設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~ 作:フォボス
「お疲れ様でした」
「お疲れ~」
「お疲れ様ー」
「みんな、お疲れ様」
智乃、心愛、理世、俺の順で挨拶をし別々に行動する。
と言っても俺、心愛、智乃はラビットハウスに住んでいるから各部屋に移動するだけ。
理世は実家暮らしなので途中まで俺が見送り、今ラビットハウスへ戻ってきた。
「んー する事無いなぁ」
自室に入ってベッドへ横になった際に呟く俺。
「よし、変身するか!」
あぁ、青山さんと合った日以降は変身なんてしてないな…
というかごちうさの世界に来てから仮面ライダーなのに人類を脅かす(おびやかす)敵勢力とか新たな敵ライダーとか全く出ないし平和だわ。
実際現れたとしても、みんなが傷付く姿なんて見たくないし護りたい。
だが、俺実戦経験皆無なんだよなぁ…
向こうでは学校から帰宅した時もそうだが、休日もゲームやったり漫画読んでる引き篭もりだったから。何人かの友達もほとんどがインドア派でゲームのオンライン対戦とかで遊ぶから自然とそうなる。
もし戦う時が来たら俺、自信無いけど頑張るしかないか。今居ない敵の事考えても仕方無い。さぁ、変身しよう。
俺は両手へファルガフォン、ファルガドライバーを転送させる。
ファルガドライバーを前から腰に巻き、ファルガフォンに「9」「2」「9」「ENTER」の順に打ち込む
【Standing by!!】
右手を内側に向け胸部前に持っていきファルガフォンを前方に向ける。
「変身ッ!」
そしてファルガフォンをフォンコネクターに差しこ…ガチャ
ミスった! ちょっとズレて音鳴らしてしまった… 誰も見てないから恥ずかしくないよぅ!(震え声)
…見て差し込むのと見ないで差し込むとでは違うから難しいわ。要練習だ。
再度変身ポーズを取り、フォンコネクターにファルガフォンを差し込む。
【Complete!!】
ドライバーの左右部より金色の線が身体全体へ延び、装甲が転送された。
容姿が見れるよう、姿見鏡前まで少し移動する。
「仮面ライダーファルガ! このあとすぐ!」
とまぁ、そう叫んで姿見鏡を確認すると黒い装甲に身を包んだ姿――――――仮面ライダーファルガがこちらを見ている…のは当たり前か。
にしても惚れ惚れしちゃうぜ! カッコ良すぎる。ナルシストではないが、変身には憧れがあったからな。気分高まるゥ!
その場で適当にポージングをしていると斜め後ろよりガタッと音がした。
「えっ!?」
俺は驚いて物音がした方へ振り向く。
「静汰が不審者になっちゃった!」
自室の扉を開けたまま尻餅をついてこちらを見上げているのは黄昏色の髪の女の子。
「なんだ心愛か。ノックしてから入ってくれよ… というか不審者じゃない」
「えっ、でもその格好… 黒だし…」
こちらへ指を指し見つめてくる心愛。
「おい、黒い容姿で不審者とかどんな偏見だよ」
黒ってだけで不審者って何それ怖い。いやでも、怪しい人は大概黒い容姿だな…
「はっ!? うさ耳着けたら黒うさぎだね!!」
「…ふむ」
俺は黒いうさ耳を転送し、頭部に付けてみる。頭部に合ったうさ耳を作製した為、ピッタリである。
「うさぎさんだ!!!!!!!!!!!!!!」
「うさぎだぴょん!!! うさぎさんは寂しいと死んでしまうんだぴょん!!!!!」
ぴょんと言った毎、バンザイしながらジャンプする俺。
「静汰は本当はうさぎさんだったんだっ!!」
心愛は><←こんな風な目でぴょんぴょんと俺と同じ風にジャンプを繰り返す。
「そうだぴょ… 違うわッ!!!!!!!!!」
俺は作製したうさ耳を頭部から離し、床へ思いっきり叩きつけた。
くそう! なんて屈辱ッ!!!! くそう! くそう!
「そんな事したら駄目だよ! 耳が壊れちゃう!」
「それはごもっともなのだが、俺はうさぎじゃない」
「じゃあ… 変態?」
「何故そうなる」
心愛の発言で頭を抱える俺は「はぁ…」と溜息しか出ない。
「心愛よ… 私の秘密を知られたからには生きて帰さ…」
「心愛さん、静汰さんの部屋に居るんですか?」
唐突に聞こえた可愛らしい声。扉へ視線を向けると開いたままで智乃の顔のみが部屋内を覗き込む。
「…静汰さん。なんですかその格好は」
「ワッタシ、セイタデワァ、アッリマセーン」
「静汰さん、冗談はやめてください」
ジト目で見つめてくる智乃。
「すみませんでした!!!!」
俺はその場で土下座する。浮気がバレた旦那みたいだな… 知らんけど。
「で、なんですかその… コス… えっと…」
智乃は言葉が思い出せないのか悩んでいる様子。
「コスプレかい?」
「そう、コスプレです。何処から持ってきたんですか?」
コスプレとかそんな言葉、何処で覚えてきたんだい?
「えっと智乃ちゃん、驚かないで聞いてほしいんだけど…」
俺の疑問は他所に心愛が驚いた表情で智乃に頑張って伝えようとしているので温かい眼で見守る。いや、青く発光してるから視線向けているだけだが。
「?」
「私、静汰の部屋の扉を開けたらね… 静汰の体に線みたいのが出てきてあんな姿になっちゃったの!」
「??」
心愛の説明を聞いても何言ってるのかが理解できてないのか首を傾げる智乃。
そりゃそうだわ。大雑把な説明だしな。見てないと分からんわ。
俺はファルガフォンをドライバーから取り出して開き、電源ボタン押して変身解除する。
「えっ」
唖然とした表情になる智乃は目の前で起こった事に理解できないのかボーっと変身解除した俺の事を見ている。
そんなに見つめられたら… 恥ずかしいよ。
「智乃、俺の事が大好きなのかい?」
「いいえ、誰がそんな事言ったんですか?」
「そうですよねー(白目」
返事はやっ! そこは「えっ…///」と赤面してくださいよ! ガラス(笑)のハートが傷ついたぁ!! ぐはっ!!!
「静汰さん、私に隠し事していたんですか?」
「そうだねー 隠し事は良くないよ!」
智乃と心愛に隠し事は駄目的な感じで言われる始末。
「いや、聞かれてないから…」
「隠し事ですよね?」
「はい」
再度土下座を決める俺。だって逆らえないんだもの。
「はぁ… まさか静汰さんがあんなにカッコ… いえ、あんな姿になれるなんて少し驚きました」
「えっ、放心状態だったのに少しだったの」
「なにか?」
「ナンデモアリマセン」
だからそこでジト目は地味に怖いと思うのです!
「私はびっくりして尻餅ついちゃったよ… えへへ」
照れた顔で頭の後ろをゆっくりと擦る心愛。あざと可愛いのでお持ち帰りしたいです。今はここに住んでいるが。
「あっ、そうだ! 智乃ちゃん、これ絶対宣伝に使えるよ!」
「心愛さん、突然ですね」
「静汰に看板娘ならぬ看板不審者やってもらえばいいじゃん!」
「まだその事引っ張ってたの!」
どうやら仮面ライダーが活躍?する時が来たようだ――――――――――――――――――――
最近さすおにでお馴染みのラノベ読み始めました。面白いです。