ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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第22話 鏡を探して

ユウカの尋問?を切り抜けたゲーム開発部は一息()いていた。

 

「フフ…ふともも妖怪の攻勢はなんとか凌いだようね…」

 

影に潜んで盗み聞きしていたルカがいつの間にか姿を現していた。

 

「あ!ボスです!」

 

「フフ…私は光単一属性の貴女と違って光と闇が合わさったチート性能のお助けキャラだからね、正式な仲間にするのはまだまだ時間かかるわよ?」

 

アリスのルカへの呼び方は「ボス」に落ち着いた。アルが好きそうな呼び方だ。最初は「ラスボス」だったのだが、それではあまりにもアレだということで妥協してもらったのだ。

 

「ボスはいつ正式な仲間になってくれるんです?」

 

アリスがルカに抱きつきながら聞いてくる。こいつあざと可愛いな…敢えて幼女形態取っている私が言えた口じゃないが…

 

「そうね…我が配下たる四天王と妹様に勝てたら、かしら」

 

「その面子って、もしかして…」

 

「ネル、ヒナ、ツルギ、ホシノにミカね…」

 

「キヴォトスのオールスターじゃないですか!?」

 

「フフ…最終決戦では私のお供として出てくるわよ…」

 

「またネル先輩が怒りそうなことを…」

 

「G.Bible手に入れに、また廃墟行くんだっけ。ユズも、ね。いいわよ、皆呼んどいたから」

 

───

 

「ルカさんに殆ど頼らずロボ共突破出来たよいえーい!」

 

「先生の指揮とワカモさんも居たからじゃない?」

 

「ねえねえ、私達って実は物凄く強いんじゃない、C&Cとか他の学校の戦闘集団にも勝てたりして…」

 

「そうねえ、アンタらだけだったら…まあウチの風紀委員会の下っ端に同数ならギリギリ勝てるかな?アリスちゃんが恐いからねえ」

 

「100人以上居ませんでしたっけその人たち…」

 

「戦闘員だけで、ね、裏方込みならもっと多いわよ」

 

ゲーム的には「ネームドとして、それはどうか」といった評価になるかもしれないが、実際大したものでもある。ウチの風紀委員達は幹部抜きでも普通に強いし。

 

「………」

 

「アリスどうしたの?」

 

「分かりません……どこか見慣れた景色です。こちらの方に行かないといけません」

 

「え?」

 

その後は私が用意しておいた大容量のメモリにG.Bibleを入れて持ち帰った。「例のあの子」もついてきたのだろうが…まあモモイのセーブデータとか心底どうでもいいのだが古いゲーム機ってだけで不満あるらしいからな。

私なりのちょっとした好感度稼ぎだ。きちんと会うのは大分後になるのだろうが…

 

ゲーム部はヴェリタスにG.Bibleの解析を頼んで話し合っていた。

 

「ヒマリ部長が作った解析に必要な【鏡】…保管されている【差押保管所】を守るのはあのメイド部のC&C…」

 

「お姉ちゃん、ルカさんが言ってたのって、もしかして…」

 

「あの…ルカさんが『C&Cと()り合うなら私達を呼びなさい』って言っていたんです…ワカモさんも…」

 

「ええ!?『S.C.H.A.L.E(シャーレ)として来訪している』とは聞いていたけどまさかっ…!?」

 

ミレニアムではかつて行われたルカとネルのタイマンは有名だ。ハイスピードカメラでようやく追えるヒトの限界を越えた、超速の戦闘。あの戦いでネルは「ミレニアムにその人あり」と本校生徒らにも認識されたのだ。

結果は変身はしなかったとはいえ、僅差でルカの勝利だったが…

 

「またアレが行われるんですか…不謹慎ながらワクワクしますね」

 

「でも、今ネル先輩は…居ないらしいから…」

 

「『ネル抜きならワカモしか貸さない』とも、言っていました…」

 

「それでも充分すぎると思うけどね…あの人も噂通り個人としても滅茶苦茶強かったし…」

 

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