特級呪術師のデストピア   作:クモッ!

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 マルチャーナ先生の解説動画を見るたびに規制されていて、アーカイブがBANした後でも投稿者泣かせで猛威を振るっているの面白いです。

 まああの身なりで移せますかと言われたら移せませんが...


RISING

 ラプチャーを呼び寄せるコーリングシグナルを発動し、戦闘前にラプラスの心にトラウマがあると発覚し、撤退を余儀無くされた。

 

 屋根のある建造物を発見し、ラプラスのメンテナンスを終えて武装を展開できるようになったが、トラウマによる影響で変身できない状態にある。

 

 気持ちを整理するために、ラプラスは廊下を歩き隅にうずくまる。

 

 

ラプラス(以前の私に見られたら、きっと失望するだろうな...

 こんな姿が...最強のヒーローな筈...)

 

夏油「隣、いいかな?」

 

 

 不意に声をかけられて体が跳ねるラプラス、見上げると夏油がこちらを見つめている。

 

 すぐに元の調子に戻ってしまい、うずくまりながら答える。

 

 

ラプラス「バードボーイか...他のところに行け。

 今は...何が起こっても君を守ってやれない。」

 

夏油「ただここにいたくて来ただけさ。」

 

ラプラス「...そうか。」

 

 

 2人の間に沈黙が続き、時間が過ぎていく。

 

 どちらも声をかけず、気まずい雰囲気を感じたのか、ラプラスが夏油に声をかける。

 

 

ラプラス「すまない。」

 

夏油「何がだい?」

 

ラプラス「私のせいで全て台無しになった。

 

 NIMPHが無くても...ヒーローだと証明したかっただけなのに。

 

 それが全てを台無しにした。」

 

 

 ラプラスの口から出たのは、謝罪と後悔。

 

 自分の思い上がりによって引き起こされたものだと、自分の身の丈を弁えず前に出たからこうなった。

 

 NIMPHが無かったから、戦えなくなったのだと、ヒーローでは無くなったと、

 

 矜持を優先した結果、群衆が正しいとラプラスは自嘲気味に笑い、自分がヒーローだと思っていた。

 

 現実を突きつけられ、ラプラスは掴んでいる自分の袖を握り、ヒーローになれない事実を呑み込もうとしていた。

 

 

ラプラス「私は...自分がヒーローだと思ったのに。

 違った。私は...ただの弱い存在に過ぎない。」

 

 

 ラプラスの心は砕かれ、奮い立つ気力も感じられない。

 

 地上に出たばかりは、自分の未来が見えないほど眩しく見えたが、今は何も見えない虚無が続いている。

 

 道を見失ったラプラスに、夏油は質問を投げかける。

 

 

夏油「前から気になっていたが、君の理想とするヒーローって何なんだい?」

 

ラプラス「?...理想の...??」

 

 

 夏油から投げかけられた問答は、理想のヒーロー像について。

 

 ラプラスは夏油の質問の意図が分からず、困惑しつつも答える。

 

 

ラプラス「誰にも負けない...弱さを見せない...弱い存在を命をかけて守る...」

 

夏油「心も体も、欠点の無い戦士か。」

 

ラプラス「そうだ...」

 

 

 ラプラスの答えは、現在の自分の対極が理想と判断して答えたもの。

 

 自分に無い強さで戦い、弱い人々を守る存在こそが、自分が目指していた存在だった。

 

 質問に答えたラプラスだが、この問答の意味が分からず尋ねる。

 

 

ラプラス「何故こんな事を聞く...?」

 

夏油「ただ疑問に思っただけさ。」

 

ラプラス「それだけ...?」

 

夏油「それだけ。」

 

 

 短い理由で呆気に取られるラプラス、答えた夏油は自分にとっての理想像を話す。

 

 

夏油「私も昔、強者は弱者を守り生存させるべきと考えていた。

 でも私は、弱者が強者を虐げる現実に目を逸らせず、考えを変えてしまった。」

 

ラプラス「...考えを変えた?」

 

夏油「弱者が強者に適応する...そんな無茶を心情に行動した。

 結果はダメだった、最後の最後まで間違いだらけだった。」

 

 

 言及したのは己の過去、まだ前世の世界で生きていた頃の話。

 

 弱者生存を正しい事として行動していたが、弱者が呪術師に適応するように行動するが失敗に終わった。

 

 変わる考え方や価値観に焦点を当てて、先ほどの質問について自分の考えをラプラスに伝える。

 

 

夏油「人によって理想像やイメージは違うけど、理想像も時間経過や経験によって変わるものだと私は思うよ。

 変わらない人は凄いけどね。」

 

 

 自分の在り方や理想が変わる事、考え方の変化や経験の蓄積に人の出会い、様々な要因で変化すると答える。

 

 変わらないのならブレない芯を持っていると言えるが、そのような考え方を持っているラプラスは、考え方の変化にあまり良い印象は無かった。

 

 

ラプラス「なら...変わらない方がいいんじゃないのか?」

 

夏油「別に変わる方が優柔不断とかじゃ無いよ。

 柔軟な思考を持っているとも取れるしね。」

 

ラプラス「自分の...理想...。」

 

 

 ラプラスの表情に変化が生じる、理想像や夢は自分が目指す目標であり指針。

 

 ある要因や出来事によってその道は閉ざされるが、ラプラスは自分の理想が変わることはないと伝える。

 

 

ラプラス「私の目標は変わらない...過去の行動を否定しまうから...」

 

夏油「じゃあさ、もし強く無くてもヒーローになれると思う?」

 

 

 再び投げかけられた質問に首を傾げつつも、ラプラスは答えていく。

 

 

ラプラス「多分...無理だと思う...。」

 

夏油「じゃあ追加して、その強くない人が傷を治せる場合、君の理想像であるヒーローは同じ事ができる?」

 

ラプラス「いや......」

 

 

 投げかけられていく質問に、ラプラスは益々訳が分からない様子で見つめている。

 

 そしてこの連続した質問の理由を、ラプラスに明かす。

 

 

夏油「ヒーローになる方法は一つだけじゃない。君の理想の守る人、傷を治せる人、心の傷を癒せる人、ヒーローの姿も色々あると私は思っている。」

 

 

 夏油が伝えたかったのは、多くの道がある可能性を知って欲しかった事。

 

 守る以外にも外傷の治療や救助、人に寄り添える存在があると教える。

 

 

ラプラス「だが...私は力の無い...戦えない...ヒーローになれないんだ。」

 

夏油「ならなれたと思えるまで、ヒーローじゃなくてもいいんじゃないかな?」

 

 

 ふと言った夏油の言葉に、ラプラスは自分の生き方を否定されたのかと、顔を早く動かして驚愕しながら見つめる。

 

 夏油はまっすぐ、ラプラスを見つめてその言葉の意味を伝えていく。

 

 

夏油「立ち止まっても、目標の距離は変わらない、なら自分から動いたり悩んだりしないと答えは出ないよ。

 

 何年かかってもいい、私だって沢山悩んできたし、これからも悩んで考えていくんだ。

 

 君が生きている限り、目標に近づいていける可能性がある。

 

 その過程で、君が本当に好きだと思える自分を目指せればいい。」

 

 

ラプラス「本当に...好きだと思える自分...」

 

夏油「もし踏み出せなかったら、みんな(ドレイクとマクスウェル)君に手を差し伸べてくれるよ。

 それでも足りなかったら、私たちが背中を後押しする。前に言っただろ? ヒーローは1人じゃ無いと。」

 

 

 思い返すのは橋を壊しそうになった時、あの時も仲間の重要性について教えてくれた事。

 

 1人で対処できない時に、役割を分担、協力して対処できると教えてもらった。

 

 今のラプラスには、ラプチャーと戦う勇気が必要になっていると進言。

 

 

ラプラス「こちらも質問していいか...?」

 

夏油「勿論良いよ。」

 

ラプラス「君は死ぬことが怖く無いのか?」

 

 

 ラプラスのトラウマとして深く根ざしている要因、戦いによる死。

 

 ハーヴェスターの侵食によって、自分の存在がじわじわと消えていく体験を味わったラプラスには、死とは自己の消滅と認識している。

 

 以前より明確なイメージができている事で、ラプラスは死という事象に対して恐怖を感じていた。

 

 夏油はラプラスの質問に対して、真剣に答える。

 

 

夏油「怖いよ、私も。」

 

ラプラス「嘘だ...ならば何故、ヘレティックの総力戦で最前線に向かう決断ができたんだ...」

 

 

 モダニアの総力戦はデータベースやニュースでしか見たことないが、それでもヘレティックの交戦経験と規模から、凄まじさは感じ取れる。

 

 ラプラスは侵食を受けた中、ビームの軌道を逸らした一瞬を見ている為、夏油は人間とは並外れた何かがあることは分かっている。

 

 死に対して恐怖を感じていないから、仲間と共に死地を駆け抜けて、自分の攻撃を受け流せたのだとラプラスは話す。

 

 ラプラスの推測に対して、夏油は理由を聞いた上で話し始める。

 

 

夏油「力を持っていたって、人はいつか死ぬよ。私とて例外じゃ無いし、実際死にかけたしね。」

 

ラプラス「君が...?」

 

夏油「モダニアと戦闘時に腹に何箇所か、首に穴が開いたんだ。」

 

ラプラス「っ...。」

 

 

 口にしたのは、公表されていない戦闘の出来事、アンチェインドを撃ち込もうとしたが当たらず、反撃を受けてしまった事。

 

 その負傷で瀕死になり、生還するまでの経緯を事細かに話し始める。

 

 

夏油「体の熱が血と一緒に体外へ出ていき、肉体が冷えて固まっていく感覚は今でも覚えている。

 出来ることならもう二度と味わいたく無いね。」

 

ラプラス「どうして......」

 

夏油「ん?」

 

ラプラス「何故そうなってまで、彼女たちについて行ったんだ...何故今も戦おうとする...?」

 

 

 夏油が体験した死の境、とてもじゃ無いがトラウマになってもおかしく無いもの。

 

 それでも夏油は、今もこうしてラピたちと活動を共にして、地上で戦っている。

 

 何故出来るのか到底理解できず、ラプラスは思わず聞いてしまった。

 

 

夏油「それは私の怖い事に起因しているんだ。」

 

ラプラス「バードボーイの...怖い事...?」

 

夏油「仲間が死ぬことだ。」

 

 

 ラプラスに告げたのは、夏油が最も恐怖する事象。

 

 生前でも同じ呪術師である後輩の死、マリアンに浸食が誘発した際の処罰といった、仲間の死に対して夏油はトラウマを抱えている。

 

 このトラウマの影響で、戦場から身を引くことはできたが、それでも夏油は地上に出てきて戦っている。

 

 夏油の恐怖を押しのけて歩いている原動力を、ラプラスは分からず思わず首を傾げる。

 

 

夏油「勿論自分の死は怖い、それでもこうして地上に出られるのは仲間が死ぬ所を見たくないから。」

 

ラプラス「...間近で死んでいく所を見ることに恐れは無いのか...?」

 

夏油「確かに怖いけど、私の知らない間に死んだら、もっと怖いし一生後悔すると思ったんだ。」

 

 

 その点まで話した後、夏油はラプラスの目を見ながら、自身のトラウマを共有するように伝える。

 

 

夏油「もし死ぬ明確なイメージがある場合、自分ではなく仲間に降りかかると考えると、自然と体が動くんだ。

 すると勝手に、絶対に死なせないという力が湧いてくる。」

 

ラプラス「......。」

 

 

 夏油から伝えられた事を、トラウマが取り除かれる期待と、半信半疑の怖いもの見たさで実践するラプラス。

 

 

グチュッ...グチュッ...

 

グシャッ...グシャッ...

 

 

 自分の眼前に広がるのは、内臓を引きずり出されて貪られているマクスウェルと、待ち針で遊びながら刺すように弄ばれているドレイク。

 

 両名赤い瞳でこちらをじっと見逃さず向けている、

 

 背筋が凍り付き、汗がダラダラと湧き出して、突如やってきた悪寒に思わず立ち上がる。

 

 

 恐れという気持ちはあるが、それでも絶対にそんな光景を見たくないという気持ちが強く現れている。

 

 夏油はその恐怖心を糧に、心の奥底から呪力が湧き上がっている。

 

 ラプラスは何が起こったのか分からない様子で自分の体を見る中、夏油は最後に伝えたいことをラプラスに優しく伝える。

 

 

夏油「誰だって怖いものの一つはある、死ぬことが怖い事も沢山の人が抱えている恐れの一つ。

 

 でもね、それだけで決まるほど、ヒーローは測れるものじゃないんじゃないかな?

 

 裏を返せば恐怖、怖い事を共有できて人の心の痛みを共感できるようになったんだ。

 

 君の理想がどんなに高くても、時間をかけて向かっていけば近づいて、いつか辿り着けるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

...ああ、そうそう。」

 

 

 自分の思いを伝えながら夏油は立ち上がって去ろうとしていたが、ふと思い出した事があって振り返り、分かりやすく短く伝えた。

 

 

 

 

 

 

夏油「お決まりの展開だが、挫折して立ち上がったら、どんな奴よりも強いものさ。」

 

 

 

 

 

 

 どこかそういう描写を見たことがあったのか、それとも持論なのか、それは分からないがラプラスの瞳には木漏れ日のような光が差し込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この事態を引き起こした原因については、互いに止められたという事から、互いに非がある事で終結し、アークに接近しているラプチャーの対処について話し合う。

 

 マクスウェルが考案した方法で、コーリングシグナルによって意味も分からず引き寄せているラプチャーを背後から奇襲する形で攻撃することとなった。

 

 決定した理由は、アークから注意を逸らせる事と、最前線まで進んでいるラプチャーに対面できる程追従出来ない事。

 

 一つ目は戦力の削減と住人の被害を抑えるため、二つ目は他のニケの加勢を防ぐため、二つ目に関してはメティスの印象回復に絶対必要な条件となる。

 

 シュエンがモニターからラプチャーの経路を伝え、夏油たちが経路を先回りし背後から少しずつ削っていくような作戦となった。

 

 

 

 結果、かなりハイペースでラプチャーを殲滅しているメティス、ラピたちも取り逃したラプチャーを後方支援の形で撃墜していく。

 

 その中で唯一戦闘に参加していないのは、

 

 

五条「みんな元気だねぇ~。」

 

ラプラス「......。」

 

 

 ラプラスと五条の二名だけ。

 

 ラプラスはまだトラウマが根深く残っており、五条は夏油が呪術師であることを隠していることから、戦闘には積極的に参加しないことにしている。

 

 呑気な様子で戦っている夏油たちを見ている五条は、視線をラプラスに移し率直な質問を投下する。

 

 

五条「まだ怖いの?」

 

ラプラス「ぁぁ...。」

 

五条「そっか、まあ仕方ないよね。」

 

 

 軽い言葉で返し、再び夏油たちの戦っている姿を見るために視線を戻す。

 

 夏油の超常的な力の一端を見たラプラスは、五条も同様の力を扱えるか、それとも単に怖いもの見たさでこの任務ついて来たのか。

 

 それが未だに分かっていない事の一つであり、一番気になる疑問の種でもあった。

 

 そんなラプラスの様子も知らず、五条が一方的に話始める。

 

 

五条「...昔話をしようか?」

 

ラプラス「...? 何故急に??」

 

五条「まぁ、いいからいいから。」

 

 

 戦わない自分に責める訳でもなければ、慈しみ慰めるような素振りも見せない五条に、益々ラプラスは困惑していく。

 

 ラプラスの返答を聞かずに、五条はゆっくりと言の葉を紡いでいく。かつて青い春での出来事を振り返るように...

 

 

「ある所に、人類から守る為に戦う戦士がいたんだ。」

 

「その中でもある二人は、性格も力量も対極でね。」

 

「戦士の家系が多い中で最強と持て囃されていた少年Aと、戦士ではない普通の家系でも同じ高さで立てる少年Bがいたんだ。」

 

「少年Aは人を助けたり守ることに無関心で、少年Bは力は弱者を守る為にあると正義感を持っていた。」

 

「別の考え方を持っていたけど、2人は親友だったんだよね。」

 

 

 当時のことを振り返りながら、今の自分にとっての2人の印象をラプラスに分かりやすく伝える。

 

 その後に少女と付き人の救助と護衛を任されたが、刺客によって何とか倒すも任務は失敗に終わる。

 

 

「少年Aは刺客との戦いで強くなって、人を守る意味を分かってきたんだ。」

 

「でも少年Bは、少女を抹殺するように命令した団体や、同じ戦士の子供を腫れ物扱いする村を見て、人を守る意味が分からなくなった。」

 

「結果、少年Bは自分が怪物となり脅威になることで、世界を変えようとしたんだよね。」

 

 

 呪いの発生、呪霊の被害、体現できる存在に適していると、夏油は自ら怪物となって底なし沼に足を踏み入れた。

 

 対して五条は呪術界の内部による変革で、後続となる生徒たちを育てる事に徹する為、教師の道を歩み根本からの変化を目指した。

 

 それも叶わず、1000年以上生きた呪詛師によって呪術界は腐敗、呪詛師組織と成り果てた呪術総監部を粛清して、夏油に続き怪物となった。

 

 

「その後少年Aは、昔の戦士と戦って死んだ。」

 

 

 呪術全盛平安の世に君臨し、現代に蘇った鬼神、両面宿儺。

 

 教え子の体を万全に使えるように、体の持ち主の魂を深く沈めた状態から救い出す為に戦い、敗北した。

 

 しかし彼は戦って死ぬ事に恐れは無く、寧ろ老衰による死を恐れて生きていた。

 

 自分の全力を、それ以上を、限界を超えて戦って、そして満足して世を去った現代最強、それは戦国さながら武人のような渇望だった。

 

 

ラプラス「辛い話だな...」

 

五条「まあ、明るいとは言えないよな。」

 

 

 話の内容を聞いたラプラスは、思わず顔を伏せる。

 

 親友だった2人の少年が袂を分ち、最後はどちらも怪物になった。

 

 報われない結末だが、話した当人は気にしていない様子を見せている。

 

 

五条「楽しい思い出をたくさん作りたいだろうけど、嫌な事も全部含めて人生じゃん?」

 

ラプラス「だが......私の理想は、弱さを見せないヒーローなんだ...

 今も怯えている私は...理想ではない...」

 

 

 自分の目標が、隔絶された場所にある現実。

 

 簡単な事で立ち直れる筈も無く、ラプラスは自責を続ける。

 

 

五条「少しは自分を褒めたら? そうやって自分を責めても辛いだけだよ。」

 

ラプラス「褒められる訳が無い...こんな姿の私を、過去の自分が認める筈がない...。」

 

五条「怖いものがあるとか怯えるって弱さだけどさ、恥ずかしがることか?

 弱さを知っている奴は...いや、知っている奴だけが本当に強くなれるものだろ。」

 

 

 中国の哲学者である老子は、自分の弱さや欲望に打ち勝つ者が本当の強者だと考え、

『自ら勝つ者は強し』と教えを広げた。

 

 自分の弱さを自覚している者こそ、本当の強さを知ることができると、かつて対等な存在が居らず、自分の選択が間違いだらけだと結論を出した五条は、生前の持論をラプラスに教える。

 

 

五条「それと、最強にこだわってたけど、それって強い敵に負けない意味って捉えていいの?」

 

ラプラス「...ああ、どんな悪や窮地にも負けないヒーロー...それこそが最強だと思っているんだ...。」

 

 

 ラプラスが最強のヒーローとして目指す理由は、あらゆる状況でも人々を守れる力を持つ者を、自分の理想とする最強のヒーローと定義している。

 

 五条はラプラスの考えを聞いて納得し、再び自分の見解を伝える。

 

 

五条「でもね...。

 最強ってさ、寂しいんだよね。」

 

ラプラス「?...寂しい...??」

 

 

 五条の伝えた一言に、ラプラスは分からず疑問符を浮かべている。

 

 疑問符を浮かべるが、話を切り出した五条の話に真剣に耳を傾ける。

 

 

五条「最強は他に敵がいないけどさ、裏を返せば独りぼっちなんだよ。

 

 誰も自分の考えや辛さを共有できないし、しても同じ括りになれないし、理解されないんだよね。」

 

 

 他の誰にも追従できない最強という名の孤高、五条もその経験を通し自分の力を発揮しても、誰とも気持ちを共有できず、ずっと抱え込んでいた。

 

 最終的に宿儺と対面して戦った事で、孤高故の侘しさを解消する事ができた。

 

 それまでの過程、高校2年生から成人するまでの間は、生徒を育てながら呪術を磨き続けた。

ただただ自分を満足させる為に。

 

 

五条「でも君は僕とは違って、死ぬ恐怖が分かるじゃん?

 同じ気持ちを共有できる奴は凄いよ...自分から助けて欲しい人が分かるから。」

 

 

 心の底からラプラスの体験した感情に対して、五条は顔を空に向けて呟く。

 

 もし人と同じ感性を知っていたら、あの時引き留められていたかもしれない。

 

 自分だけが孤独になる事も無かったかもしれない、後悔ばかりの人生を少しでも変えられたかもしれない。

 

 

五条「仲間を大切にすれば、一人になることも無い。

 二の舞なんて見たくないしさ、黄色い子(マクスウェル)が言っていたように、皆で最強に成ればいい。」

 

 

 気付けばラプラスは五条の話を真剣に聞き入っていた。

 

 とても普通の人間とは思えない経験をしている事を、表情や助言から何となく察知出来た。

 

 その助言の中で、ふと聞き流していた中がラプラスの脳内で反響する。

 

 

ラプラス「僕と違って...? ちょっと待ってくれ、それはどういう...」

 

五条「ほら、そろそろ行かないと遅れちゃうよ?」

 

 

 ラプラスの問いかけに答える事なく、五条は呼びかけて夏油たちの後ろを追いかける。

 

 その反応から五条も夏油と同じように、人並外れた気配を感じ取るラプラスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 集結しているラプチャーを順調に対処しているメティスとカウンターズ、ロード級ラプチャーであろうと着実に倒している。

 

 アークの方向に移動しているラプチャーの数が半分を切った時、ラピが地平の空に映ったラプチャーの接近を報告する。

 

 

ラピ「前方、タイラント級のラプチャーを発見。

 コードネーム、ストームブリンガーです。」

 

 

 確認されたラプチャーは、大空の支配者である飛行型のストームブリンガーで、翼を大きく広げた鳥のような形状をしている。

 

 翼は複数のパーツが合体している事で、全幅が広く巨大になっている。

 

 このラプチャーの存在は、第一次ラプチャー侵攻から確認されており、ある例外を除いて人類連合軍の航空兵器にとって脅威となった存在。

 

 

 アニスはシミュレーションで予測されていない状況に悪態、ネオンはコーリングシグナルの効果に驚愕、マリアンは目視で自身の射程距離内か確認する。

 

 

マクスウェル「本当だ、何であいつがここにいるのかな?」

 

五条「何で嬉しそうなの?」

 

夏油「モダニアの際にも、地中深くに残っていたグレイブディガーがやって来たんだ。

 こうなることは大方予想していたが...少し無茶をしなければならないな。」

 

ドレイク「どうせ相手が誰であれ、後戻りはできない!」

 

マクスウェル「ラプラスが静かになったら、ドレイクがこんなこと言うんだ。」

 

 

 それぞれストームブリンガーがやってきた状況に、部品を持ち帰れないか目を輝かせ、戦況を分析し、決意を固めるなど様々。

 

 中でもドレイクはキャラ被りした事に抵抗感があったのか、改めてセリフを言い直す。

 

 

ドレイク「うむ、コンセプトが被ったのか。では変えよう。

 

フフフ、全て殺せ。」

 

 

五条「見敵必殺(Search and Destroy)じゃん。」

 

マクスウェル「それは行き過ぎ。」

 

 

 キャラが尖り過ぎという指摘を受けて、ドレイクはギョッとして体が固まる。

 

 しかしドレイクの発言に対して、正しいと認めてマクスウェルは己の持論を共有する。

 

 全員が無事に帰還するには、眼前に広がっている敵の軍勢を殲滅するしかない。

どんな敵であろうと。

 

 その言葉にラプチャーに向かって戦う意思を見せるラピたち、マクスウェルは夏油にストームブリンガーとの戦闘経験からアドバイスする。

 

 

マクスウェル「ベビー、ストームブリンガーはタイラントの中でも結構面倒な奴だから。

 

 守ってあげられないかもしれない。危ないときは自分で身を守って。

 

 そしてダメそうになったら...自分で判断して逃げて。」

 

 

 ラプラスありきでも手こずった印象から、現在の戦力で倒せるかどうか分からない様子を見せるマクスウェル。

 

 それはつまり、部隊全滅の危険性がある事を示唆している。

 

 そのことを伝える前に、文言でその脅威を汲み取った夏油は死なない自信を見せる。

 

 その答えをマクスウェルは敢えて聞かず、その自信に勇気を受け取った全員は装備を構え戦闘態勢に移る。

 

 

「それじゃあ、行こうか。

 

エンカウンター。」

 

 

 

 

 仲間全員が戦場に駆け出し、大空をはためかせる巨大なラプチャーに攻撃を開始する。

 

 聞こえるのは銃撃と、撮影用ドローンのモーター音に、荒廃した空に轟く雷鳴。

 

 視界に広がるのは、戦う仲間たちの背中と巨大なラプチャー。

 

 自分の周りには、既に動きが止まっているラプチャーの残骸。

 

 そして両手には、マクスウェルから渡された拳銃(ハンドガン)

 

 

 戦う術はある、距離も縮めれば届く。

 

 

「...っ。」

 

 

 でも踏み出せない。

 

 死地に踏み込む一歩が、自分の目の前に底なしの崖が広がっているように手足が震える。

 

 

『こんな姿が...ヒーロー...?』

 

 

 ヒーローとはなんだ。

 

 困難な状況で他者の為に行動し、人々から敬愛される存在。

 

 

 私の理想はなんだ。

 

 誰にも負けず、困難を打ち砕く存在。

 

 

『違う...私は...』

 

『ニケは皆、ヒーローになるべきだ!』

 

 

 ヒーローではない自分に、一体何が残る?

 

 ......

 

 

 ヒーローになれないのなら、一体何に成れる?

 

 ......

 

 

 過去の自分の言葉が、巡り巡って自分に突き刺さる。

 

 

「......ラス!」

 

「ラ...ラス...ん!」

 

 

 NIMPHが戻っても、自分は戦えるのだろうか...

 

 どんな顔で、市民に顔を見せればいいのだろうか...

 

 

「離れて!!」

 

 

 

「えっ...?」

 

 

 瞬間、内に膨らんでいた自責が消し飛ぶ轟音と光が、止まっていた意識を呼び起こす。

 

 何が起こっているのか分からず、ラプラスは立ち尽くしており、光が収まった頃には鉄の匂いが混じった黒煙を上げている人影を見る。

 

 

「大...丈夫ですか...?」

 

 

 カウンターズのメンバーの一人、マリアンがラプラスを庇ったような姿で、体中から血液と煙を出している。

 

 瞳から血涙を流し、傷口は焼け焦げている所と、肉が溶けて骨格が見える所もある。

 

 それでも彼女は、慈愛に満ちた笑顔でラプラスの無事を確かめる。

 

 

ああ...ああっ...。

 

 

 マリアンが自分を庇って、ストームブリンガーの攻撃を受けたのだ。

 

 状況が飲み込めたラプラスは、膝から崩れ落ちるマリアンを抱える。

 

 

ラプラス「何故なんだ...何故私なんかを...」

 

マリアン「私に...似ていたから...

 

 

 ラプラスの問いに対して、マリアンは自分の面影と重ねたと答える。

 

 

ラプラス「違う...私は...戦えない臆病者なんだ...君とは違うんだ...。

 

 

 その返答にラプラスは否定する、NIMPHを浸食ごと取り除きながらも死地に赴く彼女と自分は違うと。

 

 自分を卑下するラプラスの口を、マリアンが震える指先で塞ぎ止めて告白する。

 

 

マリアン「私も...死ぬのが怖いんです。...

 ...でも、怖くないって...強がっているところも...怖くて震えるところも...私そっくりで...

 

 

 あの時(モダニア)の記憶が消えて戦闘に支障が無いこと、シミュレーション上でラプチャーと対面してずっと震えていたこと。

 

 浸食を受けたラプラスの動向を見ていて、マリアンは無意識に自分と重ねていた。

 

 本当ならすぐにでも明かしたかったが、マクスウェルとドレイクが何ともないところを見て、話せなく強がっていた事...

 

 

マリアン「時々...夢に見るんです...

 (モダニア)が皆を殺してしまうところを...(モダニア)が皆に殺されてしまうところを...

 

 

 血液交じりの咳と嗚咽をし、両目いっぱいの血涙を流して、心の中で根ざしている未来に怯えている事を明かす。

 

 

マリアン「でもっ...皆が私を支えてくれた...助けてくれた...。

 

 だから...いっぱい吐き出してもいいんですよ...逃げてもいいんですよ...

 

 怖い事も...辛い事も...全部...。

 

 

 寄り添ってラプラスの背中を撫でる。

 

 固く閉ざしていたラプラスの心の門が、マリアンの言葉で決壊し感情が溢れ出す。

 

 

ラプラス「私は...死ぬことが怖い...ラプチャーが怖い...

 

 あの赤い光が...触手が...周りが崩れるのが...

 

 自分がヒーローに成れない事が...!!

 

 

 自分に向けられた殺意が、自分の体を貫いた針が、飴細工のように砕けていく地面が、そして誰からも...自分にも認められなくなった自分に恐怖している。

 

 嗚咽と涙、隠していた感情と恐怖が濁流となって押し寄せては、理性の堤防が決壊する。

 

 過去の自分すらも、今では恐怖そのものだった。

 

 震えるラプラスの手を、マリアンは両手で優しく包み込む。

 

 

マリアン「大丈夫...信じてあげて下さい、貴方を...貴方自身を...

 

 怖くて...踏み出せないなら...私が手を繋いで並んで歩きます...

 

 もう二度と...怖い思いをさせません...。

 

 

 浸食から解放され、生きる希望を与えてくれた一言を、今度はラプラスに向けて言う。

 

 伝えた後にマリアンは意識を手放し、包んでいた両手が緩んで力なく手が離れ振り子のように揺れる。

 

 

ラプラス「自分を...信じる...。」

 

 

 

君の理想がどんなに高くても、

 

時間をかけて向かっていけば近づいて、

 

いつか辿り着けるんだ。

 

 

 

怖いものがあるとか怯えるって弱さだけどさ、

 

恥ずかしがることか?

 

弱さを知っている奴は...いや、

 

知っている奴だけが本当に強くなれるものだろ。

 

 

 脳裏によぎるのは、この時間の中で受け取った言葉。

 

 あるものは進む勇気を、あるものは弱さの本質を教え、そしてあるものは、

 

 一緒に歩んでくれる優しさを与えてくれた。

 

 

 ラプラスはマリアンをそっと寝かせ、ストームブリンガーと戦っている仲間のもとへ向かう。

 

 

夏油「雷撃くるぞ!!」

 

ネオン「こっちそろそろ崩れそうです!」

 

アニス「マリアンを倒した途端に強気になって...!」

 

ドレイク「私たちなど眼中に無いと!?」

 

マクスウェル「あぁ、すっごいムカつくね。

 何も出来ないってのが更にムカつく...。」

 

ラピ「攻撃が止んだら、私が囮に...!」

 

 

 主戦力であったマリアンを失って、ラピたちはストームブリンガーに勝機を見出せず、障害物で攻撃をやり過ごすようになっていた。

 

 ラプラスは震え重りを付けているかのように固まっている片足を前に出し、地面を踏みしめる。

 

 呼吸が荒くなり、トラウマが想起されて心を蝕む。

 

 

(怖い...逃げ出したい...全てを投げ出してでも...)

 

(でも......)

 

 

マクスウェル『ラプラス...逃げt』

 

ドレイク『早く...行け...行くんd』

 

 

 自然と大切な仲間である2人が、自分の目の前で圧死する情景を見て...更に震えだす。

 

 だが自死による恐怖ではなく、喪失による恐怖が、ラプラスを動かす。

 

 

皆が......皆が死ぬ方が、もっと怖い...!!

 

 

 この瞬間に夏油が言ったことを理解したラプラスは、一歩、また一歩と、行進が止まらず早くなっていく。

 

 

ヒーローでなくともいい...いつかこの恐怖に向き合える時まで...!!

 

 

 今の自分を、トラウマを、恐怖を受け入れて、前に進む。過去の自分に失望されようとも、例え認められずとも...。

 

 

また一からヒーローを目指す!

 

バードボーイのような強さと頼もしさ、

 

彼女(マリアン)のような優しさを持って!!

 

 

 自分の理想像が、遥か遠くに位置付けるが、以前よりも明確なイメージを宿す。

 

 

「ドレイクとマクスウェルと共に、最強になるんだ!!!」

 

 

 恐怖と自責によって沈み切っていた魂が、熱い叫びに呼応して無限の勇気の源泉となりこみ上げてくる。

 

 理想に向かって、歩みから駆け出していく。

 

 

勇気を力に変える、今がその時だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクスウェル「また雷を落としてくるわ!!」

 

 

 戦況は変わらずストームブリンガーが優勢であり、周囲のラプチャーがラピたちに攻撃している間、ストームブリンガーは大技で確実に体力を削いでいた。

 

 防戦一方になっているラピたちを見て、五条が加勢しようと踏み出すも夏油が止める。

 

 

五条「このまま戦わせても、消耗していくだけだろ。

 マリアンって子が最高戦力なのに、これ以上渋る理由があるのかよ。」

 

 

 ストームブリンガーが動かないラプラスを狙って攻撃したこと、マリアンが庇うことを何の支援も無しに指揮に徹したこと。

 

 普通の人間なら納得できる判断だが、夏油は守りながら指揮することができたのにしなかった理由が分からず苛立っている。

 

 そして今度は目の前の仲間も、何の救援も無しにやり過ごそうとしているが、夏油は機会をただ待っていた。

 

 

夏油「後少し、いや後1分待ってほしい。」

 

五条「相手がそんな悠長に待つかよ。」

 

 

 ラピたちが周辺のラプチャーの殲滅を終えて、ストームブリンガーを止めようと攻撃を集中させるが、その前に電力の供給を終えた。

 

 翼を大きく翻し雷を乗せ、ラピたち目掛けて雷撃を叩きつける。

 

 

 

 

 

が。

 

 

アニス「...あれ? 雷は??」

 

 

 ラピたちに降り注ぐ筈だった雷は、轟音だけ響かせて落ちては来なかった。

 

 それもその筈、落ちた雷は...

 

 

ラプラス「......。」

 

 

 彼女(ラプラス)が避雷針のように、電荷を集中させて引き寄せたのだから。

 

 

ギリ...ギギリ...

 

 

 攻撃がかき消されて苛立つように身を震わせるストームブリンガー、ラプラスに攻撃を集中させるように、下級ラプチャーに命令を下す。

 

 ラプラスの体に、振り下ろされた紫電が走りながらも、ストームブリンガーを真っ直ぐ見据えてゆっくり歩み寄る。

 

 

ドレイク「フッ...やっと戻って来たか。」

 

 

 ラピたちより前に出て、山のように群がっている下級ラプチャーの攻撃を意にも介さず、進み続ける。

 

 立ち止まり、体を走っていた紫電が青雷(せいらい)へと変化し、飛んでくるラプチャーの攻撃を武装を展開しながら防ぐ。

 

 両手には本来の武装である粒子砲が出現し、以前よりも重みがあると感じる。

 

 

マクスウェル「全く...遅いのよ...。」

 

 

 両手持ちの粒子砲を、翼をはためかせているストームブリンガーに照準を向け、体中に帯電している電気がラプラスを通して粒子砲に集中していく。

 

 粒子砲からモータのような音を立てて、次第に高音へと変化していく。

 

 その変化にストームブリンガーは危険を察知して、急遽電力を集積から攻撃に変更。

 

 電撃を一直線にラプラスに向かわせる。

 

 

ラプラス「...私は...!」

 

 

 同時に銃口から、青白い光が放たれ雷撃ごとストームブリンガー本体に、巨大な風穴を開く。

 

 更に銃口が変形して、太いレーザーが細くなり光の密度が上昇。

 

 大地を抉り、触れるもの全てを融解させる攻撃が、群がっている下級ラプチャーを薙ぎ払うように振るう。

 

 

 当然耐えられるはずもなく、下級ラプチャーは山を飲み込む爆破に巻き込まれる。

 

 展開したマスクを格納したラプラスは、ゆっくりと瞳を上げて言い聞かせるように宣言する。

 

 

 

 

ラプラス「...ヒーローになる。」




 僕の悪癖、一話にめちゃくちゃ詰め込み過ぎ。というか投稿日間違えて一日早く投稿してしまった...申し訳ございません。



にけ さんぽ




五条「いい加減話題も尽きて来たんじゃない?」

ネオン「一年以上続けると流石にネタ不足になるんですね、このコーナー。」

アニス「本編シリアスなのにこの温度差...」(≖ࡇ≖)

ラピ「今に始まった話じゃないわ。」

漏瑚「だがどうする、序盤の話のみにこのコーナーがあっては違和感しかないだろう。」

花御「最近この小説を読み始めた方で、このコーナーの頻度が変われば頭を傾げますよね?」

陀艮「ぶふぅ~。」

夏油「しかし、更生館を除いても片手で数えるぐらいしかない...」

アニス「やっぱり計画性無いのねこの作者...」(≖ࡇ≖)

真人「もう読者の感想からリクエストしてもらえば?」

ネオン「でも読者の期待に応えられるか不安と言っていましたけど。」

真人「関係無い、やれ。」

漏瑚「まあ話題が無くなるよりかはマシか。」

五条「てなわけで改めて、読者の皆さんにご報告!」

夏油「この度にけさんぽの話題集めの為、リクエストを募集する事に決定しました。」

ラピ「何か案があれば、感想に書き込んで下さると助かります。」

アニス「内容は突発エピソードやイベントストーリー、自分で考えたものでもOK!」

ネオン「作者ができそうなものであれば、適宜採用して作成します!」


 本当に余裕があればでよろしいので、是非ご提供お願い致します...。
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