設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~ 作:フォボス
「…お……て………きて…」
知らない声が聞こえる…
身体が動かない… だが思考は動いている…
状況が分からない。目を開けなくては。
「…ん」
俺は重たい瞼を徐々に開けてみた。
「あっ、目が覚めた!」
目の前に純白のドレスに身を包んだ可憐な美少女(貧乳)がそこには居た…
ん? …はい!?
俺は再び目を閉じてみる。「何をしているの?」
きっとこれは幻聴に違いない。素敵な妄想によって本当は聴こえないのに聴こえるふうに…
「ちょっと君、どうしたのー?」
ちょい萌え系な声(脳が蕩けそうな感じ?)を再度聴き、瞼を思いっきり開くと精緻な顔つきの美少女(だが貧乳である)が接吻できそうな距離まで近づいていた。
「おわぁっ!?」
危うく後ろへと尻餅をつきそうになったが立った状態で何とか踏み止まり、後ずさる。
「んん?」
美少女(だが貧に…)が右人差し指先端を下唇へ軽く付け、首をちょこんと傾げる。
んん… 容姿は3次元なのにかなり可愛い… いやいや、興味無かったはずだが… これはこれは…
3次元も許容できそうかなと思い始めた瞬間。
「ねぇ君、ここが何処だか分かる?」
えっ、当事者っぽいこの女の子に問いかけられたぞ… うむ。
そう思ってから周りに視線を向けてみる。何処も彼処も真っ白である。あぁ、白い椅子が2脚とソファー1脚に大型テレビ天蓋付ベッド、さらには浴室らしき入り口があるな。
でも何処なんだろう。まさか如何わしいホテル!?
「もしかしてラブ…」
「なんでやねぇーーーーんっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ツッコまれた… 理不尽だな。でも本当にそれしか思い浮かばない… というか最後まで言わせてくれよ…
「ラブホテルじゃないよぉ… なんでそう見えるの…」
へっ? あの天蓋付ベッドで愛を育むんじゃないんっすか。 でもこんな可愛い美少女とあんな事やこんな事を…
「ゴッドパーンチっ!」
「グヴァ!!」
自分の身体が軽く浮いてそのまま重力に逆らわず背部より墜落した。
正体不明の貧乳美少女に殴られる日が来ようとは…
でも寧ろこれはご褒美では…!
「君、見た目も中身も変態さんなのね。顔がニヤけてたし」
蔑んだ目を向ける貧乳美少女。
「変態で何が悪いか! 男はみんな変態なんだぜッ! そんな事はこの際関係無く、此処は本当に何処なんだ?」
「まず自己紹介から。私は… えっとー あっ! 君達の世界だと神様と言っている存在かな」
「かみさま? カミサマ… 神様ぁ!?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
そしてゆ○ソフトの某作品に出てくる神様を何故か思い浮かべる。
「神様って事は天地や人間を造ったと言われる…?」
「そうなのです!」
えっらそうに胸を張る美少女。この幼くて可愛い貧乳が神様だって? 冗談じゃあない。
「何か失礼な事を思ってなかったっ?!」
「気のせいでは?」
そう言った後、心の中で口笛を吹く。
そういえば、さっき殴る前にゴッドパンチとか叫んでたなー
神様って言われても思ってたのと全然違うし…
「てっきり厳つい白髭のおじさんみたいな感じだと…」
「あはは、私のお爺ちゃんがそんな感じかなぁー」
苦笑いする神様。というか神様に家系とかあんの?
「さて、本題に入るけど。驚かないで聞いてほしいの」
「えっ、驚く程ショッキングなのか?」
「さぁ?」
「………(ごくり」
「君… 間藤静汰は不幸な事故で死んじゃいました☆」
聞いた途端、身体が硬直した――――――――――――――――――――
まだちょいプロローグが続きます。