ゲヘナに舞い降りた堕天使 作:シファー
「もう嫌っ!」
「こんなことやってらんない!分かんない!つまんない!めんどくさい!」
「それこれも全部先生のせいよ!」
「〝えぇ、私……?〟」
コハルがキレて罵るが「それはコハルの自業自得だろう」とヒフミやハナコが言うと今度は全員に突っかかる。
「そんなこといったらあんたたちも皆いっしょじゃん!?私がバカならここにいる全員バカでしょバーカ!!!!」
「あんたも!」
「あんたも!!」
「あんたもっ!!」
「あんたもっ!!!」
「あんたらもっ!!!」
「ほう、この私を『馬鹿』と言ったな?トリニティの元学年首席のこの私を…いい度胸だ小娘」
「ひゃわわわわわ、ごべんなざあああいルガざまああああああああ」
「ちょ、え?ガチ泣き…?」
「〝泣かせちゃダメだよルカ…〟」
「ルカちゃんめっだよ」
「えっこれ私が悪いの?」
ナギサとある程度話をつけて、面倒見ることになった補習授業部だが、改めて全員揃うと結構濃い面子だよな…
ペロキチ兼ファウスト様のヒフミ、ファッション痴女(実は超天才少女)のハナコ、正実相手に籠城戦しやがった天然アズサ、エ駄死のコハル…最後だけ弱いな、他3人がキワモノだから普通なのが逆に妙な異彩さを放ってもいるんだが。
ヒフミが普通?無いな()ワカモの成績は死んでいたので、今回は先生と私とユメパイだけだ。ワカモは最終局面まではお留守番だろう。コハル序盤はピーピーうるさかったなそう言えば…ガチ泣きしてしまったコハルだけ連れ出して泣き止ませる。
「ごべんなさいルカさまぁ…うぅ…私あなだにずっとあこがれでいだのにぃ…こごろにもないこといっでじまっでぇ…」
「ああそう、ノリで言っちゃったんだよね、まあまあ理解るわ、直した方がいいとは思うけど、それに君が中等部の時に私が助けたこともあったかな?コハルちゃん」
コハルを撫でながらあやして不良に絡まれていた当時のことに言及する。
「うぅ…絶対正実の先輩だと思ってたのにぃ…『実はティーパーティー候補』だって後で聞いて…分不相応かもしれないですけど『それなら貴女を守れるエリート委員になろう』って意気込んでいたのに、トリニティ辞めちゃうしぃ…
ゲヘナ嫌いのハスミ先輩ですら1度も貴女のこと悪く言ったこと無いしどんどん有名人になって雲の上の人になって、貴女に格好悪いとこ見られてもう頭の中がぐちゃぐちゃでぇ…」
「そっか私は最強だから守ってもらう必要はないけど、貴女の気持ちは嬉しいわよ、コハルちゃん」
「あ…!」
コハルを抱きしめながら言う。私に憧れる子は珍しくもないが、よりによってコハルか…
「わー凄いですねー見た目はちっちゃいのに溢れんばかりの母性が…」
「ルカちゃん凄いよねーホシノちゃんも偶に超甘えているし」
「『ルカママ』とか言う単語も最近は聞きますわよねえ大人モードなら母乳が出るのかが気になりますが…」
「教室でそんなのちょっと聞いたな」
「お前らきちんと勉強しろや、もうっ先生までっ…」
「〝あはは皆2人が気になって集中出来なそうだったからね〟」
──────
「あ、古語はトリニティのほぼ専門科目だから…無理か…ユメちゃん理数系いけそう?」
「ルカちゃんのお陰で成績上がったからね、なんとか頑張ってみるよフンス」
「あ、ハナコは基本放置でいいから。アズサをあのままハナコに任せて、コハルは私が見ましょうか?」
「おおおおおおお願いしましゅっ!」
ヒフミはユメパイに任せたが元々面識あったのですんなり打ち解けた。
───第一次学力試験の結果が届いた。
ヒフミ75点───合格
「へえやるじゃないヒフミ、やっぱ『ライブ欠席』なんてアホなことしなければ普通にそこそこ取れるわね」
アズサ32点───不合格
「はあ…ハナコ…私とアンタ担当チェンジで、コハルにはアンタがつきなさい」
コハル20点───不合格
「えっ私が教えてこの点数って……!コハルはこれからよねえ!期待してるから次はもっとと頑張んなさい!」
涙目になったコハルを咄嗟に励ます。
「見捨てないでくだざああああい」
「私が貴女を見捨てるわけないじゃない、ただアズサの成績不振に関しては私にも責任の一端はあるから…」
引き入れたミカのフォローが足りていない、ということだ。まああの子にアリウスの教育方針やらレベルまで想像しろ、というのが無理難題だろう。本来は姉である私がフォローすべき点でもある。
ハナコ2点───不合格
「ハナコ───アンタは…いやいい
というか普通に秀才っぷりを周りに見せつけておいてこれはバカにしているとしか思えんよなあ、まあ自分の評価落とすために水着徘徊するような奴だ。常識を求めるのが間違っているのかもしれん。こうして補習授業部の勉強合宿が決まったのだった。