オラリオを照らしたい蒼い星   作:インビジブルです男

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こんばんはー!
今回と次回は、ここら辺で穢れた精霊を排除して、フィルヴィス救出を書こうと思います。
とは言っても、私はソード・オラトリアを読んだことがないので、調べたり、他の方の作品を参考にして書こうと思ってます。
独自解釈も入ります...
ともかく、今回は会議パートになります。
よろしきおねがます。


第23話:Find you.

Find you.

 

フレイヤとの奇妙な友人関係が始まった数分後。

オッタルとアレンは意識を取り戻し、フレイヤと共に歩いていった。

フレイヤの表情はどこか嬉しそうだった。

 

冒険者A「なんださっきの光!?」

 

冒険者B「恐ろしい魔力を感じたわ...」

 

しかし、あんな大層な技を放ってしまうと、流石に野次馬がやってきてしまうようで、俺は半顕現を解除し、フードを被った。

 

アストレア「タハト!」

 

タハト「アストレア様、行きましょ!」ニコッ

 

アストレア「あんな攻撃を放つなんて!バハムートの力が他の神にバレたら...」

 

タハト「大丈夫っすよ!」

 

俺はアストレア様の手を掴み、人混みの中を歩む。

 

タハト「そう簡単に、バレはしませんって!」

 

アストレア「そ...そういう問題じゃないのだけれど...」

 

アストレア様の顔は、何故か微笑んでおり、俺から顔を逸らした。

 

空は澄み渡り、夜風が心地よい。

無限とも思えるような数の星々が照らす下界は、まるで美術館の絵画のようだった。

 

...暫く人混みを歩くと、商店街に出た。

人気は少なく、ここならまだゆっくりできそうだ。

そんなことを考えていると、遠くから誰かが走って来るような音が聞こえた。

 

レフィーヤ「タハトさん!」

 

レフィーヤと、あともうひとり、見慣れない黒髪に赤眼のエルフがいた。

 

タハト「レフィーヤじゃん。どうしたのさ?」

 

レフィーヤ「今日会えて良かった...ホームに行っても精神枯渇(マインドダウン)で倒れてたから...」ギュッ

 

レフィーヤは俺に抱き着いて俯く。

いやー申し訳ない。

バハムートとの戦闘、精神枯渇(マインドダウン)、オッタルとアレンの戦闘...健康体でホームに居ないもんなぁ、今日。

 

レフィーヤは俺から離れ、アストレア様に『こんばんは』と言わんばかりに軽く頭を下げた後、傍のエルフに視線を向ける。

 

レフィーヤ「タハトさん、この人は私の友人、フィルヴィス・シャリアさんです!」

 

フィルヴィス「貴方がレフィーヤの好いている人か...Lv.7だそうだが、とてもそうは見えない。」

 

レフィーヤ「タハトさんはとっても強いんですよ!」

 

レフィーヤは少し怒ったような仕草を見せた。

俺の彼女可愛すぎだろぉぉぉおおおぉぉおおおおお!(?)

 

フィルヴィス「改めて、フィルヴィス・シャリアだ。所属はディオニュソス・ファミリア、レベルは3、二つ名は【白巫女(マイナデス)】を授かっている。」

 

タハト「タハト・アクスリアンだ。所属はアストレア・ファミリアで、レベルは7、二つ名は【執行者(ヴェネーター)】をもらってるよ。」

 

俺は握手を交わそうと思い、手を差し出す。

 

フィルヴィス「私に触るな!」

 

フィルヴィスの言葉が氷のナイフのように刺さったような気がした。

エルフは本来貞潔な種族だ、触られるのはいやだわな。

 

タハト「ごめんごめん、別に深い意味はないよ。」

 

俺は手を引っ込めた。

にしても、他の冒険者とは気配が違う。

とてもLv.3で出していい雰囲気じゃない。

なんだかこう...禍々しい感じ。

 

レフィーヤ「タハトさん?考え事ですか?」

 

タハト「ん?あぁ、まあそう。」

 

気にしてもしょうがないかぁ。

 

レフィーヤ「タハトさん、本当に大丈夫ですか...?」

 

タハト「大丈夫大丈夫。絶好調だよ。」

 

レフィーヤ「心配...させないでくださいね?」

 

タハト「うん。」

 

レフィーヤが頬を赤くして、俺を見る。

 

フィルヴィス「...こんな所で惚気ないでくれないか。」

 

フィルヴィスの赤い目が輝き、そんなことを言う。

冷たく感じる声音には、どこか人間味が混じっていて、俺は思わず笑みを浮かべる。

 

タハト「ごめんごめん!あまりにもレフィーヤが可愛いもんだからさ!」

 

レフィーヤ「タハトさん!///」

 

レフィーヤは顔を真っ赤にして俺の腕を叩く。

パシパシと軽い音が響くが、痛くは無い。

 

タハト「ほら!可愛いでしょ!?」

 

レフィーヤ「もぉぉぉ...!///」

 

レフィーヤは潤んだ目で俺を睨んだ後、フィルヴィスの方を向いた。

 

レフィーヤ「フィルヴィスさぁん...」

 

フィルヴィス「...これが【執行者(ヴェネーター)】...か...黒龍を討った者の1人がこんな顔を見せるとは...驚きだ。」

 

そういえば、波旬を討ったことは、黒龍を倒したということで公表されているんだった。

流石に波旬とかいうよく分からん奴を公表して、そいつに黒龍が吸収されたとか言われたらパニくるもんなぁ。

 

レフィーヤ「...タハトさん、あの時も1人で問題を解決しようとしてたんです。いつ死んでしまうか分からないような傷を負っても...それでも近くに居た私達を頼ろうとしなかったんです...」

 

タハト「だってさ、俺の所為で大切な人が死んだりしたらたまったもんじゃなくない?俺はもう、誰一人として失いたくないのさ。」

 

もう、俺を含めて誰一人失わせはしない。

今の俺は不登校の葛城蒼馬じゃない、タハト・アクスリアンだ。

 

レフィーヤ「それでも...!私は、タハトさんに壊れて欲しくないんです...」

 

タハト「...そう...か。」

 

俺は俯き、黙り込む。

重苦しい沈黙が流れる。

すると、アストレア様が俺の手を掴む。

 

アストレア「貴方が何を抱えているかは、私たちが知りきれるものじゃない。でもね、タハト。貴方の強さは、孤独の上に築かれるものではないわ。」

 

そうだなぁ...

今の俺の強さは、俺だけで実現したものではない。

当たり前だ。

 

フィルヴィス「...驚きばかりだ。黒龍を討った英雄の1人が、女性関係にこれ程振り回されているとは。」

 

タハト「俺は心の底から英雄になりたいなんて思ったことないよ。行き当たりだよ。」

 

英雄よりも王様になりたいよねって話。

俺は人を照らして生きる、そう決めたのだよ。

そんな事を考えていると、遠くから誰かの騒ぎ声...悲鳴にも近しい声が聞こえた。

 

デメテル「タハト君...?」

 

タハト「デメテル様!?いつもお世話になってます!」

 

デメテル「タハト君ッ!!」

 

デメテル様だった。

然し、いつもの温和な笑顔はどこにもなく、涙と汗でぐちゃぐちゃだった。目の下には隈まで作ってる。

 

デメテル「タハト君...!うちの子達が...居なくなったのよ...!」

 

その声は嗚咽が混じり、震えていた。

 

デメテル「昨日まで笑っていた子達が、十数人、帰ってこないのよ!探しても、探しても、足跡すら残ってないのよ...!こんなの...初めてだわ...」

 

デメテル様が俺の袖を掴み、そういう。

...恩人にこんな表情をさせるなんて...

 

デメテル「ダンジョンにも行っていないようだし、どうしてなの...!?何が起きてるの...!?」

 

手が震えている。

デメテル様が本当に絶望しているのが伝わる。

 

そこで、アストレア様が恐る恐る声をかける。

 

アストレア「デメテル...落ち着いて。深呼吸を...」

 

デメテル「落ち着けるわけないでしょう!!」

 

デメテル様が叫ぶ。瞳が大粒の涙で溢れ、ついには声が裏返る。

 

デメテル「うちの子たちが!皆いなくなっちゃうのよ!?みんな...みんな笑ってたのに...!!」

 

俺の身内から大切なものを奪った罪...その身に刻むといいさ。

 

タハト「必ず見つけ出すっす...絶対に救う。邪魔する者はぶっ殺す。」

 

デメテル「助けて...くれるの?」

 

タハト「勿論っすよ...」

 

レフィーヤ「タハトさん...」

 

フィルヴィス「...」

 

アストレア「1人では行かせないわよ。」

 

アストレア様がそう言う。

1人で解決できる問題だが...従わないと怒られそうなので、誰か連れていこう。

 

レフィーヤ「私も行きます。」

 

タハト「いいや、場所が分からない以上、まずは調べる事からだよ。」

 

レフィーヤ「それなら、私がロキ様に相談しておきます!これでも大手なので、人脈だけはあるんです!」

 

タハト「助かるよ。」

 

フィルヴィス「私もディオニュソス様に色々聞いてみよう。」

 

アストレア「勿論、私も手伝うわ。正義の神として、タハトの主神として。」

 

デメテル「ありがとう...皆...」

 

すると、遠くでは光の柱が見えた。

神が送還されちゃったかぁ。

歓楽街の方だから、イシュタル様あたりかなぁ。

 

俺はその日、必死こいてデメテル様の眷属の目撃情報を聞いて回ったが、結局未明にダイダロス通り付近で見かけたという情報しか得られず、その日を終えた。

最後の最後で、無力を実感した1日だった。

 


 

翌日。

俺は早起きした為に、ロキ・ファミリアのホームにきていた。

屋敷というより城で、なんかこう...攻められても正直陥落しなさそうな感じ。

何故俺がここに来ているかと言うと、ロキ様にバハムートのことを言うのと、あとレフィーヤが言ってくれたはずの、デメテル様の眷属の情報。

同盟関係にある以上、バハムートのことを知らせなければ、万が一半顕現、完全顕現した時にモンスターと勘違いされて殺されかねない。

 

ロキ「待たせたな、タハト。」

 

タハト「待ってないっすよ、ロキ様。」

 

でかい机の向こうにはロキ様とフィン、リヴェリアが座っており、緊張した空気が流れる。

 

ロキ「しかしまぁ、昨日の騒ぎ、何か知っとるか?街の連中、皆ザワザワしとるで。『空から光が見えたー』だの、『恐ろしい魔力だったー』だの言うとるけど。」

 

タハト「カーッカッカッカッカッ!丁度それ、話そうと思ってたんすよ!」

 

ロキ「?」

 

俺は立ち上がると、半顕現を使用する。

 

ロキ「なっ!?その姿は...!?」

 

リヴェリア「タハト...お前...モンスターだったのか...!?」

 

タハト「なわけないじゃん!」

 

ロキ「まさか.....バハムートか!?」

 

フィン「バハムート...?」

 

おお正解だぁ。

流石神様、勘が鋭い。

 

タハト「大正解!いやぁ、やっぱり神様の勘って鋭いってすねぇ!」

 

ロキ「お前...それがどういう意味なのかわかっとるんか!?」

 

タハト「分かってますよ。ゼウスの爺さん、ヘラの婆さん、そしてポセイドン様にハデス様が加わってようやく封印出来たらしいですし、俺があれを倒せたのは、封印が解けてホヤホヤな状態かもしれなかったってのがあるかもっすね。あれがバハムートの万全な状態なら、今の俺は天界の、何の制約もないゼウスの爺さんたちより強いってことになるっすからね。」

 

ロキ「そういうことや!バハムートの『ドミナント』になった今のお前は、何にも縛られない神と同義なんや!今のオラリオ、いや、この世界で最も強いのはな、タハト、自分なんや!」

 

タハト「おーまいがー...」

 

俺そんな強いの?

えぇ...?

 

タハト「あっ!所で...そのドミナントってなんすか?」

 

ロキ「アストレアから聞いてなかったんか?『ドミナント』っちゅうのはな、召喚獣を宿して、支配する存在の事や。ベルゼブブのアホが5匹くらい作りおって、4匹は封印、討伐が簡単だったんやが、光の召喚獣のバハムートはエグい強くて、誰も支配することが出来んかった。まあ、そもそも全ての召喚獣が宿される前に、封印、討伐されちまったから、今まで『ドミナント』は現れんかったんや。要するに、架空の存在だったっちゅう訳や。」

 

タハト「なるほど...?」

 

架空の存在になっちゃった...ってコト?!

バハムートってやばいんやなぁって。

 

タハト「あ、そうそう。ロキ様、レフィーヤから聞いてると思うんすけど、デメテル様の眷属の件、どうなりました?」

 

ロキ「ふぅ...ああ、それな。最近、ダイダロス通り辺りで、闇派閥(イヴィルス)の連中が怪しい動きを見せてるんや。」

 

タハト「デメテル様の眷属の目撃情報も、そこで途絶えてます。」

 

ロキ「やっぱり、あそこら辺に闇派閥(イヴィルス)の残党の隠れ家的なのがあって、そこにデメテルの眷属がいるのかもしれんな。」

 

タハト「そうっすか...」

 

あのバハムートの時みたいに、波旬の時みたいに、嫌なことがあると大体わかるような体質がある...というか、異常な魔力とかに反応できるぽいから、それで今回も分かればいいな...

 

ロキ「にしても、まさか神ですらなれなかったドミナントに、子供である人がなれるなんて思わんかったわ...」

 

タハト「いやぁ...正直驚きっすね。あ、てか思ったんすけど、万が一バハムートが完全顕現した状態で暴走した場合、止められるんすかね?」

 

無いとは思うが、一応聞いておく。

 

ロキ「無理やな。」

 

タハト「マジすか。」

 

ロキ「万が一止められたとしても、オラリオには沢山の被害が出るで。生き残るのは、リヴェリアとレフィーヤたん、アイズたんと、どチビんとこの【新星(ニュースター)】、そしてタハト、カリタス、フラウラだけや。」

 

星のスキル持ち以外は死ぬ...か。

 

ロキ「召喚獣っちゅうんはそれほど危険なんや。自分のその力で、オラリオの均衡が崩れるっちゅうことを理解して欲しい。」

 

タハト「勿論っす。」

 

ロキ「まあ、均衡なんて元々あってないようなもんやけどな!」

 

フィン「そうだね、タハト君の力は元々常軌を逸してるし、誤差みたいな物だよ。ハハハ!」

 

フィンさんはそう言って笑った。

確かに、都市最強のオッタルもボコボコにできたしなぁ。

自分で言うのもあれだけど。

 

リヴェリア「タハトがどんな存在になろうと、私はタハトを愛そう。」

 

タハト「へへっ、ありがとう。///」

 

照れるじゃん...

 

ロキ「ママもすっかり恋する乙女やなぁ!」

 

リヴェリア「黙れ。ママ言うな。」

 

フィン「タハト君、僕たちはこれから、ダイダロス通りを中心に捜索隊を出すつもりだ。君も動くなら、単独での行動は避けて欲しい。」

 

タハト「分かってる。」

 

俺はもうひとりじゃないんだ!

 

ロキ「しっかし...タハトは強すぎるわ。アホほど心配やけどな。」

 

リヴェリア「ああ。大事な時に誰かに相談せずに、いつも一人で突っ走る。」

 

タハト「ははは...」

 

やめてくれ。

また掘り返すのは俺の心にくる。

 

ロキ「それとな、タハト。」

 

タハト「?」

 

ロキ「アストレアに甘やかされすぎや。」

 

タハト「はぁぁぁ!?いやいや、あるわけないですって!」

 

ロキ「いや!甘やかされとる!なんならママとレフィーヤたんにも甘やかされとる!」

 

リヴェリア「ママ言うな!」

 

タハト「どわーっw」

 

リヴェリア「タハトが壊れたじゃないか!どうしてくれるんだロキ!」

 

フィン「あはははは...」

 

この後、ロキ様とリヴェリアが喧嘩して2時間が潰れたらしい。

過去の記憶がぶわーってなったら誰でも壊れるでしょ。




いつもの半分程度で終わっちまった...とても悲しい
次回は10000文字行かせます。
お楽しみに。

タハトに騎士みたいに鎧をつけるか

  • 着ける。
  • むりっす。(拒絶)
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