設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~ 作:フォボス
俺は1階、カウンター奥にある閲覧机の所まで紗路と来た。
周りをちらっと見てみると人数は疎らで勉強していたり、純粋に本を読んでたりと様々で時間を有意義に使っている。
紗路は「あそこに先輩が居ます」と視線を向けた。
その先に青紫の髪色で左右中央に頭髪を結んだ、所謂ツインテールの女の子が閲覧椅子に座っており、本を読んでいた。見ると題名は『多種多様な銃の名称と使用方法』と書いてある。
やっぱり理世か。間違いない、と確信する。
紗路と俺は理世が居る閲覧机へ近づく。
「先輩」
そう紗路が声をかける。
「紗路、戻ってきたか。ん? その人は誰だ?」
俺達の気配に気づいたリゼ――――――『天々座 理世』は読んでいた本のページを閉じてから顔を上げる。そして訝しげに俺を凝視する。
可愛い顔で見つめられると照れてしまうよ。興奮してペロペロしちゃう。 …いや即死だな。
「この方は間藤静汰さんです。さっき、困っていた所を助けてもらって」
「こんばんは。間藤と言います」
紗路に続いた俺は軽く会釈する。
「あぁ、そうなのか。私は天々座理世だ。よろしく頼む」
やはり男勝りな口調だな。似合ってて可愛いけど。
「天々座さんですか。こちらこそよろしくお願いします」
「はは、普段の口調で構わないよ。それと理世って呼んでくれ。天々座は言い難いだろう?」
「そうか、理世。俺の呼び方は好きにしてくれ」
「では静汰で良いか?」
「大丈夫だ」
俺は了承したのが分かるよう、頷く。
「分かった、静汰。しかし言いやすい名前だな~」
「はは、考えてみればそうかな」
俺は苦笑いする。まぁ、この名前付けたのお袋だし親父は「金次」って名前にしたかったみたいだけど。HSS使えないけどな。
「ところで紗路。探していた本は見つかったのか?」
「はい~ この本、私の身長じゃ届かない所にあって困ってたんですが、静汰さんが取ってくれて」
「そうなのか。付いて行けば良かったな。すまない」
理世は申し訳無さそうな表情をする。
「あっ、謝らないでください。断ったのは私ですし。本読んでる邪魔したら悪いかなと思ったので…」
紗路は慌てて両手を前で振り、同じく顔も左右交互に振る。
俺は理世が読んでいた本について一応理世の趣味は知っているのだが疑問を投げる。
「理世は銃とか好きなのか?」
「あぁ、好きだ。護身用でモデルガンを持っているし、家では実銃を嗜んでいる程度だ」
「ほぇ… 一番好きなのは? アサルトライフル、ショットガン、ハンドガンとか色々あるよね」
「んー 特に拘りは無いがグロック17かな。モデルガンもそれだ」
「俺はCZ CZ100とかXDM-40が好きかな、フォルム的に」
「ほぅ… お互い、似たり寄ったりなのかもしれないな」
「そうですかねー」
「「あはは」」
俺と理世が笑っている中、紗路は理解してないのか首を傾げている。その頭部から【?】マークが出てきそうな。某ゲームに出てくる敵兵みたいに。
「それはそうと何かお礼をしようかなと… 助けてもらったので」
「えっ、紗路さん。お礼とか別に良いですよ。あの程度でお礼貰うなんて滅相もない」
「あっ、私も紗路って呼んでください。恩は返さないと…」
「えっと…紗路、どうしても、というならまた今度で良いし」
「でも…」
紗路は納得いかないのか眉を顰める。
「まぁ、静汰がそう言ってるしまた後日にしたら良いんじゃないか?」
理世は紗路の肩を軽くぽんぽんと叩く。
「絶対返します。それまで待っててくださいね」
「あはは、期待しとくよ」
頬を軽く掻いてそう言う俺。紗路の気持ちを汲み取らないといけないな。
「あっ、もうこんな時間か」
理世は壁に設置された時計を見て苦笑する。
「時間経つの早いね…」
紗路が言うと「そうだな」と理世が返事をする。
理世は机に置いていた本(『多種多様な銃の名称と使用方法』)を鞄の中に入れ、席を立ってから肩に鞄の紐を掛ける。
紗路も同じく帰る支度をしてから席を立つ。
「静汰さん、今日はありがとうございました。それでは」
「それじゃあ、静汰。また今度な」
お互い笑顔でこちらに手を振っているのを見た俺はその2人と同じく手を振るのであった―――――――――――――――
理世との初対面回。作者はやはり理世が好き。でも皆可愛いよなぁ… うへへ(オイ それにしても紗路の口調があんまり似てないような… 難しい。今後の課題にしよう…