オラリオを照らしたい蒼い星   作:インビジブルです男

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こんばんはー
部活とかで投稿できてませんでした...


第12話:新星

新星

 

翌日。

 

今日は、3ヶ月に1度の神々の集まり、神会(デナトゥス)が行われる日。

多分、あの戦いを制したベルはレベルアップを遂げただろうし、二つ名が決まるだろう。

どんな二つ名になるのかな...

そして今日、俺は伸びに伸びた髪の毛を切ろうと思う。

冒険者になってから、美容院に行くことは無くなった。刃物持った人が後ろに居るのが怖いんだよ...そのお陰で、自分で自分の髪の毛を切るのがとても上手くなった。それに、自分で切れた方が、自分の思った様な髪型になる。前回は前世でよく読んでた終○のワルキューレのハデスをモデルにしたし、今回は同じ作品の始皇帝にでもしようかな。

魔石製品のバリカンも購入したし、刈り上げとかもできるようになったからね。

 

チョキチョキ...ウィィィィィィン...

 

ちょっとすると、俺の髪型はさっきもモデルとして挙げた、終○のワルキューレの始皇帝の髪形になった。

素晴らしい...素晴らしい出来だ...

 

俺は髪を切り終え、着替えをしてから部屋を出た。

 

タハト「アフンフフンフフーン♪今日も良い一日になりそうだ♪」

 

アリーゼ「おはようタハト!随分バッサリ髪切ったわね...」

 

タハト「でしょう!?いやー...さっぱりしましたよ!世界が更に色づいて見えるっす!」

 

アリーゼ「良かったわね!そうそう!今夜、輝夜とライラ、リューにアストレア様と豊穣の女主人にご飯を食べに行くんだけど、タハトも来るかしら?」

 

タハト「勿論っす!いやぁ...楽しみっすね!んじゃ、ちょっと散歩して来ます!」

 

俺は鼻歌を歌いながら、ウッキウキで外に出た。

...外に出たはいいものの.今日もロキ・ファミリアは遠征で居ないし...暇だなぁ。

バベルにでも行って色々見て回ろうか。ポーションとか、武器とか見てみようか。

 

ぐぅ〜

 

タハト「あ...散歩しようって決めて、そのままホームから出てきちまったから飯食ってねえや。朝飯どうしよう...」

 

俺はそこら辺を歩き回り、ちょうどいい飯屋を探した。

 

ーとある飯屋ー

 

店は空いており、1人の男と、俺のたった2人しか居ない。

店主はガタイのいいおっちゃんで、多分元冒険者だろう。

俺はメニュー表に目を移す。

 

タハト「ふむふむ...ラーメンね...長らく食ってないからなぁ.......ってラーメン!?」

 

俺はメニュー表を見てびっくりした。

この世界に来てから一度も食えてない、俺の好物。

 

タハト「大将!ラーメン1杯!」

 

大将「あいよ!ラーメン一丁!」

 

大将は自分以外に居ないキッチンでそう言うと、手際よく料理を作り出した。数分もすると、麺が丼に投下され、そこにさらに焼豚などのトッピングが施される。

 

大将「あいお待ち!」

 

そして現れたのは、美味そうな褐色のスープに、黄金色の麺。そして美味そうに輝く豚肉に...黒い海苔!

 

タハト「いただきます!」

 

 

暫くして。

 

 

タハト「大将!ごちそうさん!」

 

俺はラーメンを完食し、大将に多くの金が入った袋をわたす。

 

大将「これは?」

 

タハト「お代だ!お釣りはいらんよ。」

 

大将「いやでも...」

 

タハト「遠慮すんなって!俺は感動したんだよ!この最高の1杯はこれじゃ足んないくらいの価値がある!誇っていいよ。大将。」

 

大将「へへっ...あんたに言われるとは思わなかったぜ...あんがとよ!」

 

タハト「ああ。また来るよ。」

 

俺はそう言って店を出た。

 

ーーーーーーーー

 

あのラーメン屋を出て5時間経過。

すっかり日も沈み、周りの店と家、そして月光がオラリオを照らす。

俺は朝、アリーゼさんと約束した、夜食の誘いを忘れることなく、豊穣の女主人へ向かっていた。

 

アリーゼ「来た!おーい!タハトー!」

 

タハト「お待たせしました!」

 

輝夜「私達もついさっき来たばっかりだ。」

 

ライラ「こうして外食に来るのは久々じゃないか?」

 

リュー「そうですね。私はここには、アルバイトしに来たりしているんですが、ご飯を食べるのは何時ぶりでしょうか。」

 

タハト「マジか。リューさん金ないの?」

 

リュー「あるにはあるんですが、ファミリアの貯蓄にしようと。」

 

タハト「なるほど?」

 

アストレア「さっ、中に入りましょう♪」

 

俺たちはそうして店の中に入った。

 

ー豊穣の女主人店内ー

 

アーニャ「ご予約のお客様、ご来店ニャー!」

 

俺達は席に案内され、席に着く。

相変わらず飯が美味そうだぜ...

 

リリルカ「新星(ニュースター)?それがベル様の二つ名ですか?」

 

ベル「うん、どう思う?リリ。」

 

あら。ベル居たのか。

二つ名は新星(ニュースター)かぁ...まあ確かにベルのあの形態、太陽だったりシリウスだったり、星みたいだもんな。

 

リリルカ「ええと...そうですねぇ...普通?」

 

ベル「だよね?神様は無難でいいって言うんだけどさぁ...」

 

シル「私は好きですよ。新星(ニュースター)。」

 

アリーゼ「あの白髪の子、タハトの義弟くんよね?」

 

タハト「はい。二つ名、決まったみたいっすね。」

 

輝夜「無難でいいんじゃないか?」

 

アストレア「珍しく、フレイヤが男の子を庇ってたわね。何故かしら?」

 

ライラ「マジで!?」

 

マジか。

美の女神と呼ばれる存在が男を庇う...男の神からしたら脳破壊も同然...

 

シル「ランクアップおめでとうございます!ベルさん!今日は沢山お飲みになってくださいね!」

 

冒険者A「おい、まさかあいつ...」

 

冒険者B「最速でLv.2になった野郎か...」

 

ベル「もしかして、僕のこと言ってる?」

 

リリルカ「ええ。名を上げた冒険者の宿命みたいなものです。」

 

タハト「みんな、ちょっとベルに挨拶してきますわ。すぐ戻ってきます!」

 

アストレア「あら、そう?行ってらっしゃい。」

 

俺はベルのいる席に近づいてその肩を叩く。

 

ベル「あっ!義兄さん!」

 

リリルカ「え゛っ」

 

タハト「よっ!ランクアップおめでとう、ベル!」

 

ベル「ありがとう義兄さん!」

 

タハト「俺はお前の成長に猛烈に感動してるよ。これからも頑張れよ。」

 

ベル「うん!」

 

リリルカ「執行者(ヴェネーター)が...ベル様の兄!?」

 

タハト「正しくは義兄だよ。うちの義弟が世話になってるね。」

 

リリルカ「あ、自己紹介してませんでしたね。私はリリルカ・アーデです。」

 

タハト「俺はタハト・アクスリアン。今後なんかあったらよろしく。」

 

いい仲間を持ったね、ベル。

 

シル「そういえば、ベルさん達は今後、ダンジョンの中層へ潜るんですか?」

 

ベル「はい。勿論、調子を見ながらですけど。正直、パーティーメンバーを加えようにも入ってくれそうな人が居なくて...」

 

ガチか。

俺が入ってやろうかな...いやでもなぁ...ベルに経験を積ませてやりたい...

 

タハト「言っておくけど、上層と中層の難易度は全然違うぜ。モンスターの強さも数も...出現頻度もね。」

 

ベル「ヒェッ...」

 

正直、ベルだけなら問題は無いんだが、サポーターにリリルカもいるからね。守るんだったらもっと力と数が必要だ。

 

モルド「ハーッハッハッハ!」

 

すると、背後から笑い声が聞こえた。

誰よ。

 

モルド「パーティーのことでお困りか?新星(ニュースター)。」

 

ベル「えっ?」

 

モルド「仲間が欲しいなら、俺たちのパーティーに入れてやろうか?あ?」

 

生意気にも、こんな雑魚がベルをパーティーに入れてやろうか?とかほざいてやがる。殺るぞお前。

 

モルド「けど、その代わり...このえれぇべっぴんな嬢ちゃんを貸してくれよ!」

 

タハト「うるせぇ。

 

俺はそいつらに目をくばってそう言う。

 

タハト「てめぇら如きに俺の義弟が相応しいわけが無いだろ?」

 

モルド「なんだとぉっ!」

 

そいつは俺に向けて拳を放つ。

鈍いな。

俺はその拳をすぐさま掴み、手に力を込める。

 

メキメキメキメキッ!

 

モルド「いっででで!」

 

タハト「さっ、そろそろ観念したか?俺はファミリアの皆と飯を食いに来たんだ。てめぇらに時間を使ってる暇は無いんだ。もう初心者を使っていい思いしようとするんじゃねえぞ。」

 

俺はそう言って、アストレア様がいる席に戻ろうとする。

 

モルド「こんの...クソガキ!」

 

バキィッ!

 

俺はふと音のした方を見ると、ミア母ちゃんがカウンターを殴り壊していた。元冒険者...強い...

 

ミア「騒ぎを起こしたいなら、外でやりな...ここは飯を食べて酒を飲む場所さ!

 

モルド「ううっ!お...おい...いくぞ!」

 

そいつらは金を置いて逃げてった。

 

タハト「ミア母ちゃん、すまんね。アイツらから悪意を感じたからさ。義兄として、傍観してられなかった。」

 

ミア「いいさ...今回、アンタは何もしてない。」

 

タハト「サンキュ。さてと...飲み直すかぁ...」

 

俺は皆と馬鹿しながら飯と酒を飲み食いして、一日を終えた。

 

ーーーーーーーーー

 

翌日。

 

タハト「よく寝たわぁ...」

 

俺はベッドから身体を起こす。

そして、歯磨き、着替え、鎧の装着等を終え、連続式蒸留機の様子を見る。

 

タハト「そろそろ加水の作業に入るか。」

 

俺は自室の冷蔵庫から水を取り出し、その出来たエチルアルコールをアルコール度数40%前後になるように薄める。上手いんじゃないか!?

 

タハト「いい出来じゃないの!そこに蜂蜜、そして更にリンゴの果汁をぶち込んで!」

 

添加の作業を終え、濾過の作業に入る。

俺が作ってるのは、俗に言うフレーバーウォッカってやつ。

前世、子供の頃にロシア人がこれのボトルを持ってコサックを踊る動画を見てから、どんな味がするのか気になってたのよ。

俺は酒造道具を買い揃えた時に買った白樺の活性炭を使って、ウォッカ擬を濾過する。何回もすると、ちゃんと濾過された。楽しいね。

 

タハト「いい感じなんじゃない?そして最後は仕上げのフィルタリング。.....よっしゃ!完成だ!人生初の自作の酒!どんな味がするのか...」

 

俺はその出来上がったフレーバーウォッカを1口飲む。

...美味い!ちょっと甘くて美味いぞー!

 

タハト「やったー!ついに完成したー!」

 

俺はウォッカをボトルに注ぎ込み、部屋のドアを勢いよく開ける。

 

輝夜「おはよう、タハト」

 

タハト「!?!!!!?!?!?!?」

 

下着1枚で現れた輝夜さんだった。

もうこんな時期か...流石に男の前でそれはやめてくれ...目のやり場に困るどころの騒ぎじゃないよ...

 

タハト「かかかかか...輝夜さん!?服は!?」

 

輝夜「着たくない。暑い。」

 

タハト「あい...」

 

いくら合計34年生きてるからと言って、ほぼ裸の女性なんて慣れないよ...

...いや、慣れてる方がおかしいよな。

 

輝夜「そのボトルは?」

 

タハト「ああ...このボトルですか...俺が作った酒が入ってるんです...」

 

輝夜「お前、酒なんて作れたのか?」

 

タハト「少し知識があったので、作ってみたのですよ。」

 

俺は輝夜さんから目を逸らし、キッチンの冷蔵庫にボトルを持っていき、そこにしまった。輝夜さんはその間も服を着ていなかった。

頭爆発しそう。

とりあえず、外に出るかぁ...

 

タハト「いってきまーす」

 

輝夜「行ってらっしゃい。」

 

俺はこうして外出し、通りを歩いた。

街は平和で、暫くウロウロしていると、青ぽい短髪の髪の女性がいた。

 

アーディ「タハトくん...?」

 

7年前、オラリオに来て間もない時、俺が初めて助けた人。

誰よりも人懐っこく、明るい人。

 

タハト「アーディ!?全然見ないからてっきり死んじゃってるのかと...」

 

アーディ「失礼な!私はこの通り超元気だよ!」

 

7年前と何も変わらないアーディに俺は安心した。

なんで呼び捨てしてるかって?結構親しい仲だったからね。

 

タハト「良かった。そうだ、立って話すのもなんだしカフェ行かないか?奢るよ。」

 

アーディ「行く行く!」

 

この後、3時間くらいカフェで話をした。

近況だったり...ベルのことだったり...ファミリアの事だったり...リューさんの事とか。

この時間は非常に有意義で、楽しかった。

アーディは正義感と優しさがそこら辺の人間より遥かにすごい。だから、悪人を殺さずに捕らえたりするし、多分見逃したりもするだろう。

俺とは大違いだ。

 

タハト「あんがとアーディ、楽しかった。」

 

アーディ「私もだよ!また今度会おうね!」

 

タハト「ああ。じゃあね」

 

アーディ「またねー!」

 

俺らはこうして別れた。




今回は短めです。
部活とか、学校とかで文章がすごく短くなったり、齟齬があったりすると思いますが、それでも良ければ今後ともよろしくお願いします。

言ってなかったのですが、タハトの名前の由来はエストニア語で星を意味するtäht(タハト)から来ています。ミハイルは東欧系の名前から、ミソナとアズールはStar glitcherのボスから、ニルヴァーナはサンスクリット語で涅槃、吹き消す、終わるを意味するनिर्वाण(ニルヴァーナ)から来ています。

アストレアとタハトくっつける?

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