片田舎の兎も剣聖になるのは間違っているだろうか?   作:Nm

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新作です、よろければ読んでみてください。


第1章 片田舎の兎、オラリオにやってくる。
プロローグ


「はぁ・・・、ここもダメだった、これで10件連続落ちたよ、そんなに弱そうに見えるのかなぁ?」

 

 白髪に紅色の眼をした、少年ベル・クラネルが疲れたようにつぶやいた。

彼は、英雄が生まれる都オラリオで冒険者になるためにやってきたのだが、なかなか、面接も受けさせてくれるところも少なく、最悪、金品や自身の皆伝の証である剣を巻き上げようとするところもあった。

 

「でも、あきらめちゃダメだ、ベリル先生の恩返しのためにも僕も頑張らなくちゃ!ところで、僕、あまりお金持ってないんですけど、何か御用ですか?」

 

誰もいない裏路地で声をかけた。

 

「な、なんで、わかったんだい?」

そこには、黒髪の自分と同じくらいの少女がいた。

 

「なんでもなにも、3件目の面接のときからつけていましたよね?」

こともなげにベルは答えた。

 

「じゃあ、最初から僕が付けていたことに気づいていたの?」

驚きを隠せない少女。

 

「そうですね、ところで、何か御用でしょうか?」

 

「そうだった、僕の名前はヘスティア、こう見えても神さ。」

と得意そうに答える。

 

「神様ですか!それは、ご無礼を、申し訳ございませんでした。」

驚き、ベルは謝罪する。

 

「別に、謝罪はいいよ、むしろ、僕の方が謝らなきゃ、いきなり追いかけてごめんよ。」

ヘスティアも謝罪する。

 

「実は、君に興味があって声をかけたんだ、もしかして、冒険者になりたいのかい?」

 

「はい、でも、なかなか、採用してくれるところがなくて、門前払いどころか金品を巻き上げようとするところもあって・・・。」

落ち込んだ様子で答えるベル。

 

「そうだったんだね、でも、ここも治安がいいとは言えないから気を付けたほうがいいよ。」

 

「そうですね、さっき、面接した冒険者の方々に絡まれたんですが・・・。」

困ったように答えるベル。

 

「えっ!大丈夫なのかい?どこか怪我は?」

驚き、ベルを心配するヘスティアの様子を見て、ベルは安心した。

 

「大丈夫です、あまり強くなかったので、少しこれでたたいただけです。」

鞘に入った剣を見せる。

 

「冒険者をやっつけたのかい!いくら、自信があるからと言って恩恵(ファルナ)を受けていない君が恩恵を受けた冒険者を撃退したの!」

大層、驚くヘスティア。

 

「そうですけど、疑わないんですか?」

不思議そうに尋ねるベル。

 

「君は知らないんだね、下界に降りた神は力はなくなるけど、君たち子供たちの嘘を見破ることができるのさ。」

またも、自信げに語るヘスティア。

 

「そういえば、そういうことありましたね、忘れていました。」

あっけらかんと答えるベル。

 

「でも、恩恵なしで冒険者を撃退するなんてすごいじゃないか!そんな腕前があったら、どこかのファミリアが目を付けると思うけど?」

 

「はい、確かに僕だけだと受け入れてくれるところはいくつかありました、でも、僕はただの冒険者ではなく剣術を教える道場もしたいんです。」

真剣な顔つきで答えるベル。

 

「なるほどねぇ、ファミリアって内でまとまるものだから外に発信していくのはなかなか採用しづらいよね。」

 

「僕はベリル先生に教わった剣術を広めたいんです、そのために恩返しとして道場を開きたいんです。」

勢いよく答えるベル。

 

「ギルドでも、ベル君に合うファミリアはないって言われなかったかい?」

 

「はい、でも、あきらめきれずに受付の方から採用してくれそうなファミリアをピックアップしてもらい面接してもらったのですが・・・?」

 

「落ちてしまったと、ところで、ベル君、物は相談なんだが?」

 

「なんでしょうか?」

 

「実は、僕も眷属ゼロでね、良ければ君に僕の眷属になってほしんだけど?どうかな?」

気まずい様子でベルに尋ねる。

 

「受けます!僕の夢を聞いて、それでも、僕のことを誘っていただけるのなら、僕をあなたの眷属にしてください。」

 

「わかった、じゃあ、さっそく恩恵を刻むから行こう!」

ヘスティアは嬉しそうにベルの手をつかみ走り出していく。

 

 

 




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