

 

 

アンダーソン「()がアークの敵になる事だけは...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前哨基地に戻ってきた夏油は、扉の向こう側から話し声が聞こえてきた。マリアンが狙われている問題を、今は頭の片隅に置いて宿所の扉を開ける。

 

 

アニス「で? 今日の車はどうだったの??」

 

マリアン「?? 訓練の送迎に来たものと同じでしたが...」

 

ネオン「それだけではないでしょう? もっとこう、冷蔵庫があったりとか、テレビがあったりとか...」

 

マリアン「う~ん...あ。」

 

ネオン「何かあったのですか!?」

 

マリアン「はい! 車の中にエアコンがありました!!」

 

アニス「それは車の標準装備になってるわよ...」

 

マリアン「そうなのですか!?」

 

 

 どうやら送迎に来ていた車について聞いていたようだ、この世界の自動車は所持できる人間は限られているほど珍しい物であり、アニスとネオンはテレビのアニメやドラマで見た知識で、マリアンに質問していた。

 

 

夏油「随分賑やかだね。」

 

ラピ「指揮官、戻られましたか。」

 

アニス「お帰りなさい! 指揮官様!」

 

マリアン「指揮官、おかえりなさい。」

 

ネオン「おかえりなさい師匠! 突然ですが、師匠は車に乗った事はありますか!?」

 

夏油「車かい? 私は...」

 

 

 ネオンの質問に答えようとした夏油だが、急に口を閉じて黙ってしまう。その様子にアニスとネオンは首を傾げる中、ラピとマリアンも顔つきが鋭くなる。

 

 

ラピ「...指揮官。もしかして、お客さんがいますか?」

 

ネオン「お客さん??」

 

夏油「いや、アポ無しだが団体様のようだ。」

 

アニス「誰か来る予定あったかしら??」

 

 

 先程まで賑やかだった宿所が、急に冷たいくらいに静かに変わる。その静寂を、マリアンが破るように大声で伝える。

 

 

マリアン「みんな伏せて下さい!!」

 

アニス「うん?...わわっ!」

 

 

 アニスを庇うようにマリアンが地面に伏せ、瞬間、銃声が宿所の静寂を塗りつぶす。窓ガラスが割れ、宿所の物品が壊れて、弾丸が宿所全体を穴だらけに変えていく。

 

 

ネオン「敵襲ですか!?」

 

アニス「いやー!! せめてシャワーは傷つけないでー!!」

 

ラピ「指揮官!」

 

夏油「問題無い、直ぐに物陰に隠れた。どうやら窓の多い正面玄関にいるみたいだよ。」

 

マリアン「一体誰が...!」

 

 

 銃声と混乱が渦巻く宿所の中で、夏油はアニス、ネオン、マリアンの冷静さを取り戻す為に、ラピに詳細な説明を求めた。

 

 

夏油「ラピ、状況報告を頼めるかい?」

 

ラピ「トライアングルが兵力をつれて攻めてきました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 宿所が攻撃されてから約2分、宿所の外にはトライアングル分隊に所属するプリバティが、武装した兵士の射撃による集中攻撃を止める合図を出す。腕組をして静かな宿所の様子を、武装している兵士より前に立って伺っている。

 

 

プリバティ「ふむ、やはりこの程度では出てきませんね。」

 

アドミ「大胆な方法を使いますね。」

 

ユルハ「ゴム弾だから問題ない筈。多分。」

 

プリバティ「まあ、先手は打ちましたしそろそろ本題に入りましょうか?」

 

 

 一人の兵士からメガホンを受け取ったプリバティは、宿所に向けて勧告しようと声を出そうとした瞬間、一発の弾丸がプリバティの耳を掠める。プリバティは掠った方の耳を見てから、弾丸が飛んできた宿所にはラピが硝煙が上っているライフルを向けていた。

 

 

プリバティ「......」

 

ラピ「次は頭を撃つわよ。」

 

プリバティ「ふ、ふん! こんな下手な射撃で、どうするつもりかしら?」

 

アドミ「プリバティ、足が震えていますけど。」

 

ユルハ「だから、何でそんな(ひら)けた所に立ってるの?」

 

プリバティ「し、静かにしてください! 今喋っているじゃないですか!」

 

 

 ガクブルと足が笑っている事を教えるアドミ、前に立った意図が分からないユルハと揉めているプリバティに構わず、ラピは攻撃してきた理由について聞き出す。

 

 

ラピ「何のつもりなのか説明して。」

 

プリバティ「ニケ マリアンを確保せよとの上層部の命令があったんです。

 どんな手を使ってでもね。」

 

ラピ「上層部?」

 

マリアン「私が...?」

 

プリバティ「はい。副司令官様の命令です。」

 

夏油「アンダーソンさん以外の副司令官か...」

 

アニス「そう考えるのが自然よね。」

 

ネオン「復帰した直後で動いてくるとは...随分とご挨拶ですね。」

 

 

 ラピに続いて宿所から現れる夏油たち、プリバティから告げられた命令の内容に、マリアンの体に眠る技術が目当てによる行動だと分かる。この暴挙に対して、ラピは特殊別働隊に与えられた権力をプリバティに伝える。

 

 

ラピ「それは越権行為よ。私たちは特殊別働...」

 

プリバティ「ニケ マリアンがラプチャーの因子が残っているという疑惑があります。」

 

ラピ「適当な事を。」

 

プリバティ「報告書からニケに戻ったと記述されていましたが、確証性が無くラプチャーと内通している可能性があると報告を受けました。内通疑惑の調査は最優先事項です!

 これに対する調査を進めよとの命令がありましたし、必要な場合は武力行使も許可されています。」

 

 

 プリバティから伝えられたのは、中央政府が提示したマリアンを拘束する理由であり、ニケとして回帰している確証が無いことから調査を要求するものだ。この報告に対して、マリアンは動揺する。

 

 

マリアン「そんな...イングリッドさんから確かに...」

 

アニス「十中八九、中央政府側の虚偽報告でしょうね。」

 

ネオン「そうですね、社長が噓をつく人でもありませんし、噓をつくメリットもありません。」

 

プリバティ「ちょっとそこぉ! 私が話しているんです!

 とにかく! 大人しくマリアンを渡して下さい。」

 

アニス「酷いこじつけね、くだらないことばかり言ってないで、調査したいならそう言えばいいのに。」

 

プリバティ「く、くだらない? 私が言ったんじゃありませんよ!

 上層部の命令ですって!」

 

 

 アニスの言葉に心外だったのか、プリバティは伝えられた命令が記されたメールを見せる。確かにプリバティが先ほど言った理由と、同じ文章が記述されていた。

 

 そのメールを見せてきたプリバティに、威嚇するように吠える。

 

 

アニス「わん! わんわんわん! ガルルル...!

 

わんわんわんわん!!」

 

 

 突然犬の真似を始めたアニスに、プリバティは正気を疑うような表情で見つめる。アニスの凶行に対して、ラピも同様の表情を向けていた。

 

 

プリバティ「...いきなり何をしてるんですか?」

 

アニス「中央政府のイヌと喋ってますけど、何か!」

 

マリアン「アニス!?」

 

 

 アニスの言葉に、プリバティの眉が動く。

 

 

夏油「アニス、ハウス!」

 

アニス「指揮官様! 躾のなっていないイヌにハウス(宿所)が壊されたワン!」

 

マリアン「指揮官まで!?」

 

ネオン「すみません、家の狂犬がご迷惑を。貴方も飼い主の所に尻尾を振って帰って下さい。」

 

マリアン「ネオンも!?」

 

 

 ネオンも手のひらを下に向けてプリバティにはねるジェスチャーで、遠回しに『中央政府という貴方のハウスに帰れ。』と言って帰るようお願い(煽る)する。この状況に、周りの兵士は困惑し、アドミは膨らんだ頬に溜まった空気を出さないよう我慢し、ユルハは鼻根をを指でつまんで頭を左右に揺らす。

 

 わなわなと震えていたプリバティの右手が、空高く振り上げられ夏油たちに向けられる。

 

 

プリバティ「全員!! 突撃!!」

 

 

 怒号と共に銃声が鳴り響く。夏油たちは一目散に宿所を盾にして、前哨基地から離脱しようとする。

 

 

ラピ「...指揮官。取り敢えず引きましょう。

 真正面からの勝負は勝算がありません。」

 

ネオン「アークへ行きますか?」

 

ラピ「いいえ、アークはもっと危険よ。至る所に中央政府の兵力があるから。」

 

アニス「エレベーターで待ち伏せってこともありそう。」

 

マリアン「では何処に...」

 

ラピ「指揮官。地上に避難しましょう。

 マリアンを奪われるわけにはいきません。」

 

 

 走りながら逃げる算段を話し合い、地上に避難することに決定した。夏油はその決定に異論は無く、頷いて携帯電話を取り出す。

 

 

夏油「移動しながら、アンダーソンさんに連絡する。」

 

ラピ「ラジャー。」

 

アニス「地上(ラプチャー)を避けて地下(アーク)に来たのに、地下(中央政府)を避けて再び地上に戻るのね。」

 

ネオン「まぁ、何か詩的で美しいです!」

 

夏油「どちらも死地なんだけどね。」

 

 

 案外余裕がある面々だが、その中でこの状況に対して顔が下に向いている人間が一人いた。

 

 

マリアン(きっと...この事だったんだ...)

 

 

 

 

スノーホワイト「お前はこの地上で初めて、ヘレティックからニケになった存在だ。」

 

スノーホワイト「その体には、人類ではまだ到達していない未知の技術が詰め込まれている。」

 

スノーホワイト「その技術を手に入れる為に、あらゆる手段でお前を開こうとするだろう。」

 

 

 

 

 マリアンが想起するのは、スノーホワイトと別れる直前に伝えられた事。守ってきた人間が、自分を狙ってくるこの状況が来ることを予見していた。

 

 覚悟していたがかなり応えたのか、実際に直面すると精神的にダメージが大きい。不安が募る中、走っているにも関わらず恐怖で冷えた手のひらが、突如温かくなる。

 

 

夏油「大丈夫、このぐらい何とかするさ。」

 

マリアン「指揮官...」

 

ラピ「指揮官の言う通りよ、状況は厳しいけど、最悪じゃない。」

 

アニス「私たちが居るんだもの!」

 

ネオン「大船に...いえ、豪華客船に乗ったつもりでいてください!」

 

アニス「何で着飾ったのよ。」(≖ࡇ≖)

 

ネオン「豪華だとその分安全性が高いと思ったので。」

 

マリアン「みんな...」

 

 

 

 

スノーホワイト「だが、お前の周りには、お前を信じて、一緒に戦ってくれる強い仲間がいる。

 その繋いでくれた手を、決して離すな。」

 

 

 

 

マリアン「はい!!」

 

 

 自分がヘレティックに成ろうとも、信じて手を伸ばしてくれる仲間が周りにいる。

止まっていた思い出を...奪われた時間を取り戻すためにも、信じてくれる仲間に応えると決意する。




 というわけで、原作通り中央政府からマリアンが狙われることになりました。今後の展開も異なる点がありますので、次回をお楽しみに!



にけ さんぽ




 復帰する前の休暇中の事、シュエンから送られたメールから北部に来ていた夏油たち。アニスは呆れた様子で呟く。


アニス「...だから要するに、シュエンは、ラプチリオンを利用して自分のメンツを保つつもりね。」

マリアン「ラプチリオン...とは?」

ラピ「地上でラプチャーを研究している人間よ。」

ネオン「どうしましょうか、師匠。」

夏油「取り敢えずラプチリオンを説得してみよう。」

アニス「説得って、何を? 一緒にアークに行こうって?」

ネオン「つまりは死んでもらうってことですか?」

ラピ「...ラプチャーとの内通は原則的に無条件で死刑となり、殆どの場合、酷い拷問に遭います。」

夏油(内通者が死刑なら奴はどうなるんだ...)「いやそうではなく...」


 夏油が答える前に、『ウィンウィンウィン...』という機械音が耳に届く。機械音の先には、ジャンク品を継ぎ接ぎに象られたラプチャーのようなロボット(?)が機敏に動いていた。


ネオン「...あっ、あそこにいます! ラプチリオン。」

ラピ「...ちょっと待って。何かが可笑しい。
 数十体のラプチャーがラプチリオンを囲っている。」

アニス「...何を今更。
 ラプチャーの群れの中に混じるのがあの人の趣味なんだから。」

マリアン「怖くないんでしょうか?」

夏油「見る限り危機感はあるが、恐怖心は無かった。それより好奇心が強い人だった。」

アニス「ただいつものように偽装して...」


 ラプチリオンであろう、継ぎ接ぎのラプチャーに向けて、ランドクラブという下級のラプチャーが攻撃を始める。


アニス「るんじゃないみたいね!」

ネオン「早く助けないと殺されてしまいます!」

ラピ「決断を下してください、指揮官。」

夏油「助けよう。」


 直ぐに決断した夏油に反応して、ラピたちは攻撃を受けているラプチリオンを救出する為、ラプチャーとの戦闘を始める。小型ラプチャーの集まりだった為、簡単に殲滅できた。

 戦闘終了後、ラプチリオンを救出すると気絶していた。


ラプチリオン「.........」

アニス「気絶しちゃったわね。」

ネオン「どうしますか? このまま担いでアークに連れて行くという方法もあります。」

マリアン「指揮官...。」

アニス「...何また聞いてるのよ。さっき指揮官様がこの人を()()()()と言った時に、どうするかはもう決まってたわ。」

ラピ「...一先ずはこの人を安全な場所を隠し、アークに戻りましょう。」

マリアン「はい!」

夏油「ありがとうみんな。」


 そう言って夏油たちは、ラプチャーをこよなく愛するラプチリオンを連れて、安全な場所でシュエンからの追手から身を隠した。
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