アブノーマルとアブノーマリティ。そこになんの違いもないだろう?   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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A-1 アンジェラとの邂逅

何もなかった領域に二つの部屋が作られる。

 

そこには、1人の人間。1人のAI。1匹のウサギのような起き上がり小法師のようなものが存在していた。

 

「おはようございます。管理人」

 

「ん、ああ。おはよう…アンジェラ⁉︎」

 

「なぜ、私の名を?」

 

青い髪の女性型AI、アンジェラは懐疑心を全面に押し出して少し間を置き聞いてくる。

 

「い、いや。なんでもない…というか管理人?ここはL社ということか?」

 

「L社についても知っているとは…このような管理人は初めてです」

 

「まぁそうだろうなぁ。あ、チュートリアルはいらないよ。ウサギは片しておいてくれ」

「…それより今の収容状況は?」

 

驚きの表情のアンジェラを無視して、管理人は施設の収容状況を聞く。

 

「0です。職員もいません」

 

「なるほど。職員雇用を行いたい。操作端末的なものはあるか?」

 

「こちらです」

 

アンジェラは気を取り直してタブレット端末を渡してくる。

 

「あー、取り敢えず雇用するから罪善さんを収容しておいてくれ」

 

「了解いたしました」

 

端末を開いた途端、管理人の視界が暗転し倒れる。

 

「…………」

 

ウサギも消え、少し悩むような表情のアンジェラだけがその場に残った。

 

<><><><><><><>

 

「あー…こういう感じね」

 

管理人の目が開いた時、管理人はごく一般的な面接室にいた。

 

右にはアンジェラが座っている。

 

扉がノックされる。

 

「失礼します」

 

「どうぞ」

 

若く、真面目さの滲み出るような顔立ちの青年が部屋に入る。

 

「座って良いですよ」

 

「ありがとうございます」

 

青年は椅子を少し払ってから座る。

 

「さて、まず名前を」

 

「アンドレです」

 

「志望理由は?」

 

そう聞くと、アンドレは一瞬無言を挟んで話し出す。

 

「…わかりません。私は、死んだと自分で思った時この部屋の前にいました」

「なぜだか中に入らなければならない気がして、入ったのです」

 

言い終えたアンドレは顔に少しの恐怖を滲ませる。

 

「…なるほど。よくわかりました。退出してどうぞ」

 

「はい。失礼しました」

 

アンジェラが勝手に進めてアンドレを部屋から追い出してしまう。

 

「アンジェラ、どういうことだ?」

 

「どういうことも何も、私でもわかりません…」

「ですが、一度死んでいるというのなら逆に良いのでは?きっと遭遇時のMP現象が抑えられるのでは?」

 

「確かに。まぁ別に命令に従わないようなやつでもないし、雇用でいいな」

 

管理人は、考えることを後回しにした。

 

 


 

お久しぶりに投稿させていただきました。

魔入間要素はちょっとの間ないかもしれません。次次回には魔入間世界に入ってきたいなー…

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