オレは本物の宇宙海賊!   作:パイレーツ

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宇宙海賊、押し付けられる

バークリー家とバンフィールド家の戦争。案内人も惜しみなくバークリー家を支援したにも関わらず、結果はリアムの一方的とも呼べる勝利であった。

 

「何なんだよアレは!?戦艦の武装を丸々使うクラークもだが、戦艦を機動騎士にするとかおかしいだろ!?」

 

バークリー家に惜しみ無く支援したにも関わらず、損害らしい損害を与えられなかった案内人はショックのあまり、その場で崩れ落ちている。機動騎士に戦艦の武装を持たせたり、戦艦そのものを機動騎士にするなど、あまりにも無駄すぎる。ある意味兵器として本末転倒と言っていい行為を、何故当たり前のように実行するのか案内人には理解できなかった。

 

「どうすればリアムを地獄に落とせる!?どうすれば、余計な事ばかりするクラークを消すことができる!?」

 

行動の全てが裏目に出ている案内人は、船の瓦礫の上で四つん這いとなり拳を叩き続ける。そんな悔しがる案内人に構わず、アヴィドに乗るリアムは巨大騎士の残骸からある物を発見する。

 

『お、こいつは何だ?』

『ん?あー、だから向こうの戦艦がああなったのか。【マシンハート】が組み込まれていたなら納得だ』

 

心臓のような形をした装置を手にしたリアムに、ブラスターアームズを装備したドレイクに乗っているクラークがその装置の正体に気付いて納得したように声を洩らす。

 

『マシンハート?』

『ああ。命なき機械に命を与えるオーパーツ。端的に言えば、無機質な機械に自我を与える古代の遺産だな、大将』

『それはいい遺産だな。天城に使えば命が宿るかもしれないな』

『それは定義次第じゃないか?天城殿にも明確に自我があるし、意思があるなら“生きている”とも言えるしな』

『それも一理あるか。天城に使って駄目なら、アヴィドに使ってみるか』

 

そこから再びリアムから届けられる感謝の念。どこまでも自身を苦しめるリアムに、案内人は激昂する。

 

「……リアムにクラークゥッ!!」

 

案内人はリアムを、ついでにクラークを不幸にするための黒い煙を二人に向かって放つ。しかし、それもリアムの周りで煌めく他者の感謝の念、クラークの方もあの忌まわしい杖の加護によって弾かれ霧散してしまう。

 

「くそッ……くそぅッ!!」

 

自身の力が及ばなくなっている事実に、案内人は歯噛みする。それでも復讐に燃える案内人は他に手はないかと辺りを見渡す。

ドルフは死に、一足先に逃げ出したバークリー家の長男も捕らえられた。味方を攻撃したアスカも同様だ。

 

「どうすれば奴らを……そうだ!ユリーシアだ!!」

 

案内人は一筋の希望を見出だすと、自身の支援によってリアムの副官の位置に着いたユリーシアに目を付ける。そして、自身の力をこれでもかと注いだ。

 

「ユリーシア!お前の復讐の刃をリアムに突き立てろ!!」

 

 


 

 

バークリー艦隊を壊滅させ、そのまま本隊はバークリー男爵家に殴り込むこととなったのだが……ある意味面倒な問題が発生してしまっていた。

 

「お前が味方を撃墜しまくっていた馬鹿か」

 

大将が呆れたような目で見つめる先には、身体を拘束されたアスカが仏頂面で転がされている。オレにあっさり戦闘不能にされたアスカは幸か不幸か、あの継ぎ接ぎに巻き込まれなかった上、グリフィンの一閃からも逃れていた。しかし、下半身が吹き飛んだことでマトモに動くことができず、機体からの脱出も無意味だった為、こうしてバンフィールド軍に捕らわれて大将の前に突き出されたのだ。

 

ちなみにアスカが発見してすぐに殺されなかったのは、誰一人として彼女の手に掛からなかった事と、大将が興味があるから見つけたら連れてこいと命令していたからだ。

 

「リアム様。この女は今すぐ処刑しましょう。宇宙海賊に組した傭兵ですので」

 

偽宇宙海賊を憎むクリスティアナは、バークリーに味方したアスカの処刑を進言する。マリーも大将に敵対した相手を見逃すつもりはないのか、腰に携帯している武器の柄を握り締めてるし。大将が許可を出せばすぐにでも打ち首にしそうだな。

 

「落ち着け、ティア。コイツをどうするかは話を聞いてからだ」

「……お前と話すことは何もない」

 

アスカのその言葉に、クリスティアナとマリーがアスカに向かって殺気を飛ばす。今にも首を斬り飛ばすと言わんばかりに。そんな二人に大将は構わず、アスカに向かって話しかける。

 

「お前は随分とクラークに執着していただろ?何かしらの因縁があると聞いたが?」

「……この男は我が居場所である傭兵団を壊滅させた。故にその報いを受けさせようとしたが……結果はご覧の有り様だ」

 

大将の質問にアスカが渋々といった感じで答えるが、その返答にオレは反論する。

 

「だからそれはオレのせいじゃないって。お前が味方を攻撃したからだろうが」

 

確かに何人かは返り討ちにしたけど、そのほとんどはお前がやったんだからな?

 

「そもそもの話、オレが勧誘を断った時点で引けば良かっただろ。それを力づくで手に入れるとか宣って仕掛けてきたのに、返り討ちに合って報いとかおかしいだろ」

「何がおかしいものか。お前程の強者が、よく分からない冒険業に身を費やしているんだぞ?むしろ輝ける場所も提供しようとしたのを蹴り、居場所まで奪ったのだから当然であろう」

「その前提がおかしいって気付け」

 

そもそもオレが求めるのは夢と浪漫を追い求め続ける、本物の宇宙海賊だ。戦場を渡り歩く傭兵人生など、お呼びじゃない。

 

「だからバークリーと組んで、俺もろともクラークを殺そうとしたと?」

「私の目的はクラークのみだ。お前のことなぞ心底どうでもいい。報いさえ受けさせれば、後は殺されようが別に構わなかったからな」

「なあ、まさかとは思うが報酬は……」

「無論ない」

 

キッパリと言い切るアスカに、オレだけでなくクリスティアナたちも呆れたような目を向けた。金もなしで戦場に赴くって、傭兵としてどうなんだ?冗談抜きで本当に。

 

「……お前も色々と残念な奴だな。そんなに執着しているなら、クラークの仲間になれば良かったのに」

 

大将も心底呆れているな。けど、実際の問題として、アスカの処遇は本当に頭を悩まされるものなんだよな。

確かにバークリー家に付いていたが、彼女に関しての味方の被害はゼロ。むしろ、バークリー艦隊に結構な打撃を与えてしまっていたからな。報酬もなしなら、契約自体があってないも同然だし。

かと言って、このまま解放するわけにもいかないんだよな。さすがに仲間入り発言は大将の冗談だろうけど。

 

「私がクラークの仲間に、だと……?確かにそれなら……いや、ここまでやった以上、それは夢物語……」

 

ん?ちょっとアスカさん?何で大将の冗談を真に受けているんだ?いや、確かにそれだったら穏便に解決しただろうけどさ。けど、アスカはバークリーと組んで敵対したんだぞ?クリスティアナを初めとした部下たちは絶対に反対するだろ。いや、本人もその自覚はさすがにあるみたいだが。

 

「……確かにこの女は我々と敵対したが、被害は全く被っていない。むしろ、我々を手助けしたとも捉えられる。さすがにバンフィールド軍に加えられないが、エセ海賊団に押し付ければ問題ないわね!」

 

ちょっとクリスティアナさん?なんで大将の冗談に便乗するようにオレに押し付けようとしているんだ?後、笑みが黒いんだけど。

 

「そうだ、クラーク。今回の報酬はこの女の身柄にしてやる。お前が悩ませていた人手に丁度いいし、確かな戦力にもなるからな。それに、意図的にコイツを殺さなかっただろ?」

「うぐっ……確かに後味が悪そうだと思いはしたが……」

 

大将に痛いところを突かれてしまった。事実、殺ろうと思えばあの一突で殺すことはできた。けど、妙な後味の悪さを覚えそうだったから、意図的にコクピットを外して下半身のみを吹き飛ばしてしまったんだよな。敵に手心を加えるとか、本来すべきことじゃないからな。

 

「でしたらその責任は取るべきですわね、馬鹿海賊。この女はお前が責任を持って引き取りなさい」

 

何でマリーまで賛成の立場に回っているんだよ。いや、賛成することで大将のご機嫌を取ろうという算段か?露骨な点数稼ぎすんな!

だが、こうも外堀を埋められたらどうしようもない。ここでオレが突っぱねでもしたら、アスカはまた面倒な状態になるのが目に見えてるし。扱い方も一応は把握しているし、暴走してもオレが抑え込めるし。

 

「……分かったよ。今回の報酬でアスカの身柄はオレの方で預かることにする」

「……寛大な対応に深く感謝する、バンフィールド伯爵」

 

アスカが拘束されたまま、大将に向かって深々と頭を下げるのはシュールだな。うん。

 

 


 

 

バークリーの本拠地を早々に押さえると、オレらはバークリー家の資産を確認していた。万能鍵も持ち出して、隠し場所は徹底的に見つけ出してな。

そしたら出るわ出るわ。隠し部屋がこれでもかと。そこに申告していない金がたっぷりあるから、本当に徹底しているよ。万能鍵に関係なく見つけた物もあるけど。

 

「エリクサーで幅を利かせていたから予想していたけど……惑星開発装置を複数持っていたのかよ」

 

これ、絶対に悪用して荒廃した惑星を量産していただろ。しかも今回の衝突の為に色々用意しただろうし、どれだけの星が犠牲になったんだろうな。

 

「本当に海賊を名乗る存在は宇宙のゴミですね」

「違うぞロイネ。奴らは海賊を名乗る盗賊で、本物の宇宙海賊ではない」

 

一応、大将に報告しとくか。捕らえたバークリーの当主と対面中だろうけど。

 

『何のようだ?クラーク』

「大将。連中の財産の中に、惑星開発装置が幾つもあったぞ。間違いなく、エリクサーの生産目的で使っていただろうな」

 

オレの報告を聞き、画面から見えるクリスティアナとマリーが冷たい目付きである方向を見つめている。その視線の先にいるのは、バークリーの当主だろうな。

 

『その惑星開発装置は全部引き渡す!財産も領地も可能な限り明け渡すから、どうかバークリー家の存続だけは認めてほしい!伯爵は慈悲深い名君と聞く!私の首に免じてどうか一度だけ、バークリー家を信じてほしい!』

 

……なに、この都合の良い部分だけを切り抜いたかのような懇願は。確かに大将は慈悲深いところもあるが、それはあくまで完全な被害者に対してだ。加害者……ましてや自分に喧嘩を売りまくった相手に適用されるわけがないだろ。

案の定、大将は当主の懇願を仁辺もなく一蹴した。それも一瞬の期待を持たせてから、ドン底へと叩き落とす形で。

 

『それと、お前たちの惑星開発装置は俺が有効に使ってやる。一度しか搾り取れない使い方ではなく、永く搾り取れる使い方でな』

 

おお、大将。めっちゃ煽るな。惑星開発装置をエリクサー生産ではなく、名称通りの使い方をすると嫌味たっぷりに伝えてるな。大将は永ーくたっぷり搾り取りたい派みたいだし、豊かになればなるほど、搾り取れる量が増えると考えているからな。その分、やるべき事が増えるけど。

 

「今度は隠し金庫か。中身は……裏帳簿かよ」

 

端末の中のデータにあったのはお金の動きだ。ご丁寧に使い道まで記載されているし。申告していない資金も合わされば……あれらは全部、表に出せない金だったんだろうな。強盗で得た金もあっただろうし、盗賊連中からの上納金みたいなものもあるだろうしな。

何にせよ、この端末は同行している副官候補に渡すか。クリスティアナ辺りが上手く扱うだろうし。

 

 


 

 

……この男は本当に何なのだ?海賊を名乗りながら海賊行為を一切せず、冒険者の真似事で大いに成果を出しているこの男は。

その男――クラークは、古めかしい鍵を翳して手当たり次第に隠し部屋を探している。その鍵も古代遺産の類のようで、翳すだけで勝手に解錠されているのだ。本当に太古の遺産は何でもありなのだな。

そのおかげで、奴らの隠し財産や裏の資金も全部回収できているが。いや、隠し部屋を察知するこの男も大概ではあるが。

 

「たぶん、ここにも隠し部屋みたいなのがあるぞ」

「またですか。この屋敷にはどれだけ隠し場所があるんですか」

 

共に行動している、クリスティアナ様の妹であるロイネ殿も呆れているな。私も心底呆れているが。

 

「たぶんこの辺りに……あったあった」

 

入って早々にカーペットの下に隠されていた床の隠し扉を見つけると、例の鍵を翳してすぐに解錠して中身を取り出す。中に入っていたのは……何かのリストだな。

 

「これ、何のリストだ?」

「さっきの裏帳簿とは違うと思うのですが……」

「何かしらのものを纏めたリストのようだが……詳しく調べなければ何とも言えないな」

 

目につく範囲でしかないが、禁制品に関するリストと見ていいだろう。呪星毒の単語が目に入ったからな。

 

「これもそっち持ちだな。これ以上は隠し部屋の類はなさそうだし」

「普通はこんなにありませんよ」

 

私もそう思う。普通は二、三ヵ所くらいだ。二十近くあるのは普通ではない。いや、保険として分散して隠すとしてはありなのか?下手をすれば見逃していた可能性も高い。中には起爆装置が仕込まれた扉もあった。私たちだけでは時間が掛かっていただろうが、それを短時間で回収できている……どのようなセキュリティでも、あの鍵の前では本当に無意味だな。

 

「そんな便利なものがあれば、金品を盗み放題だな」

 

私が嫌味を込めて呟くと、クラークは訝しげな目付きで私を見てきた。その視線は明らかに何を言っているんだと言いたげだ。

 

「……何故そんな目を私に向ける?」

「お前が人を泥棒呼ばわりしたからだろ。オレは夢と浪漫を追い求め、宇宙を巡る海賊なんだ。断じて泥棒なんかじゃない」

 

本当にこの男の海賊の認識が酷いな。本来なら無能呼ばわりしたいところだが、成果のせいでそれもできない。

 

「それと、これは余計な言葉だから聞き流して構わないが……少しは相手の心情を憚った方がいいぞ。一方的な全否定は相手だけじゃなく、自分自身も追い詰めるからな」

 

……本当に余計な言葉だな。お前ごときに何が分かる?無能はどこまで行っても無能で、何の役にも立たないのだからな。

 

 


 

 

バークリー家の成人前の子供や嫁いできた女性以外は全員処刑されてから三ヶ月が経ち、漸くロレイアの雑務から解放された。

 

「これでお役御免だな。専用ゲートも鍛えた防衛隊も本格稼働して、支障が出ていないからな」

「非常事態が起きれば、戻らなければいけませんがね」

 

その辺りも暫くは大丈夫の筈だ。海賊貴族と名乗るバークリー家が滅び、偽海賊は更に動きづらくなっただろうし。

 

「さすがに艦隊訓練は向こう次第だけど、機動騎士においては大丈夫だろ。ハウンドとラクーンの混合部隊……バランス的にも丁度いいしな」

「ラクーンは見た目で損をしてますがね。少し装甲を追加して若干マシとなったそうですが」

 

勝手にが付きますがね、と副長は呆れたように呟く。ラクーンを購入した際、少し変わった鎧を参考にして肩の装甲や頭部への装飾を追加したら、比較的アリな見た目になった。

それを見た大将が『まるでセンゴクブショウだな』とよく分からない事を口にしていたけど。試しにコレクションとして保持していた参考にした鎧を大将に見せたら、いい値で買うから譲れと言ってきた。色々世話にもなってるし、今後の関係維持のためにタダでプレゼントしたけど。

 

そんな勝手に改造したラクーンは、ビクトリアにも載せている。さすがにハウンドだけじゃバランスが悪いし、汎用機でカスタマイズの幅が広いラクーンは弄り放題だからな。

実際、ウチの整備班はウキウキしてラクーンのカスタマイズを楽しんでいる。既にバックパックを勝手に作り出す始末だ。普通なら開発元が怒りそうなものだが、面白いからかすんなりと容認されている。というか、容認の代わりにデータを要求されているけどな。場合によっては正式採用したいとも。

 

「それに人も増えて、ますます賑やかになったしな」

「面倒ごとが増えた、とも捉えられますがね」

 

副長は本当に辛辣だな。敢えて辛辣な意見を出して、気を緩みすぎないようにしてくれているんだけど。

実際、軍から派遣された人間もいるし、研修の名目で出向してきた人間もいる。前者は派閥争いの一環みたいで、全員マリー派のようだが。

 

後者は大将の思惑が混じっているようで、戦力の底上げが目的のようだ。要は定期的に鍛えろということだろう。大将は今後を警戒してか、軍備の増強に積極的だし。一応は要請になるから報酬は出るし、本物の宇宙海賊の認識も広められるからいいけど。

 

 


 

 

「初めましてだな。ワシは整備士長のブロだ。半年の間ではあるが、ばっちし鍛えてやる」

「同じく整備士主任のロイネです。短い期間ですが、出来うる限りのことは教えますので、しっかりと学んで下さい」

 

私は整備士長さんと一緒に、今回研修で出向してきた人達に挨拶をしています。馬鹿船長の意向で整備班の主任にされたのですが、呼び方が変わらなければ別に構いません。呼び方の方は半ば強引に押し通しましたけど。

 

「全員で十人だから……五人一組となって動いた方がいいだろ」

「そうですね。それと……」

 

整備士長さんの組分けに同意しつつ、私は研修に来た人の一人――モリーさんにニッコリと笑みを向けます。彼女は辺境の部隊《メレア》からの出向ですが、それは関係ありません。問題は、彼女の服装です。

 

「モリーさん、その格好は何ですか?タンクトップ一枚は、女性としてどうなのですか?」

 

私の指摘に他の人たちもウンウンと頷きます。規則的な意味でも、目のやり場的な意味でも、彼女の格好は大問題です。大きく譲歩して、作業中に上着を脱いでしまうのはまだしも、最初から上着を着ないのは論外です。

 

「へ?いや、別に問題ない――」

「大有りです」

「それに、作業の邪魔――」

「でしたら、袖のない上着を特別に支給します。いいですね?」

「いや、だから――」

「いいですね?」

「……ハイ」

 

モリーさんも素直に頷いてくれましたので、彼女に袖のない上着を着させてから訓練も兼ねて本日の整備作業に従事させます。まずは彼らだけでハウンドを整備させたのですが……私たちでは五機の整備が終わる時間で一機の整備が終わる速度でした。普通の基準から離れているのは自覚していますが。

 

「やはり全体的に要領が悪いか。手当たり次第の上、声かけすらなかったからな」

「チームで活動する経験が少ないのもあるでしょうが、協力する姿勢もないのも問題ですね」

 

特にモリーさんが問題ですね。気質が完全に開発者向けですし、作業中はこちらの呼び掛けにも全く応じませんでしたので。仕事は丁寧ですけど、要領の方もあまり良いとは言えませんね。

整備士長さんとの相談の結果、掛け合いの大事さを学ばせる為に個別のマンツーマン指導による方針へと切り替わることとなりました。

 

 

 

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