ゲヘナに舞い降りた堕天使   作:シファー

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~言い訳という名の駄文~

正直ルカちゃんの存在理由の大半は「ミカを幸せにするため」なのでエデン条約以降の予定は真っ更だったのもあり、更新が止まってました。申し訳ありません。
最終編書こうとしたら、大半忘れてるから読み返さなきゃアカンくて面倒だったし、この子ぶっ込んで無双させても結果は、原作とあんま変わらんし。
既に終わってしまったプレ先を救済出来るほどのチート持ちではないですからね、彼女は。クロコは好きなキャラだし、ボコる意義もあんま見当たらんし…
でもブルアカで一番盛り上がる最終編を放置も勿体ないよなあ、という気持ちも当然あるわけで…


第49話 短編集2

SRTサイコー!

 

FOX小隊はSRT特殊学園の寮の前に集まっていた。

 

「またこの寮に戻ってこれるとはね…」

 

「というか1年生が随分強くなっててびっくりしたんだけど!」

 

クルミが声を張り上げるがそれには全員が同意する。RABBIT小隊とは現在の実力の確認をするために模擬戦を(おこな)ったが、途中危うい場面が何度もあった。

3年生の意地としてなんとか勝ちは拾えたが薄氷の勝利だった。

 

「あのルカさんが暫く鍛え続けていて、最近はS.C.H.A.L.E(シャーレ)の部員まで相手にしていたらしいからな…戦闘訓練だけならSRTの誰よりも濃密な経験を積んでいるだろう…」

 

「なんて言うかここまでトントン拍子で上手くいくなら最初からルカさんが動いてくれれば良かったのにねえ」

 

「クルミ…本来あの人自身は連邦生徒会とは関係の無い人だったんだ…あくまで会長と一部の役員とだけ個人的な付き合いがあった外様(とざま)だ。『S.C.H.A.L.E(シャーレ)の部長』という肩書はあったがな…」

 

「ルカさんは多分あの1年生達のためにあそこまで動いてくれたんじゃないかなあ?私たち3年生がSRTで学べる残りの時間なんてたかだか知れているし…」

 

「ヴァルキューレに籍を移した子達も結構戻って来る、みたいな話も聞いたよ…まあルカさんのネームバリューのお陰だろうねえ…」

 

「まあ、あのワカモを手懐けていることから見ても、カヤ室長とは比べるべくもないだろうよ」

 

「『ソレ』については『先生のお陰』と仰っていたけど…」

 

『SRT復興記念だ!』とか言って気軽にキヴォトスのオールスター面子、ルカ自身とワカモ、剣先ツルギ、空崎ヒナ、美甘ネルに小鳥遊ホシノ、に聖園ミカを集めて*1

RABBIT小隊とFOX小隊を組ませたSRT連合チームと模擬戦もした。『これを知っていればどんな絶望にも立ち向かえる』じゃねーんだよ、そんな敵が居て堪るか。流石に相当手加減はしてもらったが。

手加減出来なそうなツルギやネルといった面々もルカの言うことはすんなり聞く。更に明確にルールを設けたことでそこそこいい勝負にはなった。流石に勝つのは無理だったが。

 

「なんにせよ、SRT再興が実現したのは良いことだよねえ。と言うかもうあの人に会長やってもらいたい気もするんだけどさ」

 

オトギがそう漏らすがそれに対しては他の3人も同じ気持ちだ。荒事に従事する身としてはあの武力は魅力的過ぎるのだ。

個人の武力だけでなく、教導も部隊運用の造詣も深いし、小隊から中隊規模の指揮なら難なく熟すだろう。無責任に失踪した会長よりも現在進行系で、自分達や後輩達に寄り添ってくれる存在に気持ちが傾くのも当然の帰結だろう。

 

「あの人に『その気』が無いのは分かっていることだろう、オトギ…ゲヘナでもその気になれば風紀委員長も万魔殿議長にも就けただろうし、必要に迫られなければ立場を得ようとはしないんだろうよ」

 

「『暫く教官やってくれる』って話もあったから1・2年生に戻って来る娘達も多いんじゃないかしら。全く現金なんだから…」

 

「なんにせよ、荷物を解いてから掃除もしないとな。一応手入れはされていたらしいが、直に見てみないことには分からんだろう」

 

そうユキノが纏めると少し懐かしくもある寮に4人は入っていったのであった。

 

─────────

 

ちょっと未来のお話

 

鋼鉄大陸から帰還したゲーム開発部の部室でのある日のこと───

 

「いやぁ凄かったねえルカさん、噂の最終形態でデカグラマトンとの殴り合い!新作ゲームに取り入れようかと思ったけど、あんな強いの味方に居たら扱い(にく)すぎるわっ」

 

モモイが何度目かの同じ話題を振る。

 

「他の生徒の上澄みと比較しても彼女だけは存在規模がおかしいのですが…なんなんですかアレ…無名の司祭の技術でも、どうにかなる気がてんでしません」

 

「今回は正真正銘私達の命の恩人だったわけだけど、リオ会長やヒマリ部長が言うにはかなり早い段階からケイのことも認識していて庇ってくれていたらしいじゃん!ケイは2回も助けられたってことだねっ」

 

「むぅ…それは知っているのですが、先生やユメと一緒に『可愛い』を連呼して猫可愛がりをしてくるのは止めて欲しいのですが…」

 

まあ少しウザいだけで本当に嫌なわけではない。何よりアリスがこれまで一番お世話になっている存在なのだ。かつてのケイなら大して恩を感じなかっただろうが今のケイは「生きたがり」だ。それなりに恩を感じる心も有る。

 

「ケイちゃん…『ソレ』凄い贅沢な悩みだから外ではあんまり言わないほうがいいよ?先生もだけどルカさんの人気本当にヤバいんだから…」

 

ミドリが忠告してくるが、ソレに関してはある程度察している。アリスがやたらと「姉」ポジションに拘るのも彼女の影響だろう。モモイだけなら絶対そんな気起きなかっただろうし…

実際にミレニアムでも慕われている様子を何度も見た。ヒマリやトキ、エイミまでもが慕っているしリオはアレに憧がれている節があるが…アレのマネはどうやったってリオには無理だろう。

 

「アリス───ッケ───イッ!助けてくださーいっ!」

 

「エンジニア部が怖いんですーっ!」

 

「ニンゲンコワイニンゲンコワイニンゲンコワイ」

 

「またーっ?ここに逃げ込むのも別に構わないけどさ、嗅ぎつけられたら袋の鼠だよ、知ってるでしょ?」

 

「マルクトさんについていてもらえればエンジニア部でも手出し出来そうはないと思うんだけど…」

 

なんだかんだ生存してミレニアムでお世話になっているアイン・ソフ・オウルだが、かつてのケイがそうであったように彼女らは肌の色的にも見るからに人間ではない。ほぼ人間と同レベルの情緒を持ったロボなど、彼女らからすれば垂涎物の存在だろう。

 

「お姉様は先生とあのバケモノニンゲンに『恩返しがしたい』とか言って最近はよくS.C.H.A.L.E(シャーレ)に入り浸っているんですよぉ!」

 

「それならS.C.H.A.L.E(シャーレ)に逃げ込めば…」

 

「怖いものは怖いんですぅ!」

 

アインが叫ぶ。なんだかんだルカを慕う面々からすれば物申したい気持ちもあるのだが、まあその気持ちも分かってしまう。

 

『それなりに楽しめたけど、所詮は神を騙るだけの偽神(エセ)だったか…』

 

とか言いながら首だけになったデカグラマトンを握り潰す様は本当に怖かったのだ。*2

途中までは両者の戦いは互角だったのに、際限なくルカの動きが良くなっていき、徐々に一方的になり、最終的にはデカグラマトンの四肢を捥いで達磨のようにしてしまい、更に首まで()()()()生首にしてしまったのだ。

彼女らにとっては絶対の存在だったデカグラマトンをそんな有り様にしてしまったのだから怖いものは怖い。しかもデカグラマトンは彼女らが姉と慕うマルクトと同じ顔をしていたのだ。トラウマにもなるだろう。

 

 

*1
後方支援にアコやキサキも居た

*2
さながらセルに踏み潰される16号のよう

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