設定忘却の転生者が仮面ライダーになったようです ~2次元世界へLet's Go~ 作:フォボス
翠と別れ、俺は再び街々を歩いていた。まぁ、位置分からずで適当にぶらついても支障は無いだろう。
「そういえば、俺の名前言ってなかったな… 本当にまた会うと思うし、その時に言おう」
そう俺は頷く。彼女のペースに合わせてたらつい自己紹介を忘れてしまっていた。今後行くであろうラビットハウスや同じく予定の甘兎庵とかで会いそうだ。
「ん? あれは… 図書館だっけな」
遠目で建物を見て薄らと思い出す。近くに行くとアニメで見覚えの大きな中世の建造物。
「折角だし中に入ってみようか」
俺は門を潜った。建物へ入ると2階、3階と吹き抜けになっており、それぞれの階に本棚がずらりと並んでいる。
「ほぇ… 図書館なんて久しぶりだが本多いな…」
ギッシリと並べられた蔵書数に圧倒される俺。まぁ、図書館だし当たり前なんだけど見ていて壮観だよ。
俺は適当に書物を眺めながら再び移動を開始する。
えっちい官能小説とか無いかな。あれは想像力を豊かにする素敵な小説。
内容は\ピー/や\ばきゅーん/や\どかーん/と恐れ多いながらもやはり立派な小説だ。
誰から見ても気持ち悪いと思われるような笑みを浮かべながら歩いていると通路前で本棚の少し高い段から本を出そうとジャンプしている金髪の女の子が目に入った。服は派手じゃないワンピースでウェーブの掛かった金髪にはカチューシャを付けている。彼女は『桐間 紗路』だな。お嬢様っぽい雰囲気だけど実は貧乏お姫様… きっとキャバ嬢だったら俺毎日そのキャバクラも通ってお金余裕で貢げるレベル。行った事ねぇけどな。
そんな失礼な事を考えつつ、俺はその女の子が取りたいと思われる本を軽々と引き出してみる。
「もしかして目当ての本はこれですか?」
「あっ、ありがとうございます。助かりました」
紗路はお礼を述べる。素直… それは素晴らしい。
「いえいえ、取るのに頑張ってるなーと思ったので」
苦笑する俺。だってな? あんな動作見てたら取りたくなるでしょ? 逆に男がやってたら無言で通り過ぎるけどな!
「あっ… 見ていましたか…」
ちょっと俯く紗路。両耳がほんのりと赤みを帯びてくる。破壊力は抜群だ。何これ可愛い。是非俺のお嫁に…
「ごめんなさい。視線に入ったものでつい」
「あっ、気にしないでください。良ければお名前を教えていただいても良いですか?」
「静汰って言います。間藤静汰です」
「私は桐間紗路って言います。良い名前ですね」
「そんな事無いですよ。むしろ紗路さんこそ可愛らしい名前ですね」
「えへへ。そうですか…」
そう言って紗路は照れくさそうに微笑む。
「静汰さんはどんな本を読みに来たんですか?」
「えっと、この図書館には初めて来たから適当に探してたんだけど…」
「そうなんですか。私は勉強とかでよく来るんですよ。参考になりそうな本も沢山ありますし」
「勉強熱心なんだね。立派すぎて拍手しちゃう」
「一応特待生なんです」
(だから頑張らないと学費が…)と小声で言う紗路。こんなお嬢様みたいな感じだけど貧乏なんだよな…
神様って残酷… って神様に会った事あるがな。でもあの神様はこの世界での神様でもあるんだろうか? 作品によっては神様居ない事になっているのもあるしな。
「頑張りすぎなのも良いけど、息抜きも必要だよ?」
確かバイトを複数掛け持ちしているんだっけな。生活に必要なのは分かるが息抜きしないと倒れて元も子もない。かといって息抜きできる時間が殆ど無い方には禁句だとは思うけど。しかし、この歳でバイト掛け持ちとか辛いだろうな… 両親も多忙らしいし。
まぁ、パーソナルスペースに入り込むのはあんまり宜しくないし、そこは容易に言える立場では無いか。
「そうですね。心配してくれてありがとうございます。優しいんですね」
「いやいや、親心みたいな感じかな? 分からんけども」
「嬉しいです」
にこりと笑う紗路。殺人的な可愛さだッ!! 加速で魂が宇宙に行きそうだよ。
「あっ、立ち話もなんだし、向こうにある席でお話しませんか? 私、先輩と一緒に来ていて」
そう提案する紗路。んん? 先輩って事はもしやリゼ――――――『天々座 理世』かな?
「良いですよ」
断る要素が全く無い俺は即答する。
「良かった。では行きましょう」
移動を開始した紗路に付いて行こうと俺は歩みを始めた。
シャロちゃんprpr その金髪をクンカクンカ! おっと涎が… という事でシャロとの初対面回です。貧乏要員ですね。一番の頑張り屋さんはシャロちゃんと思いますが、支えてあげたい。さぁ俺と結婚するんだ!(脅し 冗談は置いておいて、あの図書館行ってみたい。あの雰囲気安心できそう。