設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~   作:フォボス

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人生終了からの新たな選択

「ありゃ… テンション上げて何事も無いよう言ったのに固まっちゃった」

 

神様は目の前に俺が居るのにも関わらず大きな欠伸をする。

 

俺が死んだ? …って事は此処は天国って事か? 3次元に天国とか地獄とかあるなんて信じてなかったけど。

でもそういえば、と俺は思い返す。

 

確か俺は新作ゲームを買った帰りだったはずだ。自転車に乗ってそれから……

あぁそうだ、リア充が邪魔だったから車道を走ってると後ろから車の音が聞こえて

、その音が意外にうるさかったから振り向いて… それからは覚えてない。目が覚めたら此処に居た。

 

そう思い出した瞬間、硬直が終わり軽い眩暈を覚えた。

 

「俺は死んだのか…」

 

「思い出してくれた?」

 

神様がニッコリを笑みを浮かべる。完全に他人事やと思ってるな…

 

「でもそれなら何で此処に? 人って死んだら永遠に寝ている状態なんじゃ…」

 

「それはそうなんだけど、君は特別なの」

 

「えっ、特別?」

 

「ほら、アベックが居たじゃん。イチャイチャしてた」

 

「アベック? はいはいカップルの事ね。で、あのリア充達がどうかしたの?」

 

心の中であの時の情景を思い浮かべる。 確かにイチャイチャしていた。「けーたん今日は何食べる?」

「そうだな、お前を食べたい」「きゃっ」とか言ってたな。嘘だけど。

何言ってたかは興味が無いので覚えてないがきっとこんな感じだろう。

 

「君があの時、すぐに歩道に戻っていたらあの子達はもう一生お互いを愛し合えなくなる運命だった」

 

「それはあのリア充が死ぬかもしれなかったって事?」

 

「That's right!」

 

神様が右瞼のみを必死で閉じようとしている。ウインクなのか…?

 

「嘘やん… マジか…」

 

俺は大きな溜息をつく。あの時早く歩道に戻っていれば、あのリア充達が自動的に~人生終了のお知らせ~になったらしい。

 

「あぁ… やりたいゲームがあったのに…」

 

「あのドブに捨てるようなゲーム?」

 

「違うよ! まだやってなかったから分からないけど!」

 

でも本当にやりたかったんだ、あのゲーム。使い方によっては、うはうはハァハァできたかもしれないのに…

 

「まぁ、それはできないとして」

 

「えっ、神様そんな殺生な!」

 

「私に言われても…」

 

「俺はな! あのDoBで世界一可愛い美少女を作る予定だった! 誰だ! 俺の楽しみを奪った奴はァアァアアァアァア!」

 

「ちょっと発狂しないでよぉ…」

 

許せん! 許さんぞぉ! ほんと誰だよ、俺の人生を終了させた不届き者はッ!

 

「あの車に乗ってたの酔っ払いおじさんだよ」

 

「許すまじ! 獄門台にかけてやる!」

 

「無理だよ、君はもう死んでるんだから」

 

「ではどうすれば生き返る!」

 

「そんな理由で生き返ったら私が怒られちゃうよっ」

 

心底困った表情で神様はそう言った。

 

「って事は俺って一生神様と居る事になるの? でもそれでも良いかな、正直可愛いし」

 

「なっ…」

 

赤く赤面し狼狽する神様。なにこれ凄い可愛いじゃん。やっぱ3次元も良いかも…

 

「もう、冗談は止めてこれから君には4つの中から1つだけ選択をしてもらいます」

 

「選択?」

 

「そう、選択だよ。まずひとーつ~」

 

そう言って左の人差し指のみを出す神様。

 

 

 

『君の居た世界へ戻る、というか蘇る』

 

 

 

「ふたーつ~」

 

次に中指を出す。

 

 

 

『死んだ事を受け入れて天国か地獄へ行く』

 

 

 

「みっつ~」

 

そして薬指を出す。

 

 

 

『希望する他の世界へ転生する』

 

 

 

「よっつ~」

 

最後に小指を出す。

 

 

 

『転生し色々な世界を行き来できる』

 

 

 

「さぁ、どれを選ぶ?」

 

「4つ目のやつだが、それは3次元ではなく2次元も可能なのか?」

 

ごくりと喉を鳴らす俺。

 

「うん可能だよ」

 

「じゃあそれで!!」

 

「血眼で言わないでよ…」

 

だって2次元に行けるんだよ! 憧れていた2次元へ! 何と甘美な響きなんだろうか…

これはフラグ立てないといけないっすわー ぐへへ。

 

「やだ、この人気持ち悪い…」

 

※仕様です。俺の取扱説明書に記載されてるよ。

 

「本当にそれで良いんだね? 後悔しない?」

 

「全然しないそんなのしない是非行かせてくださいお願いします!!」

 

言ってから頭を下げる。

 

「そんなに迫真にならないの。では次に移りましょー」

 

そう言い、神様ははにかんだ――――――――――――――――――――




プロローグがなかなか終わらない(苦笑
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