ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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第48話 短編集1

~前回の続き~

 

オカ研とはがっつり仲良くなった。まあそっち方面の話は生徒の中じゃ私以上に詳しい人間は居ないだろうし、実は絵も結構描けるし。更にはメジャーな楽器は大抵演奏出来る。そこに目をつけられツムギとバンド組んだし。

というか普段はたおやかなお嬢様っぽいツムギが()()になるのは知っていても驚愕の変化だった。私も結構ノリノリでヒャッハーしたし。

最初は全員にナチュラルに様付けされていたのだが、止めるように言ってもエリとレナだけは取れなかった。

同学年の3年生相手だったら呼び方を直させていたが、まあ学年も下だし許容範囲だ。

カノエが「前世どうたら」言い出した時はちょっとドキッとしたが。まあ適当こいているだけだろう。というか怒涛の夏イベラッシュには恐れ入った。

ゲームは3年生を卒業させないためなのかほぼサザエさん時空になっているのだが、この世界ではそんなことはないから、アビドスにアリウスに百花繚乱に補習授業部に風紀委員会にティーパーティーに…と纏めて近い時期に発生するもんだから…

私は風紀委員会以外でも大抵お呼ばれするし、で大変だった。いやまあきっちり楽しめたのだが。私の能力を使えば日焼けを防ぐ程度造作も無いことだ。あまりやり過ぎると某セロリみたいにメラニン不足みたいなことになりそうだから、夏以外はあんまり使わないのだが。

ちなみに太陽光を増幅して殺人光線に昇華させる、みたいなことも出来る。まあ生徒に向けることは無いが…こっちはメルヒェン君の技だっけ、アレも六枚羽だったなそういえば…

 

 

 

~キャラ被り~

 

ユメパイとヒヨリを試しに並べてみたのだが───二次元では「緑髪」と「きょぬー」に「(パッと見)ゆるふわ」という大きな特徴が被っているため、

二次元の宿命としてよく「キャラ被り」のレッテルが貼られる両者なのだが…三次元のリアルになれば当然のことながら顔が全然違う。

 

「…ヒヨリ、アンタ『ひぃん』って言ってみて?」

 

「うわぁん!?なんでワケ分かんないことさせようとするんですかぁ!?」

 

当初は結構恐がられていたのに、普通に反抗してきたりするようになる程度には気を許してくれるようになったのは嬉しいのだが。

 

「何よ、つまんないわねーじゃあユメちゃんヒヨリみたいに『うわぁん』って言ってみて?」

 

「ひぃん!?ルカちゃんの言ってること全然分かんないよぅ」

 

やっていることがまんま二次創作の拗らせホシノだな。2人共リアクション面白いから楽しいんだけど。そのうちアインと会ったらどうしようかな…

 

~ニンニン~

 

ある日のS.C.H.A.L.E(シャーレ)───

 

「おっししょーさまー今日こそ忍術教えてくださぁい!?」

 

「イズナ、アンタを弟子にした覚えはないわよ、ミッチー達と遊んでなさいな」

 

「そんなご無体なぁ!?あんなに弟子がいっぱいいるのにぃ!それと遊びじゃないですぅ!?」

 

「私のは偶々忍術()()()見えるだけの紛い物だし、どのみち私と全く同じことするのは無理よ、弟子にしても基本戦闘指南だけだし、ね」

 

「ううっ諦めないですよぉ!」

 

~砂漠のお嬢~

 

十六夜ノノミにとってルカは恩人だ。本人は全く自覚が無いだろうが───

今思い出してもデコボコな3人だった。一番歳上なのに一番頼りない能天気過ぎる最上級生、背伸びしてしっかりしようとして刺々しくなっている小さな桃色1号、

そんな2人を優しくお母さんのように見守りながら、時折リーダーシップを発揮する小さな桃色2号。少人数で過酷な状況のはずなのに、全然そんなことを感じさせない楽しそうなあの3人に憧れたのだ。

「あの輪の中に自分も入れたら」と。自分の小難しい状況のことなんてすぐに忘れて入学してみれば、一番に憧れた人は別の学校の生徒だった、というオチで顎が外れそうになったが。

でもあれから愛する同級生も後輩も増え、今日までアビドスに入学して後悔したことは一度もない。だからその大きな切っ掛けになった彼女は「恩人」なのだ。

 

~百花内乱~

 

「アハハハハ今日は私が勝たせてもらうよアヤメェ!私には勝利の女神(ルカちゃん)がついているんだからぁ!」

 

「こんのぉ…泣き虫ナグサの分際でルカちゃんの名前出すんじゃない!」

 

ドゴォン!と爆音が今日も百鬼夜行に木霊する。ここ最近の日常でもあるのだが。「本日の開幕の狼煙」だろう。

 

「今日も始まったかー青春だねえ…」

 

百鬼夜行内では最上級の実力者達の戦闘音をBGMにしながらレンゲが呟く。

 

「レンゲ…アンタも呑気にしていないでいい加減アレ止める方法考えなさいよ陰陽部以外からも文句飛んできているんだから最近は」

 

「っつてもさぁ考えるのとかはキキョウの仕事でしょ?止めるだけならルカさん呼べばすぐじゃないの?」

 

「そのルカさんが焚き付けて()()なったらしいから、これ以上頼みにくい…確かにあの2人の元々有ったらしい問題を解決するにはああやって膿出してやるのが良かったのも間違いなかったみたいだし…」

 

「どっち勝つと思うー?」

 

「昨日はアヤメ委員長だったし、今日はこれまでのパターンから言ってナグサ先輩、かな…はあ最近は私達2人がかりでも、片方抑えるだけでもしんどくなってきているからね…間違いなく2人共…」

 

「うん、まあ強くなっているだろうねえ」

 

「最近よく、ユカリ鍛えているのはそのため?」

 

「うん、まあ情けない話だけど『2人でダメなら3人がかり』ってね…キキョウも結構目かけて鍛えているみたいじゃん、そろそろ戦力に数えられそうだよ」

 

2人がかりで片方を抑えられても、フリーのもう片方は平気で全員を巻き込んで攻撃を仕掛けてくるのだ。「調停委員会」とは一体…

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