設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~ 作:フォボス
結局、コーヒーを当てられなかった(地味に悔しい)俺は今まさに冷や汗をかいているように見えるティッピーを抱え、満面の笑みで撫でている心愛を見つめる。
「うはぁ… モフモフ気持ち良い~♪」
ヨダレ出てるヨダレ出てる。そんなにも気持ち良い撫で心地なのか。
ティッピーは中身が智乃の祖父なので失礼かな、と思って撫でた事は一回も無い。触れた事はあるけどそんなヨダレが出る程では… なんか撫でたくなってきた。
「はっ!? いけない。ヨダレが」
ゴシゴシと手で口元を擦る心愛。可愛らしい女の子がそんな事してはいけません!とは言わないけどなんだかなー そのヨダレ高値で買います!
「ノォオオオォオオォオオォオォオオォオー!!!!!」
ティッピーが身体を思いっきり左右へ揺らしながら嫌がってそうなのをアピールするも心愛は全く気付いてない。と言うか声を出しちゃったら…
「あれ? 今このうさぎ叫ばなかった?」
ほら、やっぱりそう発言しちゃうよね。
「気のせいです」
智乃は丸型トレーで口元を隠しつつ心愛に視線を向けている。
心愛は特に追求はせずティッピーへ自身の顔を擦り付ける。
うわっ、ティッピー代わってくれ! 俺もそうやって擦られたい…
「それにしてもこの感触、癖になるなぁ~」
「もう良いですか…?」
丸型トレーを若干下へ下ろして口元を露出する智乃。その表情は拗ねている様に見える。不機嫌だな。
しかし構わず顔を擦り付けて喜んでる心愛は全く聞いてない様子だ。
「あの…」
智乃が控えめに言うも心愛は「あはっ~♪」等呟きつつティッピーに夢中なので俺が喋ろうとした瞬間。
「えぇーい! 早く放せこの小娘がぁー!!!」
ティッピーはそう叫んで前とは比べ物にならない程、身体をくねらせた。
あっ、これは完全にアウトでは無いのか…? 心愛、視線向けちゃってるし。
「何かこの子にダンディな声で拒絶されたんだけど」
(…どうするんだ?)と俺は智乃へ目配せするとそれに気付いた智乃は軽くうなずいた。
「私の腹話術です」
再度、丸型トレーで口元を隠した智乃は腹話術という形で誤魔化した。
以前俺にも言っていたが果たして反応はいかに。
「えっ?」
やはり怪しいと思ってるな。よし俺の出番か。
「智乃は昔から腹話術の勉強をしていまして、その結果としてこのような声が出せるようになったんです」
「へぇ~ 腹話術って凄いんだね~ うんうん」と何度もうなずく心愛。
どうやら納得してもらえたようだ。
「残りのコーヒー早く飲まないと冷めてしまいますよ」
念には念を、と俺はそう話を切り上げる。
「そうだね~」とティッピーを智乃へ渡す心愛。
智乃は躊躇いも無くティッピーを頭部へ乗せた。完全に定位置だな。
心愛はゆっくりコーヒーを口に含み、窓側へ視線を向けた―――――――――――――――
明けましておめでとうございます。完全に遅いですが今年初めての小説投稿です。2015年になりましたが、周りが変わるなんて事も無くストレスが溜まる日々… げふんげふん。後、前回あとがきにてトークイベント落選報告したのですが、当選ハガキが送られてきたので驚愕でした。だってTwitterのリアルタイムで当選者はメール来てたらしいし落ちたと思ったんだもん… ハガキ来るとか書かれてたかな? 覚えてないや。とりま名古屋です。