そして最近、日本三国というめちゃくちゃ面白いアニメを一気見しました。1話目からかっ飛ばしていて、今からでも2期が待ち遠しいです!
ラプラスが復帰して、アークに迫っていたラプチャーを殲滅し、人類に降りかかる危機を防いだ夏油たち。
現在戦闘中に重傷を負ったマリアンの治療待ちで、リペアセンターの待合室でモニターを見ていた。
映っているニュースは、ラプラスの活躍により記憶消去とNIMPHの搭載するように言っていた抗議は止まる。
加えてメティス、中でもラプラスをニケの鑑として、振る舞うべきだと称賛していた。
この結果に対して、ネオンは納得いかない様子を見せていた。
ネオン「私たちだって、あそこで戦ったのに。
不服です。」
アニス「シュエン...というか、指揮官様が映さないように条件を出していたからでしょ。
まぁ、パパラッチに追いかけられるの嫌だし...」
ラピ「でも、マリアンが欠けたあの状況でラプラスが乗り越えなければ、私たちみんな死んでいた筈だから。
まんざら嘘でも無いわ。」
事実、ストームブリンガーと下級ラプチャーに、適切な対処法が無く、防戦一方になっていた。
最悪夏油と五条が加わる手もあったが、メティスの信用回復を目的とすると、出来ることが防御と支援しか無い。
ラプチャーの殲滅は出来たかもしれないが、ここまで世論を変えられたのもラプラスの見せた決意によるもの。
結果的に見て、ラプラスに助けられたと察し、この事実を受け入れる。
ラプラス「ヒーロースライド!」
ドレイク「ヴィランエントリー!」
その途端、自動ドアが開き切る前にスライディングして来たラプラスと、開いていた窓から飛び込んできたドレイク。
そして開き切った自動ドアから、マクスウェルが呆れ切った様子で入り挨拶する。
マクスウェル「やっほ〜ベビー。」
夏油「もう傷はいいのかい?」
マクスウェル「私たちはあまり負傷して無かったから。」
ドレイク「我々はミシリスの最新技術でケアされ、以前より動けるようになったのだ!」
戦闘での負傷を気にして、夏油が呼びかけるが、何ともない様子を見せるマクスウェルとドレイク。
数箇所の負傷とは言え、直ぐに完治して動ける状態になった事を、ミシリスの技術力の高さを示す。
ネオン「...これ、自慢してますよね?」
ラピ「意図的なものではないんでしょうね。」
ドレイク「気分を害したのならすまない。」
アニス「謝罪が早いわね、相変わらず。」
急旋回するようなドレイクの反応に、毒気と物静かなムードを抜かれる。
ラプラスたちがやって来たのは、シュエンから作戦の全貌を聞いて、しっかり謝罪する為に。
そしてラプラス自らが、夏油に向かうシュエンの横暴を止めると約束した事の報告に来たのだった。
その為にも、自分はもっと強くあり続けるとシュエンに誓い、夏油に手を出させないと約束したと言うが、シュエンが守るか懐疑的なラピたち。
マクスウェル「その点は信用していいと思うよ。
ラプラスはブレないと思うし、何よりラプラスを裏切ることはしないから。」
ドレイク「良くも悪くも自信家だからな!」
アニス「それもそうね。」
ラプラス「バードボーイとシュエンの期待を裏切らない為にも、私は改めてヒーローを目指す!」
自分の弱さを受け入れて、前に前進していくと表明したラプラス。
その姿勢に対して、夏油たちは応援や激励する。同時に待合室の自動扉が開き、マリアンとイングリッドが入る。
雷による負傷は無くなったようで、明るい表情を見せており、ラプラスが真っ先に駆け寄る。帰還後直ぐにリペアセンターに向かったが、現在まで治療が終わらず時間がかかって心配していたようだ。
ラプラス「マリアン!! 傷は!? もう大丈夫なのか??」
マリアン「はい、もうどこも痛みません。」
ドレイク「それにしては随分と長かったな!」
イングリッド「当然だ、マリアンの体には人類には未解明の領域がある。
今回は外傷で済んだが、今後は負傷を極力避けてくれ。最悪復帰も難しくなる。」
モダニアになる過程で、マリアンの肉体構造は大きく変化して、半ばブラックボックスの塊になっている。
その為、どうしても治せない部分があり、もし自律神経に関係する箇所なら、最悪戦闘も全面禁止になり得ないと、イングリッドから注意を受ける。
加えてNIMPHが無いのだから、これまで以上に警戒を強める必要がある。
イングリッドからの注意にマリアンは胸に刻んで、今後から戦闘時には細心の注意を払うように心掛ける。
話が一区切りついた後、ラプラスはマリアンの両手を優しく、しっかりと握り助かったことに安堵していた。
ラプラス「よかった...本当にありがとうマリアン。
君のおかげで、私はまた踏み出せる。バードボーイも、私に新しい道を気付かせてくれて感謝する!」
夏油「君が前に進んだから、こうして未来がある。
私たちは君の背中を、少し押しただけの事さ。」
マリアン「これからも、お互いに頑張りましょうね。」
ラプラス「ああ! 本当のヒーローに復帰する為にも!!」
マクスウェルとドレイクは、ラプラスの背中をただ静かに見守っていた。言いたい事を全て言われてしまったが、彼女以上に感謝を伝えられないと分かっていたからだ。
心に刻まれてしまったトラウマは、簡単に癒えるものでは無く、永遠に残り続ける事もある。
それでも彼女は、歩みを止めず進み続ける道を選んだ。
この作戦を通してラプラスは、追い詰めて来た世論を見てから、無意識に自分を急いていたのだと理解した。
理想への道は一朝一夕にあらず、ゆっくりと地力をつけて、今度こそNIMPHが無くとも戦える事に加え、人を守れる優しさがある事を証明すると決意。
伝えたい事を全て伝え終えたラプラスは、勢いよく窓を開ける。ラプラスの行動に対して、マリアン以外は何となく察した。
ラプラス「またいつか、一緒に地上を駆けずり回ろう、バードボーイ!
ヒーロー退場!」
開けた窓からそのまま身を投げ出し、リペアセンターから落下していくラプラス。
マリアンは体が固まって、困惑している様子に、うんうんと頷く一同。
ドレイクも負けじと後に続く。
ドレイク「私も言いたい事全て言われたので、出て行くぞ。
ヴィラン撤収!」
再放送されるように、ドレイクはアクションを決めながら、窓から身を投げ出す。
マリアンは相変わらず開いた口が塞がらず、ラプラスたちの凶行に理解できない様子を見せている。
何度目の溜息か自分でも分からないマクスウェルも、開いた自動扉に向かって歩き出した。
マクスウェル「今回色々あったけど、今度はちゃんとした任務で一緒に頑張りましょ!
バイバーイ。」
手を振って夏油たちに別れを告げるマクスウェル、唯一普通の方法で出て行った事に違和感を覚えてきているラピたちは、改めて慣れは恐ろしいものだと痛感する。
騒がしかった待合室に静けさが戻り、マリアンが復帰して前哨基地に戻ろうと出て行こうとするが、イングリッドが夏油たちを引き止める。
イングリッド「お前に用がある者からの連絡が、もうそろそろ来る筈だ。」
イングリッドの言葉を見計らっていたように、夏油の端末から通知音が鳴って、届いていたメッセージを確認する。
メッセージを送ってきた人物は、アンダーソン副司令官だった。
アンダーソン
アンダーソン
(マリアンはどうかね?)
(もう回復したと思うが。)
アンダーソン
(そうか、それなら直ぐに私のもとに来て欲しい。)
(例の手続きが済んだから、その報告を。)
アンダーソン
(了解した。)
夏油はメッセージの内容からおおよその内容を把握し、ラピたちを前哨基地に戻るように指示を送った後、夏油はアンダーソンの待つ副指令室に到着する。
今回引き起こした騒動については、アークの情勢が不安定になる状態がもっとも危険とし、その状況を解消した事から特に咎は無かった。
もっともアンダーソンの伝えたいことは、アークの情勢ではなく五条の事だった。
アンダーソン「認識チップの手続きと、取り付けが先ほど終わった。
彼はもう、正真正銘このアークの住人だ。」
夏油「? その当人が何処にもいませんが??」
件の人物である五条 悟は、アークに帰還した後すぐにアンダーソンから呼び出され、シュエンとすれ違う形で認識チップの取り付けに副指令室に向かった。
認識チップは夏油たちが任務を終えたと同時に手続きが終了し、副指令室に来てからはスムーズに取り付けられて待合室に向かう予定だった。
アンダーソン「ああ、彼ならある人物が連れて行ったよ。」
夏油「ある人物...」
アンダーソン「今日君が会っていない三大CEOの一人だ。」
そう、五条 悟が副指令室にいないのは、会合でCEOが集まって、唯一留まっていたテトララインの社長、マスタングに半ば強引に連れていかれた(話が通じなかった)からだ。
五条「ここがそうなの?」
マスタング「Exactly!! その通りDESU!!」
アークの住民となった以上、特例として夏油と共に行動は出来るが、ずっととどまる事ができなくなる。何よりも仕事が無くては、住居はおろか食事すら手に入らない状況。
一方マスタングも、イングリッドが積極的に夏油を支援し、シュエンが強引に関係を構築している傍ら、自分は北部の一件以降全く接点を作れていないことが悩みだった。
勿論マスタングは、夏油に幾度かテトララインとの関係を構築しようと、アーク最大のゲーム施設であるコインラッシュの店長を任せようとした。
五条「だからって無茶でしょ、傑はずっと地上に出てるの知らない訳?」
マスタング「Yes...Meもそれが悩みのSeedでしTA。」
しかし、夏油は任務で殆どの時間を地上での活動に割いていることから、店長と指揮官の兼任は無理と断られた。
納得はしていたが、それでも何かしら接点を作りたいと考えいた中、今回シュエンの暴挙の追及が終わった後、運良く五条と対面したのだ。
現在コインラッシュはある問題を抱えており、更にアンダーソンから仕事が無くて困っていると聞いたマスタングは千載一遇のチャンス到来と直感。
目にも止まらぬ速さで五条をコインラッシュの店長に誘い、認識チップの取り付けもテトラ本社で請け負うとアンダーソンに伝えて連れて行った。
因みに五条は、
マスタングの声を聞いている間こんな顔だった➡(≖д≖)
マスタング「But! こうしてYouにMeetできたのは、二度と無いChance!!
もう一度CheckしMASU、YouはCoin Rushの
OK?」
五条「大丈夫、大丈夫。僕にとっても嬉しい提案だし。」
マスタング「Excellent! Let's! 」
五条「この
(頭の中でゴリラがちらつく...)
マスタングの熱狂的な叫び声に呼応するように、Coin Rushの照明が煌びやかに光り輝き、周囲の影をかき消すように照らし出す。
正面の豪華な扉の前には、白と黒のバニーガールと赤と白を基調としたディーラーが出迎える。
マスタング「という訳で五条君は、本日付けでCoin Rushの店長となった。」
恐ろしく早い入社に、戸惑いはあるが
五条自身にもアークで活動してもらい、夏油自身が知り得ない情報を共有出来るようになったと考えるべきだろう。
アンダーソンの連絡は以上で、次に夏油がアンダーソンにこれからの活動について報告する。
夏油「長期任務に行って来ます。」
アンダーソン「長期任務? 言いたい事はそれだけか?」
夏油「はい、帰還する時期を想定できないので。」
再び地上へ赴き、自分の目的を持って行動する事を夏油は伝えるが、その律儀さにアンダーソンは表情が砕けて笑みを見せる。
アンダーソン「はは、何を今更。
君はいつも勝手に動き回っていたじゃないか。」
夏油「ええ、しかし今回は連絡した方がいいと思ったので。」
アンダーソン「ほう、何処に行くんだ?」
夏油の文言から、生半可な場所ではないと勘付くアンダーソン。
時間が押していると言っていたが、夏油の長期任務の内容について興味が湧いたのか、詳しく聞こうと目的地を尋ねる。
夏油「アンチェインドを作ったという研究所に向かう予定です。」
アンダーソンの表情は急変、笑顔は瞬時に消え少し目を見開き、顔の筋肉が硬直する。
が冷静さを取り戻し、夏油の任務の内容からアンチェインドを提供した人物を結びつけ、北部での任務の予想を瞬時に終える。
アンダーソン「その研究所の情報は、ピルグリムから聞いたのか?」
夏油「はい、ラプチャーの戦力がかなり高いと聞いたので...」
アンダーソン「みなまで言わないでもいい、いつもより多くの物資を支援して欲しいという事だな?
分かった、前哨基地へ補給物資を送ってやろう。」
夏油「...ありがとうございます。」
これから向かおうとしている場所の目途が付いていたのか、言おうとしている事を察したのか物資を支給する手筈を済ませると答える。
夏油の感謝を伝えるが、その礼を止めてアンダーソンは激励するように、激地に走る戦士の背中を押す。
アンダーソン「礼はいい、死地に赴く者の為にこれくらいはしてやる。」
アンダーソンができる最善を尽くすと、その瞳には信念が宿っている。
この反応から、彼はこれから向かう場所がどこなのか、どんな場所なのか知っている様子だと分かる。
だが敢えて深堀せず、ただ送り出してくれた上官に静かに敬礼をし、背中を向けて去っていく。
アンダーソン「君が無事に帰ってくることを願っている。」
副指令室を出て行き、アンチェインドの情報が眠っている研究施設に備え、足早に前哨基地に向かっていた夏油。
天を映している空は、既に光が消えて暗雲たちこむ夜のような情景を作り出していた。
近道の路地裏の中で、夏油はふと
声をかけたと同時に、背中に銃口が押し付けられる。
夏油は見上げていた顔をゆっくりと降ろし、入れ替わるように両手を上げる。耳に届いた声は、ここ最近聞き覚えのある声だった。
目的も分からず天井を飛び回る黒い
今再び、黒い眼に一人の男を映し出す。
夏油「随分な挨拶だな、それが一緒に戦地で背中を預けた戦友に対する態度とは思えないね。」
クロウ「これがアウトローなりの挨拶だ、温床育ちにはちと刺激が強かったか?」
夏油「君こそ私を忘れられず、尻尾を振ってやって足早で来るとはね。
クロウ「悪いがもう間に合ってる。」
静かな路地裏の中で交わされた言葉は、とても銃口を向けられている人間の会話とは思えず、反響しつつも直ぐに途絶えて音が籠る。
互いに軽口を言い合った後に、ここに来た目的について話し始める。
クロウ「まあ、お前の顔が見たくて来たんだがな。
お前は、私の計画を台無しにした邪魔者であり、崩れないように手伝ってくれた助力者でもあるから。」
夏油「勿体ぶるのが趣味なのか知らないが、君だろ? JohnDは。」
メティスの浸食除去のニュースの直後に、ネットに投稿されたミシリス社員の告発文。
その投稿した人物のアカウントから、認証チップに登録されたIPアドレスの名前は、JohnD。
意味は身元不明の男性の死体であり、裏のネットワークをもってして、クロウのIPアドレスを変更して投稿したのだった。
夏油の発言に対して、クロウは驚きつつも期待通りの返答に頬を緩めて口角を上げていた。
クロウ「気付いていたとはな、流石は指揮官様だな。
腹に穴が開いてもゾンビみたく生き返り、全部台無しにするとはな。
自分の計画が壊滅して憤慨するどころか、クロウはこの結果にすら余興として楽しんでいるように見える。
しかし、望んだ結果を得られなかったが故に、一度は消された導火線を再び灯そうとする。
クロウ「だがこれでは終わらない。
華やかなヒーローショーを披露したからといって、NIMPHの無いニケを統制出来ないのは変わらない。
炎が消えたからといって、灯芯が無くなった訳ではない。
いつか、ほんの小さな火種でも飛び散ったら、灯芯は今回より更に早く燃えるだろう。」
彼女の芯火は、まだ消えていない。
寧ろ今以上に燃え上がらせてやろうという気概すら感じられ、雑多に盛り上がった自分の不条理や不合理というゴミを、周りの命すら気にせず全て焼き尽くような危うさがあった。
クロウ「その華麗な花火が訪れる日、その時にもう一度、天国に送ってやる。
お前が助けた
メティスの騒動で、陥れようとした目標はシュエンでもなければ、被害者となったメティスでもない。
夏油と共に行動しているマリアン、彼女の排除こそが本当の目的だった。
ラプチャーに囚われたニケを、夏油という救世主が救った悲劇のヒロインという認識が世間に広がっていた。
その実態は先程まで糾弾していたメティス同様、NIMPHの無いニケとラプチャーという例外中の例外であり怪物。
メティスの抗議活動が活発になり、マリアンの事実も告発しようとした時に、ラプチャーがコーリングシグナルに呼ばれ、アークに接近した為計画は中断された。
クロウはマリアンをアークから排除して、何をするつもりなのか全貌は分からないが、標的を外すつもりは無いらしい。
クロウ「その時まで。
地獄になんか落ちるなよ。」
その一言を残して、クロウは去っていった。
暗がりの路地裏に静寂が戻り、両手を降ろしながら振り返れば、誰もおらず入り組んだ道が広がっていた。
まるで最初から誰も居なかったような静けさが周囲を包み込み、不気味なほど人気を感じさせない。
夏油「......」
己の欲望なのか、それともある意思や思想を持って行動しているのか、容易には想像できない顔をしていた。
しかし、夏油と話している時の声色は、北部での任務より半音高く高揚しているような印象を受ける。
クロウの声色から、ある欲望を持って行動していると判断し、自分が提示した結論に大きく溜息をこぼす。
その表情は暗がりの中でも、光り輝いているネオンライトで照らしても、何処の深淵よりも深く、そして無関心な顔だった。
夏油「下らないな、いいとこ三流以下の茶番劇だ。」
夏油とクロウが再開する前、同じ路地裏でカツカツと鳴らしながら歩いている人物が1人いた。
その足取りは心無しか、心が高揚しているように見える。
ミハラ「少し遅くなっちゃったわ。」
ワードレス分隊に所属するミハラは、メティス復活までの間に休暇を満喫しており、ユニが待っている家に向かって帰路を歩いていた。
左手には公に晒せぬような物を隠している紙袋、右手にはスマホを持って画面をスクロールする。
表示されているのはネットニュースのホームページで、その中でも大きく飾っているのはメティス復帰。
確かな情報は無いが何となくミハラは、シュエンの我儘でメティス復活に夏油が絡んでいると予感しており、その推理を話して夏油の反応を楽しみたいと、悪戯心を募らせる。
背後から囁かれた声に、晴れやかだった空気が瞬く間に冷え切り、ミハラは肩にかけていた
直ぐに後ろを振り返って驚いたのか、下がりながら体勢を崩した女性がフラフラになった足で何とか体の揺れを止める。
ミハラ「貴方...確か...。」
ミハラ「っ!?」
全身に電気が駆け巡り、体の自由が奪われる。
膝が崩れ落ちその場で倒れる中、驚いていた女性の瞳には餌を見つけた蛇のような鋭さをいつの間にか宿し、後から現れた仲間に対して怒りを抱いている。
そしてミハラの自由を奪った女性の仲間の口には、犬のような活気と鮫のような鋭さの歯を持っていた。
仲間の返答に対して、女性は心底憤慨していた様子だったが、会話が通じないと悟り溜息をこぼして呆れている。
体を動かせない中、路地裏にそびえ立つ建物の中から、口から煙を漂わせながら自分に向けられている両目には、底の見えない暗闇が広がっている。
ミハラ「貴方...たちは......!?」
こちらに近づいてきた人物は、腰を降ろして顔をじっくり見つめてくる。
表情は路地裏の暗闇で見えないが、その瞳は真っ直ぐこちらを見据え、楽しげに口角が吊り上がっているように感じる。
水着シンデレラにカーテンの後ろにグレイブがいるの好き、着替えている間撮影禁止のプラカード出すの面白い。
かつて天に届く程聳え立ったであろうビル群が廃墟と化した荒野の中、その中心には銃火器による硝煙と、融解した大地と金属から吹き出ている黒煙が立ち上り、その周りには既に動きを止めたラプチャーの残骸が広がっていた。
戦場跡地に黒いローブを身につけ、フードで顔を隠している人物が足を踏み入れ、融解している穴の空いたストームブリンガーが伏している戦地の中心のクレーターに降りる。
体が固まる程に痺れる電気を帯びているストームブリンガーを、意にも介さないように黒いローブを身につけている者は踏みつけ、何枚も装甲が重なった翼を引きちぎる。
引き千切った箇所から、オイルが漏れ出しエネルギーを伝える配線がむき出しになって、スパークを発生させる。
翼を引き千切られたストームブリンガーは、攻撃を受けたと判断して再び目覚め、自分のボディにいる存在を丸焦げにすべく、コアを通してボディ中に高圧電流を循環させ放電しようとする。
それすら叶わずコアが鷲掴みにされ、無理やり引き千切られた。
ストームブリンガーの動力源が切り離され、エネルギーが無くなった影響で、司令塔となるCPUが完全に動きが停止する。
黒いフードに身を包むニケは、無理やり引き抜いたコアに残っている配線を千切り、バスケットボール程のコアを背中に背負っているガラスの筒に入れる。
ストームブリンガーの反撃で止められた翼をもぎ取る作業を再開する。
気付けば両翼は無くなり無残な姿に成り果てたストームブリンガー、捕食による強化を防ぐ為に発電機関を持っていたショットガンで破壊した。
これにより、同族に食われるとしても装甲の強化しかできないだろう。
完全に興味が失せたように、黒いローブのニケは厳選した翼とコアを背負ってクレーターを抜け、次の目的地へと足を運ぶ。
彼女の背中には翼の一部と二つのコア、そして加工されたであろう研がれた巨大なドリルを背負い、向かうべき進路に歩き出す。
ふと視線を落とし、首にかけている銃弾のネックレスを手に取り、覚悟を固めているのか、それとも自分を奮い立たせているのか、握っている手を強く握っている。
額に銃弾のネックレスを握っている手を当て、これから向かう道のりをゆっくりと前進していく。
メティス復活の舞台となった戦場は色彩のない荒野だったが、この瞬間のみだけ黒点のようなニケと、深紅に輝く弾丸が太陽の光で煌めいていた。