ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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第33話 合格!

さて正史(ほんらい)ならこのあたりからナギサは自分の意図を隠さなくなり露骨にクソみたいな妨害工作をしてくるようになり、補習授業部も先生も振り回されるのだが、まあ既に「裏切り者」がミカと判明しているこの世界線では起こるはずもなく…

私が明かしてなかったらやっていたのかな?ナギサも流石に私の怒りを買いたくないだろうし…「合格ライン90点以上」や「試験会場ゲヘナ地区+試験時間深夜3時」とか流石にやり過ぎだよなあ…

「ミカを守るため」とか言われたら、私は何も言えなくなっちゃうんだけど…自分でミカから距離を置いた上に唯でさえ客観的に見たら「トリニティの裏切り者」とか自己紹介乙ってなる立場だし…

 

「そろそろこの時間も終わりそうね…次の第二次学力試験は全員受かりそうだし…」

 

「ああ…貴女達には世話になった…それにしても残念だな…とても楽しい時間だったのに」

 

「なぁに言ってんのアンタ達は同じ学校で歳も近い…いくらでも4人くらいすぐ集まれるでしょ…これまでがあんまり学校に馴染めていなかったんだから、アンタはこれからよ」

 

「私達に会いたくなったらS.C.H.A.L.E(シャーレ)にいつでもおいで」

 

「だがっ私はっ…」

 

「アズサ…アンタの『事情』は大体知っているわ、皆に話すかどうかはアンタが自分で決めなさい」

 

「そうか…貴女はミカの姉だものな…知っていて当然か…」

 

「ミカよりはよっぽど知っているけどね…【スクワッド】の面々の個々の特徴も、『マダム』のことも…アンタに最近接触している錠前サオリのことも、ね」

 

「そこまで!?」

 

「私の妹の優しさを弄んで、友達の命まで狙ったあの妖怪ババアだけはぶち殺し確定だからね、スクワッドもこのまま放置は出来ない」

 

「…」

 

「そんな不安そうな顔しないで、よ。『貴女の家族』にそんなに非道い真似はしないわよ、なんか次はナギサを狙うらしいけどそんなことは絶対にさせないわ」

 

「だが、そこまで怒っている貴女は初めて見る…」

 

「ベアトリーチェだ・け・に・よっアリウスの子達は未だに自身の道が定まらない本来は大人が救って導くべき迷い子達だからね、いいように利用されている子供にまでは本気の殺意は向けないわ」

 

「セイアのことでも…アンタの優しさには助けられたし、ミカも放置気味で苦労かけたし、アンタの頼みなら大抵聞いてあげるわよ」

 

───

 

その後は特に障害もなく順当に第2次学力試験は全員合格した。

 

「「「やったああああああああああああああああああああああああ!!!!」」」

 

「〝皆!おめでとう!〟」

 

「やったね皆あああああああああああ!」

 

「私からもまずは…おめでとう…コハルとアズサは特によく頑張ったわ、偉いわよ、ヒフミも部長としてよく面倒見てくれたわね、ハナコは…うん、ヒフミもだけどもう二度と阿呆なことするんじゃないわよ?」

 

「ヒフミ…もし次に似たようなパターンで試験ボイコットしたりしたら、アンタのモモフレグッズ燃やすわよ?」

 

「!」

 

一瞬だけヒフミからものすっごい怖気(おぞけ)がしたんだけど…ここでもっと脅すようなことしたら焦っているみたいで負けた気分になるのでスルーする。もう普段通りだし。

 

「はい、私からのプレゼント。ブラックマーケットで見かけて確保しておいた超レアグッズよ」

 

「こっこれはっ…世界で3つしかない、◯◯社とのコラボ特賞限定ペロロ様!」

 

「私それと同ランクのレアグッズ他にもいくつか持っているからさ、善行積んでいればいつか私が渡してあげる気分になるかもよ?」

 

「あそこに流れてくるモモフレのレア物は私の伝手ですぐ耳に入るようになっているから…そん時は真っ先に確保しといてあげるからさ、もうあそこにもあんま行くんじゃないわよ」

 

「ありがとうございますぅルカ様ぁ~」

 

「…今更こんなんで呼び方変えられても複雑だから今まで通りさん付けでいいわよ…悪質なバイヤーはモモフレに限らず嫌いだから大体潰しているし…その手の見つけたらまずは私に報告しなさいね」

 

「コハルは…何か欲しい物ある?」

 

「貴女との『時間』が…欲しいです」

 

「正実の先輩達がかつて受けたという貴女の教導を…」

 

「勿論いいわよ、場所はトリニティ外になっちゃうだろうけど…1年生の頃より私のノウハウも洗練されたからね、どうせなら『トリニティ最強』目指してみなさい」

 

なんか目立つアクセサリの類をプレゼントするとトリニティ的にはそういった物品って狙われて踏みにじられるフラグになるからあんまり渡したくなかったから丁度いい。

 

「アズサは?」

 

「貴女達からは既に貰いすぎているし、ヒフミにも素晴らしいプレゼントを貰ったからな…私もコハルと同じ物でいい…」

 

「任せなさい、サオリ程度なら正面からぶちのめせるくらいにはしてあげるわ、コハルとは別々にそれぞれマンツーマンで、ね」

 

「ハナコは…いっか別に…そもそもアンタはここに居ること自体が詐欺みたいなもんだし」

 

「ぶーぶールカちゃんそれは殺生ですよ…私は後回しで構わないですから…そのうち貴女と『あの子』と3人での時間が頂ければ…」

 

「アンタにしては馬鹿ねえ、そんな時間これからいくらでもくれてやるわよ」

 

 

こうして「表の依頼」は完了した。事が起きるまでルカ達はトリニティ生と交流を重ねた。久々だったり、ほぼ初対面だったりする面々とも。

コハルとアズサもばっちり強化され、コハルは自分の神秘を理解し、ゲームのEx技と同性能の能力に覚醒した。乱戦時に重宝されるだろうし普通に強い。

アズサも普通に才能がある方なので、伸び代が大きく、タイマンでサオリ程度なら下せる程度には仕上がった。

 

 




ちなみにナギサが原作のような妨害工作をしていたらキレてナギサをぶん殴りに来るルカvs流石にそれはナギちゃん死んじゃうよなミカ&職務で巻き込まれる可哀想なツルギのタッグでの姉妹対決が勃発していました。
ミカがアリウスと組んでいたままだったら、アリウスごと蹴散らされておしり100叩きの刑に処されていました。
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