レイヴン、コーラルリリースで別世界にすっ飛ばされる。 作:岡村優
オーブ首長国連邦国防本部は突然の来訪者に混乱していた。
「所属及び型式不明機二機が現れ、連合軍のモビルスーツを片っ端から撃墜しています!」
オペレーターが絶叫した。それにつかさずカガリ・ユラ・アスハがモニターに表示させる
「なんだと!?モニターに出せ!」
モニターに表示された不明機二機はとんでもないスピードで連合軍のモビルスーツを片っ端から食い散らかしていた。よく見ればMSより小さく小回りがきき、見たこともない武装で敵を倒していく。これにはキサカも感嘆を漏らす。
「見事な連携だ。ここまでの連携が出来るのはこの世界には居ないだろう。」
一方その所属不明機二機は……
「レイヴン!正面5機!同じくストライクダガーです!」
「速攻で片付けるよ」
レーザードローンを展開。12機のレーザードローンが5機のストライクダガーを叩きつぶす。
「さらに正面5!」
レーザーライフルと右肩の拡散バズーカで蹴散らし、ラスティが別方向から迫るストライクダガー5機をレーザーハンドガンとパルスミサイルで黙らせる。
「何なんだ!地上でなぜそんな機敏な動きができる!?」
「畜生!畜生ぉぉぉ!!」
敵の断末魔が聞こえるがフル無視する。
「戦友!このままじゃジリ貧だ!」
「そうだけどそうも言ってられないよ!ここの人たち揃いも揃って弱いんだもん!敵も味方も弱すぎる!」
レイブンは、レーザーライフルを乱射し、格闘戦を挑んできた敵機はパイルバンカーで吹き飛ばす。
ラスティも残弾を惜しみ、レーザースライサーで見事な回転斬りで数機叩き落とす。それを見ていたムウ・ラ・フラガは困惑していた。それを諭すようにキラ・ヤマトの乗機、フリーダムがバラエーナで蹴散らす。
「アイツら味方なのか?それとも…」
「ムウさん!敵はたくさんいるんだ!止まらないで!」
「へいへいどうせおれは新米だよっと!」
彼の乗機パーフェクトストライクのアグニからぶっ放されるビームが敵機を撃墜する。
「彼らと通信してみたいね!」
「ムウさん!ここお願いしてもいいですか!?新手が来ます!」
「行って来いキラ!……さて…」
通信をオープン回線で繋げる。
「そこの所属不明機!聞こえるか!?」
ラスティが反応した。
「聞こえている。どうした?」
「あんたらの所属と交戦の意図を問いたい!」
「私はアーキパスの傭兵部隊ヴェスパー所属V.IVラスティだ。で、こっちが…」
レイヴンが答える。
「C4-621独立傭兵レイヴン。」
「私たちは戦闘のその先に羽ばたきたいだけだ。邪魔だったかな?」
「いや別に邪魔ってわけじゃないが…」
「ならちょうどいい。ここの指揮官にお願いしたい。我々を雇わないか?あ、いや、身分を保障してくれればいい。」
「はあ!?」
これには絶句せざるおえない。自分たちをこの状況で雇えと言うのだから。
「バカ言ってんじゃないよ!」
「そうか…なら敵側に我々を売り込んで雇ってもらうしか無いな?」
「くっ!」
さすがに異常なほど練度の高い2人を敵に回した瞬間一瞬で前線が崩壊すると感じたムウはすぐさまオーブ国防軍本部に繋いだ。
「少佐か!どうした!?」
出たのはカガリである。
「どうもこうもないよ!所属不明機二機をそっちでも捕捉してるな!?」
「ああ…」
「その二機からだ。自分たちを雇ってほしいんだと!」
「この状況でか!?」
さすがのカガリもびっくりである。
「この状況でだ!」
ラスティが口を挟む。
「ここの指揮官とお見受けする。こちらは傭兵だ。金次第でそちらにつく。今は戦力が喉から手が出るほど欲しいはずだ。金は…そうだな…2機の整備と補給、この土地で暮らせる程度の額でどうだ?」
「それだけでいいのか!?」
「済まないがこちらは別の星どころか別世界から来た身でな。先立つものが何もないので雇っていただけるとありがたい。」
「分かったしばらく待て!お父様に確認してくる!」
「吉報を待っているよ」
一旦通信を切る。
「さてそこの君、私達二機を顎で使ってくれ。そちらに合わせる。」
「済まない名乗ってなかったな。ムウ・ラ・フラガ少佐だ。ムウと呼んでくれ。」
「了解した。それでいいかな戦友?」
「うん。」
「では、返信が来るまでと洒落込もうじゃないか。ではお願いするぞ隊長。」
「少佐と言ってもモビルスーツは新兵なんだけどな!!しかも隊長か!」
「大丈夫だ。隊長殿程の技量なら何も問題はない。こちらが合わせればいいだけだ。大船に乗ったつもりで居てくれ。」
「頼もしいねー」
かくしてAC2機とMS1機による共同戦が始まった。