オレは本物の宇宙海賊!   作:パイレーツ

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元傭兵、水を差される

……シミュレーションで正解でしたね。

 

「データ上の判断とはいえ、こうも予想通りだと笑えないな」

「厳密には動きの再現度ではありますが、馬鹿船長の本気の一突使用で撃墜判定ですからね」

 

それも大破で、ですからね。実物でテストさせていたら、確実に洒落になっていませんでしたよ。

 

「艦を斬るのは大丈夫だったのに……何でこんなに違いが……」

「当然ですよ。現在のドレイクでさえ、人型での一突は御法度なのですから」

 

馬鹿船長は自分なりに原因を考えていますが、これは理屈じゃないんですよ。事実、人型での本気の一突は一回でも耐えられたら恩の字なのですから。

 

「しかし、この機能の生産コストは莫大だな。これ一つでテウメッサ十機は、さすがに高すぎるな」

「さすがにメンテや維持の費用はそこまで……でもないか。ロレイアの技術なしだと壊れた際に直せないし」

「それも使い手に左右されちまうしな。これじゃ普及するには程遠いな」

 

第七兵器工場から派遣された技術スタッフであるアブという名前のドワーフさんも、釣り合いが取れていない事に肩を落としていますね。

 

「それと、エンジンだけじゃなくシステム面も見直さないと駄目だな。処理が追い付いていないのか、かなり熱を持っていやがる」

「そっちは嬢ちゃんの得意分野だな。システムの書き換えで何れくらい解決する?」

「元々のシステムをベースに、幾つか用意しています。それらを全部試してからでないと、調整の方向性が決められませんので」

「本当に仕事が早いな……手間が省けて助かるけどよ」

 

アブさんはやれやれと呆れていますが、これくらいは何時ものことです。最近はとても簡単になっていましたので、少しウキウキしてしまいましたが。

 

「どちらにせよ、ライラプスを完成させてから逐一データを取らなければ精度が上げられません」

「幸い、エンジン以外は大丈夫だったからな」

「それについては同感だ。ハウンドは全体的な性能で見ればラクーンとテウメッサには負けるが、機動力では勝っているからな。特に例の変形時の速度は、テウメッサですら付いていくのがやっとだし」

「性能面で言えば、ネヴァンに普通に勝っているしな」

「アシスト機能が搭載できない以外は、ですけどね」

 

それにパワーではテウメッサだけでなく、ラクーンにも負けていますしね。カスタムで対応できる範囲でですが。

 

「当たり前だろ?ハウンドはオレの愛機、ドレイクを元に作られたんだ。潜在的な性能はピカ一であっても不思議ではない!!」

「……まぁ、否定はできないな」

「今もちょくちょく改修されている、が付くけどな」

「新造規格の上に浪漫を詰め込んだ機体ですからね。馬鹿船長以外ではマトモに動かせませんし」

 

馬鹿船長の謎の自信は敢えてスルーしましょう。褒められていると勘違いしてか、胸を張っていますけど。

 

『三時の方向より接近する機影を複数確認。か……盗賊船です!』

「また奴らの襲撃か。本当に飽きないな」

「本当に雑草の如く湧いてきますね」

「相変わらず空気を読まない……オレ直々に成敗してくれる!!」

 

馬鹿船長はカッコつけて宣言していますが、単に出撃したいだけですよね。本当に馬鹿船長は平常運転です。

 

 


 

 

オレがドレイクで先陣を切ると、後に続くようにハウンドにラクーン、ネヴァンにテウメッサ、強化改修したモーヘイブ・グランサ達がビクトリアから出撃していく。今回の盗賊船は五十隻か。

 

「今日も生存第一で頑張れよ。ヤバいと判断したら無理せず後退。単独で行動せず、足の引っ張りあいはしないように」

『これだけ聞くと弱腰だよね』

『かといって逃げ回るわけでもないし。命惜しさというより、勝つための生存第一って感じだよな』

 

オレの指示に対して軍属の人は呆れているが、反発する様子はない。人員はウチでは希少だから、大事にしないといけないからな。

 

『そんな重装甲の機体で!!』

 

盗賊の機動騎士は嘲笑しながらモーヘイブ・グランサに斧を振りかぶるも、軽くずれるだけで躱すと同時にライフルで撃ち抜く。別の盗賊機がマシンガンを構えるも、突撃してきたモーヘイブ・グランサのブレードに刺し貫かれて爆散する。

 

ウンウン。ちゃんと訓練の成果が出ているな。単独行動せず、常に味方の位置を把握しているし。

オレの方も飛行形態のドレイクで戦艦の砲撃を掻い潜り、機首ブレードで敵艦のブリッジを潰す。何事も頭を潰されたら終わりだからな。

 

『クソ!何で一隻の空母相手にこうも一方的なんだ!?幾らなんでもおかしいだろ!?』

 

向こうは信じられないと喚いているが、この程度は何時もの事だからな。大型に分類される空母ビクトリアは、今まで以上に物を積み込めるようになったからな。直接供給する超大型ビームランチャーも複数あるし、《メビウス》のおかげで使い放題だし。それに、中古の旧式だけの昔と違って、今は最新の塊だしな。数の暴力で潰したいなら、万単位で用意するんだな。その場合は適当に損害を与えてから逃げるけど。

 

『これ、火力が有りすぎて逆に扱いづらいんだが!?向こうの攻撃も避けきれねぇし!』

『そりゃ、戦艦の武装を流用した外付け装備だからな。それと、使ってみたいと申し出たのはオメェだろ』

『モーヘイブ・グランサでも一応は扱える……と。エネルギーシールドも一応はありますので、多少の被弾は大丈夫です。味方の誤射だけに気をつけて、頑張って運用して下さい』

『扱いが雑!!いや、戦艦相手には凄く有利だけど!!』

 

ブラスター・アームズを装備したモーヘイブ・グランサのパイロットから文句が飛んでいるみたいだが、その高い火力でガンガンビームを撃って貢献している。敵艦にもダメージを与えてるし、やはり大味な武装もいいな。迫力も浪漫もあるし、良いことづくめだ。対機動騎士においては荷物だけど。

 

オレは取り出したビーム・マグナムで敵艦諸とも機動騎士を撃ち抜くと、ブースターで爆転して背後からの突撃を避けると、間髪入れずにドレイクの掌を敵機に翳すとほぼ同時に爆発を喰らわせる。

これは爆発魔法を利用した歩方の応用だ。発動も早く、無手でも大ダメージを与えられるからな。敵機を直接爆発させる?効率重視で浪漫を感じられないから論外だ。爆発は、派手かつ盛大な方がカッコいいし。

そして、今回も無事に盗賊退治は完了。戦利品も大量だ。ちょーと面倒な問題が出てしまったが。

 

「いやー、まさか君達にまた会えるなんてね。人生、何が起こるか分からないものだよ」

 

あっけらかんとした口調で笑う白髪の女性にオレは呆れた目を向ける。偽宇宙海賊に捕まっていたのに、何でこんなに元気なんだろうな?

 

「お元気そうでなりよりです。イネス団長」

「……あー、うん。そっちも元気そうだね、アスカ」

 

アスカの挨拶に女性――《レイヴン傭兵団》の元団長、イネスは物凄く微妙な表情で応じている。そりゃ微妙な反応をするよな。傭兵団が解散となった一番の元凶だし。

あ、オレに向かって手招きしてきた。断る理由もないので、応じるように近づいて小声で会話する。

 

「君、何でアスカと一緒にいるの?アスカのヤバさは君も知ってるよね?」

「色々と事情があるんだよ。下手に放置したら、更に面倒になりそうだったし」

「君も苦労しているね……」

 

イネスが同情するようにオレを見つてくる。まぁ、苦労はあるけど充実した海賊人生は送れているからな。常に順調なのはまずないし。

 

「それで、肝心な話なのですが……どういった経緯で捕まっていたのですか?」

「ん?ああ、別に大したことじゃないさ。団の解散後は夜の世界で暮らしていたら、人身売買に巻き込まれただけさ。捕まってまだ三日目だったし、性欲の捌け口で扱われただけだしね」

 

イネスのその返しに質問した副長だけでなく、オレもアスカも呆れるしかない。人身売買の時点でお先真っ暗で慰み者にされていたのに、こうも平然とできるんだよ?

 

「オレが言うのもおかしい話だが、普通は誰かしら恨むもんじゃないのか?」

「生憎アタシは傭兵として生きていたからね。仲間が死ぬのも、捕虜が悲惨な目に合うのも日常茶飯事さ。敵が味方になることも頻繁だったし、端金で命懸けの戦場を渡り歩いてもいたしね。君だって、危険と隣り合わせな生活を今も続けているだろう?」

「当たり前だろ。本物の宇宙海賊は、常に危険と隣り合わせだからな」

「……本当に相変わらずだね」

 

何でここでお前が呆れるんだよ。オレは事実しか言ってないのに。

 

「イネス団長。私からの提案ですが、団長もここでお世話になったらいかがでしょうか?」

「……へ?」

 

イネスが凄く目を丸くしているが、オレも同じ気持ちだ。どう考えたら、イネスの勧誘になるんだよ?

 

「いやいや、何を言っているんだい?アタシは戦場から離れて、結構腕も錆び付いているんだよ?彼の性欲の捌け口としてならまだしも」

 

さらりとトンでもないことを口にするな。黙って見守っていたロイネがハリセン片手に、無言の圧を掛けてきたし。

 

「ん?……あー、そっちがお断りなら、余計にお世話になれないんだけど……」

「団長の仰る意味は分かりませんが、団長ならすぐに錆びを落とせるでしょう」

 

歯切れの悪いイネスにアスカは問題ないと言い寄る間に、オレは副長に本格的にイネスの扱いについて相談する。

 

「どうする?下手に蹴ったらアスカが暴走しそうなんだが」

「本当に難しいところですね。腕前そのものは確かでしょうが……」

「今すぐハイドラへと送り出しましょう。後は伯爵様たちに丸投げすれば解決です」

 

ロイネ?急に参加してきてどうしたんだ?露骨に追い出そうとしてるし。

その後もあれこれ議論した結果、イネスはお試し的な形で船に乗せることにした。

 

「保護した捕虜の一人をクラークが一時的に引き取った、だと?俺の将来のハーレム候補に手を出すとは……元傭兵の風俗嬢?それも報酬として押し付けたあの女の関係者?……俺のハーレムには不要だな」

 

ちなみに大将はあっさりと認めた。

 

 


 

 

あれから二ヶ月が経ち、クラーク海賊団は次の研修員たちを鍛えている。志願制かつ上限も設けているが、間違いなく腕前は上がるだろう。生身での戦闘訓練もさせられ、良くも悪くも濃密な日々となっている。

 

「ふぅ……やはりブランクもあって錆びついているね。団を解散して以降、媚びを売るだけだったし。昔のようになるにはまだ遠いかな」

 

全身汗だくでそう自嘲するのは、二ヶ月前に保護された【イネス・フレイザー】。かつてアスカの暴走で傭兵団を解散する羽目となった元団長だ。戦いから長らく離れ、男に媚びを売る日々を送っていた彼女だが、何の因果か解散の一因となった船団に身を寄せている。

 

夜の世話はお呼びではなかったので、アスカの説得もあってパイロットとして働くことを選んだイネスは、昔の勘を取り戻そうと訓練に明け暮れていた。

 

「そう言いながら、体力に余裕があるように見えます」

「本当にブランクがあるのか、疑問です」

「体力だけなら夜のお世話で――」

「教育的、指導です!!」

 

イネスが絹枝と雪枝に爆弾発言で返そうとしたのを、同じく訓練に参加していたロイネがハリセンを叩き込んで遮ろうとする。そのハリセンによる鋭い一撃を、イネスは飄々と躱した。

 

「やれやれ、元お姫様は本当に(うぶ)だね。年齢的にこの手の話題は普通なのに」

「何がやれやれですか!そんなお話は二人の教育に悪いですし、ははは、ハレンチでもありますし!」

 

ロイネの赤裸々な反応に、イネスはやれやれと呆れた態度を取る。精神年齢は成人ではない二人にその手の話はまだ早いとロイネは考えているが、それだけではないことをイネスは察している。

 

(アスカの反応も考えれば、間違いなくこの子とアスカはライバルになるだろうね。どっちも無自覚だろうけど)

 

今も一心不乱に筋トレを続けているアスカの執着心を見抜けなかったから、絶対とは断言できないイネスは口に出すことはなく、話題を変えようと口を開く。

 

「それよりさ、アタシが乗る機体は何になるのかな?予備機を考えれば、ラクーンかハウンドのどちらかだろうけど」

「……馬鹿船長の判断で、貴女には馬鹿船長の予備機として購入したテウメッサが与えられます」

「へえ。あの船長さんは思い切った判断を下すね。ブランクが酷い元傭兵に最新鋭の機体を譲渡するなんてね」

 

特別扱いして他の者から反感を抱かないのか。そんな暗黙の問いかけに、ロイネは溜め息混じりで説明する。

 

「そこは皆さんも納得済みです。むしろ、馬鹿船長以外にあの人の手綱を握れる人に、相応の機体を持たせた方がいいと一致したくらいです」

「それは……褒められている気がしないなぁ」

 

その返答にはイネスも困ってしまう。確かにアスカは一応とはいえ、暴走状態でもイネスの言葉には耳を傾けてはくれている。それで止まるかは全くの別問題だが。

 

事実、あの暴走癖が露呈した時もアスカはイネスの言葉に返答こそしたが、反論するだけで同士討ちを止めることはなかったのだから。

いや、他の団員がアスカを取り押さえようと攻撃して、負のループに突入してしまったのも一因ではあるが。

 

「これは個人的な疑問なのですが、立て直そうとはお考えにならなかったのですか?」

「その資金がなかったんだよ。あの騒動の前に、大口の契約をしていてね。明らかに依頼をこなせる戦力じゃなくなったから、契約違反ということで多額の違約金を払うことになったんだよ」

 

ロイネの問い掛けにイネスは特に隠そうとすることなく、あっさりと答える。その返答が耳に届いたのか、筋トレを終えたアスカが会話に加わった。

 

「団ちょ……イネスさんなら、仕官するのも不可能ではなかったのでは?昔、騎士として仕えていたと話されていましたし」

「ああ、その話には続きがあってね。その仕えていた人物は、騎士を使い捨ての道具にしか見ていない奴だったんだよ。前の当主は名君だったから余計に、さ……当時は若さも相まって嫌気がして、騎士を辞めたんだよ」

「その割に全然気にされていませんよね?」

「もう過去の話だしね。それに傭兵の生活も、夜の世界での生活も、騎士の時より楽しかったしさ。クラーク船長さんの言葉を借りるなら、人生は楽しんだ者勝ちってやつさ」

 

これで話は終わりと言わんばかりに、イネスは両手を叩く。

 

「それよりもさ、機体の武装について相談していいかな?遠近両用の射撃兵装は可能かな?」

「……さらりと難しいことを言いますね」

 

イネスの要求に呆れながらも、ロイネは実現可能かどうかを考えるのであった。

 

 


 

 

「ようやく私の専用機、ライラプスが完成したのか」

「一応は、だがな。特注のエンジンとは言え、分身機能にどこまで耐えられるかはまだ不明だしな」

「ならば早速模擬戦だ!クラークと――」

「それなんだけど、今回はアタシが相手するよ」

 

……何だと?

 

「……イネス団長?何故私の至福の時間を邪魔しようとする?返答次第では、貴女でも許しはしない」

「だから団長じゃないよ。それに、船長さんには以前から申し出ていたしね。アスカと手合わせしたいって」

 

イネス……さんはそう言ってニッコリと笑みを浮かべる。この笑みは……強者を前にした時に浮かべる、戦闘者としての笑みだ。

 

「フフフ……今の私は団の頃より強いですよ?」

「それは楽しみだ。専用機の性能頼りじゃないと期待させてもらうよ」

 

私はイネスさんの挑発に乗り、模擬戦に応じる。

私の専用機たるライラプスは良好。イネスさんの乗る銀色のテウメッサと対峙する。

 

「本当によろしいですか?すぐに決着がついても、文句はありませんね?」

『本当に大きく出たね。それじゃあ……始めようか!!』

 

イネスさんはそう告げると、左手のライフルを私に向けて構える。間髪入れずにビームが放たれるが、私は難なく回避してすぐに加速する。

そのまま両手のブレードを振るうが、イネスさんは軽々と躱していく。

 

「フフ、錆びは落としきったようですね」

『どうだろうね?自己の感覚じゃ、まだまださ』

 

イネスさんはそう返しながら、ライフルの砲身を折り畳ませる。砲身が短くなったライフルはピストルとなり、次々とビームを連射していく。私は距離を取って逃れると、再び砲身を展開してライフルへと戻してビームを放っていく。

 

「随分と手緩いですね。射撃だけで私に勝てると?」

『そう思うかい?そろそろ……準備運動は終わりかな』

 

イネスさんが呟いた瞬間、テウメッサのバックパックが変形する。幻影機能を起動させたと同時に、両腕のスモールシールドに隠されていた実体剣も展開される。瞬間、テウメッサは怒涛の勢いで襲い掛かってくる。

 

私も分身機能を解放し、分身して隠れているテウメッサに襲い掛かる。だが、イネスさんは居場所を見抜かれたことに動揺することなく、剣撃と銃撃を同時に行って分身を片っ端から消していく。サブアームに握らせたビームソードも振るい、踊るように攻撃を続けていく。

 

『どうしたんだい?大口を叩いたのに、この程度なのかな?』

「いいや……私もここからだ!」

 

クラークと対峙した時のような体の奥底から沸き上がる熱意こそないが、それでも私の心は踊っている。私は分身による波状攻撃で果敢に攻め立て、攻撃を続けていく。テウメッサの幻影機能は既に切られており、本体は丸見えだ。

 

『本当に腕を上げたね、アスカ!』

「団長こそ、腕は衰えていないではないか!」

 

イネス団長には悪いが、本命(クラーク)との手合わせの糧となって――

 

『緊急連絡!ビクトリアに接近する戦艦を確認!数は二百!』

 

…………。

 

『……本当に無粋だね。楽しい気分が台無しだよ』

 

ああ……本当に、本当に……!

 

「私の……邪魔をするのかぁああああああああああっ!!」

 

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すッ!!

 

『ハァ……完全にあのスイッチが入っちゃったね。船長さん絡みじゃ――』

「お前たちのせいでぇ!クラークとの手合わせが遠のいただろうがぁああああああああああッ!!」

『……あー、そういうパターン?』

 

コイツらは全員殺すぅ!!泣いて謝ろうが殺す!!誰が止めようと殺す!!

 

 


 

 

「……完全にヤバいスイッチが入ったな」

「……そのようですね」

 

突撃したのはこっちじゃなく、盗賊共なのが幸いだけど。

 

『落ち着くか機体のエネルギーが切れるまでは、アスカの好きにさせた方がいいよ』

「だな」

 

通信越しのイネスの発言に、オレは呆れた気分で頷く。下手に介入して、暴走に拍車を描けたくないし。

 

 

 




キャラ紹介

アスカ・ランゲツ
スタイル抜群の長い黒髪の女性。
普段は比較的聞き分けが良いのだが、焦がれる程の熱意を邪魔されるとぶちギレするという無自覚の悪癖がある。
それが原因で傭兵団が壊滅同然で解散する羽目になったのだが、自覚のないアスカはこの件からクラークを逆恨みしていた。
案内人の暗躍でバークリーに雇われるも、例の悪癖が発症したことでバークリー艦隊に攻撃するという暴挙を働いてしまう。
捕らえられた後、リアムの悪徳領主としての思いつきによりクラークへと押し付けられる。


イネス・フレイザー
巨乳のショートカットの白髪の女性。
性格は飄々としており、良く言えば前向き、悪く言えば能天気に分類される。
かつて《レイヴン傭兵団》を率いた団長だが、アスカの暴走によって戦力が激減した為、依頼主から契約破棄と違約金の支払いにより団は解散することとなった。
その違約金は団の資金を全部出しても不足していた為、残りは個人名義で借金する羽目となった。夜の世界入りしたのもその借金が理由。
その借金を返済し終えてすぐ、人身売買に巻き込まれてしまう。宇宙海賊に捕らえられ、性欲の捌け口程度で済んでマシと考えていたところでクラークたちに保護される形で再会する。
その後、アスカの勧めでクラーク海賊団のお世話になることとなった。
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