ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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流行りに乗っかる


第47話 オカ研

 

私の「影」を使った転移門(ゲート)による転移術(ワープ)は、一応制限は有る。「一度行ったことのある場所ならいつでも行ける」、「マーキングした人物の場所はすぐに飛べる」

「知覚限界の私を中心とした半径5㎞なら自由自在」というかなり無法な性能をしている。空を高速で飛べば、半径5㎞くらい数秒なので、最後のはぶっちゃけあんま意味ない。

どちらかというと奇襲や潜入向けだろう。まあそれで「私を喚ぶ声」がしたのだ。D.U.から割と近い所に。それに乗っかる形で自身の転移術(ワープ)も併用して召喚される。

 

「「「エロイムエッサイム来たれ地獄の悪魔の王よー!」」」

 

『我を呼んだのは貴様らか…?』

 

「嘘ぉ…!?あれでも聞いたことのある声…!?」

 

すぐに儀式っぽいことをしていたのに気付いてノリノリで応じる。「恐怖」を意図的に撒き散らしてドス黒いオーラが噴出する。

 

「さて───部屋の中のいかにもな道具を見渡せば、どういうつもりで何をしていたのか、大体は察せるけど…まずは事情を話してごらんなさい、この悪魔王にして連邦捜査部長に、ね」

 

「「「「ルカ様ぁ──────ッ!?」」」」

 

─────────

 

「ふんふむ、白尾エリに椎名ツムギ、板垣カノエに衣斐(きぬい)レナ…ねそれに『オカルト研究会』かぁ、ツムギは音楽専攻じゃないの?」

 

「ええ、こちらは趣味のようなものです…皆さんと居ると楽しいので…」

 

私の「知識」には無い子達だがすぐにピンときた。モブっ子達とは一線を画す個性の塊と強い神秘に高い顔面偏差値。間違いなくネームドだろう。ツムギだけは識っていたし元々。

しかし「オカ研」ときたか…よりによってキヴォトスでねえ…どっかのおっぱいドラゴン思い出すネーミングだな。アレは悪魔が主人公だし、「研究部」だったか「会」じゃなくて。

 

「趣味の範囲で面白おかしく楽しんでいるだけなら普通に付き合ってあげてもいいけど、私が悪魔やらなんやらを詳しく説明すると、オカルトがオカルト足り得なくなっちゃいそうだからねえ…浅くだけ聞いとく?」

 

「お願いしますっ!」

 

エリが力強く頷く。

 

「『ゲヘナ』って言うのはね、元々が生贄を捧げられていた谷の名前で地獄のことでもあるの。で、ゲヘナ(ウチ)の学校、悪魔っぽい特徴持っている子多いでしょ?

アレ、大半は飾りだと思っているかもしれないし、事実そうなんだけど実際に「悪魔としての性質」を持っている子達も居るの。私が居なきゃヒナちゃんあたりを初めとした有力な子達が

『なんか呼ばれている気がする』くらいの影響はあったかもね、最強の神秘持ちで感知能力もずば抜けている私だからはっきりと受信出来たから来たんだけどね…」

 

結局それなりに詳しく話してしまった───。

 

「ルカ様ッ『天使』や『悪魔』のことは結構分かったんですが…『魔法』って存在するんですか?」

 

「そうねえ…私はそれらが『魔法』とは認識していなかったけど…確かに似たような力は存在するわね、というか私が現れた時のモロそれじゃん、あんな穴だらけの召喚術で誰かが喚ばれることなんてまずないわよ、偶々気付いたから乗っかっただけよ」

 

「そもそも銃弾で大した傷を負わない私達のヘイローがまず超常の産物なんだし。キヴォトス人(わたしたち)からしたら当たり前過ぎて意識し難いかもしれないけどさ」

 

「それに、銃弾を乱射したり爆弾を放おっても何故か味方への誤射(フレンドリーファイア)にならない現象…これも『神秘』の産物ね…」

 

気付けば全員が聞き入っていた。アンチオカルト派のレナも。彼女達のファーストコンタクトはこんなんだった。

 

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