特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 タイトルを考える時間が増えてしまっている。ただえさえ執筆スピードが遅いのに...


一転、仲間と共に死地へ

 新たな仲間として、エリシオンからネオンが加わったカウンターズ分隊。捜索作戦を終えた後に新たな任務として、発電所の調査に向かう。

 地上に上がったネオンが、外の世界を目の当たりにして瞳を輝かせていた。その様子を見ていたアニスは、地上に対する考えをネオンに伝える。

 

 

ネオン「...ここが地上。」

 

アニス「初めてなの?」

 

ネオン「はい。こんなに広くて、空がパチパチしないなんて、こんなの本当に初めて見ました。空気の成分は同じなのに、微妙に何か違います。」

 

アニス「それも今だけだよ。指揮官は前の任務で教えたけど、地上で1時間以内に、ラプチャーと遭遇する確率は100%。感傷に浸ってボーっとしてたら、ビームに頭をぶっ飛ばされるわよ!」

 

夏油「そうだね、道のりは長い、できるだけ戦闘は避けつつ目的地に向かおう。」

 

シフティー「はい、ですから急いで移動してください! 作戦の最終目標は発電所にある制御室の調査です!」

 

 

 引き受けた任務の内容を、シフティーが確認がてら夏油たちに伝える。発電所周辺の地域で最適な道を検索するために、地上の各所に存在する通信を阻害するエブラ粒子をシフティーが除去する。

 

 

シフティー「エブラ粒子を浄化中! 濃度42.43%...21.48%...2.01%。スキャン完了! 目的血の発電所まで続く道をスキャンした結果、無人浮上式鉄道の線路に沿って移動する必要があります! ただ、線路全体に高圧の電流が流れています!」

 

夏油「高圧電流...近づいたら丸焦げどころではないね。」

 

アニス「人間だから、仕方ないわね。私たちは問題ないけど...。」

 

夏油(問題ないのか!?)

 

ラピ「高圧電流の原因は?」

 

 

 シフティーの報告から、夏油は進んだ際の末路を予測し発言する。その発言にアニスは気にしないように呼び掛け、ニケは問題ないという呟きに唖然とする夏油。その様子は誰にも気づかれず、ラピはシフティーに高圧電流の原因について質問する。

 

 

シフティー「ヒストリー検索中...5年前、都市封鎖を進めていた際にラプチャーの外部への移動を防ぐため、意図的に流したそうです! 当時にしては完成度の高い線路でして、電力は自家発電で供給されます。」

 

アニス「都市の内部に残っていた人間は?」

 

シフティー「......。」

 

アニス「...建物には入らない方がいいわ。何がいるか分からないし。」

 

ラピ「では、まず線路の電流を遮断しよう。外部からコントロールする方法はない?」

 

シフティー「はい、あります! 制御センターをマップ上にチェックしておきます!」

 

ラピ「指揮官、準備完了です。」

 

夏油「よし、出発しよう。」

 

ラピ「ラジャー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 高圧電流を止めるために、各々の端末のマップ上に表示されたピンを確認して、直ぐに移動を開始する。

 その道中で、ネオンがふと気付いたような声を出す。

 

 

ネオン「あ。」

 

アニス「!! ラピ!」

 

ラピ「指揮官! 私の後ろへ! シフティーバックアップを!」

 

夏油「!?...あぁ!」

 

シフティー「はい!」

 

 

 アニスとラピはネオンの声を皮切りに、周囲の警戒度を最大まで上げて、夏油も二人の焦り具合から直ぐにラピの背後に移動する。

 しかし、ネオンはその光景に困惑して質問する。

 

 

ネオン「?...私、何か失礼なことでも言いましたか?」

 

アニス「...ラプチャーが出たんじゃ?」

 

ネオン「違います。」

 

アニス「...ネオン、地上に出たニケには暗黙のルールがあるの。『あ。』単独では使用禁止よ。分かった?」

 

夏油(そうだったのか...私も気を付けなければ。)

 

ネオン「あ、そうですね。これは大丈夫ですよね?」

 

アニス「それは大丈夫。」

 

ラピ「...それで、何があったの?」

 

 

 ラピがネオンに何か異常があったのかと、報告を求めるように声をかける。ラピの発言から、ネオンは閃いた様子で、眼鏡の位置を整えながら自分の考えを共有する。

 

 

ネオン「私、いいこと思いついたんです! 線路に流れる高圧電流が問題なら...

 

ゴムの長靴を履けばいいのでは?

 

 

 ネオンの発言に全員が無言になった。夏油は左手を腰に添えながら右手で頭を抱え、ラピはネオンから顔を逸らし、シフティーは瞼を閉じて、アニスは(≖ࡇ≖)でネオンを見つめていた。そんな中、アニスはネオンの考えに賛同する。

 

 

アニス「...悪くないな。」

 

夏油「絶縁体と言っても限度ってものはあるだろう...」

 

シフティー「そうですよ! こんな高圧電流が流れる場所は、人間が近づくだけで...!」

 

夏油「下手したらドロドロに溶けるかもしれないな。」

 

シフティー「指揮官! 言わないで下さい!! 想像したくありません。」

 

夏油「...すまない。」

 

 

 夏油とシフティーが不可能だと説明し、起きうる惨状を夏油は発言してしまい、シフティーはヘッドセットを取り耳を塞ぐ。ネオンは二人の様子を見て、自信があった考えが有効にならないと理解してがっかりするが、期待の眼差しで夏油を見つめる。

 

 

ネオン「いいアイデアだと思ったのに...指揮官、もしかして...」

 

夏油「無理なんだよ、ネオン...でもアイデアを考えてくれてありがとう。」

 

ネオン「はい...。」

 

ラピ「......。」

 

 

 夏油は断りつつも、渡る手段を考えてくれたネオンに感謝する。ネオンはしょんぼりと凹み、その様子を見ているラピは未だに無言で二人を見つめていた。警戒度を下げた夏油たちは、再び制御センターへと足を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 道中の敵との交戦を極力避けて、マップ上に表示された制御センターに到着する夏油たち。線路の電力を制御する端末の前に移動して、シフティーとラピは夏油を電力を遮断する方法を教える。

 

 

シフティー「制御センターへ到着! 線路への電力を遮断します!」

 

ラピ「指揮官、コネクティングデバイスを。」

 

夏油「コネクティングデバイス...?」

 

アニス「そっか、記憶喪失だから覚えてないか...。」

 

シフティー「簡単に説明すると、地上にある色々な機械を、私のようなオペレーターが遠隔操作するために必要な機械です! 携帯に出っ張ってるところがありますよね? それを引っ張るとケーブルが出てきます!」

 

 シフティーの説明を聞いて、コネクティングデバイスについての機能を理解し、携帯の出っ張り部分を引っ張り、約1mほどのケーブルが出てきた。ケーブルが出てきたことに驚く夏油。

 

 

夏油「!! これかい?」

 

シフティー「はい、それです! それをコントロールしたい機械のポートへ挿し込んでください!」

 

夏油「...すまない、ポートはどれだい?」

 

ラピ「ポートはここです。」

 

ネオン「記憶喪失と聞いていましたが、本当だったんですね...」

 

 

 夏油の手助けするラピとシフティーを見たネオンは、任務を受ける前に指揮官が記憶喪失したことをイングリットから説明を受けたことを思い出し、アニスとネオンも夏油の手助けに加わった。

 しばらくして、ポートの接続が完了してシフティーが遠隔操作で電圧を遮断させることに成功する。

 

 

シフティー「遮断完了! これで線路から都市内部への進入が可能です!」

 

ラピ「行きましょう。」

 

夏油「あぁ、これで問題は取り除かれたしね。」

 

ネオン「ゴムの長靴は本当に要らないですか?」

 

アニス「要らないってば。」(≖ࡇ≖)

 

 

 ネオンの長靴の有無についての念押しを、アニスが止めて夏油たちは発電所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 高圧電流が流れていた線路を通り、ラプチャーとの交戦に移るが、半分をラピとアニスが、もう半分をネオンのショットガンによって殲滅された。

 夏油とアニスは、ネオンのショットガンの威力に度肝を抜かれる。

 

 

シフティー「状況終了!」

 

アニス「...さっきから気になってるんだけど、ネオン、あなたって...火力高すぎない?」

 

ネオン「火力は高ければ高いほどいいですからね。」

 

夏油「そうかもしれないが...体が持つのかい?」

 

アニス「そうそう、バランスは大丈夫なの?」

 

 

 疑問を浮かべる夏油とアニスだが、ネオンの眼鏡が光の反射によって白くなり、真剣な表情と声で二人に伝える。

 

 

ネオン「よく聞いてください、指揮官、アニス...

 

 

この世は火力が全てです。火力だけが私たちを守ってくれるんですよ。

 

多少バランスが不安定になっても、火力には価値があります。

 

 

夏油「あっ...あぁ。

 

アニス「そ、そっか。

 

 

ネオン

さあ、皆私の言葉を復唱してください。

 

火力最高!

 

 

夏油「火力...最高...。

 

アニス「イヤだ。」(≖ࡇ≖)

 

 

 

 

 

 

 

 

 発電所に向かっている最中に、ネオンが火力の申し子だと理解した夏油、そんな話を交えている中、シフティーが発電所の位置を確保できたことを報告する。その報告に、アニスと夏油は反応する。

 

 

シフティー「発電所の位置を確保! 進入可能です!」

 

アニス「50機以上のラプチャーがいるところに入ることを、『()()』と呼べるならそうね。普通は()()()()って言うのよ、それ。」

 

夏油「あの発電所は今も稼働しているのかい?」

 

シフティー「はい。理由は分かりませんが、少し前から稼働を始めたそうです!」

 

夏油「現実的ではないけれど、人間はいない筈...。」

 

 

 独りでに稼働を始めた発電所について、シフティーが説明を捕捉して夏油はその現象に訝しむ。そして、夏油が目覚めた際にマリアンから伝えられた情報をシフティーが再び説明する。シフティーの説明に、アニスも続いて補足する。

 

 

シフティー「公的には、地上に残った人間の数は0です! しかし、物事に例外はつきものです。この怪現象を調査する為に、何度も試みましたが、成果はありませんでした!」

 

アニス「あ、ちなみに結構大規模でやってもダメだったわ。わんさかいるラプチャーに、皆やられたの。」

 

夏油「...だから今回は少人数なのか?

 

ネオン「?」

 

 

 シフティーとアニスの説明から、顎に手を添えて思考する夏油と、その様子に首を傾げるネオン。続けてシフティーが発電所の電力量をアークの運営換算で説明し、ラピが簡略にこの作戦について補足する。

 

 

シフティー「生存者という可能性を除いても、あの発電所には大きな意味があります! あの発電所の規模ならアーク内の全ての施設を2ヶ月は稼働させられますから!」

 

ラピ「つまり、この作戦の重要度は非常に高いと言えます。」

 

アニス「3人に任せるくらい、すご~く重要な作戦だってことね。」

 

 

 アニスの発言を聞いたラピは鋭い目つきでアニスを見つめる。

 

 

ラピ「アニス。」

 

アニス「何?」

 

ラピ「作戦拒否?」

 

アニス「それは...違うけど。」

 

ラピ「では、そんな無意味な説明はしないほうがいい。」

 

アニス「......」

 

 

 ラピとアニスの会話に場の空気が凍る中、ネオンは発電所の入り方についてどうするかと疑問を投げる。ネオンの疑問に、ラピが返答する。

 

 

ラピ「発電所を掌握しているラプチャーを全滅させ、侵入すればいい。」

 

夏油「......えっ?」

 

ネオン「ああ、なるほど。」

 

 

 ラピの返答に困惑した夏油を気にせずに、ネオンの眼鏡が光で反射して目元が見えない状態で、ショットガンをおもむろに構える。

 

 

ネオン

行きましょう。私の火力をお見せする時が来ましたね。

 

アニス「それって、選択肢じゃないわよね。」(≖ࡇ≖)

 

ラピ「では、ご命令を。調査を進めますか?」

 

 

 ネオンはすぐに準備を済ませ決意に満ちた表情を夏油に向け、アニスはこの作戦の無謀さを遠回しに伝え、ラピは夏油の指示を待っている。そんな彼女たちに夏油は命令を伝える。

 

 

夏油「...調査を続けよう、ただし正面突破はしない。いつも通り道中は戦闘を避けて目的地に向かう。」

 

ネオン「いつも通りといっても...具体的にどうするのですか?」

 

夏油「そうだね、()()...というべきかな?」

 

シフティー・アニス「「...潜入??」」

 

 

 ラピはコクリと夏油の方針に頷き、ネオンは首を傾げて補足説明を求める。シフティーとアニスは夏油の補足に意外という反応を見せる。

 一瞬呆気にとられるシフティーは通話越しに端末を操作し、発電所内で夏油が必要とする情報を調べる。

 

 

シフティー「え...ルートなら1つだけあります!」

 

夏油「よし、中に入って確認してみよう。」

 

シフティー「はい、分かりました。」

 

 

 シフティーの誘導に夏油たちは道を進み、発電所にあるたった一つの潜入経路...排水口へと向かう。




 次回は採掘ドリル野郎と戦闘になります。アイツ赤いターゲットが動き回るので嫌いです。


にけ さんぽ



 高圧電流が流れていた線路の上を渡っていた時...


ネオン「う~ん...。」

ラピ「どうしたの?」

ネオン「長靴はゴムで、ゴムは絶縁体だから上手くいくと思ったんですが...」

アニス「だから無理なのよ、それ。」(≖ࡇ≖)

シフティー「不用意に体を近づけると感電して、その体から電流が流れてアークフラッシュを引き起こすかもしれませんよ?」

ネオン「でも、ワン○○(規制音)スだとゴムは電気に効かない描写があるんですよ?」

アニス「指揮官様は全身ゴム人間じゃないって。」(≖ࡇ≖)

夏油「(ワン○○(規制音)ス...)うーん、どうしても納得いかないのかい?」

ネオン「はい、絶縁体は絶対に電気を通さないのに...」

夏油「じゃあネオン、敵がニケの弾丸を防ぐシールドを展開している。君ならどうする?」

ネオン「圧倒的な火力で粉砕します!」

夏油「すると高い火力に耐えられず、シールドは破壊され敵を倒した。」

ネオン「やはり火力、火力は全てを解決する...!」

アニス「この子脳筋過ぎない?」(≖ࡇ≖)

夏油「じゃあさっきの話の内容を、シールドを長靴、火力を高圧電流に変えてみて。」

ネオン「!! 強すぎる電流に...長靴は耐えられない!?」

夏油「必ずしも絶対は無い、許容量を超えると壊れてしまう。まさに圧倒的火力で粉砕されてたシールドのようにね。」

ネオン「...指揮官、私、感動しました!! 凄く納得のいく説明です!」

夏油「そうか、それは良かっt」

ネオン「つまり高圧電流に耐えられる長靴を持ってくればいいのですね!!」

夏油「...間違ってはいないね。」

アニス「長靴は絶対に譲らないのね...。」(≖ࡇ≖)

シフティー「...あの高圧電流に耐えられる長靴があるのでしょうか...?

ラピ「......。」
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