ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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ルカちゃんの出自的にもメインは勿論エデン条約だけどスキップも考えていたパヴァーヌもやることにしました。


第19話 ゲーム開発部

 クソゲー部からの廃部阻止の依頼でミレニアムに訪れていたS.C.H.A.L.E(シャーレ)一行。メンバーは先生とルカとユメとワカモの4人だ。先生の頭上に落ちてきそうになったプライステーションは当然ルカがキャッチしたのだったが…

 

「おいクソ幼女仕事しろ。なんのためのバリア機能だ。」

 

先生に聞こえないようにアロナに呼びかける。メタ的に言うとこの頃その設定無かった可能性も…

 

『その呼び方止めてください、って言いましたよねぇ!?うぅ…悪意も無い完全な偶然となるとそのぅ…』

 

「なんだ無能かよ。交通事故とか流れ弾に対応出来ねーじゃん、早くプラちゃん来ねーかな、来たらメイン交代で君はサブ行きで」

 

『誰ですプラちゃん!?無能じゃありませんってぇ!あんなのに即対応出来るルカちゃんがおかしいんですよぉ!』

 

「自分の無能さを棚に上げて人を異常者呼ばわりするとか…お姉ちゃんそんな子に育てた覚えはありませんよ…」

 

『育てられた覚えないですよっ!?』

 

打てば響くとはこのことか。会長より反応面白いから素直に楽しめる。最初は「さん」付けだったのに、わざわざ「ちゃん」にさせているのも…つまらない感傷である。

というか連邦生徒会役員は「貴女だけは会長の居場所知っているんでしょう」みたいな態度を取ってくることがある。まあ居場所はこの通り知ってはいても、「皆が知る会長」はもう居ないわけで。連れ戻すなんて私でも不可能だ。

彼女が確かな覚悟で行ったことなら「成れの果て」であろうとなんであろうと、自分を「親友」と呼んでくれた彼女を見守ってやるくらいはいいだろう。そして勝手知ったるや、ミレニアムの学び舎…入場手続きだけをしたら一直線にクソゲー部室に向かう。

 

「オルァン!クソモモイ!テメェの落としたゲーム機がウチの貧弱先生に当たりそうになったぞどうしてくれる!握り潰してやろうかと思ったぞこれを!っつーかなんで窓から落ちてくるんだよ…ゲームのやり過ぎで誰かに投げ捨てられたの?」

 

「あわわわ…ごめんなさい握りつぶさないで、ルカさん…もしかしてS.C.H.A.L.E(シャーレ)への依頼で…?」

 

「ええ、そうね、廃部へ抗う貴女達のために来たわよ私達が」

 

「やったぁ!S.C.H.A.L.E(シャーレ)の先生とルカさん達なら生徒会四天王のロリコン算術士のユウカが相手でも楽勝だねっ」

 

「クク…奴は四天王でも最弱…じゃなくてロリコンじゃないし、普通に1番優しくてマトモよ、ユウカは…ミレニアムの従来の基準ならアンタらとっくに廃部になっているとこだし」

 

「ええーっ!?じゃあ廃部をチラつかせて私達の貞操狙ったりとかは無いの!?」

 

「そんなこと考えていたんかい…アホモモイ…いや、私のせいか…確かに小さい子に甘くて優しいところはあるけど、性的嗜好には含まれていないはず…普段の見た目だけはちっちゃい私にはそんな様子ないし…」

 

「あの横領生徒会の良心はユウカとノアちゃんだけなんだからマジで恐がらんといてあげてね…」

 

「わ・た・しへのフォローあ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す・ねぇ!超人気配信者さん!?アンタのせいでロリコン呼ばわりされるようになって大変だったんだからね!?汚い誘導尋問なんかしてぇ…!」

 

アレ誘導尋問だったか?勝手に目に見える地雷にルパンダイブしてきただけじゃね?

 

「お、来たかい冷酷な算術士改め3024のロリコンユウカちゃん、名前せめて変えとくとかしなさいよ、私からすればみんなバレバレなんだから」

 

「いくら名前変えても2回くらいコメントすると即特定するからでしょうアンタが毎回、だから古参は皆開き直っているんだわ、アンタの妹なんてその典型でしょうよ」

 

「やーあんまりやり過ぎると身内臭ばっかして良くないんだけどね、今はS.C.H.A.L.E(シャーレ)のchがメインだし…皆私に気付いて欲しい部分もあるんだろうねえ可愛い子達だよ」

 

「…ところで横領生徒会ってなに!?」

 

「メンバーの半分(2人)が横領している生徒会とか恐れ入るよ万魔殿でもマコト以外はそこまで酷くないのに…まあリオ会長はともかく、コユキに関してはそう意外でもないでしょう、あの才能が惜しかったのは理解るけどさ、アレ更正させるのは相当骨だよ?

根は悪くない子なんだろうけどね、あの歳にはある程度身についているはずの倫理観がまるで無いんだもん、完全放置が危険だから敢えて『手元に置いて見張っておく』というのは今の様子じゃ全然出来ているとも思えないし…」

 

「ちなみに貴女ならどう更正させるの?」

 

「高度ン千メートルまでの強制お空の旅に連れ出して『ここから落とすぞ』って脅す、で実際に落として地表激突前までに回収…を繰り返す」

 

「「「「うわぁ…」」」」

 

「〝ルカ…その…もっと手心をというか…〟」

 

「ルカちゃん流石にそれ酷くない!?」

 

「貴女から逃げ切れる者がまず居ないでしょうしねえ」

 

「私もコユキを廃人までにはしたくないからそこまではしないわよ」

 

「なによーイブキちゃんは寧ろ『やって』ってねだってくることもあるのに」

 

「その子はとてもルカちゃんを信頼しているんだと思うよ?」

 

「それじゃ調べなきゃいけないことも増えたからとっとと本題に入りましょう」

 

「モモイ…本当に諦めが悪いわね廃部の撤回のためにわざわざS.C.H.A.L.E(シャーレ)を巻き込むなんて…」

 

「けど、そんなことしても無意味よ」

 

「連邦生徒会のS.C.H.A.L.E(シャーレ)だとしても…いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても!部活の運営については各学校の生徒会に概ね委ねられているんだから」

 

私に視線が集中する。会長が居なくなってからこんな反応が増えた。彼女の話題が出ると、私に注目が集まるのだ。

 

「なにおぅ!こっちにはS.C.H.A.L.E(シャーレ)のイカれたメンバーが揃っているんだ!【ゆるふわマスコット】の梔子ユメちゃんと!【元災厄の狐】の【花嫁修業中】狐坂ワカモさんと!

連邦生徒会長にも匹敵する最強の【もう1人の超人(アナザーワン)】のルカさんにそれらを纏める一番非凡の先生だ!」

 

前者2名についてはモロ私の配信の影響であろう。実際にそんな感じで喧伝しているし、配信に出てもらったこともある。

ユメパイは歳下にちゃん付けされようが特に気にしない人なので良かった。その後は大体正史(ほんらい)通りにユウカが言いたいことだけ言って退いていった。

横領云々が気になったのだろう。リオの方はこの段階じゃまだ巧妙に隠しているかもしれないが、コユキは既に動いていたら隠蔽なんぞしていないだろうしな。

 

「ユウカは優しいわね、話聞いている限りじゃ結構問題も起こしているのに、温情を与えていたなんて…まあゲヘナほどじゃないとはいえ、ミレニアムもイカレの巣窟って感じのところがあるからかな?ホント真面目な子ほど割食うわよねえキヴォトスって…

でもそんな連中ですら問題を打ち消せるほどの『成果』を上げている…ってのは反論しにくいわね…学校のお金と場所使って「何の成果もあげてません、ゲームだけやってゆるふわ楽しんでいます」はずっとは通用しないでしょうよ。

実際にはアンタらのゲームをやりもせずに便乗して叩いているようなのも4割くらいいたし、他の5割以上はきちんとプレイして批判している人達の声なんだから…『誹謗中傷』と切って捨てないで少しは耳を傾けた方がいいと思うわよ?」

 

「特にモモイ!ミドリは担当区分的に殆ど非は無いし、ユズもね、アンタだ特に!『自分”が”面白い』と思った要素を何でも詰め込もうとするな!」

 

「せっかくセンスは光る部分あるのにさ…1割くらいの擁護はそのへんか…『廃墟』へ行くのは構わないわよ、アンタの期待するものじゃないでしょうけど『素敵な出逢い』があるでしょうから♡」

 

道中話しながら行く。

 

「連邦生徒会長が以前まで管理していた場所なんだけどさ、ルカさんは何か知っているの?」

 

「うんまあ…ぶっちゃけ一緒に出入りしてたこともあったし…」

 

「ほへーあの『超人』の『無二の親友』って話は本当だったんだねえ」

 

「どーかな…私は友達だとは思っていたけど…『行けールカちゃん!』みたいに便利な猟犬みたいに使われていたようなところもあったかな…廃墟でも力仕事の手伝いが主だったし…」

 

「また会ったら一発ぶん殴ってやりたいな…」

 

シッテムの箱にピンポイントで殺気を集中させる。

 

『わわわ!?何ですか何するんですかルカちゃん!?』

 

くっそ人の気も知らないで…

 

「あそこはヒマリ部長も言及していたからねえ」

 

「ああ、あのヴェリタスの車椅子の、何でも知っている風を出している…」

 

そう言いながらモモミドが私を視る。

 

「ん?ああ…ひまりんとは友達よ?」

 

「「「「渾名ッ!?」」」」

 

「まぁ向こうからえらく懐かれちゃってねえ、『そこまで慕ってくれるなら』って私もついつい可愛くなっちゃってねえ」

 

1番可愛いのは勿論実妹(ミカ)だが。あいつら同士を会わせるのがちょっと恐い…

 

「〝ルカは本当に顔が広いね…〟」

 

「まー私は誰よりも優れた移動能力が有りますから…」

 

「〝それだけじゃないと思うけど…〟」

 

先生にとっても本当に助かっているのだ。ミレニアムの上層部であるユウカだけならまだしもゲーム開発部とまで面識が有るのは意外だった。

アビドスもそうだった。経緯を考えれば警戒心の強そうなあの子達があんなに早く信頼してくれるようになったのもユメだけでなくルカもいたからだろう。

 

「ルカさぁん、もーちょい本気出して戦ってくださーい!」

 

廃墟に辿り着くと現れる武装したロボットの軍勢、ルカは二丁拳銃で戦っていた。

 

「何よ、基本1発で仕留めているし、こんなクズ鉄如きに『私の拳を振るえ』って?」

 

ワカモと同程度には働いているし、まだまだ余裕も有る。何が不満なんだ。

 

「あんたらがメインなんだかもっと頑張んなさい」

 

「はあはあ建物に辿り着いたら追ってこなくなったね」

 

「よー頑張ったわ、ちゃんと成長してきているわね、アンタ達も」

 

「ルカさん少しは本気で戦ってくれてもいいんじゃないですか!?私達ルカさんとネル先輩の戦い見たことあるんですよ!?」

 

「ほーんモモイ…あんな鉄屑がネルほどの価値があるとでも?私の拳はそんなに安くないわよ?」

 

「「ひゃ…」」

 

いかんいかん大人気ないな…ちょい気に障って殺気が漏れちゃったかな…何にせよここからが本番だ。

 

 

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