設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~   作:フォボス

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王のベルト

「次は転生後のお話ですー」

 

「それはあれか? 介入したら元の物語が変わっちゃうとか?」

 

「ん? その点についてはナッシング!」

 

突然俺の方へ指を突きつけて笑みを浮かべる。

 

「君が居た世界にあったアニメやラノベ、ゲームとかの物語は複数挙げられる物語の一つの物語なの。君が2次元世界に現れて何か行動を起こしても君が居た世界の2次元の物語は変わらないよ。」

 

んん? 俺は脳細胞の少ない頭で結論を出す。

 

「つまり、転生して移動する事のできる予定の2次元世界と俺が元居た世界にあった2次元の物語は別々って事か」

 

シュタゲ…『STEINS;GATE』の世界線――― 意味は違えどパラレルワールドみたいな感じかな?

 

「まっ、そういう事っ♪」

 

神様は再び、ぎこちなくいウインクをする。

だからそれはウインクなのか…?

 

「まぁ、良いや。2次元の娘とキャキャウフフできればそれで良いッ!」

 

「はい、そこで君が望むアイテムや能力等、好きなものをあげますよー」

 

「えっ?」

 

ちょっと待て、アイテムと能力か… ふむむむ。

 

「但し、無理なお願いは絶対無理ですよ。苦手というか私だってできない事はできないんです~」

 

「そうなのか…」

 

腕を組んで考え込み、暫く経ってから俺は欲しいものをリストアップした…

 

「仮面ライダーに変身できるベルトが欲しいな… 昔からの夢だったんだ。」

 

そう俺は小さき頃の思い出を浮かべた。

初めて観た仮面ライダーはクウガで見てた時はビクビクしてたっけ… あれ、敵勢力マジでビビった。何しゃべってるのか分からなかったし人簡単に殺してたし… でもそんな奴らを倒すヒーローを見て素直にカッコいいな、と思った。そして俺は仮面ライダーになりたいって考え、平成仮面ライダーを見続けて今に至る。最近終わった鎧武も周りの評判はあれだったが個人的には楽しめたかな。

 

「へぇ~ 他には?」

 

「それと仮面ライダーに欠かせないバイク。始まったばっかりのドライブは無いけど… 専用のバイクは欲しいなぁ。あぁ、全ての物を扱えたりできる能力とか便利じゃないか。他者の物を完全コピーする能力とかも良さそう。各国語も聞こえるのは各国語だけど脳内で日本語に変換できる能力も必要だな… 後、身体も今のままでは全く脆弱だから無敵とは言わないまでも向上させたいよなー でも筋肉いぇいいぇーい!は勘弁…」

 

「ほわぁ… 意外に多いねぇー」

 

「やっぱり全ては無理か…」

 

「全部いいけど…」

 

「えっ、全部可能なの?!」

 

「全て叶えられるよー」

 

危うく失神しそうになったわ。嬉しすぎて。

でも本当に可能なのかよ。すげぇな。願いは、3つまで、と叶えられる数に制限あると勝手に思ってたわ。僥倖か。

 

「じゃあ今すぐ欲しい! 仮面ライダーに早くなりたい。」

 

「はいはい、ちょっと待っててね」

 

神様が左右の手を組み、胸へその両手を当てる。今なら胸を凝視できるぜ!

 

「ちょっと視線が怖いんだけど…」

 

「良いではないか、良いではないか」

 

「集中できないよ… 失敗して願いが叶えられなかったらどうするの?」

 

「おっとそれは困るな」

 

そう言って視線を胸から離す。まっだかなー まっだかなー

おっ、神様が少しだけ光りだしたぞ…

 

神様の身体が次第に淡い青色で包まれていく。

 

「はい、後は念じるだけで具現化しちゃうよ」

 

この瞬間を待っていたんだぁぁぁあぁぁ!!!!!!!!!

急いで思いつく限りの願いを思い浮かべていく。

 

「よし完了♪ では受け取ってね」

 

と神様が手を差し出す。手の平には小さな飴玉サイズの光輝く… いやこれ飴じゃないのか。

 

「ささ、舐めてくださいな」

 

「は、はぁ…」

 

呆気に取られた俺は促された通りにその飴?を受け取り口へと運んだ。

 

「おいしい…… のか…? 甘いようなしょっぱいような?」

 

おいしいという感覚がしないのだがでも嫌いじゃないな。

数分で舐め終わる。

 

「ふむ、これで良いのかな?」

 

「では、今欲しい物を念じてみて」

 

「うむ、分かった」

 

俺は頭の中で仮面ライダーの様々な変身アイテムを思い浮かべる―――――

そういえば、何年前に仮面ライダーへ変身する妄想するにあたっての設定を作ってたなー

ファイズギアをベースとした俺だけのオリジナルライダー…

名は仮面ライダーキングだったっけ。ウルトラマンかよ。

色は仮面ライダーオーガと全く一緒というか俺自身、黒と金色が好きだからな。まるでパク… いや色が共通している創作だッ!

 

「あっ」

 

と俺の左手にファイズドライバーに酷似した黒色と一部に灰色が見られるベルト、右手に黒色主体の一部金色が使われている携帯電話がゆっくりと姿を現せる。

 

「ってこれファイズドライバーとオーガフォンにそっくりじゃないか」

 

パッと見オーガフォンみたいだと思ったそれは、ミッションメモリーを見ると違う形でメモリー自体が黒で所々金色と赤色が見られている。

 

「これが俺専用の仮面ライダーベルト…」

 

気分が徐々に高まってくるのが分かる。感極まっているのだ。この時を、ついに資格を得る事ができたと。

 

「これどう使うの?」

 

神様が疑問を投げる。

 

「こう使うのさッ!」

 

カチャッと音がする。ベルトをつけた感覚。

そして携帯電話を片手で開けると液晶一番上の覧に『929⇒ENTER』と映し出されている。

その番号通りにボタンを押していき、最後にENTERキーを強めに押す。

 

【Standing by!!】

 

重低の電子音声後(オーガフォンの電子音声と似てるな…)、ジューウィンジューウィンと繰り返し待機音が流れてる。ここはそれぞれのフォンの音と違うな。

 

「何か鳴ってるよぉー!」

 

神様の両目が何かキラキラと輝いてるな… 期待してるのか。

 

「よっしゃあー! 変身ッ!!!!」

 

そしてドライバーのフォンコネクターへ携帯電話を突き立て思いっきり左へ倒す。

 

【Complete!!】

 

そしてドライバーの左右部よりエネルギー流動経路である線、金色のそれが俺の身体全体へと延びてくる。

全体へ行き渡ると自身の身体が光り輝く。

 

「きゃっ、まぶしぃ!」

 

慌てて両手で顔を覆う神様。

 

次第にその光が弱まってきて全貌を顕わにした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには黒と金色の装甲に身を包んだ新たな仮面ライダーが佇んでいた―――――――――――――――




やっとライダーになりましたね。次でプロローグ編終わります!
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