オラリオを照らしたい蒼い星   作:インビジブルです男

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こんばんはー!
R17.9展開が大量です。
フラウラが危ないです。



第20話:愛

 

俺はすっかり泣きやみ、2人の方を向く。

夕陽が俺達とオラリオを照らし、緑色の髪、山吹色の髪が輝き、風に踊る。

 

リヴェリア「泣き顔も、悪くないな。もっと見たくなる。」

 

タハト「ごめん、情けない所を見せたね。...俺、こんな幸せでいいのか...?」

 

リヴェリア「当たり前だ。」

 

レフィーヤ「幸せなのは、私もです!」

 

2人は笑ってそう言う。

2人の笑顔は、どんな星よりも明るくて、輝いていた。

 

リヴェリア「お前が幸せにならないなら、私が苦しい。私達を助けてくれたお前が幸せにならないなんて、そんなことがあってたまるか。」

 

リヴェリアが、俺の右手を握る。

彼女の手は、俺の手よりも小さく、熱いほどの体温を宿していた。

 

レフィーヤ「...あの時、タハトさんが私達をを救ってくれたみたいに、今度は私達がタハトさんを救う番です。」

 

俺の目に、再び涙が溜まる。

 

リヴェリア「お前があの時、私を...レフィーヤを救ってくれたあの瞬間から...」

 

リヴェリアの瞳も、静かに潤んだ。

 

リヴェリア「私の世界は、お前だけのものだ。」

 

まだ、1ヶ月も経っていない出来事だ。

忘れるはずがない。

 

リヴェリア「あの時のお前は、本当に美しかった。我々を守ってくれたあの背中に、私は恋をしたんだ。そして、お前の意外な一面も、たまらなく愛おしい。」

 

チュッ

 

タハト「!?」

 

リヴェリアがそっと俺の口にキスをする。

長い、静かなキス。

 

タハト「なっ...なっ...!?///」

 

リヴェリア「ふふっ、可愛いな、お前は。...お前は何時も、一人で全てを解決しようとしている。波旬の時だってそうだった。お前は一人で、奴を倒そうとしていた。」

 

そうだ...そうだった。

俺はいつもそうだった。

肝心な場面で言葉を濁して逃げ、1人で抱え込む。

勝手に背負った荷物が重くなり、望んだはずのものだけすり抜けてく。

虐めがエスカレートしてったのもこれが原因だったんだろうな。

 

タハト「...でもさ...」

 

リヴェリア「黙れ。」

 

チュッ

 

リヴェリア「んっ...」

 

タハト「んっ!?」

 

リヴェリアはまたも、俺の唇を奪った。

先程よりも長く、愛を注ぎ込むようなキス。

先程よりも深く、ねっとりと。

 

リヴェリア「んっ...あっ...んんっ...」

 

リヴェリアから艶めかしい声が出る。

俺の顔をその両手で抑え、逃げられないようにし、唇に合わせて舌が入れられる。

 

タハト「んっ......うっ......」

 

リヴェリア「あっ....んっ.....」

 

プハァ

 

リヴェリアは漸く離してくれた。

俺とリヴェリアの口から、銀色の糸が伸びた。

リヴェリアの頬は紅潮し、宝石のように美しく見えた。

 

レフィーヤ「リヴェリア様、ズルいです!私だって、タハトさんと...その....キス...してみたかったのに!///」

 

レフィーヤは顔を真っ赤にし、そう言った。

大きな瞳が潤み、今にも泣き出しそうな顔で、だが意を決したかのような顔で俺を見つめる。

 

タハト「レフィー...ヤ...?」

 

レフィーヤ「...あの日から、タハトさんのことが忘れられなくて...カッコよくて...さっきの泣き顔も可愛くて...だから...その...」

 

レフィーヤは唇を小さく噛み、震える声でそう言う。

そしてそのまま、レフィーヤは俺にそっと顔を近づけ、彼女の手が俺の胸元を掴む。

小さいのに、妙に熱い。

 

レフィーヤ「私にも...キスを...」

 

レフィーヤはそう言うと、彼女の瞳が更に潤んだ。

そして、レフィーヤがゆっくりと、唇を近づける。

 

チュッ

 

レフィーヤ「ん.....んっ.....」

 

レフィーヤの唇は、リヴェリアのものとは違う気がした。

幼くて、初々しい感じ。

キスなんてしたことないから分からないけど、そんな感じがした。

 

レフィーヤは俺の首に手を回し、俺が逃げれないようにした。

 

レフィーヤ「あっ.....ふぁ......」

 

レフィーヤがビクンと小さく震え、甘い声を漏らした。

頭の奥が熱くなって、俺は何も考えられなくなった。

 

プハァ

 

タハト「ハァ...ハァ...」

 

息が続かなかった。

俺は口から息を吸い、吐く。それを繰り返した。

 

レフィーヤ「フゥ...タハトさん...」

 

レフィーヤの瞳は潤み、蕩けるような光を宿していた。

息を吐きながら、頬を赤く染めたまま俺の顔を覗き込む。

 

レフィーヤ「ふふふっ♪今のタハトさんの顔、とっても可愛いです♡」

 

タハト「うっ......!」

 

頭がぼーっとして、考えが上手くまとまらない。

そうやって考え込んでいると、後ろから細長い腕が伸び、抱きしめられた。

 

リヴェリア「そうだな、今のタハトはとてもいい顔をしている。」

 

タハト「り...リヴェリア....」

 

カプッ。

 

タハト「あっ.....!?」

 

リヴェリアが俺の首筋に甘噛みをし、俺は少し声を漏らす。

中○悠一の声でこんな声出したくなかった...

 

レフィーヤ「可愛い声を出すんですね、タハトさん♡」

 

リヴェリア「私の世界がお前だけの物のように、お前のその顔も、私達のものだ。」

 

オラリオの上空で、2人は俺の目を見て言った。

夕日は沈み、無数の星々が俺達を照らした。

 

タハト「2人とも.....」

 

リヴェリア「お前は私達の英雄だからな。当然だ。」ニコッ

 

レフィーヤは、それに頷きながら、俺に呟く。

 

レフィーヤ「それに.....恋人ですから....!」

 

俺は泣き笑いしながら、2人を抱きしめた。

 


 

その夜。

解散し、ホームに戻った俺は、いつもの服装に着替え、アストレア様達に交際を報告した。

 

一同「「「「えええええええええええええ!?」」」」

 

アストレア「よりによって...【九魔姫(ナイン・ヘル)】と【千の妖精(サウザンド・エルフ)】とだなんて...」

 

タハト「俺、今とても幸せっす!カーッカッカッカッカッ!」

 

アリーゼ「大手の他派閥の幹部で、タハト自身もアストレア・ファミリアの幹部なのよ!?幹部同士が交際なんて、問題が.....ハァ.....」

 

タハト「.....すんません.....」

 

アリーゼ「いやぁ、タハトが幸せになってくれるのは、私としても嬉しいわよ?でも、他派閥.....他派閥なのよ....」

 

輝夜「タハト...お前が幸せになるのはいい。だが.....相手がまずい....」

 

ライラ「.....問題は山積みなのは間違いない...それで?タハト、どこまで行ったんだ?」ニヤニヤ

 

ライラさんは、ニヤニヤして俺を見る。

からかってるんだな!?そうなんだな!?

 

タハト「あ...えっと....キスまでは.....

 

ライラ「そうかそうか!」ニコニコ

 

アストレア「そう....交際ね....タハトが交際......そう.....」

 

アストレア様はいつも冷静なのに、悲しい顔をして視線を落とした。

言葉はだんだんと小さくなり、手元で指をモジモジと絡めだした。

 

アストレア「ヘスティアやヘファイストスの気持ちが、何となくわかる気がするわ...」

 

アリーゼ「アストレア様...?あっ....あ〜.....」

 

アリーゼさんはアストレア様の言葉を聞き取ったらしく、何かを察したような表情を見せる。

 

アストレア「タハトが交際...ううっ.....」

 

輝夜「どうしたんだ?主神殿。」

 

アストレア「私...タハトの交際を否定はしないわ...でも、それを見ていると胸が痛くなるの...」

 

輝夜「あ〜...そういう事か....」

 

輝夜さんも何か察したらしい。

何...?どういうことですか...?

 

その時、ホームのドアが勢いよく開いた音がした。

 

バァンッ!

 

フラウラ「出遅れたァァァァァァァ!!」

 

タハト「あっ。」

 

神よ、私の命はここで尽きるかもしれません。

お疲れ様でした!

そう、フラウラが飛び込んできた。

瞳は獣のようにギラつき、息は荒く、さらには身体からは烈火の如く熱熱気が立ち込めている。

 

フラウラ「昨日、風呂に突撃した時に私がヤッておけば!」

 

タハト「はぁっ!?」

 

顔から熱が引いた気がした。

怖すぎだろ...俗に言う逆○やないか。

俺の貞操が危ない!!!

 

フラウラ「あの、2日前の戦争遊戯(ウォーゲーム)で、お前は私とカリタスを叩きのめしたよな...?」

 

タハト「えっ?あっ、うん。そうだね?」

 

フラウラ「あの瞬間...私の心臓も...心も...お前にぶち抜かれたんだよ...♡」

 

フラウラの瞳が野獣の眼光とも言えようものに変化し、さらに舌なめずりをし、俺の胸を触る。

怖い。この人、怖い。

俺の貞操を完全に奪い取りに来てるよ。

 

フラウラ「お前の強さが堪らなくてさ...叩き潰されたいって思っちまったんだよ...♡ グチャグチャにされてもいいって...♡」

 

タハト「ひぇっ...」

 

ライラ「うわぁぁぁぁあ!?」

 

輝夜「想像以上に...酷いな...」

 

アリーゼ「誰かフラウラ止めてえええ!」

 

負けときゃ良かったかな。

あの戦い。

 

フラウラ.....あの夜からずっと.....お前のこと、思い出しながら......自分で....」

 

タハト「ああ!あ!あ!ああ!あ!」

 

ライラ「やめろおおおおお!」

 

輝夜「はぁぁぁあ....」クソデカタメイキ

 

アリーゼ「リューがバイトしてなかったら、今頃もっと修羅場だったわね...」

 

エルフは本来、貞潔な種族だ。

肉体的な接触を、他種族より拒む。

リューさんは純正エルフだ。

この場にいたら、地獄とかしていただろう。

 

フラウラ「お前の顔...声...匂い...全部思い出す度に興奮してさ......♡」

 

ああヤバい。

眼が冗談抜きで野獣のようだ。

気を抜いたら速攻でぶち犯される...!

 

フラウラ「泣かされてもいい...声が抑えられないほどにめちゃくちゃにされたいんだ...♡」

 

性欲って三大欲求なだけあってかなり強いんだなぁって思った。

 

アストレア「私も.....タハトに抱き締められたい...かも...?(私、タハトの事が...きっと...」

 

タハト「......」

 

胃が痛いです。

助けてください。

 

アストレア「...タハト、私は人との恋なんて叶わないと思っていたわ...だって、永遠を生きる私達よりも先に、居なくなってしまうもの。」

 

タハト「はっ...はい.....」

 

何何...?

なんだか聞いた事があるセリフな気がする。

それも...この日に。

 

アストレア「でも、貴方は不老。誰かに傷をつけられない限り、死ぬことは無いわ。」

 

タハト「そうっすね...」

 

アストレア様は、そっと微笑んだ。

その笑みには、正義の女神としての気高さではなく、只々1人の女性としての儚さがあった。

胸がキュッと締め付けられたような感覚に陥る。

以前の俺なら、顔を真っ赤にしていただろうね。

 

アリーゼ「タハト...モテモテね♪」

 

ライラ「私も、【勇者(ブレイバー)】に拾われたりしないかなぁ。」

 

アストレア「貴方を見ていると、苦しいの。あの2人と会ったり、一緒にいたりするだけで、心がずっと騒がしくて...神である私が、子供である人間にこんな感情を抱くのは間違いだと思ってたわ...でも...」

 

アストレア様の瞳が潤む。

...今まで見たこともない表情だ。

 

アストレア「貴方がこの下界で、永遠に生きていくというのなら、もしかしたら...」

 

あの二人の顔が脳裏に過ぎる。

あの夕日の下で、オラリオの遥か上空で、俺に微笑んでくれたあの二人の顔が。

 

アストレア「...今、確信したわ。私は貴方を愛しているわ。貴方を抱き締めたいし、触れたいし、キスだってしてみたいわ。」

 

タハト「っ...!」

 

俺は俯いた。

もう俺には、2人も恋人がいるってのに...

 

タハト「...俺は...どうしたらいいんだ...」

 

無理だ。

俺に人の気持ちを断るなんて所業、出来るわけない。

好意はもちろん嬉しい。

俺は、力強く拳を握る。

指につけた鋭い装飾が、掌に突き刺さる。

掌からは出血し、机が赤黒い液体に汚される。

 

アストレア「...勿論、貴方が私を拒むなら、それも受け入れるわ。」

 

身体に、ナイフが突き刺さるような痛みが襲ったような気がした。

罪悪感が身体に突き刺さる。

どうやら、自分が思った以上に、俺はうすっぺらだったようだ。

 

アストレア「私はいつかきっと、貴方の唇を奪ってみせる。」

 

タハト「なっ....何言ってるんすか!」

 

アストレア「ふふ......」

 

俺は力強く握った拳を緩める。

掌から出た血は床に垂れ、俺は暫く、ソファで俯いた。

 


 

一方、その頃。

アストレア・ファミリアのホームの外では。

 

レフィーヤ「えええ!?タハトさんって不老なんですか!?」

 

リヴェリア「困ったな...あいつからしたら、私達と一緒にいる時間はあいつの人生のごく僅かだ。」

 

レフィーヤ「そんなことより!神アストレアともう一人、女の人が、タハトさんに告白しちゃったじゃないですかァァァァァ!」

 

リヴェリア「フラウラというアマゾネスだな。確かに強敵だ。」

 

レフィーヤ「どどどどどどうすればいいんですかぁぁぁ!神様ですよ!?女神様ですよ!?タハトさんと同じで永遠を生きるんですよ!?勝てるわけないですぅぅぅぅぅぅ!」

 

レフィーヤは頭をガシガシとかいて、そう喚いた。

 

リヴェリア「落ち着け、レフィーヤ。」

 

レフィーヤ「落ち着ける訳ないじゃないですかぁぁぁぁぁあ!タハトさんが、アストレア様とフラウラって人に抱かれるかもしれないんですよ!?私達、どうしたらいいんですかぁぁぁぁぁあ!」

 

リヴェリアは、ため息をついて言う。

 

リヴェリア「私は、いいと思うがな。」

 

レフィーヤ「えええええええええええぇぇぇぇぇ!!?」

 

リヴェリア「正直、私はタハトが幸せなら、ハーレムは悪いものではないと思っている。...腐っても私は王族(ハイエルフ)だ、抵抗はあるがな。」

 

レフィーヤ「ええっ!?リヴェリア様ァァァァァ!?」

 

リヴェリアは歩いて静かに呟く。

 

リヴェリア「愛する男(タハト)を独占するのは、この上ない幸せかもしれない。だが、あいつが不老で、寿命で死なない以上、タハトを孤独にしてしまう可能性がある。」

 

レフィーヤ「そ...それは...」

 

リヴェリア「あいつが幸せになれるなら、それは善だ。」

 

レフィーヤ「善とか理屈で語らないでくださいぃぃぃぃぃぃい!」

 

2人は話しながら歩いた。

行先はロキ・ファミリアのホーム。

夜になってもオラリオの熱気が消えることはなく、街灯が人々を照らし、冒険者達が笑い声をあげていた。

 

レフィーヤ「はぁぁ...にしても、タハトさんが不老なのはかなりショックです...」

 

リヴェリア「私も長いこと生きてはいるが、あいつはその何倍も生きる。知ってしまった以上、これからのことを決めなくてはならない。」

 

レフィーヤ「決め...る?」

 

2人はこうして、ロキ・ファミリアのホームに帰っていった。

 

ーロキ・ファミリア ホームー

 

ホームに帰ってきたリヴェリアとレフィーヤは、神ロキとフィンにタハトとの交際を報告した。

2人は、さっきのアストレア・ファミリアでの出来事と、彼と交際できたことによる喜びですっかり忘れているが、この交際には大変な問題が存在する。

 

ロキ「なんやてえぇぇぇぇ!?アストレアんとこの子と付き合ったぁぁぁぁ!?」

 

レフィーヤ「そ、そうなんです...タハトさんと...えへへっ...恋人になりましたァ...///」

 

リヴェリア「....」

 

リヴェリアは顔を赤くする。

翠色の髪が揺れて白い頬にかかり、その白い頬は少しだけ桜色に染まっていた。

 

ロキ「おい、ママ?何黙ってるんや?」

 

リヴェリア「...その...」

 

いつもはママと言われると怒るはずのリヴェリアが、今回は無視をした。

そしてアストレア・ファミリアのホームがある方向を見ながら呟いた。

 

リヴェリア「あんなに美しい顔と景色を逃してしまえば、伝えられないと思ってな...///」

 

リヴェリアは耳まで真っ赤にしてそう言う。

 

ロキ「何ロマンチック極まる告白劇やっとんねん!ええか!?相手はアストレア・ファミリアの重鎮やぞ!?オッタル以上に強いかもしれない人材やぞ!?ファミリアの運営に関わるんや!」

 

そう、問題とは、他派閥の幹部同士での恋愛という点であった。

ロキは彼女自身の印象として、アストレアの事をあまりよく思わない。

悪戯の女神として、正義の女神であるアストレアは、いい子ちゃんで硬いというのが気に食わない。

それに、タハトは今となっては【猛者(おうじゃ)】オッタルと肩を並べる...いや、それ以上の実力を持つ化け物。

...恋は人を狂わせる。

万が一にも、リヴェリアやレフィーヤがタハトに遠征のルートを教えたりなんてしたら、全てタハトの手柄。

冥界の狂戦士、波旬を殺した相手だ。

今のロキ・ファミリアの幹部達で、タハト1人の成果を挙げれるとは思えない。

 

フィン「まあまあ、落ち着いて。」

 

ロキ「落ち着いてられるかァァァァァァァァ!

 

ロキは両手で頭を抱え、会議室の端から端まで転び回る。

 

フィン「僕が思うに、この問題を解決するには同盟しかないと思う。アストレア・ファミリアは全員がLv.4以上。それに、幹部達はLv.5、そして新しく入ったフラウラというアマゾネスに、カリタスというヒューマンはLv.6、それに()()()()()も所持しているようだ。それに加え、タハト君はLv.7、更に()()()()()の練度はソレを持つ者の中でトップ。同盟を組めば、たくさんの利益が得られると思うんだ。」

 

ロキ「でもなぁ、相手があのアストレアなんや!アイツ、いい子ちゃん過ぎて堅いんやァァ!気に食わないんやァァァ!」

 

フィン「いやいや、気に食わないとかじゃなくて、最近は神フレイヤがタハト君を狙っているって情報もあるし...同盟を結べばあっちはタハト君を守れる、こっちは色々な利益を得られる。それに、彼の実力だよ?僕たちのダンジョン攻略もとても捗るかもしれない。」

 

ロキ「はぁぁぁぁ...ハンサムな上に強くて優しいなんて、そんなの反則やろ...リヴェリアとレフィーヤが落ちる理由もよくわかるわ...」

 

リヴェリア「ふふっ、そうだろう?」

 

リヴェリアは誇らしげにそう言うと、笑みを浮かべ、僅かに頬を赤く染めていた。

 

 

ロキ「なんでママが誇らしげにしてるんや。」

 

リヴェリア「ママ言うな。」

 

ロキ「...まあ、アストレアんとこと同盟結ぶなら、ドチビんとことも同盟を結ばなきゃやな。」

 

リヴェリア「...そういう事か。」

 

ロキ「思ってる通りのことや。我らがアイズたんが、ドチビんとこのガキに惚れてるぽいんやァァァァァ!」

 

ロキは悔しそうな顔をし、天井を見上げて叫ぶ。

そりゃあ、自分のお気に入りが他の男に惚れたら嫉妬しないわけがなく、ロキの心はもうぐっちゃぐちゃだ。

 

フィン「で、ロキはどうしたいんだい?」

 

ロキ「ドチビと組むんは凄い癪や。負けた感じがする。けどな、ウチはリヴェリアとレフィーヤ、アイズたんの恋を応援したいんや!」

 

レフィーヤ「うぅ...///」

 

リヴェリア「...///」

 

ロキ「一肌脱ぐでぇぇぇ!」

 

こうして、ロキ・ファミリアはヘスティア・ファミリア、アストレア・ファミリアとの同盟締結にむけ、準備をし始めた。

 

ロキ「と、その前に。そろそろリヴェリアとレフィーヤもステイタス更新やな。部屋を移すで。」

 

リヴェリア「ああ。」

 

レフィーヤ「はいっ!」

 

フィン「同盟...か...」

 

ロキ達が部屋を移動し、フィンだけが残った会議室で、フィンは静かに呟く。

 

隣の部屋のロキ「不老のスキルやとぉぉおおおおおお!?」

 

フィン「ぶぅぅぅぅぅぅっ」オチャブー

 

タハトと同じく、リヴェリア達は不老を獲得したようだ。

 

 


 

一方その頃、(タハト)は自室のベッドに寝転び、半ばぼんやりと目を目を閉じていた。

今日の出来事が頭から離れない。

リヴェリア、レフィーヤ、アストレア様、フラウラ。

みんなから向けられる感情が重く、でもそれが嬉しくて...

 

コンッ...

 

すると、扉に小さく、控えめなノックが。

その奥にいるのは、燃えるような気配を孕んだ1人の人間。

 

タハト「...誰だ....?」

 

フラウラ「私だよ...フラウラだ。」

 

いつものフラウラよりも、若干低い声が聞こえた。

俺の背を冷や汗が伝った。

.....下手したらぶち犯される。

こんな所で軽くヤッてしまえば、リヴェリアとレフィーヤに顔合わせ出来ない。

恐る恐る扉を開けると、やっぱりいたのはフラウラだった。

頭はいつも通りボサボサ、後ろ髪はサラサラで、細身の夜着は肩が大きく開き、アマゾネス特有の引き締まった褐色の肌が月光を反射していた。

頬は紅潮し、前髪は汗で額にくっついており、加えて息が荒い。

 

フラウラ「なぁ...タハト...今夜、ちょっとだけ時間をくれ。」

 

フラウラはそう言うと、俺に近寄ってくる。

 

タハト「えっ...?いい...けど...」

 

俺は後退りする。

が、部屋は思ったよりもずっと狭く、すぐにベッドの端に踵をぶつけた。

 

フラウラ「いやだなぁ...逃げるなよ。」

 

フラウラは俺の胸を押し、俺はベッドに転がる。

彼女の夜着は太腿まで捲れていた。

 

タハト「ちょっ...フラウラ!」

 

フラウラ「ねぇ...タハト...」

 

フラウラの瞳が俺をガッツリ捉える。

獲物を狩る獣のような目をしていて、でも何処か潤んだ色気を帯びていた。

 

フラウラ「あの時みたいに...私をねじ伏せてみてくれよ...」

 

タハト「はぁ!?」

 

フラウラ「お前に負けた時から、ぶち抜かれたみたいにさ、胸の奥がずっと熱くて...息がつまるんだ...」

 

フラウラは俺の頬を撫でた。

 

フラウラ「なぁ...触ってもいいか...?私、我慢できないんだ。タハトの肌がもっと見たい...触れたい...」

 

フラウラが俺の鎖骨をなぞる。

俺の寝間着(タンクトップとズボン程度)が乱れ、フラウラは熱い息を吹きかけた。

 

タハト「フラウラ...!落ち着け!」

 

フラウラ「落ち着けないよ...全部、お前のせいだから....」

 

フラウラの腰が僅かに動いた。

どうにかなってしまいそうだ。

 

タハト「フラウラ...!俺は...俺は、簡単にそういうの出来る人間じゃない...」

 

フラウラ「初めてみるよ...お前のそう言う顔...可愛いとこもあるじゃん...」

 

フラウラは顔を近づけ、唇があと数Cで触れてしまう距離に。

 

フラウラ「タハト...お前は私のことを、女として見てくれているか?」

 

フラウラの瞳が潤み、守るべき女性の顔をしていた。

 

タハト「ああ...でも、無理して女の顔なんてしなくていい。ありのままに生きろ。」

 

そう言うと、フラウラの瞳がブワッと潤み、俺の胸に顔を埋める。

 

フラウラ「タハトの...馬鹿...お前のことを狂わせたいのに...こっちが狂わされてばっかじゃん...」

 

タハト「なんか...ごめん...」

 

フラウラ「謝んな...!次は...絶対ヤッてやるからな...!」

 

フラウラはそう言い残すと、部屋を出ていった。

 

タハト「はぁ.....どうしたら...」

 

俺はしばらく、頭を抱えた。

 

 




いかがでしたか?
次回はヘスティア、アストレア、ロキ・ファミリアの同盟締結までいきます。
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